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15 空の城
15ー3 浮遊石
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15ー3 浮遊石
わたしは、マックス様のいっていることの意味がわからずにぱちくりしていた。
マックス様は、説明した。
「この空船のように天空に浮かぶ城を造りそこにエルフを収容すればいい」
「なるほど!」
わたしは、その意見が気に入った。
それは、いいかも!
この故郷の地を離れることなく、しかも、エルフたちの土地を犯さずに施設を造るには最適のアイディアだな。
しかし、だ。
「どうやって城を浮かべるんです?」
「簡単だ。浮遊石を使えばいい」
マックス様は、いとも簡単げに言い放つ。
「この船に積んであるほどの浮遊石があればこの図面の建物程度なら十分浮かべられるぞ」
マジで?
わたしは、頷いた。
「わかった。なら、この船の浮遊石を使おう」
「ま、待て!トガー」
マックス様が慌ててわたしを止めた。
「それは、まずい」
なんでもマックス様いわく、この王妃様から賜った船をばらして石を取り出すことは、国家に刃を向けるのに等しいとのことだった。
「じゃあ、どうすればいいんです?」
「私に考えがある」
マックス様は、にやりと笑った。
なぜだろうか。
その笑顔にわたしは、嫌な予感しかしなかった。
そうして。
なぜかわたしたちは、今、王国で最も大きいといわれるダンジョン『飛竜の翼』に来ていた。
なんで?
わたしは、二度目のダンジョンを前にして硬直していた。
こんな危険な場所に近づきたくもないのに!
「安心しろ、トガー」
大公閣下がにやりと笑った。
「この私とこの英雄、フェブリウス伯爵とでパーティーを組むのだ。何の心配もないぞ!」
「あら、私のこともお忘れなく」
口を挟んだのは両親ゆずりの冒険者魂のせいか、ヤル気満々のタリアさんだった。
「お母様のため、エルフのため、私も戦います!」
そういって押し掛けてきたタリアさんの他にもパーティーのメンバーはいた。
「タリアが行くなら自分もお役にたちたい」
というノラと、もちろん竜殺しのエミリアさんも参戦してパーティーは、否が応でも盛り上がっていた。
わたしは、マックス様のいっていることの意味がわからずにぱちくりしていた。
マックス様は、説明した。
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この故郷の地を離れることなく、しかも、エルフたちの土地を犯さずに施設を造るには最適のアイディアだな。
しかし、だ。
「どうやって城を浮かべるんです?」
「簡単だ。浮遊石を使えばいい」
マックス様は、いとも簡単げに言い放つ。
「この船に積んであるほどの浮遊石があればこの図面の建物程度なら十分浮かべられるぞ」
マジで?
わたしは、頷いた。
「わかった。なら、この船の浮遊石を使おう」
「ま、待て!トガー」
マックス様が慌ててわたしを止めた。
「それは、まずい」
なんでもマックス様いわく、この王妃様から賜った船をばらして石を取り出すことは、国家に刃を向けるのに等しいとのことだった。
「じゃあ、どうすればいいんです?」
「私に考えがある」
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なぜだろうか。
その笑顔にわたしは、嫌な予感しかしなかった。
そうして。
なぜかわたしたちは、今、王国で最も大きいといわれるダンジョン『飛竜の翼』に来ていた。
なんで?
わたしは、二度目のダンジョンを前にして硬直していた。
こんな危険な場所に近づきたくもないのに!
「安心しろ、トガー」
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「この私とこの英雄、フェブリウス伯爵とでパーティーを組むのだ。何の心配もないぞ!」
「あら、私のこともお忘れなく」
口を挟んだのは両親ゆずりの冒険者魂のせいか、ヤル気満々のタリアさんだった。
「お母様のため、エルフのため、私も戦います!」
そういって押し掛けてきたタリアさんの他にもパーティーのメンバーはいた。
「タリアが行くなら自分もお役にたちたい」
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