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2 御尋ね者と3匹の猫
2ー7 夕べのなごり
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2ー7 夕べのなごり
俺は、幸せな気持ちでみんなの朝食の準備をしていた。
「おはよう、ミコ」
リートが眠そうにあくびしながら食堂のテーブルにつく。
俺は、リートの前に朝食の皿を並べた。
今朝の朝食は、生野菜のサラダとスパニッシュオムレツとコーンスープ、それにパンだ。
「最近、早起きだな、リート」
ルイに言われてリートがふっと笑う。
「朝御飯が美味しくて自然と目が開いてしまうんだ」
俺が嬉しくてにこっと笑うと、ルイとリートがなんか顔を赤らめている。
なんだ?
2人とも俺から目をそらす。
「ミコ、そろそろクーラントに食事を運んで」
俺は、頷くとトレーにのせた朝食をクーラントの部屋へと運んだ。
ラーとレイモンドは、辺りの見回りに出掛けているから、珍しく俺1人で行動していた。
すると、廊下で誰かに呼び止められた。
「ミコト・・様?」
不意に本名を呼ばれて俺は、反射的に振り向いてしまう。
そこにいたのは、薄い衣を身にまとったしどけない姿のリモーナ騎士団長だった。
俺は、慌てて顔を背けた。
「人違いでは?」
「誰に言っているんです?」
リモーナ騎士団長がひいてくれないので俺は、そっと小声で言った。
「仕事中なので、ちょっと待っててください」
俺は、そういうとクーラントの部屋へと急いだ。
クーラントは、まだ寝ていたのでベッドの横のテーブルに朝食を置くとクーラントに声をかけた。
「朝食、置いておきます」
「ん・・」
クーラントが寝ぼけて俺の手を掴むのでペシッと叩いて剥がす。
「すみません、急いでいるので失礼します」
俺は、リモーナ騎士団長の泊まっている部屋へと急いだ。
リモーナ騎士団長が泊まっている部屋は、特別室だった。
それは、クーラントの部屋の近くにある部屋で特別な客のための部屋だった。
特別室の重厚な扉をノックすると中からリモーナ騎士団長の声がきこえた。
「入って」
俺は、扉を開けて中へと入った。
中にはリモーナ騎士団長しかいなかった。
相方は、リモーナ騎士団長が命じて席を外しているのか?
俺は、部屋の中をきょろきょろと見回した。
しかし、いつ見ても豪華な部屋だな!
こんなとこに誰が泊まるのかな、と思っていたんだが、まさか、知り合いだったとは。
薄絹を羽織っただけのリモーナ騎士団長は、昨夜の情事の匂いをまとっていて、色気がハンパない。
俺は、思わず頬が熱くなっていた。
俺は、幸せな気持ちでみんなの朝食の準備をしていた。
「おはよう、ミコ」
リートが眠そうにあくびしながら食堂のテーブルにつく。
俺は、リートの前に朝食の皿を並べた。
今朝の朝食は、生野菜のサラダとスパニッシュオムレツとコーンスープ、それにパンだ。
「最近、早起きだな、リート」
ルイに言われてリートがふっと笑う。
「朝御飯が美味しくて自然と目が開いてしまうんだ」
俺が嬉しくてにこっと笑うと、ルイとリートがなんか顔を赤らめている。
なんだ?
2人とも俺から目をそらす。
「ミコ、そろそろクーラントに食事を運んで」
俺は、頷くとトレーにのせた朝食をクーラントの部屋へと運んだ。
ラーとレイモンドは、辺りの見回りに出掛けているから、珍しく俺1人で行動していた。
すると、廊下で誰かに呼び止められた。
「ミコト・・様?」
不意に本名を呼ばれて俺は、反射的に振り向いてしまう。
そこにいたのは、薄い衣を身にまとったしどけない姿のリモーナ騎士団長だった。
俺は、慌てて顔を背けた。
「人違いでは?」
「誰に言っているんです?」
リモーナ騎士団長がひいてくれないので俺は、そっと小声で言った。
「仕事中なので、ちょっと待っててください」
俺は、そういうとクーラントの部屋へと急いだ。
クーラントは、まだ寝ていたのでベッドの横のテーブルに朝食を置くとクーラントに声をかけた。
「朝食、置いておきます」
「ん・・」
クーラントが寝ぼけて俺の手を掴むのでペシッと叩いて剥がす。
「すみません、急いでいるので失礼します」
俺は、リモーナ騎士団長の泊まっている部屋へと急いだ。
リモーナ騎士団長が泊まっている部屋は、特別室だった。
それは、クーラントの部屋の近くにある部屋で特別な客のための部屋だった。
特別室の重厚な扉をノックすると中からリモーナ騎士団長の声がきこえた。
「入って」
俺は、扉を開けて中へと入った。
中にはリモーナ騎士団長しかいなかった。
相方は、リモーナ騎士団長が命じて席を外しているのか?
俺は、部屋の中をきょろきょろと見回した。
しかし、いつ見ても豪華な部屋だな!
こんなとこに誰が泊まるのかな、と思っていたんだが、まさか、知り合いだったとは。
薄絹を羽織っただけのリモーナ騎士団長は、昨夜の情事の匂いをまとっていて、色気がハンパない。
俺は、思わず頬が熱くなっていた。
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