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3 ダンジョンと伴侶の交わり

3ー12 約束ですか?

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 3ー12 約束ですか?

 もしかして。
 ルドが今まで僕のことを抱いてくれなかったのは、こうなっちゃうからなのかな?
 「まあ、俺は、もういくわ」
 ランクルがにかっと笑った。
 「まあ、励んでくれ」
 「何を励むんだよ?」
 僕がきくとランクルが半笑いで答えた。
 「子作りを、かな?」
 「僕らは、それどころじゃないんじゃないの?」
 僕は、ランクルになおも訊ねた。
 「はやくお金を用意しないと僕ら、奴隷落ちなんじゃないの?」
 僕がルドの方を見るとルドが目をそらす。
 僕は、ルドを叱責した。
 「ルド!しっかりして!今は、盛ってる場合じゃないでしょ!」
 ぐるるるる、とルドが唸る。
 僕は、ルドに向かって続けた。
 「慰謝料問題が片付くまでは、僕は、何もしないからね!もちろん、させないし!わかった?ルド!」
 ルドがしゅんとして上目使いに僕を見てくぅん、と鼻を鳴らした。
 何?
 僕は、ちょっとひるんだ。
 かわいい?
 でも、僕は、心を鬼にしてルドを睨み付ける。
 「ダメだからね!そんな可愛い子ぶっても。絶対に問題が解決するまでは何もさせてあげないからね!」
 ルドがふぅっと大きなため息をつくと、人の姿に戻っていく。
 僕は、頷いた。
 「よし!」
 ルドは、全裸で正座して僕を見上げると恨めしげに呟く。
 「これでは、私の発情期が終わらないんだが」
 「どういうこと?」
 僕がきくと、ルドが答えた。
 「私の種族は、発情期に入ると子作りをしなければ、発情期が終わらないのだ。このままでは、私は、発情したままで過ごさなくてはならない」
 マジですか?
 僕は、それでも譲らなかった。
 「だけど、今は、2人でのんびりこもってる場合じゃないでしょうが!」
 僕は、ルドに力説した。
 「子作りより大切なことが世の中にはあるんだからね!」
 「そうなのか?」
 ルドにきかれて、僕は、頷いた。
 「そうだよ!」
 それでもまだ渋っているルドに僕は、告げた。
 「じゃ、じゃあ、もし、ちゃんと借金問題が片付いたら、その、させてあげてもいいよ」
 「本当か?」
 ルドが満面の笑顔になった。
 
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