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323.師弟のなにかしらと驚く護衛さん達
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「うちの領でこの温泉玉子を売り出してもいいかしら?!」
なんだ、そんな事か。
目がギラギラだから何事かと思っちゃった。
スーパーモデルのギラギラって迫力あるね。
「玉子をここの源泉に浸け込むだけですもの。
私の許可なんて必要ありません。
でも人体に無害かどうかはちゃんと調べて下さいね」
僕の言い放った言葉に、途端に試食した人達が皆咽ちゃった。
どうしたのかな?
「え、えーっと、危険な食べ物だったのかな?」
戸惑う従兄様が口を開く。
「そんな事はないと思ってるけど、お客様に出すんでしょ?
それにちゃんと調べておけば、売り出す時に信憑性のある宣伝文句を作れるかもしれないじゃない?」
「そう、そういう事なのね」
胸をなで下ろしてるジェン様、ギラギラが無くなって可愛いね。
ゼバスチャンが僕の所に持って来た時点で、何かしら鑑定はしてるはずだけどね。
うちの執事長は抜かりないもの。
そう言いながら、玉子をむきむきしてぱくんとする。
噛じった断面をみれば、ほど良く黄身が完全に固まる少し手前だ。
ゆで卵は半熟玉子や完全に茹で上がった玉子より、これくらいが好きなんだ。
軽く硫黄の香りがついてて、僕はこの黒い温泉玉子は好き。
あちらの世界にいた時に売り場に行くと必ず買って食べてたんだよ。
思わずにこにこしながら、最後までぱくぱくする。
「美味しそうに食べるのね。
可愛い」
ジェン様、僕のお顔好きなのかな?
僕のお顔可愛いものね。
僕は自分のお顔を過少評価はしないよ。
過大評価もしてないけどね。
お口に物が入った状態で話したくないから、にこりと微笑んでおこっと。
「はあ、本当に可愛い」
うっとりとしたお顔で僕の頭をそっと撫でてくれる。
そんなスーパーモデルも可愛いね。
しばらく撫でられながら、口の中を空にする。
喉が乾い····。
「お嬢様、どうぞ」
さすが僕のできる専属侍女。
冷たく冷えた飲み物を差し出してくれた。
源泉は熱々で、ここらへんは少し気温が高いんだ。
少し前までお昼寝してたのもあって元々少し喉が乾いてたんだ。
とどめのゆで玉子で水分持ってかれちゃったんだよね。
「ふ」
ニーアがセバスチャンの方を見てちょっと笑ったのかな?
いつもと同じおすまし顔のニーアだけど、ニーアが僕の専属侍女になる時に指導したのはセバスチャンなんだ。
きっと自分の成長を見せたいんだね。
セバスチャンもニーアも何だかいつもより目力が強いけど、きっと師弟のなにかしらがあるんじゃないかな。
「執事服と侍女服着てるだけで浮いてんのに、護衛より目が鋭くねえか?
グレインビルの使用人だよな?」
「こ、恐いっすよ。
本当に使用人っすか?
あの侍女さん隙きがないっす」
「う、うん。
執事さんも、間に入ると槍で叩き潰されそう」
豹属のおじさん、鳥属と山羊属の青年が口々に話す。
あの2人はそれぞれの職務に忠実だからね。
いつだって本気なんだよ。
「どうぞ」
「「「ヒッ····え、あ、いや、」」」
ニーアが他の人達にも配り始めたけど、こそこそ話に夢中で気づかなかったのかな?
驚かせたみたい。
そろった声に仲の良さがうかがえるね。
「あなた達もかまわないから受け取って飲んでみて。
····えっ、何、この····果実水?!
口の中で弾けるわ!」
「「「····!!」」」
さすが護衛さん達だね。
ニーアが手渡そうとしてたのを護衛中だからって拒否しそうな素振りをしてた。
そのお耳様とお尻尾様を触らせて欲しいな。
豹属のおじさん以外はお尻尾様は出てないし、そもそも鳥属さんはお耳様もお尻尾様もないんだけどさ。
ゴードンお爺さんみたいに腕に羽根が生えてるのかな?
ジェン様は初めての炭酸もどき水だから、驚きの声を上げたけど、護衛さん達はまたまたさすがだね。
目を大きく見開いたけど、無言。
無言で驚きをアピールするとか、そこもさすがだよ!
そのお耳様とお尻尾様を触らせて欲しいな。
「喉が乾いてたんだ!
やっぱりこれ、いいね!
美味しいし、今日のは甘い中にもさっぱりした味わいだね!」
「んふふ、そのお顔素敵!
登山するから甘いだけよりいいかなって」
今日のはあっちで言うところの葡萄の酵素ジュース・普通バージョン。
従兄様以外は初めての感覚だろうから、あの時義父様が飲んだ強炭酸モードにはしてないよ。
味は登山になるのがわかってたから、すっきりした飲み口がいいかなと思って、あっちの世界でいうところのライムを絞ってるんだ。
レモンほど酸っぱくないし、爽やかな香りにほんのりした苦味が良いアクセント。
レイヤード義兄様の作ってくれた、いわゆるあちらの世界では魔法瓶もどきに冷たく冷えた酵素ジュースを入れたから、火照った体にもってこい!
あ、セバスチャンもニーアと一緒に飲んでくれてる。
ふふふ、お年寄りは特に水分補給をしっかり取らなくちゃね。
ここのメンバーの誰よりも背筋が伸びてて、筋肉もあって、大槍を背負ってても実年齢はなめちゃ駄目。
「アリアチェ····アリー」
わあ、初めてのジェン様からの愛称呼びだ。
言い直して、ぽっと頬を染めるジェン様、色っぽいね。
なんだ、そんな事か。
目がギラギラだから何事かと思っちゃった。
スーパーモデルのギラギラって迫力あるね。
「玉子をここの源泉に浸け込むだけですもの。
私の許可なんて必要ありません。
でも人体に無害かどうかはちゃんと調べて下さいね」
僕の言い放った言葉に、途端に試食した人達が皆咽ちゃった。
どうしたのかな?
「え、えーっと、危険な食べ物だったのかな?」
戸惑う従兄様が口を開く。
「そんな事はないと思ってるけど、お客様に出すんでしょ?
それにちゃんと調べておけば、売り出す時に信憑性のある宣伝文句を作れるかもしれないじゃない?」
「そう、そういう事なのね」
胸をなで下ろしてるジェン様、ギラギラが無くなって可愛いね。
ゼバスチャンが僕の所に持って来た時点で、何かしら鑑定はしてるはずだけどね。
うちの執事長は抜かりないもの。
そう言いながら、玉子をむきむきしてぱくんとする。
噛じった断面をみれば、ほど良く黄身が完全に固まる少し手前だ。
ゆで卵は半熟玉子や完全に茹で上がった玉子より、これくらいが好きなんだ。
軽く硫黄の香りがついてて、僕はこの黒い温泉玉子は好き。
あちらの世界にいた時に売り場に行くと必ず買って食べてたんだよ。
思わずにこにこしながら、最後までぱくぱくする。
「美味しそうに食べるのね。
可愛い」
ジェン様、僕のお顔好きなのかな?
僕のお顔可愛いものね。
僕は自分のお顔を過少評価はしないよ。
過大評価もしてないけどね。
お口に物が入った状態で話したくないから、にこりと微笑んでおこっと。
「はあ、本当に可愛い」
うっとりとしたお顔で僕の頭をそっと撫でてくれる。
そんなスーパーモデルも可愛いね。
しばらく撫でられながら、口の中を空にする。
喉が乾い····。
「お嬢様、どうぞ」
さすが僕のできる専属侍女。
冷たく冷えた飲み物を差し出してくれた。
源泉は熱々で、ここらへんは少し気温が高いんだ。
少し前までお昼寝してたのもあって元々少し喉が乾いてたんだ。
とどめのゆで玉子で水分持ってかれちゃったんだよね。
「ふ」
ニーアがセバスチャンの方を見てちょっと笑ったのかな?
いつもと同じおすまし顔のニーアだけど、ニーアが僕の専属侍女になる時に指導したのはセバスチャンなんだ。
きっと自分の成長を見せたいんだね。
セバスチャンもニーアも何だかいつもより目力が強いけど、きっと師弟のなにかしらがあるんじゃないかな。
「執事服と侍女服着てるだけで浮いてんのに、護衛より目が鋭くねえか?
グレインビルの使用人だよな?」
「こ、恐いっすよ。
本当に使用人っすか?
あの侍女さん隙きがないっす」
「う、うん。
執事さんも、間に入ると槍で叩き潰されそう」
豹属のおじさん、鳥属と山羊属の青年が口々に話す。
あの2人はそれぞれの職務に忠実だからね。
いつだって本気なんだよ。
「どうぞ」
「「「ヒッ····え、あ、いや、」」」
ニーアが他の人達にも配り始めたけど、こそこそ話に夢中で気づかなかったのかな?
驚かせたみたい。
そろった声に仲の良さがうかがえるね。
「あなた達もかまわないから受け取って飲んでみて。
····えっ、何、この····果実水?!
口の中で弾けるわ!」
「「「····!!」」」
さすが護衛さん達だね。
ニーアが手渡そうとしてたのを護衛中だからって拒否しそうな素振りをしてた。
そのお耳様とお尻尾様を触らせて欲しいな。
豹属のおじさん以外はお尻尾様は出てないし、そもそも鳥属さんはお耳様もお尻尾様もないんだけどさ。
ゴードンお爺さんみたいに腕に羽根が生えてるのかな?
ジェン様は初めての炭酸もどき水だから、驚きの声を上げたけど、護衛さん達はまたまたさすがだね。
目を大きく見開いたけど、無言。
無言で驚きをアピールするとか、そこもさすがだよ!
そのお耳様とお尻尾様を触らせて欲しいな。
「喉が乾いてたんだ!
やっぱりこれ、いいね!
美味しいし、今日のは甘い中にもさっぱりした味わいだね!」
「んふふ、そのお顔素敵!
登山するから甘いだけよりいいかなって」
今日のはあっちで言うところの葡萄の酵素ジュース・普通バージョン。
従兄様以外は初めての感覚だろうから、あの時義父様が飲んだ強炭酸モードにはしてないよ。
味は登山になるのがわかってたから、すっきりした飲み口がいいかなと思って、あっちの世界でいうところのライムを絞ってるんだ。
レモンほど酸っぱくないし、爽やかな香りにほんのりした苦味が良いアクセント。
レイヤード義兄様の作ってくれた、いわゆるあちらの世界では魔法瓶もどきに冷たく冷えた酵素ジュースを入れたから、火照った体にもってこい!
あ、セバスチャンもニーアと一緒に飲んでくれてる。
ふふふ、お年寄りは特に水分補給をしっかり取らなくちゃね。
ここのメンバーの誰よりも背筋が伸びてて、筋肉もあって、大槍を背負ってても実年齢はなめちゃ駄目。
「アリアチェ····アリー」
わあ、初めてのジェン様からの愛称呼びだ。
言い直して、ぽっと頬を染めるジェン様、色っぽいね。
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