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123.歪められた歴史
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うん、とりあえず追い剥ぎは続行でいっか。
夜も冷え込んできてて寒いし。
「おい、無視するな」
少年狼さんであるシル様が体格差を感じさせる熊さんのベルヌから守るように僕の前に立つ。
何となく熊さんは不機嫌そうなお顔してそうだけど、どうせ見えなくなったんなら続行で····。
ふんふんと僕は頷きながら外套のボタンを外しにかかる。
「いや、何してんのかそれとなく見えてるぞ。
神経図太すぎるだろう」
熊さんの声がとてつもなく呆れているように感じるのは気のせいかな?
「····ダメ?」
「だから何やってんだよ。
大方ジルコが何かしら油断したんだろうが、傷つけようってんならいくらガキな嬢ちゃんでも許さねえぞ?」
「傷つけてないし、単なる追い剥ぎしかしないからセーフ」
「いや、それはアウトだ」
「····嘘つき」
ぷくっと頬っぺた膨らましてみる。
狼さんは僕達の会話にちょっと困惑してる?
お耳が僕の方に向かってピクピクしてる。
触りたいなあ。
「あのな、一応仲間が昏倒させられてんだから傷つけてんのと同じだろう。
そもそも絶対死んだと思ってたルーベンスが何で生きて立ってんだ?」
僕はそんなに夜目が利かないけど、声からしてより一層呆れてきてないかな····解せぬ。
「シル様は王子様の薬で死なない程度に回復できたみたい。
この人は勝手に睡眠薬かぶって勝手に眠っちゃっただけだから、私達が何かしらしたわけじゃないもの。
最初に転ばせたのも、いきなり喚き立てながら中に入ってきて毛布はぐるからびっくりして起きたら肘鉄がヒットしただけだもの」
狼さんの肘鉄だけど。
「せっかくのこのこやってきて勝手に眠っちゃったから外套貰おうって思うのはセーフだと思うの」
「そもそも嬢ちゃんが羽織ってたケープと王子はどこ行った?
大体そんな薬どっから手に入れた?」
ほんの少しだけど、暗闇に光ってる熊さんの目が細くなった気がする。
「ケープと王子様は眠ってる間に居なくなってたの。
薬は王子様がシル様の為にってくれたやつだよ。
薬をかぶったのはその人が私の手をはたいたから。
だから不可抗力でしょう?
ん、セーフ」
「だからアウトだっつうの。
王子はいつからいない?」
むむ、強情熊さんめ。
「うーん····シル様にその薬を使ってから体温の下がったシル様を挟んで川の字になって3人で寝た後?
でも私達が起きたのはその人が喚いてからだから····」
「自分だけ逃げたのか。
昔は正義感溢れるガキだったが、やっぱり腐っちまったみてえだな。
嬢ちゃん達は見捨てられたってわけだ」
はっ、と嘲笑うけど、それはどっちでもいいんだよ。
「そうかもしれないけど、王族なんだしさっさといなくなってもらえる方がこちらとしては、むしろありがたい?
とりあえず毛布なら被っててもいい?」
「そんなに寒いのかよ。
顔色はかなり悪いみたいだが」
「シル様の体温が低いの。
応急措置は王子様がしてくれたけど、血をいっぱい流したから····」
「アリー嬢····」
それを聞いて窓から入る月光に照らされてる狼さんが熊さんから目を離さない程度にこちらを向いて目を少しだけ見開く。
もしかして僕が自分の為に欲しがったと思ったのかな。
「はあ?
人属の貴族令嬢なくせに随分獣人にお優しいな。
だがそいつの為にってんなら毛布もアウトだ」
「どうして?」
そこで転がってるピューマ(呼び捨てにしてやるもんね)も熊さんもどうしてそんなにもふ可愛い狼さんに敵意剥き出しなのかな?
「そいつが悪いってわけじゃねえのは承知してる。
俺の元部下だ。
真面目で実直な人柄も知ってるさ。
だが俺の両親を助けた恩人で、ジルコにとっちゃ爺さんにあたる人を裏切った一族の直系だ。
王族はジルコも言ってた通りだよ。
昔はここらへん一帯は獣人の国だった。
隣国と挟まれた形で存在してた名もない小国だけどな。
この国とは友好国だったが300年前のある日、この国が手の平を反して獣人だった国民達の大半を虐殺した。
亡骸は悲惨な状態だったよ。
だが小国とはいえ仮にも獣人の国だ。
そんなに簡単に落ちる筈がなかった」
「見てきたみたいに言うんだね。
なのにどうして?」
熊さんは少しずつ殺気が蓄積していってるような雰囲気を醸し出す。
「戦力だった戦士達が罠に嵌められて国の外に派兵された上で孤立無援の中で殺されたんだ。
その戦士達の中にそいつの爺さんがいた。
そいつの爺さんはこの国の貴族で王妃の曾祖父と共謀して戦士達と小国を犠牲にして後にこの国の役職についたんだ」
「そんな事実はない!
私の一族はアドライドの建国以来の重臣だ!
私の祖父を馬鹿にするな!」
「それが嘘だっつってんだ。
当時の王や貴族達が歴史の闇に葬ったんだよ」
グルル、と唸り声と今度は明確な殺意が鉄格子の向こうから放たれる。
だけど口調は静かで、それが余計に殺意を感じさせる。
さすが元団長さんだね。
皮膚がビリビリしちゃうよ。
「戦士の中に恩人さんがいたの?」
「ああ、戦力の要的な人物だったらしい。
俺が産まれてこれたのはその恩人が魔獣から両親を助けたからだ。
ま、300年も前の話だから今の王族やそいつにゃ関わりがねえのはわかってるし、逆恨みみたいなもんだ」
あ、少しだけピリピリが和らいだ。
「あなたは誰からそんな事を聞いたの?
仮に事実だとして300年も前に起こった事をどうして知ってるの?
あなた達が産まれる前のお話だよね。
近衛騎士団団長と副団長なら成り上がりで得た地位でも王家が認めない血筋ではないでしょう?」
「俺もジルコも知ったのはたまたまだ。
俺達の両親も含めて生き残った国民達は散り散りになってひっそり生きてきたし、当時の事には全員口をつぐんでたから知らなかったんだ。
この世界は人属の数が多い。
この国もだ。
あの国は表向きは属国となった末に王や貴族達が殺されてこの国の領土として吸収されたが、人属からすりゃ300年てのはとてつもなく長い。
獣人にしたってその当時を知る親世代とは代替わりしてる。
だから人属である王族達が代替わりしていく中で歴史は意図的に歪められても殆どの奴らは気づかねえんだ。
それ以上は嬢ちゃんが知る必要はねえ」
何だか色々聞き出せてるね。
ぼやっとだけど僕の記憶とリンクしてきたぞ。
「この人は最初からこんなに激昂しやすい人?」
「またいきなり話が変わったな。
元々短気だが、それを知ってからは王族や貴族、そいつに対しては感情的になりやすいな。
何だ?」
「仮にも近衛騎士団副団長だったとは思えないほど感情的だから」
「なかなか言ってくれるな。
その通りだから反論できねえわ」
お、ピリピリが無くなったね。
仲間の図星刺されて恥ずかしくなった?
「ふふ、そう。
それより何しに来たの?」
「ゲドが2人を連れて来いとさ。
ジルコはいつ頃起きるかあのクズ王子に聞いてるか?」
「うーん····そのうち、としか。
顔に全部かかるのは想定外だもの。
普通なら何時間かで起きるみたい」
それを聞いて熊さんは呆れたようにため息を吐いた。
「手間かけさせやがる。
嬢ちゃんだけ毛布被って2人共出てこい。
ジルコは放っとけ」
僕はピューマに毛布を頭からバサリとかける。
冷えるからね。
気絶してたとはいえ、もふもふさせてもらったお礼だよ。
ちょっと死体みたいになってるけど。
僕だけ毛布を被って狼さんの先導で一緒に出る。
ただ黙ってずっと僕を背に庇い続けてる狼さんの、すれ違い様に月光で照らされた顔つきは険しかった。
夜も冷え込んできてて寒いし。
「おい、無視するな」
少年狼さんであるシル様が体格差を感じさせる熊さんのベルヌから守るように僕の前に立つ。
何となく熊さんは不機嫌そうなお顔してそうだけど、どうせ見えなくなったんなら続行で····。
ふんふんと僕は頷きながら外套のボタンを外しにかかる。
「いや、何してんのかそれとなく見えてるぞ。
神経図太すぎるだろう」
熊さんの声がとてつもなく呆れているように感じるのは気のせいかな?
「····ダメ?」
「だから何やってんだよ。
大方ジルコが何かしら油断したんだろうが、傷つけようってんならいくらガキな嬢ちゃんでも許さねえぞ?」
「傷つけてないし、単なる追い剥ぎしかしないからセーフ」
「いや、それはアウトだ」
「····嘘つき」
ぷくっと頬っぺた膨らましてみる。
狼さんは僕達の会話にちょっと困惑してる?
お耳が僕の方に向かってピクピクしてる。
触りたいなあ。
「あのな、一応仲間が昏倒させられてんだから傷つけてんのと同じだろう。
そもそも絶対死んだと思ってたルーベンスが何で生きて立ってんだ?」
僕はそんなに夜目が利かないけど、声からしてより一層呆れてきてないかな····解せぬ。
「シル様は王子様の薬で死なない程度に回復できたみたい。
この人は勝手に睡眠薬かぶって勝手に眠っちゃっただけだから、私達が何かしらしたわけじゃないもの。
最初に転ばせたのも、いきなり喚き立てながら中に入ってきて毛布はぐるからびっくりして起きたら肘鉄がヒットしただけだもの」
狼さんの肘鉄だけど。
「せっかくのこのこやってきて勝手に眠っちゃったから外套貰おうって思うのはセーフだと思うの」
「そもそも嬢ちゃんが羽織ってたケープと王子はどこ行った?
大体そんな薬どっから手に入れた?」
ほんの少しだけど、暗闇に光ってる熊さんの目が細くなった気がする。
「ケープと王子様は眠ってる間に居なくなってたの。
薬は王子様がシル様の為にってくれたやつだよ。
薬をかぶったのはその人が私の手をはたいたから。
だから不可抗力でしょう?
ん、セーフ」
「だからアウトだっつうの。
王子はいつからいない?」
むむ、強情熊さんめ。
「うーん····シル様にその薬を使ってから体温の下がったシル様を挟んで川の字になって3人で寝た後?
でも私達が起きたのはその人が喚いてからだから····」
「自分だけ逃げたのか。
昔は正義感溢れるガキだったが、やっぱり腐っちまったみてえだな。
嬢ちゃん達は見捨てられたってわけだ」
はっ、と嘲笑うけど、それはどっちでもいいんだよ。
「そうかもしれないけど、王族なんだしさっさといなくなってもらえる方がこちらとしては、むしろありがたい?
とりあえず毛布なら被っててもいい?」
「そんなに寒いのかよ。
顔色はかなり悪いみたいだが」
「シル様の体温が低いの。
応急措置は王子様がしてくれたけど、血をいっぱい流したから····」
「アリー嬢····」
それを聞いて窓から入る月光に照らされてる狼さんが熊さんから目を離さない程度にこちらを向いて目を少しだけ見開く。
もしかして僕が自分の為に欲しがったと思ったのかな。
「はあ?
人属の貴族令嬢なくせに随分獣人にお優しいな。
だがそいつの為にってんなら毛布もアウトだ」
「どうして?」
そこで転がってるピューマ(呼び捨てにしてやるもんね)も熊さんもどうしてそんなにもふ可愛い狼さんに敵意剥き出しなのかな?
「そいつが悪いってわけじゃねえのは承知してる。
俺の元部下だ。
真面目で実直な人柄も知ってるさ。
だが俺の両親を助けた恩人で、ジルコにとっちゃ爺さんにあたる人を裏切った一族の直系だ。
王族はジルコも言ってた通りだよ。
昔はここらへん一帯は獣人の国だった。
隣国と挟まれた形で存在してた名もない小国だけどな。
この国とは友好国だったが300年前のある日、この国が手の平を反して獣人だった国民達の大半を虐殺した。
亡骸は悲惨な状態だったよ。
だが小国とはいえ仮にも獣人の国だ。
そんなに簡単に落ちる筈がなかった」
「見てきたみたいに言うんだね。
なのにどうして?」
熊さんは少しずつ殺気が蓄積していってるような雰囲気を醸し出す。
「戦力だった戦士達が罠に嵌められて国の外に派兵された上で孤立無援の中で殺されたんだ。
その戦士達の中にそいつの爺さんがいた。
そいつの爺さんはこの国の貴族で王妃の曾祖父と共謀して戦士達と小国を犠牲にして後にこの国の役職についたんだ」
「そんな事実はない!
私の一族はアドライドの建国以来の重臣だ!
私の祖父を馬鹿にするな!」
「それが嘘だっつってんだ。
当時の王や貴族達が歴史の闇に葬ったんだよ」
グルル、と唸り声と今度は明確な殺意が鉄格子の向こうから放たれる。
だけど口調は静かで、それが余計に殺意を感じさせる。
さすが元団長さんだね。
皮膚がビリビリしちゃうよ。
「戦士の中に恩人さんがいたの?」
「ああ、戦力の要的な人物だったらしい。
俺が産まれてこれたのはその恩人が魔獣から両親を助けたからだ。
ま、300年も前の話だから今の王族やそいつにゃ関わりがねえのはわかってるし、逆恨みみたいなもんだ」
あ、少しだけピリピリが和らいだ。
「あなたは誰からそんな事を聞いたの?
仮に事実だとして300年も前に起こった事をどうして知ってるの?
あなた達が産まれる前のお話だよね。
近衛騎士団団長と副団長なら成り上がりで得た地位でも王家が認めない血筋ではないでしょう?」
「俺もジルコも知ったのはたまたまだ。
俺達の両親も含めて生き残った国民達は散り散りになってひっそり生きてきたし、当時の事には全員口をつぐんでたから知らなかったんだ。
この世界は人属の数が多い。
この国もだ。
あの国は表向きは属国となった末に王や貴族達が殺されてこの国の領土として吸収されたが、人属からすりゃ300年てのはとてつもなく長い。
獣人にしたってその当時を知る親世代とは代替わりしてる。
だから人属である王族達が代替わりしていく中で歴史は意図的に歪められても殆どの奴らは気づかねえんだ。
それ以上は嬢ちゃんが知る必要はねえ」
何だか色々聞き出せてるね。
ぼやっとだけど僕の記憶とリンクしてきたぞ。
「この人は最初からこんなに激昂しやすい人?」
「またいきなり話が変わったな。
元々短気だが、それを知ってからは王族や貴族、そいつに対しては感情的になりやすいな。
何だ?」
「仮にも近衛騎士団副団長だったとは思えないほど感情的だから」
「なかなか言ってくれるな。
その通りだから反論できねえわ」
お、ピリピリが無くなったね。
仲間の図星刺されて恥ずかしくなった?
「ふふ、そう。
それより何しに来たの?」
「ゲドが2人を連れて来いとさ。
ジルコはいつ頃起きるかあのクズ王子に聞いてるか?」
「うーん····そのうち、としか。
顔に全部かかるのは想定外だもの。
普通なら何時間かで起きるみたい」
それを聞いて熊さんは呆れたようにため息を吐いた。
「手間かけさせやがる。
嬢ちゃんだけ毛布被って2人共出てこい。
ジルコは放っとけ」
僕はピューマに毛布を頭からバサリとかける。
冷えるからね。
気絶してたとはいえ、もふもふさせてもらったお礼だよ。
ちょっと死体みたいになってるけど。
僕だけ毛布を被って狼さんの先導で一緒に出る。
ただ黙ってずっと僕を背に庇い続けてる狼さんの、すれ違い様に月光で照らされた顔つきは険しかった。
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