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第五章
二度目の利用
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「大切な使用人を鳥の中に閉じ込められて、さぞおつらいでしょう」
貴族の1人がアレストに一歩近づいて言った。
「そうですね。体も取り返さないとどうなることやら」
「お父上のことがありながら、これほどまで他人を思いやれるあなたは素晴らしい。魔女狩りの件、ぜひご協力させてください」
他の貴族も合わせるように魔女狩りの協力を申し出た。
その時、ちょうどムソクが入って来た。なんと、魔女がたった今処刑されたということらしい。
「これで、もう歯止めは効きませんね」
「アレスト殿、これは致し方のないことです。あなたが気に病むことはありません」
「ええ、そうですとも。魔女は害悪です。早急に対応しなければいけないのですよ」
その後、夕方にもなると貴族たちは帰っていった。
部屋に残っているのは呆然と立ち尽くしているカナトとアレストのみになった。
「カナト、大丈夫か?」
「……なんで………」
なんでまた俺を利用した?
「まず、処刑されたのはクローリーさんでもキトウでもない。もともと絞首刑に処された罪人だよ。だから魔女として処刑しただけ。カナトとは無関係の人だよ。安心して」
「そんなことで、安心できるわけが……」
「でももう“魔女が処刑された”。これから次々と出てくるだろう。さっきの人たちは魔女狩りに反対していたけど、カナトが来てくれたおかげで同意してくれたよ。さすがにカナトの受け答えは鳥のそれではないから、魔法があると信じてくれたみたい。自分たちに被害が及ぶかもしれないと知った途端にあの変わりようだ」
アレストは口元を隠して、ふふ、と笑った。
「本当、操りやすい人たちだな」
「また俺を利用したのか?」
「ああ、そうだよ」
迷いもなく返されて思わず顔を上げた。
「……俺のこと、愛しているんだよな?」
アレストは近づいてそっとカナトの頬を指でなでた。
「僕の愛を疑わないでくれ。でも、きみはどうしても僕の味方になってくれない。だからこうするしかなかったんだ」
「俺はずっとお前の味方だろ!!」
「それでも、僕のやろうとすることを邪魔するし、イグナスたちに会いに行くのだろう?しかも僕に睡眠薬まで飲ませて」
「な、なんでそれを知って……」
イグナスたちに会いに行ったことは言ってないはずである。
「だってあの睡眠薬は飲んでないからな。きみが何をしたいのか知りたかったんだ。こっそりと人をつけさせたが、まさか見失うとはね。久しぶりに焦ったよ。きみがいなくなってしまったからな」
「アレスト………」
「カナトが裏切りたいわけじゃないのは知っている。だから、すべてが終わったらいくらでも怒っていい」
そう言ってアレストはカナトを片手で持ち上げた。
「今は僕のそばにいてくれ」
今は僕のそばにいてくれ。
その言葉の通り、カナトはアレストの部屋に繋がれて、どこへも行けなくなってしまった。
体と離れすぎると戻れないため、この場から消えることもできない。
勝手にシドを助けようとして失敗した自分を呪いたくなった。まさか二度も利用されるとは思わなかった。
一回目はどちらかと言うとアレスト側の陣営に引き入れるためみたいだが、今回は確実に利用された。
カナトは二度目の利用以来、一言もアレストと言葉を交わさなかった。
「利用されてばかりだな……」
アレストにも、イグナスたちにも。
あまりにバカだからなのか、それとも立場が利用されやすいからなのか、カナトは行きどころのない怒りと悲しみに小さく体を震わせた。
やがてため息を吐き出してベッドで仰向けになる。
左足首には小さな鎖がベッドサイドまで伸びており、窓には幅のせまい格子がはめられていた。
どう見ても逃走防止の策である。
やっぱり俺がいないほうがいいんじゃないか?
以前も考えたことがふたたび頭に浮かび上がってくる。
恋人と推したちに利用された挙句、鎖に繋がれてしまうなんて、どう考えてもおかしい。そもそも自分さえいなければ魔女狩りも起こらなかったのではないか。
今のアレストを見るにどうやらユシルたちを恨むのは爵位がどうこうのより、自分が原因のように思える。つまり、自分さえ消えれば万事解決するのでは?
そんな簡単に行くとは思えなかったが、思い返せば自分が余計なことをしなければこうはならなかった、という出来事は確かにある。
………………本当に、離れてみるか?
もし自分の考えが正しかったら、自分さえいなければいい結末も迎えるのではないだろうか。
賢い者同士で争ってくれたほうが……いやいや、それだとアレストが死んでしまう可能性が高い。
そしてこの対立の中で気づいたことがある。
どう考えても俺って悪役側だろうなぁ。
おそらくはたから見ればそうとしか見えない。特にイグナスたちにとってはそうだろう。
アレストはすでにイグナスが自分を殺すとわかっているので、そんなに簡単に死なないはずである。ユシルの言った通りなら、一番可能性のある未来でイグナスのほうが殺されてしまう。
カナトは頭の中で色々話すべきことを組み立て始めた。
夕方、アレストはいつも通り部屋に帰ってきた。
すでにカナトが閉じ込められて2日が経つ。そのあいだに一言どころか、目線すら合わせてこない。
おおかた予想がついていたので、特に何か思うことはない。計画を立てる時期からすでにこうなる予想はついていた。
アレストは利用されたとわかった時のカナトの困惑した目を思い出した。
まだカナトの中で自分への想いはどれほど残っているのだろうか。
そんなことを考えながらドアを開けると、ベッドの上でカナトがじっとこちらを見つめているのが見えた。
「……カナト?」
「あのさ、俺……話したいことがある」
「話したいこと?」
「その、とりあえず中に入ってくれないか?」
アレストはドアを閉めてカナトの前に来た。見上げてくれることにうれしいのか、それとも話の内容に予想がついて悲しいのか、よくわからない感情になる。
カナトは迷うようにその場でパタパタと回った。
「カナトの癖だな」
「癖?」
「何かを必死に考える時や、迷っている時はその場をよくぐるぐると回る」
「そう、なのか?」
カナト自身でもよくわからないが、言われてみればそんな気がしてきた。
「じゃなくて!その………俺、いったん離れたい」
「離れたい?」
冷気漂う声にカナトがぶるぶる頭を振る。
「違う!最後まで聞いてくれ!俺ってお前たちに利用されてばかりだろ!自分がバカなのはわかっているけど、恋人のお前や大好きなユシルたちに利用されて俺だってへらへら笑ってられねぇし、そもそも今一番見たくない結果になりかけているのは俺のせいだし、このままだと……俺のほうが誰も信じられなくなる」
「そんなことを考えていたのか」
アレストはその隣に腰かけてカナトのうつむいた頭をなでた。
「何も言わずにこんなことをしたのは謝る。悪かった。でも、仕方がなかったんだ。きみがまるでこれから裏切るような質問をするから、ついつい考え過ぎてしまう。それに、フランチェスタ家にいただろ?」
「なっ!」
「窓からカナトが飛んていくのが見えたからな。実は前々からカナトが動物離れした会話で非協力的な貴族たちを引き入れようとしたが、今回のことで少し不安だった。だから何も言わずに行った」
「ご、ごめん……でも本当に裏切るつもりはないんだよ!」
「本当に裏切るつもりはない、か。つまり、裏切ると受け取られるような行為はする予定だった、ってことかな?」
「………っ!その……」
「当たりみたいだな」
仕方なさそうにアレストが笑った。
「カナト、僕が欲しいのはきみだけだ。この世で唯一のどから手が出るほど欲しいのはきみだけなんだ。他のものはどうでもいい。きみが欲しいと言えばなんだって与えたい。愛も金も権力も。僕から離れないてくれ。きみがいなくなれば発狂してしまうかもしれない」
「でも………」
「今日はたくさん話せてうれしいよ。でも少し疲れたな。一緒に寝てもいいか?」
「え?ああ、いいけど……もともとお前の部屋だし……」
「カナト、愛しているよ」
唐突の愛してるにカナトが少しうろたえた。
「え?ぁ……うん」
愛してると返されず、アレストはどこかあきらめたような浅い笑みをこぼした。
貴族の1人がアレストに一歩近づいて言った。
「そうですね。体も取り返さないとどうなることやら」
「お父上のことがありながら、これほどまで他人を思いやれるあなたは素晴らしい。魔女狩りの件、ぜひご協力させてください」
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その時、ちょうどムソクが入って来た。なんと、魔女がたった今処刑されたということらしい。
「これで、もう歯止めは効きませんね」
「アレスト殿、これは致し方のないことです。あなたが気に病むことはありません」
「ええ、そうですとも。魔女は害悪です。早急に対応しなければいけないのですよ」
その後、夕方にもなると貴族たちは帰っていった。
部屋に残っているのは呆然と立ち尽くしているカナトとアレストのみになった。
「カナト、大丈夫か?」
「……なんで………」
なんでまた俺を利用した?
「まず、処刑されたのはクローリーさんでもキトウでもない。もともと絞首刑に処された罪人だよ。だから魔女として処刑しただけ。カナトとは無関係の人だよ。安心して」
「そんなことで、安心できるわけが……」
「でももう“魔女が処刑された”。これから次々と出てくるだろう。さっきの人たちは魔女狩りに反対していたけど、カナトが来てくれたおかげで同意してくれたよ。さすがにカナトの受け答えは鳥のそれではないから、魔法があると信じてくれたみたい。自分たちに被害が及ぶかもしれないと知った途端にあの変わりようだ」
アレストは口元を隠して、ふふ、と笑った。
「本当、操りやすい人たちだな」
「また俺を利用したのか?」
「ああ、そうだよ」
迷いもなく返されて思わず顔を上げた。
「……俺のこと、愛しているんだよな?」
アレストは近づいてそっとカナトの頬を指でなでた。
「僕の愛を疑わないでくれ。でも、きみはどうしても僕の味方になってくれない。だからこうするしかなかったんだ」
「俺はずっとお前の味方だろ!!」
「それでも、僕のやろうとすることを邪魔するし、イグナスたちに会いに行くのだろう?しかも僕に睡眠薬まで飲ませて」
「な、なんでそれを知って……」
イグナスたちに会いに行ったことは言ってないはずである。
「だってあの睡眠薬は飲んでないからな。きみが何をしたいのか知りたかったんだ。こっそりと人をつけさせたが、まさか見失うとはね。久しぶりに焦ったよ。きみがいなくなってしまったからな」
「アレスト………」
「カナトが裏切りたいわけじゃないのは知っている。だから、すべてが終わったらいくらでも怒っていい」
そう言ってアレストはカナトを片手で持ち上げた。
「今は僕のそばにいてくれ」
今は僕のそばにいてくれ。
その言葉の通り、カナトはアレストの部屋に繋がれて、どこへも行けなくなってしまった。
体と離れすぎると戻れないため、この場から消えることもできない。
勝手にシドを助けようとして失敗した自分を呪いたくなった。まさか二度も利用されるとは思わなかった。
一回目はどちらかと言うとアレスト側の陣営に引き入れるためみたいだが、今回は確実に利用された。
カナトは二度目の利用以来、一言もアレストと言葉を交わさなかった。
「利用されてばかりだな……」
アレストにも、イグナスたちにも。
あまりにバカだからなのか、それとも立場が利用されやすいからなのか、カナトは行きどころのない怒りと悲しみに小さく体を震わせた。
やがてため息を吐き出してベッドで仰向けになる。
左足首には小さな鎖がベッドサイドまで伸びており、窓には幅のせまい格子がはめられていた。
どう見ても逃走防止の策である。
やっぱり俺がいないほうがいいんじゃないか?
以前も考えたことがふたたび頭に浮かび上がってくる。
恋人と推したちに利用された挙句、鎖に繋がれてしまうなんて、どう考えてもおかしい。そもそも自分さえいなければ魔女狩りも起こらなかったのではないか。
今のアレストを見るにどうやらユシルたちを恨むのは爵位がどうこうのより、自分が原因のように思える。つまり、自分さえ消えれば万事解決するのでは?
そんな簡単に行くとは思えなかったが、思い返せば自分が余計なことをしなければこうはならなかった、という出来事は確かにある。
………………本当に、離れてみるか?
もし自分の考えが正しかったら、自分さえいなければいい結末も迎えるのではないだろうか。
賢い者同士で争ってくれたほうが……いやいや、それだとアレストが死んでしまう可能性が高い。
そしてこの対立の中で気づいたことがある。
どう考えても俺って悪役側だろうなぁ。
おそらくはたから見ればそうとしか見えない。特にイグナスたちにとってはそうだろう。
アレストはすでにイグナスが自分を殺すとわかっているので、そんなに簡単に死なないはずである。ユシルの言った通りなら、一番可能性のある未来でイグナスのほうが殺されてしまう。
カナトは頭の中で色々話すべきことを組み立て始めた。
夕方、アレストはいつも通り部屋に帰ってきた。
すでにカナトが閉じ込められて2日が経つ。そのあいだに一言どころか、目線すら合わせてこない。
おおかた予想がついていたので、特に何か思うことはない。計画を立てる時期からすでにこうなる予想はついていた。
アレストは利用されたとわかった時のカナトの困惑した目を思い出した。
まだカナトの中で自分への想いはどれほど残っているのだろうか。
そんなことを考えながらドアを開けると、ベッドの上でカナトがじっとこちらを見つめているのが見えた。
「……カナト?」
「あのさ、俺……話したいことがある」
「話したいこと?」
「その、とりあえず中に入ってくれないか?」
アレストはドアを閉めてカナトの前に来た。見上げてくれることにうれしいのか、それとも話の内容に予想がついて悲しいのか、よくわからない感情になる。
カナトは迷うようにその場でパタパタと回った。
「カナトの癖だな」
「癖?」
「何かを必死に考える時や、迷っている時はその場をよくぐるぐると回る」
「そう、なのか?」
カナト自身でもよくわからないが、言われてみればそんな気がしてきた。
「じゃなくて!その………俺、いったん離れたい」
「離れたい?」
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「違う!最後まで聞いてくれ!俺ってお前たちに利用されてばかりだろ!自分がバカなのはわかっているけど、恋人のお前や大好きなユシルたちに利用されて俺だってへらへら笑ってられねぇし、そもそも今一番見たくない結果になりかけているのは俺のせいだし、このままだと……俺のほうが誰も信じられなくなる」
「そんなことを考えていたのか」
アレストはその隣に腰かけてカナトのうつむいた頭をなでた。
「何も言わずにこんなことをしたのは謝る。悪かった。でも、仕方がなかったんだ。きみがまるでこれから裏切るような質問をするから、ついつい考え過ぎてしまう。それに、フランチェスタ家にいただろ?」
「なっ!」
「窓からカナトが飛んていくのが見えたからな。実は前々からカナトが動物離れした会話で非協力的な貴族たちを引き入れようとしたが、今回のことで少し不安だった。だから何も言わずに行った」
「ご、ごめん……でも本当に裏切るつもりはないんだよ!」
「本当に裏切るつもりはない、か。つまり、裏切ると受け取られるような行為はする予定だった、ってことかな?」
「………っ!その……」
「当たりみたいだな」
仕方なさそうにアレストが笑った。
「カナト、僕が欲しいのはきみだけだ。この世で唯一のどから手が出るほど欲しいのはきみだけなんだ。他のものはどうでもいい。きみが欲しいと言えばなんだって与えたい。愛も金も権力も。僕から離れないてくれ。きみがいなくなれば発狂してしまうかもしれない」
「でも………」
「今日はたくさん話せてうれしいよ。でも少し疲れたな。一緒に寝てもいいか?」
「え?ああ、いいけど……もともとお前の部屋だし……」
「カナト、愛しているよ」
唐突の愛してるにカナトが少しうろたえた。
「え?ぁ……うん」
愛してると返されず、アレストはどこかあきらめたような浅い笑みをこぼした。
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