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第四章
機会
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アレストが長期間帰ってこれないかもしれないことを聞いて、カナトは魂を抜かれたように立ちすくんだ。
しばらくそのままだったが、すぐにこれは機会なのかもしれないととらえた。
アレストがいない今、アグラウを助け出す唯一の機会かもしれない。問題はアグラウの世話係を外されたようなので、どうやって近づくかである。
何かよからぬことを企んでいそうなカナトにシドはただ見なかったことにした。
もう仕事もなく、自由に過ごせるとカナトはすぐに1人になろうとした。だが、こそこそしても壁伝いしてもシドの監視を逃れることはできなかった。
「いつまでついて来る気だ!!」
ついに耐えられず、アレストの部屋にシドを引き込んで叫んだ。
「ずっとだ」
「ふざけんな!」
「現実を見ろ」
「何がだ?」
「可愛がられて専属使用人になったのに、何もしなくても高い給料がもらえている。側から見ればおもしろくないだろ。アレストがいない今、他のやつらが何をするかわからない」
「い、言われてみれば……」
「だから俺から離れるな。せめて命の危機から守ってやれる」
カナトがジト目になった。
「お前が記憶を失う前は俺の命狙っていたぞ」
シドが驚いたように目を見開いた。だがすぐに思い当たりがあるように目を細める。
「お前が参加していた生存戦はハエの名前だったな。年齢もそう離れていないのをかえりみるに同じ生存戦だろう。生存戦は一回ごとに1人しか生き残れないからお前を殺さないと俺も追われる身になる。だから殺そうとした。違うか?」
「お、おう……お前探偵になれるんじゃないか?」
「なんだそれは。とにかく、俺から離れないこと。いいな」
カナトは答えずに口をへの字に曲げた。ダメだ。話が通じない。
アレストがいない今アグラウを連れ出せる絶好のチャンスである。それなのにシドというひっつき虫のせいで何もできない。
カナトはなんとか長時間1人になり、かつそれがバレない方法はないかと考えた。
例え意識体で活動しようとしても、まずあのちっこい姿でアグラウを運べるとは思えない。
悩んでいるその時、シドは思い出したように口を開いた。
「そういえば、お前はアレストになぜ自分を来客の対応に当てたのか聞こうとしたな」
「え?ああ、まあ、結局聞けずじまいだったけど」
「代わりに教えてやる。アレストがいない今、専属使用人であるお前がほとんどの対応をしなければいけない。執事も年齢の関係で仕事を辞めている。つまり、今この屋敷で動けないアグラウに続いて偉い立場にいる」
偉い立場にいると言われてカナトが自然と少し胸を張る。
「お、俺が?」
「ああ。だからお前を訓練するつもりでやっている」
ないことをあたかも本当のことのようにつらつらと言う。
「そう…なのか?」
それを本気で疑わないカナトでもある。
アレストが後ろめたいことで脅した貴族の協力者とカナトを合わせるのは、ひとえにその存在を知らしめるためである。現にカナトはすでに貴族のあいだで少しずつと取り入れなければいけない相手と認識されている。そしてアレスト側の陣営なのだと周りに行動で教えていた。
カナトの意思はアレストの意思だと訪れる貴族たちに教えるのも、いかにこの計画の首謀者の1人であるアレストが信用しているのかを示している。
なので周りもカナトに何かあった際、後ろめたいことを握られた貴族たちは我先にと忠誠を示そうとするため、何かしら助けになるはずである。
おまけにフレジアドが一回だけカナトに親しく見える行動をした。それが貴族のあいだで伝わっているのかどうか、少なくともヴォルテローノ家は第一王子に気に入られているという事実はある。
屋敷を訪れる貴族であれば、わざと姿を見せに来るフレジアドを目にすることはあるはずだ。全員でなくともである。
フレジアドがこうも行動を明らかにするのは、もしかしたら計画が本格的に開始するのかもしれない。
シドは目の前で難しい顔をした青年を見つめた。
純粋……とは言えないが、単純ではある。それも表現良く言ったほうであり、悪く言えばバカだ。
何も気づかずにアレストを信用し、手のひらで踊らされている。
しかし、この単純な青年が唯一アレストの心を揺れ動かせる弱点でもある。
『コドク』の乗っ取りを早めた時期もちょうどカナトが水路に流され、体は帰ってきたが目覚めない時のことだとわかった。
しかも当時のアレストはまだ記憶を取り戻す前であるはずだ。これだけでどれほどカナトの存在が特別なのかがわかる。
「じゃあ、俺これからも1人で対応するのか?」
「俺がいるだろ。手伝う。そんなことはないだろうが、くれぐれも1人で対応しようとするなよ」
「するかよ。じゃあアレストもそれまで一度も戻らないか?」
「そこまではわからない。首都からヴォルテローノの領地まで短くても半日以上はかかる。頻繁には帰ってこれないだろ」
「なるほど……」
じゃあやっぱり早めにアグラウを運び出さないとな。いや、本当に知られた時の言い訳どうすればいいんだ?
「そんな難しい顔をして、どうした」
「なんでもない!とにかくもうついて来るなよ!」
言いながら部屋を出るが、やはりシドが後ろからついてくる。
「だからついて来るなよ!」
「言っただろ。俺から離れるなと。自分の嫉妬が買いやすい立場忘れたのか」
「うっ……わかったよ」
仕方ない。夜に決行するか。
そう決心した。
さらに数日後。
シドも夜は寝ることに気づいて、カナトは本人が寝ているあいだに色々と道具の準備をした。
食べ物や水、簡易地図を作って鞄に入れていた。
あとはどうやってアグラウの部屋まで侵入するかである。
特に予定がないため、カナトは部屋でダラダラと過ごしていた。
体を鍛えようとも考えたが、拷問の跡がついた体は皮膚が引きつって思うように動けず、加えて長い間鍛えていなかったため体力が激減した。
お腹にあったはずの腹筋がいつの間にか跡形もなく消えている。
改めて自分の体を見下ろすが、こんな傷だらけの体をアレストはよくほめられたものだと感心した。
ほぼ自分の全てを肯定してくれる相手に、黙って父親を運び出そうとするのは忍びない。だがこうしないとアレストは必ずアグラウを殺してしまう。将来的に言えばアグラウは自分の父親でもある。カナトはそう考えるようにして罪悪感を薄めようとした。
色々と悶々考えていた時、コンコンコンとノック音が響いた。
「誰だ?」
「俺だ」
「シドか。入れよ」
シドが部屋に入ると真っ先に見えたのがベッドの上で大の字になったカナトである。
「……だらしないな」
「やることないんだよ!」
カナトは衣服を直しながらバッと起き上がった。
「というかなんの用だよ。今日は接客ないんだろ」
「ああ。温室の改装ができたらしい。見に行くか?」
「温室?」
「言われなかったか?植物としゃべれる鳥を集めたって教えられたが」
「ああ!思い出した!本当に完成したのかよ。あれごまかしで言ったのになぁ」
「あいつなら、お前が砂場が欲しいと言えば景観ぶち壊しても作りそうだな」
「やめろよ……本当にしそうだろ」
言いながらもどんな風になったのか気になり、カナトが急いで支度をした。
シドについて行くとガラス張りの建物が見えてきた。
「あれ、温室なのか……」
「ずっと使われてなかったらしい」
「なるほどな……。見かけたことはあったけど、温室とは知らなかった」
いつも見かける温室はどこか薄暗い雰囲気を漂わせていたが、今はガラスの向こうで緑があふれかえ、鳥の姿があちこちに見える。
温室のドアを開けると、鳥の逃走防止のためかネットが張られ、向こう側から色とりどりの草花が顔を出している。
「あ、俺ホロロ連れて来る!」
「ホロロ?」
「アレストが飼ってるオウムだよ!たぶんよろこぶぞ!」
言うなりその姿が温室から離れていく。
カナトがホロロの檻を持って帰った時、門前にシドの姿はなく、探してみると温室のなかで身を屈めながら何かを探していた。
ネットをめくって入り、そのそばへ行く。
「何やってんだ。何か落としたのか?」
「いや、白い鳥を探していた」
「白い鳥?」
「ああ。アレストが最近しゃべれる白い鳥を飼っているとムソクに教えられた」
「…………」
俺だな。
「その鳥探してどうするつもりだ?」
「どうもしないが、探したいだけだ」
そう言って立ち上がりひざをポンポンとはらう。
「お前は何か知らないのか?」
「知ラネェナァ……」
「本当か?」
「うん!」
シドはムカデが見つけたあの白い鳥を思い出して、不思議とカナトと重ねて見えた。どちらもアホっぽい。
「じゃあ仕方ないな」
「あきらめろ!」
「落ちたあの鳥の羽根、急に白い煙となって消えたからな。一瞬幻と思ったがムソクの描写を聞いていると、アレストの飼っている鳥と同じ種類かもしれない」
「………」
「見つけたら一声知らせてほしい。本物かどうか確かめる」
……落ちた羽根も消えるのか!初めて知った!!
しばらくそのままだったが、すぐにこれは機会なのかもしれないととらえた。
アレストがいない今、アグラウを助け出す唯一の機会かもしれない。問題はアグラウの世話係を外されたようなので、どうやって近づくかである。
何かよからぬことを企んでいそうなカナトにシドはただ見なかったことにした。
もう仕事もなく、自由に過ごせるとカナトはすぐに1人になろうとした。だが、こそこそしても壁伝いしてもシドの監視を逃れることはできなかった。
「いつまでついて来る気だ!!」
ついに耐えられず、アレストの部屋にシドを引き込んで叫んだ。
「ずっとだ」
「ふざけんな!」
「現実を見ろ」
「何がだ?」
「可愛がられて専属使用人になったのに、何もしなくても高い給料がもらえている。側から見ればおもしろくないだろ。アレストがいない今、他のやつらが何をするかわからない」
「い、言われてみれば……」
「だから俺から離れるな。せめて命の危機から守ってやれる」
カナトがジト目になった。
「お前が記憶を失う前は俺の命狙っていたぞ」
シドが驚いたように目を見開いた。だがすぐに思い当たりがあるように目を細める。
「お前が参加していた生存戦はハエの名前だったな。年齢もそう離れていないのをかえりみるに同じ生存戦だろう。生存戦は一回ごとに1人しか生き残れないからお前を殺さないと俺も追われる身になる。だから殺そうとした。違うか?」
「お、おう……お前探偵になれるんじゃないか?」
「なんだそれは。とにかく、俺から離れないこと。いいな」
カナトは答えずに口をへの字に曲げた。ダメだ。話が通じない。
アレストがいない今アグラウを連れ出せる絶好のチャンスである。それなのにシドというひっつき虫のせいで何もできない。
カナトはなんとか長時間1人になり、かつそれがバレない方法はないかと考えた。
例え意識体で活動しようとしても、まずあのちっこい姿でアグラウを運べるとは思えない。
悩んでいるその時、シドは思い出したように口を開いた。
「そういえば、お前はアレストになぜ自分を来客の対応に当てたのか聞こうとしたな」
「え?ああ、まあ、結局聞けずじまいだったけど」
「代わりに教えてやる。アレストがいない今、専属使用人であるお前がほとんどの対応をしなければいけない。執事も年齢の関係で仕事を辞めている。つまり、今この屋敷で動けないアグラウに続いて偉い立場にいる」
偉い立場にいると言われてカナトが自然と少し胸を張る。
「お、俺が?」
「ああ。だからお前を訓練するつもりでやっている」
ないことをあたかも本当のことのようにつらつらと言う。
「そう…なのか?」
それを本気で疑わないカナトでもある。
アレストが後ろめたいことで脅した貴族の協力者とカナトを合わせるのは、ひとえにその存在を知らしめるためである。現にカナトはすでに貴族のあいだで少しずつと取り入れなければいけない相手と認識されている。そしてアレスト側の陣営なのだと周りに行動で教えていた。
カナトの意思はアレストの意思だと訪れる貴族たちに教えるのも、いかにこの計画の首謀者の1人であるアレストが信用しているのかを示している。
なので周りもカナトに何かあった際、後ろめたいことを握られた貴族たちは我先にと忠誠を示そうとするため、何かしら助けになるはずである。
おまけにフレジアドが一回だけカナトに親しく見える行動をした。それが貴族のあいだで伝わっているのかどうか、少なくともヴォルテローノ家は第一王子に気に入られているという事実はある。
屋敷を訪れる貴族であれば、わざと姿を見せに来るフレジアドを目にすることはあるはずだ。全員でなくともである。
フレジアドがこうも行動を明らかにするのは、もしかしたら計画が本格的に開始するのかもしれない。
シドは目の前で難しい顔をした青年を見つめた。
純粋……とは言えないが、単純ではある。それも表現良く言ったほうであり、悪く言えばバカだ。
何も気づかずにアレストを信用し、手のひらで踊らされている。
しかし、この単純な青年が唯一アレストの心を揺れ動かせる弱点でもある。
『コドク』の乗っ取りを早めた時期もちょうどカナトが水路に流され、体は帰ってきたが目覚めない時のことだとわかった。
しかも当時のアレストはまだ記憶を取り戻す前であるはずだ。これだけでどれほどカナトの存在が特別なのかがわかる。
「じゃあ、俺これからも1人で対応するのか?」
「俺がいるだろ。手伝う。そんなことはないだろうが、くれぐれも1人で対応しようとするなよ」
「するかよ。じゃあアレストもそれまで一度も戻らないか?」
「そこまではわからない。首都からヴォルテローノの領地まで短くても半日以上はかかる。頻繁には帰ってこれないだろ」
「なるほど……」
じゃあやっぱり早めにアグラウを運び出さないとな。いや、本当に知られた時の言い訳どうすればいいんだ?
「そんな難しい顔をして、どうした」
「なんでもない!とにかくもうついて来るなよ!」
言いながら部屋を出るが、やはりシドが後ろからついてくる。
「だからついて来るなよ!」
「言っただろ。俺から離れるなと。自分の嫉妬が買いやすい立場忘れたのか」
「うっ……わかったよ」
仕方ない。夜に決行するか。
そう決心した。
さらに数日後。
シドも夜は寝ることに気づいて、カナトは本人が寝ているあいだに色々と道具の準備をした。
食べ物や水、簡易地図を作って鞄に入れていた。
あとはどうやってアグラウの部屋まで侵入するかである。
特に予定がないため、カナトは部屋でダラダラと過ごしていた。
体を鍛えようとも考えたが、拷問の跡がついた体は皮膚が引きつって思うように動けず、加えて長い間鍛えていなかったため体力が激減した。
お腹にあったはずの腹筋がいつの間にか跡形もなく消えている。
改めて自分の体を見下ろすが、こんな傷だらけの体をアレストはよくほめられたものだと感心した。
ほぼ自分の全てを肯定してくれる相手に、黙って父親を運び出そうとするのは忍びない。だがこうしないとアレストは必ずアグラウを殺してしまう。将来的に言えばアグラウは自分の父親でもある。カナトはそう考えるようにして罪悪感を薄めようとした。
色々と悶々考えていた時、コンコンコンとノック音が響いた。
「誰だ?」
「俺だ」
「シドか。入れよ」
シドが部屋に入ると真っ先に見えたのがベッドの上で大の字になったカナトである。
「……だらしないな」
「やることないんだよ!」
カナトは衣服を直しながらバッと起き上がった。
「というかなんの用だよ。今日は接客ないんだろ」
「ああ。温室の改装ができたらしい。見に行くか?」
「温室?」
「言われなかったか?植物としゃべれる鳥を集めたって教えられたが」
「ああ!思い出した!本当に完成したのかよ。あれごまかしで言ったのになぁ」
「あいつなら、お前が砂場が欲しいと言えば景観ぶち壊しても作りそうだな」
「やめろよ……本当にしそうだろ」
言いながらもどんな風になったのか気になり、カナトが急いで支度をした。
シドについて行くとガラス張りの建物が見えてきた。
「あれ、温室なのか……」
「ずっと使われてなかったらしい」
「なるほどな……。見かけたことはあったけど、温室とは知らなかった」
いつも見かける温室はどこか薄暗い雰囲気を漂わせていたが、今はガラスの向こうで緑があふれかえ、鳥の姿があちこちに見える。
温室のドアを開けると、鳥の逃走防止のためかネットが張られ、向こう側から色とりどりの草花が顔を出している。
「あ、俺ホロロ連れて来る!」
「ホロロ?」
「アレストが飼ってるオウムだよ!たぶんよろこぶぞ!」
言うなりその姿が温室から離れていく。
カナトがホロロの檻を持って帰った時、門前にシドの姿はなく、探してみると温室のなかで身を屈めながら何かを探していた。
ネットをめくって入り、そのそばへ行く。
「何やってんだ。何か落としたのか?」
「いや、白い鳥を探していた」
「白い鳥?」
「ああ。アレストが最近しゃべれる白い鳥を飼っているとムソクに教えられた」
「…………」
俺だな。
「その鳥探してどうするつもりだ?」
「どうもしないが、探したいだけだ」
そう言って立ち上がりひざをポンポンとはらう。
「お前は何か知らないのか?」
「知ラネェナァ……」
「本当か?」
「うん!」
シドはムカデが見つけたあの白い鳥を思い出して、不思議とカナトと重ねて見えた。どちらもアホっぽい。
「じゃあ仕方ないな」
「あきらめろ!」
「落ちたあの鳥の羽根、急に白い煙となって消えたからな。一瞬幻と思ったがムソクの描写を聞いていると、アレストの飼っている鳥と同じ種類かもしれない」
「………」
「見つけたら一声知らせてほしい。本物かどうか確かめる」
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