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第四章
【R18】初めての快楽
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緊張したカナトは全身を板のように固まらせた。
「……ん"っ!」
最初はゆっくり体を這っていた手が突然するっとシャツを上げた。
傷跡まみれの体を思い出してカナトは慌ててシャツを下ろそうとした。
「カナト、恥ずかしいから見られたくないのか、それとも傷跡のことを気にしているから見られたくないのどっちだ?」
「きぃ"、す"」
こんな時でも声は戻らない。カナトは急にとてつもない恥ずかしさに逃げ出したくなった。
声も体も何一つ魅力と感じてもらえるところはない。そして人生で初めて自分がこれほど誰かと釣り合わないことを感じ取った。
ダメだ!やっぱり!
「カナト、まだ気にしているのか?言ったはずだ。気にしない。きみを食べてしまいたいくらいに愛おしく思うのに、嫌うわけがない」
アレストはカナトのズボンに手をかけた。
「………ッ!!」
「大丈夫、落ち着いて。いやだと感じたら突き放していいから」
ずるずるとカナトのズボンが剥ぎ取られて床に落ちていった。
あまりの恥ずかしさにカナトはバッと布団に入って隠れた。我慢したような笑い声に続いて、少しするとアレストも同じ布団に入っていく。
何か目の前に置かれたと気づいたカナトはその瓶らしきものを見つめていた。すると、お尻を滑っていく手に続いて後孔にスッと指をそえられた。
「ぁ"……!?」
「まずはほぐさないと」
言いながらすぐには入れず、入り口の緊張をほぐすようにマッサージのような手つきでなでていた。
カナトは背中に覆い被さられたのを感じた。しめった温かい唇が背中をなぞり、大きな手がお腹を支えている。
カナトがめちゃくちゃに硬直しているあいだ、後孔に当てられた指がずぷっと中へ入った。
「ぅ"!!」
「大丈夫、もっと力を抜いてみて。きっとそのほうが楽になれる」
言われた通りカナトは力を抜いてみた。さっきは緊張のあまり気づかなかったが、ぬるりとした液体を塗りつけられていた。
カナトの疑問に気づいたのか、アレストは丁寧にほぐしながら説明した。
「潤滑油だよ。ほら、さっき目の前に置いた瓶に入っている」
カナトが視線を上げると確かに目の前に置かれた瓶に液体のようなものが入ってあった。透明で、どろりとした液体である。
その液体をぼうと眺めていると中で動いていた指がぐぐっと侵入し、ある敏感な一点をかすめた。
「ぁあ"!」
慌ててカナトが口をふさぐ。
ダメだ!せっかくここまで来たのに、いくらアレストが好きだと言ってもこんな声じゃ雰囲気ぶち壊してしまう!
「カナト、気にしなくいいと言ったのに」
指がまるで責めるように敏感な場所をぐっと押した。
急に襲ってくる強い指圧にカナトは腰が抜けそうになった。いい知れない感覚が腰の力を奪っていき、上半身は這いつくばり、腰だけ高く上げる格好になってしまった。
「そろそろ慣れてきたかな。2本目の指を挿れてもいいか?」
カナトが力なくうなずいた。すると、せまい後孔にぐぷっと2本目の指が侵入してくる。拡張されていく感覚にカナトは思わず両脚が震えだした。
「っ、ふっ……ぅ"」
「ゆっくり息を吸って」
「む、り"っ」
気づいてからカナトは口をふさいだ。しかしまたもそのことを責めるかのように敏感な場所を強く押される。そのうえ指が2本になったことではさまれるようにギュッと刺激を与えられた。
「は、ぁ"!!」
「3本目いくよ」
な、何本まで入れられるんだよ!!いや、いろんなエッチシーンだと3本か……大丈夫、次で最後だ!
「ふく"ぅ!」
3本目が入った途端カナトが叫びそうにる。
後孔が限界まで広げられたにも関わらず、不快といった異物感は感じられなかった。
敏感な場所を攻められながら入り口もほぐされ、だんだんと気持ちよさすら感じてくる。
「ぅ、っ……ぐ」
カナトが襲いくる快感に耐えていると突然指を抜かれ、脚に腕を入れられて体がぐんっと持ち上げられた。
「ふ、ぁ……?」
「今挿れていいか?後悔するなら今のほうがいい」
「ぅ……ぅ」
カナトが声を出そうか出さまいかを迷っていると、首筋にしめった感触が這った。
「ぅ………ん」
「カナト、きみの声は嫌いじゃないと言ったはずだ。むしろ今はきみの声が聞きたい。ダメか?」
そう聞かれてカナトが返答に困った。迷ったすえ、やっとの思いで恐るおそる口を開いた。
「ほぉ"ん、と…かぁ"?」
「本当だ」
「……………す、すき"に、してぇ"」
好きにしていい、と言い終える前にほぐされた後孔に何かを当てられた。指とは違う感覚に戸惑い、「ま"っーー!」と止める前にぐっと圧倒的な質感が内臓を圧迫した。
「ぁ"っ、あぅああああ"!!」
く、苦しい!指と全然違う!!
あまりの圧迫感にカナトは息をつめた。
「カナト、息をゆっくり吐き出してみて……そう、その通り」
「ん"………く"る、し"ぃ」
「いったん抜いておこうか?」
なんでお前はそんなに余裕あるんだよ!!
アレストの余裕を崩したい一心でカナトは意味不明、もとい先ほど言った言葉を繰り返した。
「す"き、に、してぇ"…いいーーぅ"っ!!」
一気に根本まで挿し込まれて目の前がチカチカしそうになる。カナトはベッドの上にゆっくりと置かれ、耳もとでささやかれる。
「好きにしていいと言ったのはそっちだ。2回も言われて応えないのはさすがに酷いからな」
何やら不穏な響きにカナトが反応するより前に激しい衝撃がお尻に打ちつけられた。
「ぅ"ああああ"っ!!は、ぁあ"!!」
内臓の中をみっちりと塞がれ、何度も抽挿を繰り返されてあられもない声を出してしまう。
カナトは何度も声を我慢しようとしたが、そのたびに快楽を拾ってしまう体がそれを許さなかった。
「ア"レ、ストぉ"!」
「ここにいる。大丈夫だ。すぐに終わる」
「んく"っ、あぁ"……っ!!」
粘膜をこすられ、ずぶずぶといやらしい水音が部屋に響き渡る。
敏感な部分や奥を何度も突かれる快感によだれがだらっと口からもれ、布団とまくらを濡らした。
何度逃げようとしてもがっちりと体をホールドされ、逃れようのない快楽に意識を飛ばしそうになる。
カナトは激しい快楽の中で好きにしていいと言ったことを後悔した。
アレストによる攻めはほぼ夜明け前まで続けられた。
◇————————————————————-
《作者より一言》
この2人ついに結ばれたか(体が)
長かった
また公開設定失敗してしまい、反省しています。申し訳ありませんでした。
「……ん"っ!」
最初はゆっくり体を這っていた手が突然するっとシャツを上げた。
傷跡まみれの体を思い出してカナトは慌ててシャツを下ろそうとした。
「カナト、恥ずかしいから見られたくないのか、それとも傷跡のことを気にしているから見られたくないのどっちだ?」
「きぃ"、す"」
こんな時でも声は戻らない。カナトは急にとてつもない恥ずかしさに逃げ出したくなった。
声も体も何一つ魅力と感じてもらえるところはない。そして人生で初めて自分がこれほど誰かと釣り合わないことを感じ取った。
ダメだ!やっぱり!
「カナト、まだ気にしているのか?言ったはずだ。気にしない。きみを食べてしまいたいくらいに愛おしく思うのに、嫌うわけがない」
アレストはカナトのズボンに手をかけた。
「………ッ!!」
「大丈夫、落ち着いて。いやだと感じたら突き放していいから」
ずるずるとカナトのズボンが剥ぎ取られて床に落ちていった。
あまりの恥ずかしさにカナトはバッと布団に入って隠れた。我慢したような笑い声に続いて、少しするとアレストも同じ布団に入っていく。
何か目の前に置かれたと気づいたカナトはその瓶らしきものを見つめていた。すると、お尻を滑っていく手に続いて後孔にスッと指をそえられた。
「ぁ"……!?」
「まずはほぐさないと」
言いながらすぐには入れず、入り口の緊張をほぐすようにマッサージのような手つきでなでていた。
カナトは背中に覆い被さられたのを感じた。しめった温かい唇が背中をなぞり、大きな手がお腹を支えている。
カナトがめちゃくちゃに硬直しているあいだ、後孔に当てられた指がずぷっと中へ入った。
「ぅ"!!」
「大丈夫、もっと力を抜いてみて。きっとそのほうが楽になれる」
言われた通りカナトは力を抜いてみた。さっきは緊張のあまり気づかなかったが、ぬるりとした液体を塗りつけられていた。
カナトの疑問に気づいたのか、アレストは丁寧にほぐしながら説明した。
「潤滑油だよ。ほら、さっき目の前に置いた瓶に入っている」
カナトが視線を上げると確かに目の前に置かれた瓶に液体のようなものが入ってあった。透明で、どろりとした液体である。
その液体をぼうと眺めていると中で動いていた指がぐぐっと侵入し、ある敏感な一点をかすめた。
「ぁあ"!」
慌ててカナトが口をふさぐ。
ダメだ!せっかくここまで来たのに、いくらアレストが好きだと言ってもこんな声じゃ雰囲気ぶち壊してしまう!
「カナト、気にしなくいいと言ったのに」
指がまるで責めるように敏感な場所をぐっと押した。
急に襲ってくる強い指圧にカナトは腰が抜けそうになった。いい知れない感覚が腰の力を奪っていき、上半身は這いつくばり、腰だけ高く上げる格好になってしまった。
「そろそろ慣れてきたかな。2本目の指を挿れてもいいか?」
カナトが力なくうなずいた。すると、せまい後孔にぐぷっと2本目の指が侵入してくる。拡張されていく感覚にカナトは思わず両脚が震えだした。
「っ、ふっ……ぅ"」
「ゆっくり息を吸って」
「む、り"っ」
気づいてからカナトは口をふさいだ。しかしまたもそのことを責めるかのように敏感な場所を強く押される。そのうえ指が2本になったことではさまれるようにギュッと刺激を与えられた。
「は、ぁ"!!」
「3本目いくよ」
な、何本まで入れられるんだよ!!いや、いろんなエッチシーンだと3本か……大丈夫、次で最後だ!
「ふく"ぅ!」
3本目が入った途端カナトが叫びそうにる。
後孔が限界まで広げられたにも関わらず、不快といった異物感は感じられなかった。
敏感な場所を攻められながら入り口もほぐされ、だんだんと気持ちよさすら感じてくる。
「ぅ、っ……ぐ」
カナトが襲いくる快感に耐えていると突然指を抜かれ、脚に腕を入れられて体がぐんっと持ち上げられた。
「ふ、ぁ……?」
「今挿れていいか?後悔するなら今のほうがいい」
「ぅ……ぅ」
カナトが声を出そうか出さまいかを迷っていると、首筋にしめった感触が這った。
「ぅ………ん」
「カナト、きみの声は嫌いじゃないと言ったはずだ。むしろ今はきみの声が聞きたい。ダメか?」
そう聞かれてカナトが返答に困った。迷ったすえ、やっとの思いで恐るおそる口を開いた。
「ほぉ"ん、と…かぁ"?」
「本当だ」
「……………す、すき"に、してぇ"」
好きにしていい、と言い終える前にほぐされた後孔に何かを当てられた。指とは違う感覚に戸惑い、「ま"っーー!」と止める前にぐっと圧倒的な質感が内臓を圧迫した。
「ぁ"っ、あぅああああ"!!」
く、苦しい!指と全然違う!!
あまりの圧迫感にカナトは息をつめた。
「カナト、息をゆっくり吐き出してみて……そう、その通り」
「ん"………く"る、し"ぃ」
「いったん抜いておこうか?」
なんでお前はそんなに余裕あるんだよ!!
アレストの余裕を崩したい一心でカナトは意味不明、もとい先ほど言った言葉を繰り返した。
「す"き、に、してぇ"…いいーーぅ"っ!!」
一気に根本まで挿し込まれて目の前がチカチカしそうになる。カナトはベッドの上にゆっくりと置かれ、耳もとでささやかれる。
「好きにしていいと言ったのはそっちだ。2回も言われて応えないのはさすがに酷いからな」
何やら不穏な響きにカナトが反応するより前に激しい衝撃がお尻に打ちつけられた。
「ぅ"ああああ"っ!!は、ぁあ"!!」
内臓の中をみっちりと塞がれ、何度も抽挿を繰り返されてあられもない声を出してしまう。
カナトは何度も声を我慢しようとしたが、そのたびに快楽を拾ってしまう体がそれを許さなかった。
「ア"レ、ストぉ"!」
「ここにいる。大丈夫だ。すぐに終わる」
「んく"っ、あぁ"……っ!!」
粘膜をこすられ、ずぶずぶといやらしい水音が部屋に響き渡る。
敏感な部分や奥を何度も突かれる快感によだれがだらっと口からもれ、布団とまくらを濡らした。
何度逃げようとしてもがっちりと体をホールドされ、逃れようのない快楽に意識を飛ばしそうになる。
カナトは激しい快楽の中で好きにしていいと言ったことを後悔した。
アレストによる攻めはほぼ夜明け前まで続けられた。
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