102 / 241
第四章
惚れ薬
しおりを挟む
なんだこの変なクッキー。少し苦い味があるぞ。
カナトは口の中に残る妙な苦味に眉をしかめた。
「に、か"ぃ"」
「あ、本当に?ごめんね。粉にしてそのまま加えるのは少し苦いかもしれないね。これは没かな」
その後、偽ユシルは用事があると言って事務室を出て行った。
カナトは先ほどクッキーを食べた時から感じていた視線と目を合わせた。不思議そうに首を傾げてみる。
アレストはただじっとした視線を向けていた。
「なんともないのか?」
首を振られたのを見てなぜか安堵した気持ちになる。その気持ちにアレストはまたも困惑した。
ユシルが何かを入れたのは手の動きでわかった。だがそのクッキーを偶然装って落とす前にカナトが口に入れてしまった。
このままでもいい。カナトさえいなくなれば秘密はもれない。
そう思ってたはずだ。なのに実際はすぐにでも吐かせたかった。なぜか脳裏にカナトがワインとともに血泡を吐き出すシーンがよぎる。
激しい頭痛にアレストは額を押さえた。その手に重なるように包帯の巻かれた少々小さめの手が当てられる。
視線を上げると心配げな目と合った。
「カナト……」
「ん"」
「なんでもない」
きっと、カナトに仲間がいるかもしれない。カナトが味方するまでその仲間の情報を入手しなければいけない。
アレストは生じた困惑に無理やりな理由をはめ込んで自分を納得させた。
アレストのもとにカナトが酔った状態で発見された知らせが入ったのはその日の夕方に差しかかる頃である。
ムソクが慌てた様子で事務室のドアをたたいた。
「入れ」
「失礼します。アレスト様、カナトさんが厨房で泥酔した状態で発見され、今お部屋へお連れしたばかりです」
「泥酔?酒を飲んだのか?」
「はい」
「お前をつけておきながらなぜそこまで酔わせるんだ。阻止しなかったのか?」
「カナトさんがおかしいとつぶやきながら慌てていたので、理由をうかがったところ、お酒を飲んでリセットしたいと言っておられました。まさか一杯のみであそこまで酔うとは思わず……」
「おかしい?……そうか、わかった。様子を見てくる」
アレストはムソクとともに自部屋へ戻ってくるとカナトは枕を抱いて幸せそうに布団でくるまっていた。
アレストは目線だけでムソクを外で待機させ、ドアを閉めてベッドに近づいた。
「カナト、平気か?」
「うぅ"……」
壊れた声帯からもれる声は聞いていて耳心地のいいものじゃない。それなのに不思議と嫌いではなかった。
アレストはベッドに腰かけ、カナトの頭をなでた。
「カナト、僕が誰だかわかるか?」
声にほんの少し起きたのか、寝ていたその目が薄っすらと開いた。
「アレスト……」
普通に発せられた声にアレストが驚いたように一瞬手を離した。
「声、戻ったのか?」
「もど……?白い鳥?」
「白い鳥はまったく関係ないな……」
カナトは手を伸ばしてアレストの腰に抱きついた。
「よかった……ちゃんといる。俺、おかしかったんだよ」
覚めきってないままカナトは独り言のように続けた。
「今日さ、なんだかやけに偽ユシルのことが気になって……胸がドキドキして、ずっとその姿を探しちまうんだよ」
「へぇ……きみは僕のことが好きだと思っていたんだけど」
「当たり前だろ!」
カナトは叫んでから頭をアレストの腕にこすりつけるように動かした。
「俺、お前のこと好きなんだよ……そうだよ、好きなんだよ!だから何回も死んでやっと戻って来たら、お前俺のこと忘れるし、拷問するし、偽ユシルが出てくるし………どうすればいいんだよぉ」
泣き出したところでアレストはカナトを腕の中に抱いた。その涙を指ですくってなぐさめるように背中をたたいてやる。
「俺さぁ……痛かったんだぞ………なのに、なんで………早く思い出せよ。俺も早くお前に好きだって愛しているって言いたいんだぞ!死んでほしくないんだよ……生きててほしいから、必死に戻って来て、小説の内容通りになってほしくなくて………」
「おかしなことは言い続けるんだな。嘘じゃなくて本気でそう思い込んでいるのか?」
「思い込みじゃねぇって、何度も言っただろ……お前は悪役だから殺されるって。でも俺のこと大事にしてくれて、いつも俺のためを思って……本当はあっちの世界に留まろうかと思ったんだよ。でもお前のことほっとけないし、初めて好きになった人だから……だから幸せになってほしくて……」
アレストは何を考えているのか、静かな目をじっと降り注がせた。
幸せ……そんなことを言われたのは小さい頃以来だな。
アレストは初めてアグラウに引き取られた時のことを思い出した。幸せになれると言って、汚れた自分の手を優しく引いてくれた男は、今じゃその優しさを血が繋がっているというだけでユシルにあげようとしている。
気に食わない。
アグラウはユシルとともにたくさんの活動に顔を出した。周りは爵位がユシルに移るものだと確信するようになってからアレストから急速に離れていった。様子をうかがっていた時の慎重な姿勢は微塵もなく、アリのようにユシルという糖分に群がっていく。
何もかも気に食わない。
おかしなことにカナトと一緒に広場へ出かけた時は、そんな周りの様子をものともしなかった。すべての注意が目の前の青年に惹きつけられる。
「……カナト、きみはどうして僕のそばにいるんだ?何が欲しい?」
「お前の全部!俺の全部もあげるから、早く俺を思い出せよ……」
「……………」
室内にほんの少し沈黙が降りる。カナトがそのあいだに寝ようとする気配が伝わって来た。
「もし、もし僕が何もかもなくしたらどうする?きみにあげるお金も、寝かせてあげる家もない。その上追われる身になったとしたら、お前はどうする?」
カナトは目をこすってアレストの首筋に顔を埋めた。
「その時は一緒に逃げる」
「本気か?」
「当たり前だ!……その時になったら薔薇も一緒に連れて行く」
「何をだって?」
「薔薇……血みたいな、真っ赤な……誕生日にくれただろ2回も」
「僕はそんなこともしていたのか」
「ん"……押し花にしたはずなんだけどなぁ"。どこ行ったんだろ」
カナトの声が少しずつとしゃがれ始めた。
アレストは長い指でそののどをなで、寝息を立て始めたカナトの口もとで軽いキスを落とした。
「きみがこの状態で嘘を言っているとは思えない。信じれない部分も多いが、僕のすべてが欲しいなら……そうだな、あげるのもいい。その代わり、きみのすべてを差し出してくれるならほんの少しだけ、きみの言うことを信じることにするよ」
アレストはアグラウの件で多少の人間不信に陥っていた。しかし、改めて目の前の青年を信じてみてもいい。そんな思いとともに何かが自分のなかで芽生えてくる。
アレストは胸の高鳴りを感じた。
初めて感じたな、こんな感情。同時に一つだけ、アレストは確信したことがある。
もし本当にカナトが言う“記憶”のアレストが存在するなら、きっとあっちのアレストはカナトを愛していない。
自分が利益もないのに1人だけを特別扱いし、王族にまで立ち向かい、理由もなくことごとく甘やかすとは思えない。
本当にカナトの言うように好きなら、愛しているなら自分は必ずーーその愛が形となる前に消し去っただろう。
あっちのアレストはむしろカナトに対して執念じみた何かを感じる。
何を考えているんだろうな。まさかそんな話を信じたのか。
アレストがカナトを囲うように寝ているなか、小さな影が部屋の影から這い出た。
ベッドのそばまで来ると小さな体を跳ねさせてカナトに近づいた。
酷い……カナトに惚れ薬を使うなんて。
ユシルは小さな手を握りしめて悔しげに眉を寄せた。
なんとか残り少ない魔力でカナトの症状を和らげ、そのまま離れようとした時だった。
ガシッと何かがユシルの体をつかんだ。
えっ!!
「ああ、うるさい音がするかと思ったら、お前の仕業か」
兄さん!
ユシルを向かい合うように持ち上げたのはアレストである。
本体から追い出された期間に散々アレストがどれほど自分を嫌っているのか知ってしまったユシルは体を硬直させた。
「ん?……珍しい毛色だな。ああ、カナトが言っていたハムスターと似ているな」
ユシルは震えながらごくりとのどを鳴らした。
「そう怖がるな。その毛色は嫌いだがカナトは好きみたいだな。ちょうどいい、贈り物にするか」
カナトは口の中に残る妙な苦味に眉をしかめた。
「に、か"ぃ"」
「あ、本当に?ごめんね。粉にしてそのまま加えるのは少し苦いかもしれないね。これは没かな」
その後、偽ユシルは用事があると言って事務室を出て行った。
カナトは先ほどクッキーを食べた時から感じていた視線と目を合わせた。不思議そうに首を傾げてみる。
アレストはただじっとした視線を向けていた。
「なんともないのか?」
首を振られたのを見てなぜか安堵した気持ちになる。その気持ちにアレストはまたも困惑した。
ユシルが何かを入れたのは手の動きでわかった。だがそのクッキーを偶然装って落とす前にカナトが口に入れてしまった。
このままでもいい。カナトさえいなくなれば秘密はもれない。
そう思ってたはずだ。なのに実際はすぐにでも吐かせたかった。なぜか脳裏にカナトがワインとともに血泡を吐き出すシーンがよぎる。
激しい頭痛にアレストは額を押さえた。その手に重なるように包帯の巻かれた少々小さめの手が当てられる。
視線を上げると心配げな目と合った。
「カナト……」
「ん"」
「なんでもない」
きっと、カナトに仲間がいるかもしれない。カナトが味方するまでその仲間の情報を入手しなければいけない。
アレストは生じた困惑に無理やりな理由をはめ込んで自分を納得させた。
アレストのもとにカナトが酔った状態で発見された知らせが入ったのはその日の夕方に差しかかる頃である。
ムソクが慌てた様子で事務室のドアをたたいた。
「入れ」
「失礼します。アレスト様、カナトさんが厨房で泥酔した状態で発見され、今お部屋へお連れしたばかりです」
「泥酔?酒を飲んだのか?」
「はい」
「お前をつけておきながらなぜそこまで酔わせるんだ。阻止しなかったのか?」
「カナトさんがおかしいとつぶやきながら慌てていたので、理由をうかがったところ、お酒を飲んでリセットしたいと言っておられました。まさか一杯のみであそこまで酔うとは思わず……」
「おかしい?……そうか、わかった。様子を見てくる」
アレストはムソクとともに自部屋へ戻ってくるとカナトは枕を抱いて幸せそうに布団でくるまっていた。
アレストは目線だけでムソクを外で待機させ、ドアを閉めてベッドに近づいた。
「カナト、平気か?」
「うぅ"……」
壊れた声帯からもれる声は聞いていて耳心地のいいものじゃない。それなのに不思議と嫌いではなかった。
アレストはベッドに腰かけ、カナトの頭をなでた。
「カナト、僕が誰だかわかるか?」
声にほんの少し起きたのか、寝ていたその目が薄っすらと開いた。
「アレスト……」
普通に発せられた声にアレストが驚いたように一瞬手を離した。
「声、戻ったのか?」
「もど……?白い鳥?」
「白い鳥はまったく関係ないな……」
カナトは手を伸ばしてアレストの腰に抱きついた。
「よかった……ちゃんといる。俺、おかしかったんだよ」
覚めきってないままカナトは独り言のように続けた。
「今日さ、なんだかやけに偽ユシルのことが気になって……胸がドキドキして、ずっとその姿を探しちまうんだよ」
「へぇ……きみは僕のことが好きだと思っていたんだけど」
「当たり前だろ!」
カナトは叫んでから頭をアレストの腕にこすりつけるように動かした。
「俺、お前のこと好きなんだよ……そうだよ、好きなんだよ!だから何回も死んでやっと戻って来たら、お前俺のこと忘れるし、拷問するし、偽ユシルが出てくるし………どうすればいいんだよぉ」
泣き出したところでアレストはカナトを腕の中に抱いた。その涙を指ですくってなぐさめるように背中をたたいてやる。
「俺さぁ……痛かったんだぞ………なのに、なんで………早く思い出せよ。俺も早くお前に好きだって愛しているって言いたいんだぞ!死んでほしくないんだよ……生きててほしいから、必死に戻って来て、小説の内容通りになってほしくなくて………」
「おかしなことは言い続けるんだな。嘘じゃなくて本気でそう思い込んでいるのか?」
「思い込みじゃねぇって、何度も言っただろ……お前は悪役だから殺されるって。でも俺のこと大事にしてくれて、いつも俺のためを思って……本当はあっちの世界に留まろうかと思ったんだよ。でもお前のことほっとけないし、初めて好きになった人だから……だから幸せになってほしくて……」
アレストは何を考えているのか、静かな目をじっと降り注がせた。
幸せ……そんなことを言われたのは小さい頃以来だな。
アレストは初めてアグラウに引き取られた時のことを思い出した。幸せになれると言って、汚れた自分の手を優しく引いてくれた男は、今じゃその優しさを血が繋がっているというだけでユシルにあげようとしている。
気に食わない。
アグラウはユシルとともにたくさんの活動に顔を出した。周りは爵位がユシルに移るものだと確信するようになってからアレストから急速に離れていった。様子をうかがっていた時の慎重な姿勢は微塵もなく、アリのようにユシルという糖分に群がっていく。
何もかも気に食わない。
おかしなことにカナトと一緒に広場へ出かけた時は、そんな周りの様子をものともしなかった。すべての注意が目の前の青年に惹きつけられる。
「……カナト、きみはどうして僕のそばにいるんだ?何が欲しい?」
「お前の全部!俺の全部もあげるから、早く俺を思い出せよ……」
「……………」
室内にほんの少し沈黙が降りる。カナトがそのあいだに寝ようとする気配が伝わって来た。
「もし、もし僕が何もかもなくしたらどうする?きみにあげるお金も、寝かせてあげる家もない。その上追われる身になったとしたら、お前はどうする?」
カナトは目をこすってアレストの首筋に顔を埋めた。
「その時は一緒に逃げる」
「本気か?」
「当たり前だ!……その時になったら薔薇も一緒に連れて行く」
「何をだって?」
「薔薇……血みたいな、真っ赤な……誕生日にくれただろ2回も」
「僕はそんなこともしていたのか」
「ん"……押し花にしたはずなんだけどなぁ"。どこ行ったんだろ」
カナトの声が少しずつとしゃがれ始めた。
アレストは長い指でそののどをなで、寝息を立て始めたカナトの口もとで軽いキスを落とした。
「きみがこの状態で嘘を言っているとは思えない。信じれない部分も多いが、僕のすべてが欲しいなら……そうだな、あげるのもいい。その代わり、きみのすべてを差し出してくれるならほんの少しだけ、きみの言うことを信じることにするよ」
アレストはアグラウの件で多少の人間不信に陥っていた。しかし、改めて目の前の青年を信じてみてもいい。そんな思いとともに何かが自分のなかで芽生えてくる。
アレストは胸の高鳴りを感じた。
初めて感じたな、こんな感情。同時に一つだけ、アレストは確信したことがある。
もし本当にカナトが言う“記憶”のアレストが存在するなら、きっとあっちのアレストはカナトを愛していない。
自分が利益もないのに1人だけを特別扱いし、王族にまで立ち向かい、理由もなくことごとく甘やかすとは思えない。
本当にカナトの言うように好きなら、愛しているなら自分は必ずーーその愛が形となる前に消し去っただろう。
あっちのアレストはむしろカナトに対して執念じみた何かを感じる。
何を考えているんだろうな。まさかそんな話を信じたのか。
アレストがカナトを囲うように寝ているなか、小さな影が部屋の影から這い出た。
ベッドのそばまで来ると小さな体を跳ねさせてカナトに近づいた。
酷い……カナトに惚れ薬を使うなんて。
ユシルは小さな手を握りしめて悔しげに眉を寄せた。
なんとか残り少ない魔力でカナトの症状を和らげ、そのまま離れようとした時だった。
ガシッと何かがユシルの体をつかんだ。
えっ!!
「ああ、うるさい音がするかと思ったら、お前の仕業か」
兄さん!
ユシルを向かい合うように持ち上げたのはアレストである。
本体から追い出された期間に散々アレストがどれほど自分を嫌っているのか知ってしまったユシルは体を硬直させた。
「ん?……珍しい毛色だな。ああ、カナトが言っていたハムスターと似ているな」
ユシルは震えながらごくりとのどを鳴らした。
「そう怖がるな。その毛色は嫌いだがカナトは好きみたいだな。ちょうどいい、贈り物にするか」
0
お気に入りに追加
572
あなたにおすすめの小説
BLゲームのモブとして転生したはずが、推し王子からの溺愛が止まらない~俺、壁になりたいって言いましたよね!~
志波咲良
BL
主人公――子爵家三男ノエル・フィニアンは、不慮の事故をきっかけに生前大好きだったBLゲームの世界に転生してしまう。
舞台は、高等学園。夢だった、美男子らの恋愛模様を壁となって見つめる日々。
そんなある日、推し――エヴァン第二王子の破局シーンに立ち会う。
次々に展開される名シーンに感極まっていたノエルだったが、偶然推しの裏の顔を知ってしまい――?
「さて。知ってしまったからには、俺に協力してもらおう」
ずっと壁(モブ)でいたかったノエルは、突然ゲーム内で勃発する色恋沙汰に巻き込まれてしまう!?
□
・感想があると作者が喜びやすいです
・お気に入り登録お願いします!
断罪フラグを回避したらヒロインの攻略対象者である自分の兄に監禁されました。
慎
BL
あるきっかけで前世の記憶を思い出し、ここが『王宮ラビンス ~冷酷王の熱い眼差しに晒されて』という乙女ゲームの中だと気付く。そのうえ自分がまさかのゲームの中の悪役で、しかも悪役は悪役でもゲームの序盤で死亡予定の超脇役。近いうちに腹違いの兄王に処刑されるという断罪フラグを回避するため兄王の目に入らないよう接触を避け、目立たないようにしてきたのに、断罪フラグを回避できたと思ったら兄王にまさかの監禁されました。
『オーディ… こうして兄を翻弄させるとは、一体どこでそんな技を覚えてきた?』
「ま、待って!待ってください兄上…ッ この鎖は何ですか!?」
ジャラリと音が鳴る足元。どうしてですかね… なんで起きたら足首に鎖が繋いでるんでしょうかッ!?
『ああ、よく似合ってる… 愛しいオーディ…。もう二度と離さない』
すみません。もの凄く別の意味で身の危険を感じるんですが!蕩けるような熱を持った眼差しを向けてくる兄上。…ちょっと待ってください!今の僕、7歳!あなた10歳以上も離れてる兄ですよね…ッ!?しかも同性ですよね!?ショタ?ショタなんですかこの国の王様は!?僕の兄上は!??そもそも、あなたのお相手のヒロインは違うでしょう!?Σちょ、どこ触ってるんですか!?
ゲームの展開と誤差が出始め、やがて国に犯罪の合法化の案を検討し始めた兄王に…。さらにはゲームの裏設定!?なんですか、それ!?国の未来と自分の身の貞操を守るために隙を見て逃げ出した――。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
主人公に「消えろ」と言われたので
えの
BL
10歳になったある日、前世の記憶というものを思い出した。そして俺が悪役令息である事もだ。この世界は前世でいう小説の中。断罪されるなんてゴメンだ。「消えろ」というなら望み通り消えてやる。そして出会った獣人は…。※地雷あります気をつけて!!タグには入れておりません!何でも大丈夫!!バッチコーイ!!の方のみ閲覧お願いします。
他のサイトで掲載していました。
元会計には首輪がついている
笹坂寧
BL
【帝華学園】の生徒会会計を務め、無事卒業した俺。
こんな恐ろしい学園とっとと離れてやる、とばかりに一般入試を受けて遠く遠くの公立高校に入学し、無事、魔の学園から逃げ果すことが出来た。
卒業式から入学式前日まで、誘拐やらなんやらされて無理くり連れ戻されでもしないか戦々恐々としながら前後左右全ての気配を探って生き抜いた毎日が今では懐かしい。
俺は無事高校に入学を果たし、無事毎日登学して講義を受け、無事部活に入って友人を作り、無事彼女まで手に入れることが出来たのだ。
なのに。
「逃げられると思ったか?颯夏」
「ーーな、んで」
目の前に立つ恐ろしい男を前にして、こうも身体が動かないなんて。
【完結】前世の記憶が転生先で全く役に立たないのだが?! ~逆チートの俺が異世界で生き延びる方法~
.mizutama.
BL
☆本編完結しました!!番外編を続々更新予定!!☆
由緒正しい家柄である騎士団長の夫妻に拾われた赤ん坊の俺、アントンには日本人だった前世の記憶があった。
夫妻に溺愛されてすくすくと成長した俺だが、キラキラしたこの異世界での場違い感が半端ない!
そして、夫妻の実子である一歳年下の弟・アルベルトの冷たい視線が突き刺さる!
見た目がザ・平民の俺は、貴族の子弟が通う学園でクラスメートからほぼいない者として扱われ、16歳になるのに婚約者さえ決まらない!
体力もなければ、魔力もない。選ばれし勇者でもなければ、神子でもない。
この物語は、そんな俺がこの異世界を生き抜き、なんとか安らげる居場所を求めてあがいた生々しい記録である!!
【R18】
完全無欠美貌騎士の弟×平凡無自覚兄
(※その他攻めキャラいろいろ・・・・)
※注意事項※
愛されという名の総受け。
ギャグですが、R18要素は多め!(R18シーンは予告なく、突然に始まります!)
攻めはイケメンですが、全員変態です。
それでもいいという方のみご覧ください!!!
【お願い】
ネタバレ感想はネタバレフィルターかけさせていただきます。あしからずご了承ください!アンチ感想・感想という名の展開予測はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる