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魔界城
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風呂を出てさっぱりした所で、2人で結月の部屋へと行く。
ノアがノックをすると、大きな手提げ金庫を持った結月がニヤニヤしながら出てきた。
「あ……」
「あ……」
「いや、これはだな。やはり薬はタダではないと……」
「何の薬!?」
「き、傷薬にちょーーーっと万能薬を……良いじゃないか!あっちでの儲けが今少ないんだから!」
「ノア、目離したらダメだよ!」
「はい……」
そのまま、城の内壁で休んでいる兵の元へ行くと、既に大鍋も運ばれていた。
「な、何?大鍋もういらないんじゃ……」
スパーン!と頭を叩かれ、「栄養食だ!」と言われてしまった。
「ノア……」
「いいと思いますよ?兵は疲弊してますし、あまりいい食事もしていなかったと思います。そこに姫様の万能薬入スープは効くと思います。幻界でも、剣の試合の時はよく作って頂いたものです。ここまででは無かったですが」
「優しいところもあるんだ」
「いつも優しいわ!お前らは私をなんだと思ってる!」
「魔女?」
「誰が魔女だ馬鹿者!ノアと奏太は鍋の横に器があるから、そこにスープを入れて配れ。そのうち並び出すと思うから」
「えっと、いくらで?」
「無料だ!この戦いでこいつらが頑張らなかったら、私達は帰れなかったんだ。特に奏太はな……」
「うん、薬はどうするの?」
「まぁ、まかせておけ!」
大鍋の横に、何故か敷物が敷いてあり、そこに小瓶を大量に積んでいく。
「おい!兵共!私は幻界の姫だ。大鍋にはスープが入っている。順番に並んで受け取ってくれ。怪我などしている兵はこちらに。特別価格で薬を売る。噂ぐらいは聞いてるだろう?天満堂だ!分かったらさっさとしろ」
その話だけで、わらわらとたくさんの兵が集まってくるので、二手に別れてスープを入れて渡していく。
最初は隣からぼったくり、高いなど散々声が聞こえてきていたが、薬が効いた兵を見たのだろう。俺もくれ等とかなりの混雑ぶりだ。
最初は500魔通過だったのが、今では小さい小瓶……それも中身は一舐め位の量が、3000魔通過で売られている。
「まだまだある!並べ並べー!ハーッハッハッハ!」と上機嫌だ。
「あ、のさ、手伝いに行かなくてもいいよね?」
「奏太様、こちらに集中しましょう。見てはいけないものだと思います……」
おかしなもので、沢山配ったはずなのに、鍋の中はまだ並々と入っている。
これも魔法なのかな?と思いながらも、近くの兵はいいとして、遠くにいて動けない兵はどうするのだろう?と思っていた時、ニコルと婚約者のエマが来た。
「手伝うわ。これでも魔法は使えるのよ。移動しましょうか」
「エマ、それなら俺でもできるから……」
「ニコルは疲れてるでしょ?たまには役に立ちたいの」
「ニコルさんが俺って……」
「普段は俺ですが、仕事では私です。ざっと見たところこのあたりの兵には行き渡っているようですし、エマは大量に転移させられますから……」
「よし!じゃあこちらも頼む!」
「まだ売るの?」
「当たり前だ!」
ノアがノックをすると、大きな手提げ金庫を持った結月がニヤニヤしながら出てきた。
「あ……」
「あ……」
「いや、これはだな。やはり薬はタダではないと……」
「何の薬!?」
「き、傷薬にちょーーーっと万能薬を……良いじゃないか!あっちでの儲けが今少ないんだから!」
「ノア、目離したらダメだよ!」
「はい……」
そのまま、城の内壁で休んでいる兵の元へ行くと、既に大鍋も運ばれていた。
「な、何?大鍋もういらないんじゃ……」
スパーン!と頭を叩かれ、「栄養食だ!」と言われてしまった。
「ノア……」
「いいと思いますよ?兵は疲弊してますし、あまりいい食事もしていなかったと思います。そこに姫様の万能薬入スープは効くと思います。幻界でも、剣の試合の時はよく作って頂いたものです。ここまででは無かったですが」
「優しいところもあるんだ」
「いつも優しいわ!お前らは私をなんだと思ってる!」
「魔女?」
「誰が魔女だ馬鹿者!ノアと奏太は鍋の横に器があるから、そこにスープを入れて配れ。そのうち並び出すと思うから」
「えっと、いくらで?」
「無料だ!この戦いでこいつらが頑張らなかったら、私達は帰れなかったんだ。特に奏太はな……」
「うん、薬はどうするの?」
「まぁ、まかせておけ!」
大鍋の横に、何故か敷物が敷いてあり、そこに小瓶を大量に積んでいく。
「おい!兵共!私は幻界の姫だ。大鍋にはスープが入っている。順番に並んで受け取ってくれ。怪我などしている兵はこちらに。特別価格で薬を売る。噂ぐらいは聞いてるだろう?天満堂だ!分かったらさっさとしろ」
その話だけで、わらわらとたくさんの兵が集まってくるので、二手に別れてスープを入れて渡していく。
最初は隣からぼったくり、高いなど散々声が聞こえてきていたが、薬が効いた兵を見たのだろう。俺もくれ等とかなりの混雑ぶりだ。
最初は500魔通過だったのが、今では小さい小瓶……それも中身は一舐め位の量が、3000魔通過で売られている。
「まだまだある!並べ並べー!ハーッハッハッハ!」と上機嫌だ。
「あ、のさ、手伝いに行かなくてもいいよね?」
「奏太様、こちらに集中しましょう。見てはいけないものだと思います……」
おかしなもので、沢山配ったはずなのに、鍋の中はまだ並々と入っている。
これも魔法なのかな?と思いながらも、近くの兵はいいとして、遠くにいて動けない兵はどうするのだろう?と思っていた時、ニコルと婚約者のエマが来た。
「手伝うわ。これでも魔法は使えるのよ。移動しましょうか」
「エマ、それなら俺でもできるから……」
「ニコルは疲れてるでしょ?たまには役に立ちたいの」
「ニコルさんが俺って……」
「普段は俺ですが、仕事では私です。ざっと見たところこのあたりの兵には行き渡っているようですし、エマは大量に転移させられますから……」
「よし!じゃあこちらも頼む!」
「まだ売るの?」
「当たり前だ!」
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