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地下洞窟
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「気配消してくるのやめてよ!ブランにもご飯あげないといけないんだから、ご飯中は返してよ」
「嫌だ!出てこいブラン」
結月の懐からひょこっと出たブランは、目にたくさんの涙を貯めてこちらに走ってくる……のを、結月が止めた!
「逃げるな!やはり今から鍋に……」
「ごめんなさい!だってあんな気持ち悪いもの見せられて僕、僕……」
「何度も言ってるがあれは薬、材料がちょっとアレだが、良く効くんだ」
「姫様お食事です」とノアがいえば、姫様らしくないがっつき方で肉を貪り食う。
ブランもあまりの食いっぷりにボーッとしていたので、早く食べないとなくなるよと声を掛けると、真似して沢山口に入れて頬張っている。
ゲフーッと姫らしからぬ姿の真横でブランも同じことをしているので、変な躾はやめてくれと言いながらも、綺麗に食べてあるところだけは褒めてもいい。
「じゃあ、寝るから出発前に呼んでくれ」
「あの鍋どうするの?」
「火は消した。残りは冷まして明日城に着くまでに仕上げる」
「でも瓶に詰めてたじゃん。大量に……」
「あれはあれ、着くまでに作るのはマー坊の分だ。ブラン行くぞ」
半泣きのブランを連れて荷台に戻る姿を見ると、可哀想としか言いようがない。
「奏太様、毛布を……」
「ありがとう」
火のそばに移動して、毛布にくるまり眠りにつく。
明日はいよいよ城に着く。
前みたいに帰れなかったらどうしよう……そんなことも考えたが、とにかく体はかなり疲れているのですぐに眠ってしまった。
「嫌だ!出てこいブラン」
結月の懐からひょこっと出たブランは、目にたくさんの涙を貯めてこちらに走ってくる……のを、結月が止めた!
「逃げるな!やはり今から鍋に……」
「ごめんなさい!だってあんな気持ち悪いもの見せられて僕、僕……」
「何度も言ってるがあれは薬、材料がちょっとアレだが、良く効くんだ」
「姫様お食事です」とノアがいえば、姫様らしくないがっつき方で肉を貪り食う。
ブランもあまりの食いっぷりにボーッとしていたので、早く食べないとなくなるよと声を掛けると、真似して沢山口に入れて頬張っている。
ゲフーッと姫らしからぬ姿の真横でブランも同じことをしているので、変な躾はやめてくれと言いながらも、綺麗に食べてあるところだけは褒めてもいい。
「じゃあ、寝るから出発前に呼んでくれ」
「あの鍋どうするの?」
「火は消した。残りは冷まして明日城に着くまでに仕上げる」
「でも瓶に詰めてたじゃん。大量に……」
「あれはあれ、着くまでに作るのはマー坊の分だ。ブラン行くぞ」
半泣きのブランを連れて荷台に戻る姿を見ると、可哀想としか言いようがない。
「奏太様、毛布を……」
「ありがとう」
火のそばに移動して、毛布にくるまり眠りにつく。
明日はいよいよ城に着く。
前みたいに帰れなかったらどうしよう……そんなことも考えたが、とにかく体はかなり疲れているのですぐに眠ってしまった。
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