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居候
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いつものように朝から賑やかで、取り皿に自分の分を先に取っておかないとすぐになくなると伝えて、お膳でのんびりと食べ、お茶を飲みながら皆が書いていくボードに目を向ける。
「みなさん今日は早いんですか?」
「店長もまだ治らないって言ってるし、俺講義だけだから」
「他のみなさんもですか?」
「みんな午前だね」
「だったら、洗濯竿を配達してもらうので受け取りだけお願いします。支払いは済ませてきますので、いつもの場所に設置してもらっても良いですか?」
「あれだけいつも倒れるからさ、少し位置変えても良い?いつも修理俺だし」
「任せますよ。いま三つあるので、その位置は変えないでくださいね」
「わかった」
海都にいたっては、今日受かったらお祝いだとはしゃいでいるが、雪翔は結果が気になるのか、いつものように顔色が悪い。
「大丈夫ですよ」と声をかけみんなに食器を浸けに行って貰う。
「雪翔、用意してきてください。もう出かけますよ」
「わかりました」
既に制服を着ていたので上を着てカバンをとってくるだけだろうと、土間の椅子にかけておいた羽織を来て待つ。
学校に行かなければいけないと思い、薄い灰色の着物にしたが、地味だっただろうかと考えながら、草履も履き替えて待つ。
直ぐに戻ってきたので、食器はそのままでいいですと言って下宿を出る。
「紫狐はちゃんと入ってますね?」
「はい。一日出ててもらったんですけど、お布団いりますか?」
座布団の上にでも寝かせておいたらいいですよと言い、先に金物店へと急ぐ。
「おはようございます」と入口で声をかけると、店主が出てきたので、新しい土台と竿も注文して、昼過ぎに届けてくれるように頼んで支払いを済ませる。
「もうすぐ時間なので急ぎましょうか」
「でも11時までって書いてありましたよ?」
「混み合うでしょう?そしたら見えにくいですよ?」
「はい。ほかの高校は郵便で送られてくる所もあるみたいなんですけど」
「昔ながらで良いじゃありませんか。昨日紫狐を出していたということは、緊張してました?」
「気になって。でもしーちゃん……あ、紫孤が仲良くしてくれて励ましてくれたので大丈夫です」
「しーちゃん?」
ついフフッと笑ってしまったが、あだ名をつけたのは未だかつて雪翔位のものだ。
「あのダメでしたか?呼びやすくて」
「良いですよ?紫狐が気に入っていれば構いません」
門の前につくと思ったよりも人が来ていたが、発表のボードの前はまだ空いていたので二人で見に行く。
「何番ですか?」
「これ……1537番」と紙を出していたので確認し、1200番台のボードの前へと行く。
1522、27……
「あ、あった!ありました!」
下の方を見ていくと確かに1537と書かれている。
「おめでとうございます。では事務所の方へと行きましょうか」
「はい!」
早く来て正解だったなと、列を出てから思う。
後ろには人だかりができており、泣いているもの、喜んでいるものが出てきていたからだ。
雪翔の性格を考えると、もし自分が落ちたら誰かが泣かなくて済んだと言いかねない。
喜んだままにさせておいてやりたいと、足早に事務所へと行き、中身の説明を聞く。
「みなさん今日は早いんですか?」
「店長もまだ治らないって言ってるし、俺講義だけだから」
「他のみなさんもですか?」
「みんな午前だね」
「だったら、洗濯竿を配達してもらうので受け取りだけお願いします。支払いは済ませてきますので、いつもの場所に設置してもらっても良いですか?」
「あれだけいつも倒れるからさ、少し位置変えても良い?いつも修理俺だし」
「任せますよ。いま三つあるので、その位置は変えないでくださいね」
「わかった」
海都にいたっては、今日受かったらお祝いだとはしゃいでいるが、雪翔は結果が気になるのか、いつものように顔色が悪い。
「大丈夫ですよ」と声をかけみんなに食器を浸けに行って貰う。
「雪翔、用意してきてください。もう出かけますよ」
「わかりました」
既に制服を着ていたので上を着てカバンをとってくるだけだろうと、土間の椅子にかけておいた羽織を来て待つ。
学校に行かなければいけないと思い、薄い灰色の着物にしたが、地味だっただろうかと考えながら、草履も履き替えて待つ。
直ぐに戻ってきたので、食器はそのままでいいですと言って下宿を出る。
「紫狐はちゃんと入ってますね?」
「はい。一日出ててもらったんですけど、お布団いりますか?」
座布団の上にでも寝かせておいたらいいですよと言い、先に金物店へと急ぐ。
「おはようございます」と入口で声をかけると、店主が出てきたので、新しい土台と竿も注文して、昼過ぎに届けてくれるように頼んで支払いを済ませる。
「もうすぐ時間なので急ぎましょうか」
「でも11時までって書いてありましたよ?」
「混み合うでしょう?そしたら見えにくいですよ?」
「はい。ほかの高校は郵便で送られてくる所もあるみたいなんですけど」
「昔ながらで良いじゃありませんか。昨日紫狐を出していたということは、緊張してました?」
「気になって。でもしーちゃん……あ、紫孤が仲良くしてくれて励ましてくれたので大丈夫です」
「しーちゃん?」
ついフフッと笑ってしまったが、あだ名をつけたのは未だかつて雪翔位のものだ。
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後ろには人だかりができており、泣いているもの、喜んでいるものが出てきていたからだ。
雪翔の性格を考えると、もし自分が落ちたら誰かが泣かなくて済んだと言いかねない。
喜んだままにさせておいてやりたいと、足早に事務所へと行き、中身の説明を聞く。
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