下宿屋 東風荘 8

南の島のおじいちゃん

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大きな木の台に布団を敷き、その上におじいさんを寝かせた後、何をするのかと思ったら、どんちゃん騒ぎ！


「これはどういう事なの？だってお葬式って……」


そう言って一人にさせてあげたいと戻ってきた航平と、近くにいた京弥を見ると、「こちらの国では四大貴族と言われる家柄の者は、その街の中心で葬儀を上げます。それが分家でもです。ですが、お爺さんはそれを望んでいなかった。最後までこの島でと、父に手紙が来ていたそうです。そこに書いてあったのは、島自慢の海鮮料理を堪能し、楽しく見送ってほしいというものと聞いてます。が、ちょっとはっちゃけ過ぎですね」

「那智さんは……」

「彼も気丈な男です。もう出てくるでしょう。お爺さんが那智を特に可愛がっていた理由知ってます？」


知らないと首を振ると、「お爺さんが那智を気に入ったんですよ」

「それ、理由になってないんじゃ？」

「私と夏樹。那智と冬弥と言った感じで歳が近いんです。学校でもでしたが。そうすると、どうしても『差』が出てきます」