35 / 63
境界を越えて
.
しおりを挟む
ルーカスにボウリングに付き合わせられたのはいいが、本当に楽しみたかっただけのようで、使い方とルールを教えると3ゲームあっとゆう間にストライクで終わってしまい、俺はボロボロだった。
もういいでしょう?と言うがまだやると言い張り、結月からの晩御飯の時間なのに何をして居るんだと怒りの電話で帰ることに。
部屋に入る前に、ちゃんと言ったことは覚えているな?と釘を刺され、頷くものの、ちょっと意味が分からないところもある。
「「ごめんなさい」」
素直に謝り、ご飯にありつけるまでに、散々説教をされてしまった。
「今日はハンバーグなんだぞ?お前のせいで冷めたじゃないか!」と怒るポイントが微妙だと思いながらも、とにかく謝り、ボーリングに行ったことを話し、その笑い話で何とか許してもらえた……そんな感じで晩御飯が食べれたのだが、何となく今日は味気ない感じがした。
いつもなら美味しく食べられるのに。
結構動いたのにと思いながらも、早々に布団に入る。
冬は寒いのが苦手だが、布団に入ってしまえばすぐに暖かくなるので、出たくなくなる。
うとうとと睡魔に襲われ半分夢なのか現実なのかというところで、寝室の窓が叩かれる音がした。
ビクッとなりながらも、カーテンを開けるべきか結月を呼びに行くべきか迷う。
マンション自体に魔方陣やら何やらで結界が張ってあるとか言ってたのに、真夜中の訪問者ってなんだ?
でも、その結界を越えられる者は許可されたもので、最近はまだ薬の販売は行っていないため、人外であれば、招かれた者だけだと聞いている。
恐る恐るカーテンを少し明け外を見る。
ベランダはこちら側にはないし、もし人がいたとしたら、幽霊か……浮いているか……
思いきってカーテンを開け窓の外を見る。
そこに逆さ吊りになって現れたのは______
「リアムさん!」
シーっと口に手をあて静かにするように言われる。
部屋に招き入れ、こんな時間にどうしたのかを聞く。
「こちらにつくのが遅くなってしまいまして、迷ったのですが、雨が降りそうでしたので」
「そうなんだ、今ストーブつけるから座ってよ」
そういい、紅茶だったなとお湯を沸かしに行く。
起きたついでに自分の分も入れ、炬燵に入る。
「結月さんに連絡は?」
「急に来ることが決まったのでまだ。それに、このような時間になってしまっては女性の部屋ですし……」
「それもそうですね」と暖かいマグカップを渡す。
有難うございますと手にとってもらい、話を聞くことにした。
「もうルーカスが来てるんですね。匂いがしますので。それに、奏太さんからも」
「うん。薬があまり効かないみたいで困ってるんだけど」
「そうですか、その事もあって早く来たかったのですが、明日のお仕事の方は大丈夫ですか?よかったら眠ってください」
「大丈夫。眠くなったら言うから」
もういいでしょう?と言うがまだやると言い張り、結月からの晩御飯の時間なのに何をして居るんだと怒りの電話で帰ることに。
部屋に入る前に、ちゃんと言ったことは覚えているな?と釘を刺され、頷くものの、ちょっと意味が分からないところもある。
「「ごめんなさい」」
素直に謝り、ご飯にありつけるまでに、散々説教をされてしまった。
「今日はハンバーグなんだぞ?お前のせいで冷めたじゃないか!」と怒るポイントが微妙だと思いながらも、とにかく謝り、ボーリングに行ったことを話し、その笑い話で何とか許してもらえた……そんな感じで晩御飯が食べれたのだが、何となく今日は味気ない感じがした。
いつもなら美味しく食べられるのに。
結構動いたのにと思いながらも、早々に布団に入る。
冬は寒いのが苦手だが、布団に入ってしまえばすぐに暖かくなるので、出たくなくなる。
うとうとと睡魔に襲われ半分夢なのか現実なのかというところで、寝室の窓が叩かれる音がした。
ビクッとなりながらも、カーテンを開けるべきか結月を呼びに行くべきか迷う。
マンション自体に魔方陣やら何やらで結界が張ってあるとか言ってたのに、真夜中の訪問者ってなんだ?
でも、その結界を越えられる者は許可されたもので、最近はまだ薬の販売は行っていないため、人外であれば、招かれた者だけだと聞いている。
恐る恐るカーテンを少し明け外を見る。
ベランダはこちら側にはないし、もし人がいたとしたら、幽霊か……浮いているか……
思いきってカーテンを開け窓の外を見る。
そこに逆さ吊りになって現れたのは______
「リアムさん!」
シーっと口に手をあて静かにするように言われる。
部屋に招き入れ、こんな時間にどうしたのかを聞く。
「こちらにつくのが遅くなってしまいまして、迷ったのですが、雨が降りそうでしたので」
「そうなんだ、今ストーブつけるから座ってよ」
そういい、紅茶だったなとお湯を沸かしに行く。
起きたついでに自分の分も入れ、炬燵に入る。
「結月さんに連絡は?」
「急に来ることが決まったのでまだ。それに、このような時間になってしまっては女性の部屋ですし……」
「それもそうですね」と暖かいマグカップを渡す。
有難うございますと手にとってもらい、話を聞くことにした。
「もうルーカスが来てるんですね。匂いがしますので。それに、奏太さんからも」
「うん。薬があまり効かないみたいで困ってるんだけど」
「そうですか、その事もあって早く来たかったのですが、明日のお仕事の方は大丈夫ですか?よかったら眠ってください」
「大丈夫。眠くなったら言うから」
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる