八百万の学校 其の参

神様再び

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「兄貴、今度いつ帰ってくる？」

「そうだな……ＧＷ前か後かどちらかに休みを取れとら言われてるから……俺は独身だから、家族持ちの同僚に先に決めてもらってるんだ」

「そっか。いいよ、兄貴の休みに合わせるから」

そんなに急ぐ話でもないからと兄を石長さんに返し、他の片付けも済ませてお茶を飲んでいると、「しょ、しょ、翔平」とキョドキョドとした石長さん。

「このスマホとやらで見たのだが、私は再婚というのになるであろう？」

「ん？あれ？ならない……と思いますよ？」

確か一度結婚して離婚した人がもう一度結婚したら再婚だったような。

石長さんは嫁ぐために瓊瓊杵尊のところに行って帰えされたんだから、婚姻前のはず。

ということは……

「石長さんは、初婚というのじゃ……」と調べる。

「そ、そうなのか？私もやっと使い方が分かってきたばかりで……」

「俺も結婚とかよく分かってないから、調べてみますね。兄貴に聞いたら早いのに」

「聞こうと思いはしたのじゃ。でもいつも私が気にしすぎなのだと純平さんには言われていて。婚姻ともなると、なるべく祖父母殿にも喜んで貰いたいし。も、もちろん翔平もじゃ」

「ありがとうございます」

その後はスマホの使い方をいくつか教えて、やっと大国さんと帰っていき、兄も一緒に戻ると言うので家は一気に静かになり、「よし、寝よう」と迦具土が言うので時計を見るともうかなり遅い時間になっていた。