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秋・冬の場
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「はい、お待ちどうさま」
置かれたトレーにはメインしかない。女将さんの顔をみると、説明がまだだったねと、スープやパン、サラダは自由に取りに行くことになってるらしい。
置いてある場所を指さされ、おじさんと一緒に取りに行く。
「たっぷりくった方がいいぞ?ここの飯は美味いんだ」
「よく利用するんですか?」
「俺は毎回ここだ。安いし飯がうまいからな」
「やっぱりここ安いんだ」
「冬の所は安くても3000からが多いからな。ここは2000だろ?」
「はい」
「いい宿見つけたな」
そう言って、大きな器にスープを入れているので、自分も同じようにスープをよそう。
パンも三つに、サラダも大きい器に盛り、席に戻って食べる。
「美味しい!それに暖まる」
「具は少ないが、ほかの宿も同じようなものだ」
「へぇ。ほかの宿にも温泉があるのかな?」
「この一帯だけかな。確か反対の通りにはなかったと思うんだが」
「じゃあお得ですね」
そういうこった!と言うおじさんはさらにおかわりをしに行き、久しぶりのまともな食事をゆっくり食べ、スープだけお代わりをする。
ごちそうさまと手を合わせ、トレーを返却口に返してから、パンを二つ取り、外の小屋まで行く。
「ブラン……」
「クキョッ?」
「ごめん寝てた?」
「まだ。さっきご飯貰ったよ」
「俺も食べてきた。これ、パンなんだけどお腹いっぱい?」
「食べる!僕達のご飯はお肉も入ってるけど不味いんだ」
そう言って渡したパンをぺろっと食べてしまう。
「馬よりよく食うな……」
「僕はまだ小さいから、お腹が空くんだ。馬さんくらいになるとそんなには食べないよ?」
「あそこまで大きくなるのか?」
「多分。ほかの兄弟はもう馬さんぐらいになってるんだけど。だから僕は小さいんだ」
「そっか。また明日も持って来るからな!雪も入ってきてないし、ゆっくり寝ろよ?」
「奏太君もね」
おやすみと小屋を後にし部屋に戻って横になる。
この幻界は時計がないので何時かわからない。月も出ていないので余計に分からなくなるのだが、久しぶりの布団にすぐに眠りに落ちてしまった。
ゆっくりと睡眠もとれ、塗り薬も良く効いたみたいで背中の痛みも大分とましになっていた。
食堂まで降りるとおじさんがいたので背中の話をし、お礼を言う。
その後暖かい食事をとってから、ブランのいる小屋までパンを持っていく。
「おはよう。寝れた?」
「うん。暖かい藁があったから」
「なら良かった。俺今から一緒に旅してきた人探しに行くんだけど、ブランは街のなか歩けるのかな?」
「無理だと思う。今までも出発までは小屋の中にいたから」
「そっか……じゃぁ、俺探してくるけど、戻ったら会いに来るからまっててくれよ」
「うん」
少し寂しそうにしていたが、早くノアも探さないといけない。
名残惜しかったがその場を離れ、街のなかを歩いて人々に聞く。
どこで聞いてもお屋敷の人等と言われるので、聞いた屋敷まで歩いていく。
途中で一人の女の子が宿の前に立っていたので気になったが、誰かを待っているのだろうと通りすぎる。
置かれたトレーにはメインしかない。女将さんの顔をみると、説明がまだだったねと、スープやパン、サラダは自由に取りに行くことになってるらしい。
置いてある場所を指さされ、おじさんと一緒に取りに行く。
「たっぷりくった方がいいぞ?ここの飯は美味いんだ」
「よく利用するんですか?」
「俺は毎回ここだ。安いし飯がうまいからな」
「やっぱりここ安いんだ」
「冬の所は安くても3000からが多いからな。ここは2000だろ?」
「はい」
「いい宿見つけたな」
そう言って、大きな器にスープを入れているので、自分も同じようにスープをよそう。
パンも三つに、サラダも大きい器に盛り、席に戻って食べる。
「美味しい!それに暖まる」
「具は少ないが、ほかの宿も同じようなものだ」
「へぇ。ほかの宿にも温泉があるのかな?」
「この一帯だけかな。確か反対の通りにはなかったと思うんだが」
「じゃあお得ですね」
そういうこった!と言うおじさんはさらにおかわりをしに行き、久しぶりのまともな食事をゆっくり食べ、スープだけお代わりをする。
ごちそうさまと手を合わせ、トレーを返却口に返してから、パンを二つ取り、外の小屋まで行く。
「ブラン……」
「クキョッ?」
「ごめん寝てた?」
「まだ。さっきご飯貰ったよ」
「俺も食べてきた。これ、パンなんだけどお腹いっぱい?」
「食べる!僕達のご飯はお肉も入ってるけど不味いんだ」
そう言って渡したパンをぺろっと食べてしまう。
「馬よりよく食うな……」
「僕はまだ小さいから、お腹が空くんだ。馬さんくらいになるとそんなには食べないよ?」
「あそこまで大きくなるのか?」
「多分。ほかの兄弟はもう馬さんぐらいになってるんだけど。だから僕は小さいんだ」
「そっか。また明日も持って来るからな!雪も入ってきてないし、ゆっくり寝ろよ?」
「奏太君もね」
おやすみと小屋を後にし部屋に戻って横になる。
この幻界は時計がないので何時かわからない。月も出ていないので余計に分からなくなるのだが、久しぶりの布団にすぐに眠りに落ちてしまった。
ゆっくりと睡眠もとれ、塗り薬も良く効いたみたいで背中の痛みも大分とましになっていた。
食堂まで降りるとおじさんがいたので背中の話をし、お礼を言う。
その後暖かい食事をとってから、ブランのいる小屋までパンを持っていく。
「おはよう。寝れた?」
「うん。暖かい藁があったから」
「なら良かった。俺今から一緒に旅してきた人探しに行くんだけど、ブランは街のなか歩けるのかな?」
「無理だと思う。今までも出発までは小屋の中にいたから」
「そっか……じゃぁ、俺探してくるけど、戻ったら会いに来るからまっててくれよ」
「うん」
少し寂しそうにしていたが、早くノアも探さないといけない。
名残惜しかったがその場を離れ、街のなかを歩いて人々に聞く。
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