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モデル
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久しぶりに副社長室に行き、今日のスケジュールを聞く。
このスケジュールを持ってくるオジサンに体の方は大丈夫かと聞かれたので、そう言えばそういう事になっていたなと思いだし、大丈夫とだけ告げる。
「本日は完成品が手元に来るそうですので、10時から全員で放送を見た後、次の商品について話し合いが行われます。その後昼食を挟み、開発部の部長と商品について話がありますが、形だけの挨拶でしょう。その後は前の天満堂の方へ行くようにと社長から連絡が入っています」
「え?何かあったのかな?」
「資料もなにもないのですが、ただ行くようにとだけありますので……」
「わかった。ちょっとコーヒー飲む時間ぐらいある?」
「お待ちください」
少ししてアイスコーヒーが出てくる。
「ホットでも構わないんだけど」
「汗をかいていましたので」
「あぁ、これね。スーツって暑くない?あ!そのタイピンしてくれてるんだ!」
「はい。兄もしておりました」
会議室へ行くと、10人の役員とルーカス、ニコルも揃っていて、すでにテレビは着いたままにしてあった。
「副社長もモデルデビューですな」
「はい?」
「これが届いたんだ。昨日の今日で一応見本だってさ。あとこれが商品」とカレーポットなどがテーブルに並んでいる。
ルーカスに渡されたのは昨日撮影したカタログ。
表に付箋が張ってあり『昨日はお疲れさまでした。見本となりますのでご確認ください。まさか副社長だなんて知らなかったからごめんねぇ』と書かれていたので。即刻取り外しノアに渡す。
「昨日?」
「やめて!傷口に塩を塗る発言な気がする!」
「ノア?」
「ルーカス様がお帰りになられた後__」と事細かに報告するのを聞いて吐き気さえ覚えてしまった。
ルーカスはのんきに笑っているがこちらはそれどころではない。
「毎月一回は会うんだよ?俺一人じゃ無理だし、ムーもいいなって言ってたからさ、一緒だと安心かもと思って」
「おばさまに囲まれるよりましだろ?」
「気持ちがわかった気がするんだけど」
「俺も昼から前の天満に行くように言われてるから、終わったら連絡くれ」と頭を指差す。
「でも俺うまくできないかも。ムーとは慣れてるからできるんだけど」
「何でも練習。ほら、結月が来た。座れ!」
促された場所は社長席のとなり。結月は静かにしてみていろと一括してテレビに食いついている。
俺とルーカスだけ下を向きまともに見ることはできないが、みんなが拍手しているのだけはわかる。
「この放送は朝の6時半頃、10時、15時に行われる。すでに2回分放送は終了したが、今回だけは数量は決めていなかったため一番目の放送ですでに注文数が500を越えた。この開発に携わったのは副社長だ。前回のお玉やこの食器などもだ。まだまだ子供だとバカにしているものもいると思うが、これが結果だ!今後結果も出さずに胡座だけかいている奴はいらんからそのつもりでいろ」
「結月さん……」
「ここでは社長だ馬鹿者。なんだ?」
このスケジュールを持ってくるオジサンに体の方は大丈夫かと聞かれたので、そう言えばそういう事になっていたなと思いだし、大丈夫とだけ告げる。
「本日は完成品が手元に来るそうですので、10時から全員で放送を見た後、次の商品について話し合いが行われます。その後昼食を挟み、開発部の部長と商品について話がありますが、形だけの挨拶でしょう。その後は前の天満堂の方へ行くようにと社長から連絡が入っています」
「え?何かあったのかな?」
「資料もなにもないのですが、ただ行くようにとだけありますので……」
「わかった。ちょっとコーヒー飲む時間ぐらいある?」
「お待ちください」
少ししてアイスコーヒーが出てくる。
「ホットでも構わないんだけど」
「汗をかいていましたので」
「あぁ、これね。スーツって暑くない?あ!そのタイピンしてくれてるんだ!」
「はい。兄もしておりました」
会議室へ行くと、10人の役員とルーカス、ニコルも揃っていて、すでにテレビは着いたままにしてあった。
「副社長もモデルデビューですな」
「はい?」
「これが届いたんだ。昨日の今日で一応見本だってさ。あとこれが商品」とカレーポットなどがテーブルに並んでいる。
ルーカスに渡されたのは昨日撮影したカタログ。
表に付箋が張ってあり『昨日はお疲れさまでした。見本となりますのでご確認ください。まさか副社長だなんて知らなかったからごめんねぇ』と書かれていたので。即刻取り外しノアに渡す。
「昨日?」
「やめて!傷口に塩を塗る発言な気がする!」
「ノア?」
「ルーカス様がお帰りになられた後__」と事細かに報告するのを聞いて吐き気さえ覚えてしまった。
ルーカスはのんきに笑っているがこちらはそれどころではない。
「毎月一回は会うんだよ?俺一人じゃ無理だし、ムーもいいなって言ってたからさ、一緒だと安心かもと思って」
「おばさまに囲まれるよりましだろ?」
「気持ちがわかった気がするんだけど」
「俺も昼から前の天満に行くように言われてるから、終わったら連絡くれ」と頭を指差す。
「でも俺うまくできないかも。ムーとは慣れてるからできるんだけど」
「何でも練習。ほら、結月が来た。座れ!」
促された場所は社長席のとなり。結月は静かにしてみていろと一括してテレビに食いついている。
俺とルーカスだけ下を向きまともに見ることはできないが、みんなが拍手しているのだけはわかる。
「この放送は朝の6時半頃、10時、15時に行われる。すでに2回分放送は終了したが、今回だけは数量は決めていなかったため一番目の放送ですでに注文数が500を越えた。この開発に携わったのは副社長だ。前回のお玉やこの食器などもだ。まだまだ子供だとバカにしているものもいると思うが、これが結果だ!今後結果も出さずに胡座だけかいている奴はいらんからそのつもりでいろ」
「結月さん……」
「ここでは社長だ馬鹿者。なんだ?」
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