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BAR TENMAN
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「うごいたよー?ムーくん聞こえてるのかなー?」
「聞こえてると思うよ?」
「お隣に行ってもいーい?」
ベッドは広いので問題は無いだろうと、チョコをムーの側に置く。
クンクンと匂いを嗅ぎ、ムーのほっぺをペロッと舐める姿が可愛いが、最後の別れのようにも見えて悲しくなってしまう。
「チョコ、あんまり寄るとムー君疲れちゃうから」
「うん。でもね、匂いがするのー。おもちゃの匂い」
「何だろ?おもちゃの匂いって……」
「心当たり無いの?」
「結月さんが心臓に細工したって言ってたけど……なにか入れたんだったらその匂いかな?」
「チョコ、わかる?」
「分かんないけど、美味しそうな匂いとねー、ハミガキガムの匂いもするよー?」
「きっと消毒の匂いだよ。その秘密基地なんだけど、俺も一緒に行ってもいい?」
「いいよー!あのねー、おやつの入ったカバン持って行くんだー。明るいところでみんなで食べるのー」
「ごめんね、この子の言葉わかりにくいでしょ?」
「大丈夫、案外わかるもんだね。チョコもムーが元気になったらドッグラン行く?」
「え?いいの?ローズちゃんだめかなぁ?僕誰も噛まないから」
「いいよ。それまでイイコにしてないと連れてってあげないからね?」
「やったー!ムー君いっぱいあそぼうねー」
ピクッ
コンコンと音がし、部屋の扉が開いて結月が入ってくる。
ピクッ
「どうだ?」
そう言いながらムーの胸に聴診器を当て、軽く診察した後に点滴を取り替えたりしている。
「あのさ、ムーの心臓に何入れたの?」
「あぁ、簡単にいうと小さなプラスチックの様な管だ。少し血の流れが悪くなっていたからつけたが、これは幻界で大怪我の時によく使われている、万能薬で作った物だから、溶けてなくなり悪くなった血管を再生してくれるやつだから問題は無いがどうしてだ?」
「いや、チョコがさ、おもちゃの匂いがするっていうもんだから……」
「こいつ鼻がいいな。確かに臭いは似ているが、食いもんじゃぁ無い」
「あの、フレッドって役に立ってました?」
「助かった。あいつ医者になればいいのにな!腕もいいし、何より知識が豊富でとっさの判断力もいい」
「結月さんが誰かを褒めるなんて珍しい……」
「そうか?ローズの旦那じゃなかったら、うちで修行させたかったくらいだ!」
「良かった。あ、奏太君これ着替え渡しておいてくれる?ムーくんが良くなるまでに帰ってくるなって言ってあるから」
「でも、息子さん大丈夫なの?」
「うちの子は大丈夫。いつもドラゴン達と厨房行ったり庭で遊んだりしてるし、今はお爺様も来てるから安心して預けられてる」
「そっか。そのお爺さんにもお礼言っておいて。ムーが元気になったら遊びに行きますって」
「分かった。じゃぁ、あんまり長くいても行けないから、チョコ行こ?」
「えー?まだお隣にいたいのにー?」
「ダメだよ。また来よう?」
わかったー。とベッドからピョンと飛び降り、ローズの元へと行く。
「聞こえてると思うよ?」
「お隣に行ってもいーい?」
ベッドは広いので問題は無いだろうと、チョコをムーの側に置く。
クンクンと匂いを嗅ぎ、ムーのほっぺをペロッと舐める姿が可愛いが、最後の別れのようにも見えて悲しくなってしまう。
「チョコ、あんまり寄るとムー君疲れちゃうから」
「うん。でもね、匂いがするのー。おもちゃの匂い」
「何だろ?おもちゃの匂いって……」
「心当たり無いの?」
「結月さんが心臓に細工したって言ってたけど……なにか入れたんだったらその匂いかな?」
「チョコ、わかる?」
「分かんないけど、美味しそうな匂いとねー、ハミガキガムの匂いもするよー?」
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「いいよー!あのねー、おやつの入ったカバン持って行くんだー。明るいところでみんなで食べるのー」
「ごめんね、この子の言葉わかりにくいでしょ?」
「大丈夫、案外わかるもんだね。チョコもムーが元気になったらドッグラン行く?」
「え?いいの?ローズちゃんだめかなぁ?僕誰も噛まないから」
「いいよ。それまでイイコにしてないと連れてってあげないからね?」
「やったー!ムー君いっぱいあそぼうねー」
ピクッ
コンコンと音がし、部屋の扉が開いて結月が入ってくる。
ピクッ
「どうだ?」
そう言いながらムーの胸に聴診器を当て、軽く診察した後に点滴を取り替えたりしている。
「あのさ、ムーの心臓に何入れたの?」
「あぁ、簡単にいうと小さなプラスチックの様な管だ。少し血の流れが悪くなっていたからつけたが、これは幻界で大怪我の時によく使われている、万能薬で作った物だから、溶けてなくなり悪くなった血管を再生してくれるやつだから問題は無いがどうしてだ?」
「いや、チョコがさ、おもちゃの匂いがするっていうもんだから……」
「こいつ鼻がいいな。確かに臭いは似ているが、食いもんじゃぁ無い」
「あの、フレッドって役に立ってました?」
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「そっか。そのお爺さんにもお礼言っておいて。ムーが元気になったら遊びに行きますって」
「分かった。じゃぁ、あんまり長くいても行けないから、チョコ行こ?」
「えー?まだお隣にいたいのにー?」
「ダメだよ。また来よう?」
わかったー。とベッドからピョンと飛び降り、ローズの元へと行く。
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