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BAR TENMAN
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「ノア、ニコル奏太を頼む」
「だって、だって……」
「お前は出ていろ!」
それから何をしているのか分からないまま数時間ずっと待ち続け、ノアにもニコルにも声は掛けられるが返事をするにも出来ない。
わかったのは血の臭いが充満しているので何かしていると言うことと、ユーリがいないと言うことは手伝っているのだろう。
何をしているのか想像ができたので余計に心配でたまらない。
「俺、ムーをこんなにしたやつ許せない!」
出ていこうとする俺を二人が止めるので諦めて椅子に座るが、飲み物さえ喉を通らない。
「俺がここにきてからムーと一緒にいなかったのがいけないんだ!ちゃんと見てたらこんなことにならなかったんだ!ムーまだ小さいんだよ?2才になったばかりで。成犬だけど、行動もまだ子供だし、好奇心旺盛で……」
「だったらこれからムーの部屋はここだな」
「結月さん」
「直接の心臓マッサージをした。ちょっと心臓に細工はしたが元気になる」
「いってもいい?」
「会ってやれ」
胸にも包帯を巻かれたムーは呼吸はまだ荒いがちゃんと息をしている。
まだ目は開かないが、生きている。
「良かった。お前何度心配かけるんだよ!俺、もう大事な人とかなくしたくないんだ。お前までいなくなったらって……これで元気にならなかったら怒るからな!」
ピクッ
「カボチャのプリン用意しておくからな」
ピクッ
「食い物で反応するなよな!俺、側にいるから……」
ピクッ
「ははっ。元気になるよ。温泉もまた入ろうな!」
ピクッ
「大丈夫そうですね」
「フレッドさん!ありがとうございます。本当にありがとう……」
「まだ油断はできませんが、こんなに小さいのによく頑張りました。少し休憩させてもらってから変わりますから」
「でも会社とかあるでしょ?」
「神崎さんが代わりに。ここのことが最優先で通達されていますので、薬も届いています」
「元気になったら俺もチョコと遊んでいい?」
「勿論ですとも。お祖父様も今滞在していますので、是非遊びに……ですがたぶんチョコの方が来るかもしれませんけど」
「俺も大歓迎だよ!」
「奏太、ちょっと来い」
呼ばれてリビングに行くとローズが犬を抱いて来ていた。
「何で?」
「フレッドの着替えと、ごめんね他の子は断ったんだけどチョコが言うこと聞かなくって」
「結月さん、ムーの友達だから会わせてあげてもいい?」
「構わんが、チョコよ。まだ遊べないから近くで見るだけだぞ?声かけてやってくれるか?」
[うん、ぼく出来るよ。ムーくんとまたあそびたいもん]
「ここでは普通に話して構わん」
「うん、姫あいがとー」
「私も一緒にいいかな?」
「うん、こっち。ちょっと臭いがあるけど」
「そんなの気にしないから。チョコ行こうか」
「あーい」
部屋へ案内すると、チョコはローズにしがみつき、怯えているのがわかる。
「ムーくん?」
「チョコ、たくさん話してあげて。お友だちでしょう?」
「うん。あのね、ローズちゃんのおうちにもたくさん秘密の場所があるんだよ?みんな待ってるから、今度探検に行こうね」
ピクッ
「だって、だって……」
「お前は出ていろ!」
それから何をしているのか分からないまま数時間ずっと待ち続け、ノアにもニコルにも声は掛けられるが返事をするにも出来ない。
わかったのは血の臭いが充満しているので何かしていると言うことと、ユーリがいないと言うことは手伝っているのだろう。
何をしているのか想像ができたので余計に心配でたまらない。
「俺、ムーをこんなにしたやつ許せない!」
出ていこうとする俺を二人が止めるので諦めて椅子に座るが、飲み物さえ喉を通らない。
「俺がここにきてからムーと一緒にいなかったのがいけないんだ!ちゃんと見てたらこんなことにならなかったんだ!ムーまだ小さいんだよ?2才になったばかりで。成犬だけど、行動もまだ子供だし、好奇心旺盛で……」
「だったらこれからムーの部屋はここだな」
「結月さん」
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「いってもいい?」
「会ってやれ」
胸にも包帯を巻かれたムーは呼吸はまだ荒いがちゃんと息をしている。
まだ目は開かないが、生きている。
「良かった。お前何度心配かけるんだよ!俺、もう大事な人とかなくしたくないんだ。お前までいなくなったらって……これで元気にならなかったら怒るからな!」
ピクッ
「カボチャのプリン用意しておくからな」
ピクッ
「食い物で反応するなよな!俺、側にいるから……」
ピクッ
「ははっ。元気になるよ。温泉もまた入ろうな!」
ピクッ
「大丈夫そうですね」
「フレッドさん!ありがとうございます。本当にありがとう……」
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「でも会社とかあるでしょ?」
「神崎さんが代わりに。ここのことが最優先で通達されていますので、薬も届いています」
「元気になったら俺もチョコと遊んでいい?」
「勿論ですとも。お祖父様も今滞在していますので、是非遊びに……ですがたぶんチョコの方が来るかもしれませんけど」
「俺も大歓迎だよ!」
「奏太、ちょっと来い」
呼ばれてリビングに行くとローズが犬を抱いて来ていた。
「何で?」
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「ムーくん?」
「チョコ、たくさん話してあげて。お友だちでしょう?」
「うん。あのね、ローズちゃんのおうちにもたくさん秘密の場所があるんだよ?みんな待ってるから、今度探検に行こうね」
ピクッ
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