10 / 103
変化
.
しおりを挟む
食べるだけ食べ大騒ぎした後、部屋に戻って寝たの迄は覚えている。
いつものように起き、ベッドから降りようとしてその大きさに気づく。
パッと見ただけでは分からないが、大人3人は余裕で寝られる広さ。
「おはようございます」
頭をボリボリと掻きながら記憶を辿る……
「えーと、ノアさん?」
「はい。おはようございます。起きられますか?」
「もし起きないって言ったらどうなるの?」と意地悪を言ってみる。
「その時はご病気でない限り、ベッドで自由にお休みになられていて結構です」
「うそ?」
「王族はそれで構いません」
「いやいや、俺的にはないから。これからどうしたらいいの?」
「まずは身支度を。その日の予定に合わせてご用意させていただきますので」
「服くらい自分で出来るから」そう言いながらも、今日会社には行きたいが一日見学したいと伝えると、動きやすそうなスーツを出されたので着替える。
起きてダイニングに行くとまだ結月の姿はなかった。
「結月さんは?」
「作業部屋の方に明け方から居るのですが、あの声が……」
「あれは慣れるまではキツイかもしれない」
「いつからなのでしょうか?」
「だいぶ前に幻界に行って、魔女のお婆さんにあってからとか聞いたけど」
「そうですか……今日ですがお昼はどうされますか?」
「社員食堂でいいよ」
そう言っていると、ダイニングの奥から、ワゴンを引いた田中さんがやってきた。
「おはようございます。明日からはメイドがすべてお食事の方は準備させて頂きますので、夕食など食べたいものがありましたらその時に言っていただいたら構いません」
「俺、好き嫌い無いから何でもいいよ」
「それは良いことですな。まだお若いのでこれからまだまだ食べ盛りでしょう」
「そうかなー?でも18歳になってるから、これ以上は大きくならないよ」
「今日は会社へとの事とお聞きしました。明日より、ノアに詳しく聞かれると宜しいかと」
そう言われノアを見る。
「あのさ、もしかしてだけどノアさんも若いの?」
「私はまだまだ未熟でして、700年ほどしか生きておりません。人間界での見た目は23過ぎでしょうか……」
そう言われても、人間の年ではどうなのどろうとつい考えてみる。
結月が25位だといいはるが、確かにみえる。
ルーカスさんも話を聞くと、結月より少し歳上なだけだというし、計算の仕方がイマイチ分からない。
「まずはお食事を。その後に会社で少しお話いたしますので」
そう言われ、朝食を食べる。
高校時代もブレザーだったが、やはりスーツは大人になった気分がする。
そう言いながら、車に乗り会社へ着くと、案の定お出迎えがあったので、いちいち要らないとお願いし、副社長と書いてある部屋に入る。
いつものように起き、ベッドから降りようとしてその大きさに気づく。
パッと見ただけでは分からないが、大人3人は余裕で寝られる広さ。
「おはようございます」
頭をボリボリと掻きながら記憶を辿る……
「えーと、ノアさん?」
「はい。おはようございます。起きられますか?」
「もし起きないって言ったらどうなるの?」と意地悪を言ってみる。
「その時はご病気でない限り、ベッドで自由にお休みになられていて結構です」
「うそ?」
「王族はそれで構いません」
「いやいや、俺的にはないから。これからどうしたらいいの?」
「まずは身支度を。その日の予定に合わせてご用意させていただきますので」
「服くらい自分で出来るから」そう言いながらも、今日会社には行きたいが一日見学したいと伝えると、動きやすそうなスーツを出されたので着替える。
起きてダイニングに行くとまだ結月の姿はなかった。
「結月さんは?」
「作業部屋の方に明け方から居るのですが、あの声が……」
「あれは慣れるまではキツイかもしれない」
「いつからなのでしょうか?」
「だいぶ前に幻界に行って、魔女のお婆さんにあってからとか聞いたけど」
「そうですか……今日ですがお昼はどうされますか?」
「社員食堂でいいよ」
そう言っていると、ダイニングの奥から、ワゴンを引いた田中さんがやってきた。
「おはようございます。明日からはメイドがすべてお食事の方は準備させて頂きますので、夕食など食べたいものがありましたらその時に言っていただいたら構いません」
「俺、好き嫌い無いから何でもいいよ」
「それは良いことですな。まだお若いのでこれからまだまだ食べ盛りでしょう」
「そうかなー?でも18歳になってるから、これ以上は大きくならないよ」
「今日は会社へとの事とお聞きしました。明日より、ノアに詳しく聞かれると宜しいかと」
そう言われノアを見る。
「あのさ、もしかしてだけどノアさんも若いの?」
「私はまだまだ未熟でして、700年ほどしか生きておりません。人間界での見た目は23過ぎでしょうか……」
そう言われても、人間の年ではどうなのどろうとつい考えてみる。
結月が25位だといいはるが、確かにみえる。
ルーカスさんも話を聞くと、結月より少し歳上なだけだというし、計算の仕方がイマイチ分からない。
「まずはお食事を。その後に会社で少しお話いたしますので」
そう言われ、朝食を食べる。
高校時代もブレザーだったが、やはりスーツは大人になった気分がする。
そう言いながら、車に乗り会社へ着くと、案の定お出迎えがあったので、いちいち要らないとお願いし、副社長と書いてある部屋に入る。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
下宿屋 東風荘 3
浅井 ことは
キャラ文芸
※※※※※
下宿屋を営み、趣味は料理と酒と言う変わり者の主。
毎日の夕餉を楽しみに下宿屋を営むも、千年祭の祭りで無事に鳥居を飛んだ冬弥。
そして雪翔を息子に迎えこれからの生活を夢見るも、天狐となった冬弥は修行でなかなか下宿に戻れず。
その間に息子の雪翔は高校生になりはしたが、離れていたために苦労している息子を助けることも出来ず、後悔ばかりしていたが、やっとの事で再会を果たし、新しく下宿屋を建て替えるが___
※※※※※
下宿屋 東風荘 5
浅井 ことは
キャラ文芸
☆.。.:*°☆.。.:*°☆.。.:*°☆.。.:*゜☆.。.:*゚☆
下宿屋を営む天狐の養子となった雪翔。
車椅子生活を送りながらも、みんなに助けられながらリハビリを続け、少しだけ掴まりながら歩けるようにまでなった。
そんな雪翔と新しい下宿屋で再開した幼馴染の航平。
彼にも何かの能力が?
そんな幼馴染に狐の養子になったことを気づかれ、一緒に狐の国に行くが、そこで思わぬハプニングが__
雪翔にのんびり学生生活は戻ってくるのか!?
☆.。.:*°☆.。.:*°☆.。.:*°☆.。.:*☆.。.:*゚☆
イラストの無断使用は固くお断りさせて頂いております。
下宿屋 東風荘 6
浅井 ことは
キャラ文芸
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*°☆.。.:*・°☆*:..
楽しい旅行のあと、陰陽師を名乗る男から奇襲を受けた下宿屋 東風荘。
それぞれの社のお狐達が守ってくれる中、幼馴染航平もお狐様の養子となり、新たに新学期を迎えるが______
雪翔に平穏な日々はいつ訪れるのか……
☆.。.:*°☆.。.:*°☆.。.:*°☆.。.:*☆.。.:*゚☆
表紙の無断使用は固くお断りさせて頂いております。
天満堂へようこそ 6
浅井 ことは
キャラ文芸
♪¨̮⑅*⋆。˚✩.*・゚
寂れた商店街から発展を遂げ、今やTVでCMも流れるほどに有名になった天満堂薬店。
その薬は人間のお客様は、天満堂薬店まで。
人外の方はご予約の日に、本社横「BAR TENMAN」までお越しください。
どんなお薬でもお作りします。
※材料高価買取
※口外禁止
※現金のみ取り扱い(日本円のみ可)
※その他診察も致します
天界で王子のお披露目の最中に起こった出来事。
新王子奏太が襲われ、犯人は過去に捕えられ狭間の世界へと送りこまれたリアムだったが……
天満堂へようこそ5の続編となります。
♪¨̮⑅*⋆。˚✩.*・゚
天満堂へようこそ 7 Final
浅井 ことは
キャラ文芸
♪¨̮⑅*⋆。˚✩.*・゚
寂れた商店街の薬屋から始まり、今は全国チェーンにまで発展した天満堂だが、人でないものの薬はやはりバーの奥にある専用の薬屋へ。
全ての界がやっと落ち着き日常に戻った奏太達。
次に待ち構えるのは魔物か!それとも薬局にやってくるおば様軍団か!
ほのぼのコメディファンタジー第7弾。
※薬の材料高価買取
※症状に合わせて薬を作ります
※支払いは日本円現金のみ
※ご予約受付中 0120-×××-○○○
♪¨̮⑅*⋆。˚✩.*・゚
天満堂へようこそ 5
浅井 ことは
キャラ文芸
♪¨̮⑅*⋆。˚✩.*・゚
寂れた商店街から発展を遂げ、今やTVでCMも流れるほどに有名になった天満堂薬店。
その薬は人間のお客様は、天満堂薬店まで。
人外の方はご予約の日に、本社横「BAR TENMAN」までお越しください。
どんなお薬でもお作りします。
※材料高価買取
※口外禁止
※現金のみ取り扱い(日本円のみ可)
※その他診察も致します
♪¨̮⑅*⋆。˚✩.*・゚
下宿屋 東風荘
浅井 ことは
キャラ文芸
神社に憑く妖狐の冬弥は、神社の敷地内にある民家を改装して下宿屋をやっている。
ある日、神社で祈りの声を聞いていた冬弥は、とある子供に目をつけた。
その少年は、どうやら特異な霊媒体質のようで?
妖怪と人間が織り成す、お稲荷人情物語。
※この作品は、エブリスタにて掲載しており、シリーズ作品として全7作で完結となっております。
※話数という形での掲載ですが、小見出しの章、全体で一作という形にて書いております。
読みづらい等あるかもしれませんが、楽しんでいただければ何よりです。
エブリスタ様にて。
2017年SKYHIGH文庫最終選考。
2018年ほっこり特集掲載作品
天満堂へようこそ 2
浅井 ことは
キャラ文芸
寂れた商店街から引っ越した薬屋。
前までは近所のおばぁちゃんしか来ないような小さな薬屋が今では奥様から人外にまで人気の薬屋に。
昼夜関係なく色々なお客が訪れ、
色々な薬を買っていく。
風邪薬から惚れ薬。
その他ご要望にお応えします。
*薬の材料高価買い取り
*秘密厳守
*お代金は日本円でお願いします。
*返品お断りいたします。
そう書かれた部屋に入った人たちの願いは叶うのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる