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天満堂薬店
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「おーい!結月さん!」
「何だ?」
「赤丸のだけでいいの?」
「赤丸のは倍作っておいてくれ。万能薬はたっぷりとある」
「俺が作った万能薬ね!」
全く!と鍋に万能薬を移して隣の部屋へ持っていき、赤丸のものをノアと手分けして作る。
「えっと、ドラコンの鱗1gに、天水10cc……」
「奏太様、その薬は……」
「ん?」
「いえ、ノートには何と?」
「えっとね、筋肉再生って書いてあるから怪我の薬かな?」
「多分、こちらに書いてある筋肉断絶と裂傷と同じだと思うのですが」
ノートを見比べて、材料や分量が同じことに気づき、()をして追加で項目を足し、他にもあるかもしれないからと、ノートを確認しながら赤丸の薬を作る。
「でーきーたー!」
「ユーリさん呼んできてよ」
ユーリに確認してもらい、ノートにかぶってるのがあるというと、しっかりとお尻を叩いていたので、先に帰ろうとすると、最後に丸薬を作れと言われる。
「もうやだよ……疲れた!」
「お前と私の魔力安定の薬だ。覚えておけ」
そう言われると作るしかなく、すり鉢に材料を入れて丁寧にすりつぶし、少しの万能薬を入れるといい感じに粘ついてきたのでそれを丸めていく。
「これ、このままでいいのかな?」
聞きに行くと乾燥させればいいと言われ、ひとつ結月が口に入れて、成功だと言われる。
褒められるのは嬉しいが、部屋にある膨大なノートの薬を見ずに作れる結月は凄いが、失敗を見ていると案外危険な部分もあるのではないかと心配になる。
丸薬を袋に詰めてから、今度こそ帰るからねと家に向かい、支度をしてからバーに行く。
「ニコルさん?」
「あ、すいません。今ビールの入れ替えをしてて……」
「うん、エマさんの所行った?」
「はい。二人共元気でした。明日家に帰れるので楽しみで。でも、魔界の方に行かせなければいけないので、少し寂しいですね」
「赤ちゃんとまた戻ってくるんでしょ?」
「はい。一月くらいで落ち着くみたいです。その時にこちらの病院で健康診断があると言ってました」
「大きくなったらブランとかスフィの背中になら乗れそうだね。ムーも子供慣れしてるからボールとかで遊んでくれそうだし」
「いつでも笑顔でいてくれる子だといいのですが」
「大丈夫だよ。赤ちゃんてすぐ大きくなるんでしょ?ノアも結婚とかしたら?」
「わ、私はその……兄と姉が先かと。もしかしたらですが、兄のが早いかも知れません」
「いい人いるの?」
「何となくずっと思っていたことがあるのですが、まだハッキリとは……」
「モテそうだもんねー!」
「姉とルーカス様の方は結婚となっても時間がかかりそうですし」
「二人を許してるの?」
「見ていたら許すしかないと……私がごねた所でどうにもなりませんし。ただ、姉は迷っているようです」
「そうなんだ……みんな上手く行けばいいんだけどね?」
「奏太様は……」
「俺はまだその気ないし、帰る帰るといいながら帰れてないからさ、天王にも悪いなと思ってて」
「私がおります」
「え?」
「結婚出来ずとも私はお側についておりますと」
「うん、頼りにしてる!そろそろ開店かな?」
ニコルに聞いて、本日のおすすめを書き直してから看板を外に出し、電気をつける。
「本日のおすすめ、ちょっとご飯的だね?」
「最近ナッツやポテトだけでは足りない方もいらっしゃいますし、一度やってみてダメなら元に戻そうかと思いまして」
「何だ?」
「赤丸のだけでいいの?」
「赤丸のは倍作っておいてくれ。万能薬はたっぷりとある」
「俺が作った万能薬ね!」
全く!と鍋に万能薬を移して隣の部屋へ持っていき、赤丸のものをノアと手分けして作る。
「えっと、ドラコンの鱗1gに、天水10cc……」
「奏太様、その薬は……」
「ん?」
「いえ、ノートには何と?」
「えっとね、筋肉再生って書いてあるから怪我の薬かな?」
「多分、こちらに書いてある筋肉断絶と裂傷と同じだと思うのですが」
ノートを見比べて、材料や分量が同じことに気づき、()をして追加で項目を足し、他にもあるかもしれないからと、ノートを確認しながら赤丸の薬を作る。
「でーきーたー!」
「ユーリさん呼んできてよ」
ユーリに確認してもらい、ノートにかぶってるのがあるというと、しっかりとお尻を叩いていたので、先に帰ろうとすると、最後に丸薬を作れと言われる。
「もうやだよ……疲れた!」
「お前と私の魔力安定の薬だ。覚えておけ」
そう言われると作るしかなく、すり鉢に材料を入れて丁寧にすりつぶし、少しの万能薬を入れるといい感じに粘ついてきたのでそれを丸めていく。
「これ、このままでいいのかな?」
聞きに行くと乾燥させればいいと言われ、ひとつ結月が口に入れて、成功だと言われる。
褒められるのは嬉しいが、部屋にある膨大なノートの薬を見ずに作れる結月は凄いが、失敗を見ていると案外危険な部分もあるのではないかと心配になる。
丸薬を袋に詰めてから、今度こそ帰るからねと家に向かい、支度をしてからバーに行く。
「ニコルさん?」
「あ、すいません。今ビールの入れ替えをしてて……」
「うん、エマさんの所行った?」
「はい。二人共元気でした。明日家に帰れるので楽しみで。でも、魔界の方に行かせなければいけないので、少し寂しいですね」
「赤ちゃんとまた戻ってくるんでしょ?」
「はい。一月くらいで落ち着くみたいです。その時にこちらの病院で健康診断があると言ってました」
「大きくなったらブランとかスフィの背中になら乗れそうだね。ムーも子供慣れしてるからボールとかで遊んでくれそうだし」
「いつでも笑顔でいてくれる子だといいのですが」
「大丈夫だよ。赤ちゃんてすぐ大きくなるんでしょ?ノアも結婚とかしたら?」
「わ、私はその……兄と姉が先かと。もしかしたらですが、兄のが早いかも知れません」
「いい人いるの?」
「何となくずっと思っていたことがあるのですが、まだハッキリとは……」
「モテそうだもんねー!」
「姉とルーカス様の方は結婚となっても時間がかかりそうですし」
「二人を許してるの?」
「見ていたら許すしかないと……私がごねた所でどうにもなりませんし。ただ、姉は迷っているようです」
「そうなんだ……みんな上手く行けばいいんだけどね?」
「奏太様は……」
「俺はまだその気ないし、帰る帰るといいながら帰れてないからさ、天王にも悪いなと思ってて」
「私がおります」
「え?」
「結婚出来ずとも私はお側についておりますと」
「うん、頼りにしてる!そろそろ開店かな?」
ニコルに聞いて、本日のおすすめを書き直してから看板を外に出し、電気をつける。
「本日のおすすめ、ちょっとご飯的だね?」
「最近ナッツやポテトだけでは足りない方もいらっしゃいますし、一度やってみてダメなら元に戻そうかと思いまして」
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