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水の神

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「お湯につけたらどうなるのかな」

ポチャンと湯船に落とすと、炭酸のようにプクプクと泡が出てお風呂全体のお湯が泡だらけになってしまう。

「ちょ、なにこれ!」

湯船から出てどうしよう?と石を探すと、ツルッとしたものに手が当たり、拾い上げてから一度お湯を抜く。

「綺麗」

お湯を捨てている間にシャワーで体を洗ってから、石の欠片などが浴槽に落ちてたら困ると見るが何も無い。

お風呂から出て、石のことを言って玉を見せると、栗花落も春も目をぱちくりとさせている。

「ほぼ透明ですね」

「電気に当てるとまた違う色に見える」

「真ん中が真っ白だからかな?」

これもペンダント位になれば良いのにと思っていると、目の前に置いた石がどんどんと小さくなり「これもペンダントにしてきます」といつもつけているものを外して渡す。

「栗花落さんに最初に貰ったのはピンクで、今度は白でしょ?同じものかな?」

「違うだろ。ピンクのは姫愛探知機みたいなもので、白いのは守護と思えばいいんじゃないか?」

「春さん、私って何から守られてるの?」

「あの黒いのみただろ?」

「うん」

「簡単に言うとあのような邪気のようなものとかかな」

「あの白いのは邪を祓うって。あの黒いのも祓ってくれるのかな」

「話的にはそうだろうが、前みたいな人から出るものに対してどんな効果があるのかは見て見ないとなんとも。かと言ってホイホイと出てくるものでもないんだがな」

「出てきたから悩んだんだけど」

「学校……大丈夫か?」

「何とかする!それに、あの石持ってると落ち着くというか……そんな感じがあるの」

「ま、任せるが無理はするなよ」

春も風呂に入ってくると行ってしまったので、明日からの学校の準備をしに部屋に戻る。

「授業ついて行けるかなー」

制服をかけて、カバンにも教科書を詰めて準備が出来たので、ドライヤーで髪を乾かしていると、「出来ました」と栗花落がペンダントを持ってきてくれた。

「可愛い」

お守りを隠すような形で前にピンクと白のふたつ。
石に取り付けられたペンダント用の金具が花の形をしていて、上手く二つが取り付けられている。

「栗花落さん器用だね」

「細かいことは好きなんです。チェーンも変えておきました」

「ありがとう」

早速つけて、春にも話した落ち着くということを言うと、「秋穂からも聞きましたが、全ては繋がっていると。これはどういう?」

「ふと思ったの。神社巡りをさせてもらった時も、水は全て繋がってるって事も」

「そうですか。明日ですが……」

「春さんにも言われたけど、大丈夫だから」

おやすみと言って追い出し、布団に入ってぐっすりと眠る。
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