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仮題
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今度観たかった映画を借りてこようと決めたものの、まだ次の月曜日までは暇で仕方がない。
コンコン──
「春さーん!起きてー!」
「なんだ?」
「起きてたんだ……」
「ちょっと調べ物をな。どうかしたか?」
「あのね、レンタル屋さんに行きたいんだけど」
「葉子に連れてってもらえ」
「今漬物中!」
「わかったよ。どこのレンタルに行く?」
「この辺わかんない……」
ちょっと待ってろと言われ、着替えてくれたので出かけてくると言ってマンションを出る。
「中学は知ってるか?」
「聞いたけどまだ行ったことない」
「小学校の先に本屋とか色々あるんだが、そこにレンタルもあった……と思う」
「まさか、知らないの?」
「地図で見ただけ……」
たまには歩くのもいいかと、春を見る。
「春さんは、髪の毛切らないの?」
「昔は短かったんだが、記憶が戻ってから伸ばしてる。どうも似合わないんだ短髪が」
「そうかな?」
「今は肩下が一番楽だがな」
「美容院とかで切るの?」
「葉子に切ってもらってる」
「え?」
「嫌なんだよあの匂い。ツーンとしたパーマ液とかの……」
「そうなんだ。私も前髪だけだから切ってもらおうかなぁ」
「葉子は美容師免許持ってるから上手いぞ」
「知らなかった!」
美容院代が浮く!と喜んでいると、レンタルの看板!
「何借りるんだ?」
「アニメの映画と、海外ドラマ」
「長いだろ」
「暇なんだもん」
中に入って前から気になっていたDVDをカゴに入れていると、パッケージを見た春が「ホラーかよ!」と眉間に皺を寄せてくる。
「ホラーというよりサスペンス!この俳優さん好きなの」
「髭が、痛そうな男だな」
「渋いと言って!」
アニメは以前見逃したもの。
全部借りれたのはいいが、春はコミックのレンタルが気になるようでいくつか裏を見ては戻している。
「借りる?」
「俺はいい。それより学生証持ってきてるのか?」
「持ってきたよ。会員登録……春さん。住所が分からない!」
固定電話も分からない!と言うと、「貸せ」と言って会員登録を済ませて借りてくれる。
「全く、マンションの住所とか携帯にでも書いておけ」
「そっか、登録しておく」
コンコン──
「春さーん!起きてー!」
「なんだ?」
「起きてたんだ……」
「ちょっと調べ物をな。どうかしたか?」
「あのね、レンタル屋さんに行きたいんだけど」
「葉子に連れてってもらえ」
「今漬物中!」
「わかったよ。どこのレンタルに行く?」
「この辺わかんない……」
ちょっと待ってろと言われ、着替えてくれたので出かけてくると言ってマンションを出る。
「中学は知ってるか?」
「聞いたけどまだ行ったことない」
「小学校の先に本屋とか色々あるんだが、そこにレンタルもあった……と思う」
「まさか、知らないの?」
「地図で見ただけ……」
たまには歩くのもいいかと、春を見る。
「春さんは、髪の毛切らないの?」
「昔は短かったんだが、記憶が戻ってから伸ばしてる。どうも似合わないんだ短髪が」
「そうかな?」
「今は肩下が一番楽だがな」
「美容院とかで切るの?」
「葉子に切ってもらってる」
「え?」
「嫌なんだよあの匂い。ツーンとしたパーマ液とかの……」
「そうなんだ。私も前髪だけだから切ってもらおうかなぁ」
「葉子は美容師免許持ってるから上手いぞ」
「知らなかった!」
美容院代が浮く!と喜んでいると、レンタルの看板!
「何借りるんだ?」
「アニメの映画と、海外ドラマ」
「長いだろ」
「暇なんだもん」
中に入って前から気になっていたDVDをカゴに入れていると、パッケージを見た春が「ホラーかよ!」と眉間に皺を寄せてくる。
「ホラーというよりサスペンス!この俳優さん好きなの」
「髭が、痛そうな男だな」
「渋いと言って!」
アニメは以前見逃したもの。
全部借りれたのはいいが、春はコミックのレンタルが気になるようでいくつか裏を見ては戻している。
「借りる?」
「俺はいい。それより学生証持ってきてるのか?」
「持ってきたよ。会員登録……春さん。住所が分からない!」
固定電話も分からない!と言うと、「貸せ」と言って会員登録を済ませて借りてくれる。
「全く、マンションの住所とか携帯にでも書いておけ」
「そっか、登録しておく」
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