栗花落と姫と妖と……

忠誠の誓い(仮)

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「私は……饒速日命ニギハヤヒノミコト私達は……」

「そんな事っ！いきなり言われてもわかんない！！！」

「私が思い出したのは昨晩です。昼のうちにその水晶を取りに行っていました。二つあるうちの一つは姫に。もう一つは私が持ってます」とどうやってつけたのか、腰のベルトに括り付けられている。

同じようなのでよかったらキーホルダーのようにしてくれると言うので、紐はピンクじゃないと嫌だと言って、お守りも渡す。

「このお守りも栗花落さんがくれたのよね？」

「バレていましたか」

「中は見てないけど……」

「はい。でも、このままお持ちください。身を守ってくれます」

「分かった」と制服のポケットに入れると、制服を脱いだら守れないと言われたので、水晶と一緒にくくって欲しいと頼む。

手のひらサイズと言っても学校ではずっと持ってはいられない大きさではある。

ビー玉くらいならいいのになと思っていると、栗花落の手にある水晶が縮み、本当にビー玉より少し小さくなってしまった。