栗花落と姫と妖と……

フリージアとコーヒー

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「あ、コーヒーがなくなってしまいました。では、私はこれで。まだ夜は肌寒いですから風邪に気をつけてください」

「あ、はい。お花ありがとうございました」

ではまた。

そう言って歩いていく姿は普通の人と変わりは無いが、視線を外してまた見るともうどこにも居ない。

「不思議な人……」


自宅に帰り、いつもと同じ夕食後のお風呂。
そして宿題。

大学に行く気は元々ないので学校の宿題だけしておけば授業にはついていける。と言っても成績は中位だが。

月曜日の学校の支度をしてから、寝るまでの少しの時間本を読み、就寝する。

一週間変わりのない生活のはずだったのに……