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全ての始まりと終わり
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栞がお茶を入れてくれている間に、新しく出来た母屋を見て回る。
「いい感じに出来てますねぇ 。それにしても……このチカチカ光ってるものはなんですか?」
「あのね、インターネット繋いだんだ……僕がパソコン欲しいって我儘言ったから……ここからなら下宿屋まで電波が届くから、携帯の使用料金も安くなるし……だから……」
頭を撫で撫でされ、良いですよと言われてホッとする。
「お風呂や台所も問題は無いですし、電話もいつまでも黒電話と言うわけにもいきませんでしたから構いませんが、海都がそのネットとやらでまた遊ばなければいいんですけどねぇ。あ、雪翔の事は心配してませんよ?いい子ですから」
「ちょっと待て!冬弥。帰ってきた早々なんだが、雪翔の頭を撫で回すのは止めろ」
「何でですか?可愛い息子に会えたんですから良いじゃ無いですか。ヤキモチですか?ねぇ?」と見られるも、顔がニコニコするのが止められない。
「他に変わったことは?」
「追加で棟梁に手摺付けてもらったんだけど、邪魔にならないように細い木で付けてもらったよ。でも丈夫なんだ。相談しないとって思ったんだけど……」
「それは構いませんよ?他にもついてるんでしょう?」
ついている場所を言うと、問題は無いようだと言われ、お茶を入れたからと栞が呼びに来たので、冬弥の部屋の方へと行く。
邪魔にならない場所に座って足を伸ばそうと思ったら、横に座りなさいと言われて冬弥の横に座る。
「それでだ、順を追って話せ」
「そうですねぇ。言えないこともあるのですが、まず、鳥居を飛びました」
「知っておるわ!その後だ後……」と那智が言う。
「だから、飛んだんですよ。その一番上についた時に、何も起こらないので降りたら終わりだと思ったら声が聞こえたんですよ。ここからは話せないことになっているのでちょっと飛ばしますが、天狐となる試練を受けました。最初はそれで帰れると思ったんですよ。時間もかかりましたからねぇ」
一気にお茶を飲み、栞にお代わりと言って渡し、新しいお茶をもらってから、また話し出す。
秋彪は聞いたことのない話なのでワクワクしていたが、那智は眉間にシワを寄せている。
「そんな怖い顔をしないでくださいよ。まぁ、試練は終わったので、城に行ってこれからのことを聞いてからこっちに戻るつもりで居たんです。でも、ちょっとボロボロでしてねぇ、兄に会ったので家に二三日泊まって帰るつもりだったのですが、二日目に傷を癒すのに温泉に入ってたんです。そしたら同じ天狐の方が来ましてね、神気ダダ漏れで何をしているとゲンコツされまして……半ば強制的に修行するために、浮遊城のその方の屋敷に行ってました」
「本当に天狐様の家があるの?」
「私も一つ貰ったので、今家を建ててますよ?外からの眺めは下が雲海なので驚きました」
「だから一時期妖街にお前がいると噂になったのか」
「まさか名前を公表するとは思いませんでしたからねぇ。それと、苗字をもらいましたよ。天狐だけは貰えるんですけど聞きます?」
「勿体ぶるな……」
「いい感じに出来てますねぇ 。それにしても……このチカチカ光ってるものはなんですか?」
「あのね、インターネット繋いだんだ……僕がパソコン欲しいって我儘言ったから……ここからなら下宿屋まで電波が届くから、携帯の使用料金も安くなるし……だから……」
頭を撫で撫でされ、良いですよと言われてホッとする。
「お風呂や台所も問題は無いですし、電話もいつまでも黒電話と言うわけにもいきませんでしたから構いませんが、海都がそのネットとやらでまた遊ばなければいいんですけどねぇ。あ、雪翔の事は心配してませんよ?いい子ですから」
「ちょっと待て!冬弥。帰ってきた早々なんだが、雪翔の頭を撫で回すのは止めろ」
「何でですか?可愛い息子に会えたんですから良いじゃ無いですか。ヤキモチですか?ねぇ?」と見られるも、顔がニコニコするのが止められない。
「他に変わったことは?」
「追加で棟梁に手摺付けてもらったんだけど、邪魔にならないように細い木で付けてもらったよ。でも丈夫なんだ。相談しないとって思ったんだけど……」
「それは構いませんよ?他にもついてるんでしょう?」
ついている場所を言うと、問題は無いようだと言われ、お茶を入れたからと栞が呼びに来たので、冬弥の部屋の方へと行く。
邪魔にならない場所に座って足を伸ばそうと思ったら、横に座りなさいと言われて冬弥の横に座る。
「それでだ、順を追って話せ」
「そうですねぇ。言えないこともあるのですが、まず、鳥居を飛びました」
「知っておるわ!その後だ後……」と那智が言う。
「だから、飛んだんですよ。その一番上についた時に、何も起こらないので降りたら終わりだと思ったら声が聞こえたんですよ。ここからは話せないことになっているのでちょっと飛ばしますが、天狐となる試練を受けました。最初はそれで帰れると思ったんですよ。時間もかかりましたからねぇ」
一気にお茶を飲み、栞にお代わりと言って渡し、新しいお茶をもらってから、また話し出す。
秋彪は聞いたことのない話なのでワクワクしていたが、那智は眉間にシワを寄せている。
「そんな怖い顔をしないでくださいよ。まぁ、試練は終わったので、城に行ってこれからのことを聞いてからこっちに戻るつもりで居たんです。でも、ちょっとボロボロでしてねぇ、兄に会ったので家に二三日泊まって帰るつもりだったのですが、二日目に傷を癒すのに温泉に入ってたんです。そしたら同じ天狐の方が来ましてね、神気ダダ漏れで何をしているとゲンコツされまして……半ば強制的に修行するために、浮遊城のその方の屋敷に行ってました」
「本当に天狐様の家があるの?」
「私も一つ貰ったので、今家を建ててますよ?外からの眺めは下が雲海なので驚きました」
「だから一時期妖街にお前がいると噂になったのか」
「まさか名前を公表するとは思いませんでしたからねぇ。それと、苗字をもらいましたよ。天狐だけは貰えるんですけど聞きます?」
「勿体ぶるな……」
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