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破壊
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ロッカーの中を確認すると、ぎっしりと試験管が立てて置いてある。
赤・青・黄色・緑と色がわかれていて、何の薬かさっぱりわからない。
兵にそのまま運び出すように伝え、何の薬かわからないからと注意を促す。
「ロッカーだらけだね……」ととにかく開けてはずらし、床や壁ロッカーの裏と底まで確認して退けていく。
「あ……」
開けたロッカーを閉め、少し開けてスフィに確認してもらうと間違いないと言われたので、一応動かそうと引っ張るが全く動かない。
「これですね……」
「見張りつけて。他にもないか確認だけはしておかないと」
「王子、こちらのロッカーはすべてそちらと同じとなっております」と兵に言われ確認していく。
「ロッカーから出てくるって……でも囲まれるよね」
「1人ずつならば問題はないかと思いますが、魔法陣が刻まれてますからもしかしたら一度に数人出てくるかも知れません」
「他に部屋はあったっけ?」
「この奥に後一つ。ですが、部屋は狭く何も置いてありません」と兵に言われ、余計怪しいとロッカーの部屋の手前の廊下で待機してもらい、外に出て結月に連絡を取る。
「今連絡しようと思ってたんだ。こちらもやっと見つけた。魔界も見つけたそうだ」
「こっちも見つけたよ。一つ狭いけど何も無い部屋があって、そこも怪しいなって」
「見えない魔法陣があるかもしれん。今から突入するが……そっちの準備は?」
「今見つけたからこれから兵を連れてくる事になるけど」
「どのくらいかかる?」
「サムさんに念話を繋いでもらえばすぐ配置につけると思う」
「じゃあ、五分後に突入する。通信は切るが、流れてきた者は、なるべく捕縛。終わり次第また連絡する」
「分かった」
通信を切って配置についてもらうよう頼んでから、小さな部屋の前と各ロッカーの前に配置し、残りは逃げたものを追えるよういくつかに分けて配置してある。
「後は待つだけだね……」
「森の方は?」
「一部隊残してあるよ。少ないかもしれないけど、スフィにも行ってもらってるし。森のことならスフィのが詳しいしさ」
「分かりました。奏太様はなるべく中心へ」
「俺、縄で縛ることしか出来ないよ?」
「他の兵もですから。向こうで暴れてくれるはずですから、こちらにあまり来ないといいんですけど」
シーンと静まった部屋の中、暑くはないが汗がつたいこのまま何も起こらずに終わりの合図が来てくれと思い静かに待つ。
もう何時間待ったんだろう……そう思った時に何も無い部屋の方から争うような音が聞こえてきた。
「ノア」
「はい。こちらも戦闘準備を」
「サムさんお願い。俺見てくる!」
「王子、お待ちください……」
止めるのも聞かずにこちらに戻ってきていたスフィと部屋の中を覗くと、魔法でうまく囲って捕らえており、束になって大勢が座り込んでいる。
「こんなに……スフィこの外って外だったよね?」
「如何にも」
「外に出したいから壁吹き飛ばしてよ」
「御意」
雷が落ちたような音とともに壁が崩れたので、兵を一部監視に外に出して次々に捕縛していく。
「キリがないな……」
外に飛び出して盾の応用で檻を作り、魔法で捕えられる者はこちらの魔法を解いていいと言って檻をいくつか作っていく。
念話でノアもそのことを伝えると次々に人が運ばれてくる。
赤・青・黄色・緑と色がわかれていて、何の薬かさっぱりわからない。
兵にそのまま運び出すように伝え、何の薬かわからないからと注意を促す。
「ロッカーだらけだね……」ととにかく開けてはずらし、床や壁ロッカーの裏と底まで確認して退けていく。
「あ……」
開けたロッカーを閉め、少し開けてスフィに確認してもらうと間違いないと言われたので、一応動かそうと引っ張るが全く動かない。
「これですね……」
「見張りつけて。他にもないか確認だけはしておかないと」
「王子、こちらのロッカーはすべてそちらと同じとなっております」と兵に言われ確認していく。
「ロッカーから出てくるって……でも囲まれるよね」
「1人ずつならば問題はないかと思いますが、魔法陣が刻まれてますからもしかしたら一度に数人出てくるかも知れません」
「他に部屋はあったっけ?」
「この奥に後一つ。ですが、部屋は狭く何も置いてありません」と兵に言われ、余計怪しいとロッカーの部屋の手前の廊下で待機してもらい、外に出て結月に連絡を取る。
「今連絡しようと思ってたんだ。こちらもやっと見つけた。魔界も見つけたそうだ」
「こっちも見つけたよ。一つ狭いけど何も無い部屋があって、そこも怪しいなって」
「見えない魔法陣があるかもしれん。今から突入するが……そっちの準備は?」
「今見つけたからこれから兵を連れてくる事になるけど」
「どのくらいかかる?」
「サムさんに念話を繋いでもらえばすぐ配置につけると思う」
「じゃあ、五分後に突入する。通信は切るが、流れてきた者は、なるべく捕縛。終わり次第また連絡する」
「分かった」
通信を切って配置についてもらうよう頼んでから、小さな部屋の前と各ロッカーの前に配置し、残りは逃げたものを追えるよういくつかに分けて配置してある。
「後は待つだけだね……」
「森の方は?」
「一部隊残してあるよ。少ないかもしれないけど、スフィにも行ってもらってるし。森のことならスフィのが詳しいしさ」
「分かりました。奏太様はなるべく中心へ」
「俺、縄で縛ることしか出来ないよ?」
「他の兵もですから。向こうで暴れてくれるはずですから、こちらにあまり来ないといいんですけど」
シーンと静まった部屋の中、暑くはないが汗がつたいこのまま何も起こらずに終わりの合図が来てくれと思い静かに待つ。
もう何時間待ったんだろう……そう思った時に何も無い部屋の方から争うような音が聞こえてきた。
「ノア」
「はい。こちらも戦闘準備を」
「サムさんお願い。俺見てくる!」
「王子、お待ちください……」
止めるのも聞かずにこちらに戻ってきていたスフィと部屋の中を覗くと、魔法でうまく囲って捕らえており、束になって大勢が座り込んでいる。
「こんなに……スフィこの外って外だったよね?」
「如何にも」
「外に出したいから壁吹き飛ばしてよ」
「御意」
雷が落ちたような音とともに壁が崩れたので、兵を一部監視に外に出して次々に捕縛していく。
「キリがないな……」
外に飛び出して盾の応用で檻を作り、魔法で捕えられる者はこちらの魔法を解いていいと言って檻をいくつか作っていく。
念話でノアもそのことを伝えると次々に人が運ばれてくる。
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