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街
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「休むのか行ってこいなのかどっちだよ!とにかく、とったら送るから。別に病気ではないんでしょ?」
「まあな。だがなるべく休むほうがいい。天草は薬師のじじいが沢山持ってるはずだ」
「聞いてくるよ。じゃあ、一旦切るよ?中に入るにしても話してから行かないと……」
「待機しておく」
プツンと通信が切れ、何だか小間使いのようになってるとノアと笑う。
「天草は聞きに行こうか。綿毛の花は見たことないけど」
「城の候補地の方に沢山生えてますので、行けば明け方に取れると思います」
「何だかやることいっぱいだね」
王に話して、魔力を使えないことと、結月が中を見たいと言っていることを話してから、サムを連れて入口まで来たのはいいが、入るのはやはり気持ち悪いのでとても嫌だ。
「サムさんも絶対に嫌がると思う……」
「明かりは私がつけます。先に入られますか?」
嫌だと首を降り、サムを先頭に中に入る。
「な、何ですこれは?」
「サムさんそこじゃないって、それは機械。ちょっと待って。ノア、水晶出すから通信お願い」
ノアに魔力を注いでもらい結月に連絡して中を見せる。
「うわぁ……気持ち悪ぅ……なんだその変なやつ!」
「だから言ったじゃん。あ、これ機械」
「それは医療機器だな。発電はあるのか?」
「えっと、どれだっけ?」
「これです。小さめのものでしょうがまだまだ使えそうですね」
「奏太、それ動かせれるか?」
「やったことないよ」
「横に説明書きとかあるだろう?」
全く……と思いながらも、横の説明書きを見ながら動かす。
「あ、動いた……」
「ノアどこかにスイッチないか?」
まず機械系の電源を入れてみると起動したので、周辺が少し明るくなる。そのままいくつか調べ、奥の壁にスイッチがあったので押すと、普通に電気がつき、一気に部屋が明るくなった。
「人間界と同じだよ?病院みたいだけど……」
「良くもまぁそんなものを作ったものだ。サムが惚けてるぞ?」
「ちょっ、サムさん!」
「あ、すいません……初めて見たものですから」
「驚くならあれ見て驚いてよ」
「この水槽のような筒に入ったものですが……」
「見たことあるの?」
「はい……」
「奏太、直答は許してるんだろうな ?」
「うん」
「サム、どこで見た?」
「それが……王子につくまで、私は北東の方で天魔獣が出たとのことで討伐に行っておりました。その時の森の中に見たこともない、これによく似たものがたくさん飛んでいたのを見て、撃ち落としたことがあります」
「森の中?建物とかなかった?」
「そこまで奥に入りませんでした。すぐに倒して城に戻ったので……」
「奏太、多分そこは保管庫のようなところだ。研究施設ではないだろう。育ちそうなものだけを持ってきて、成長を促していただけだと思う。その森に行ってこい」
「嘘でしょ?」
「本気だ!」
「お、俺さ、ほら……城の事で挨拶にも行かないといけないしさ……」
「怖いだけだろ?」
「うっ!」
「ノア、そこにあるもので奏太が魔力を使わなくていいように部屋に電気を通せ。城ができたら電力供給の高いものを使えば奏太が使う分は補えるだろうし……」
「姫……あ、陛下、人間界のものを使いすぎるなと掟があります」
「無理に魔力を使えば、奏太の魔力は減りっぱなしでもか?」
「そ、それは……」
「天王に言っておくが、それよりもその気持ち悪いヤツ!さっさと運び出して燃やしてしまえ……いや、なぁ……お前ら動くなよ?ぜーったい動くなよ?」
「何だよ……」
「サム、お前の後ろの水槽?一番左端のやつ」
言われて全員で見ると、ずっと蹲って死んでいると思っていたのに、ガラスに張り付きニヤリと笑ってこちらを見ている。
「うわぁぁぁぁ!生きてるの?」
「その液体がなくなったら死ぬだろうが……どんなやつか見たかったがやっぱり気持ち悪いからいらない……」
「まあな。だがなるべく休むほうがいい。天草は薬師のじじいが沢山持ってるはずだ」
「聞いてくるよ。じゃあ、一旦切るよ?中に入るにしても話してから行かないと……」
「待機しておく」
プツンと通信が切れ、何だか小間使いのようになってるとノアと笑う。
「天草は聞きに行こうか。綿毛の花は見たことないけど」
「城の候補地の方に沢山生えてますので、行けば明け方に取れると思います」
「何だかやることいっぱいだね」
王に話して、魔力を使えないことと、結月が中を見たいと言っていることを話してから、サムを連れて入口まで来たのはいいが、入るのはやはり気持ち悪いのでとても嫌だ。
「サムさんも絶対に嫌がると思う……」
「明かりは私がつけます。先に入られますか?」
嫌だと首を降り、サムを先頭に中に入る。
「な、何ですこれは?」
「サムさんそこじゃないって、それは機械。ちょっと待って。ノア、水晶出すから通信お願い」
ノアに魔力を注いでもらい結月に連絡して中を見せる。
「うわぁ……気持ち悪ぅ……なんだその変なやつ!」
「だから言ったじゃん。あ、これ機械」
「それは医療機器だな。発電はあるのか?」
「えっと、どれだっけ?」
「これです。小さめのものでしょうがまだまだ使えそうですね」
「奏太、それ動かせれるか?」
「やったことないよ」
「横に説明書きとかあるだろう?」
全く……と思いながらも、横の説明書きを見ながら動かす。
「あ、動いた……」
「ノアどこかにスイッチないか?」
まず機械系の電源を入れてみると起動したので、周辺が少し明るくなる。そのままいくつか調べ、奥の壁にスイッチがあったので押すと、普通に電気がつき、一気に部屋が明るくなった。
「人間界と同じだよ?病院みたいだけど……」
「良くもまぁそんなものを作ったものだ。サムが惚けてるぞ?」
「ちょっ、サムさん!」
「あ、すいません……初めて見たものですから」
「驚くならあれ見て驚いてよ」
「この水槽のような筒に入ったものですが……」
「見たことあるの?」
「はい……」
「奏太、直答は許してるんだろうな ?」
「うん」
「サム、どこで見た?」
「それが……王子につくまで、私は北東の方で天魔獣が出たとのことで討伐に行っておりました。その時の森の中に見たこともない、これによく似たものがたくさん飛んでいたのを見て、撃ち落としたことがあります」
「森の中?建物とかなかった?」
「そこまで奥に入りませんでした。すぐに倒して城に戻ったので……」
「奏太、多分そこは保管庫のようなところだ。研究施設ではないだろう。育ちそうなものだけを持ってきて、成長を促していただけだと思う。その森に行ってこい」
「嘘でしょ?」
「本気だ!」
「お、俺さ、ほら……城の事で挨拶にも行かないといけないしさ……」
「怖いだけだろ?」
「うっ!」
「ノア、そこにあるもので奏太が魔力を使わなくていいように部屋に電気を通せ。城ができたら電力供給の高いものを使えば奏太が使う分は補えるだろうし……」
「姫……あ、陛下、人間界のものを使いすぎるなと掟があります」
「無理に魔力を使えば、奏太の魔力は減りっぱなしでもか?」
「そ、それは……」
「天王に言っておくが、それよりもその気持ち悪いヤツ!さっさと運び出して燃やしてしまえ……いや、なぁ……お前ら動くなよ?ぜーったい動くなよ?」
「何だよ……」
「サム、お前の後ろの水槽?一番左端のやつ」
言われて全員で見ると、ずっと蹲って死んでいると思っていたのに、ガラスに張り付きニヤリと笑ってこちらを見ている。
「うわぁぁぁぁ!生きてるの?」
「その液体がなくなったら死ぬだろうが……どんなやつか見たかったがやっぱり気持ち悪いからいらない……」
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