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街
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「その時に流されついた場所から、ここに戻ったのですが、その時王宮にないはずの部屋がございました」
「隠し部屋?」
「だと思います。我々は王宮内は隅々までお掃除などしておりますので、どこに何があるかよく知っておりますが、その場所はここからはもう行けないのです」
「えっと、位置とかわかるかな?」
「帰ってきた方向はリアム様のお部屋の下を通ってきましたので、その途中に。我々にも多少の魔力はありますが、結界があったのか回り道をしたのを覚えております」
「誰か場所わかる人居ないかな?」
「私ではもう足腰が……息子をお付けしましょう。鼻のきく息子で、空気の流れなど読むのを得意としております。土の匂いが変わったらすぐにわかるでしょう」
「ありがとう。朝ご飯の時にみんなに話すから、ご飯が終わったくらいに食堂に来てくれるかな?」
「畏まりまして」
重要な事だと思い、長老を下に戻してすぐに王宮内へと戻る。
一度部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、こちらに向かってノアが歩いてきたので、部屋に来てほしいと言い、兵にお礼を言って中に入る。
「奏太様、起きられたのでしたら呼んでくだされば……」
「疲れてると思って」
「ですが、私はあくまでも奏太様のお付です。その事はお忘れなきよう……」
「ごめん。あのさ、寒かったから毛布貰ったんだ。その時来たのが使用人の長?って人。名前が確か……ヒューズさん」
「侍従長ですね」
「その人が小人の話をしてくれたから、見に行ってたんだ。で、良くリアムさんに虐められてて、お花畑に家があるんだけど水で流されたりとか……」
「そんな事を……幻界にもよく似た種族はいますが、我々は尊敬の念を持って接する種なので、そのようなことは考えられませんね」
その後隠し部屋があるみたいだから、長の息子が朝食後に来ると伝え、そこに行ってみたいと話をした。
朝食時にも同じ話をすると、サムと他に数名兵を連れていくように言われ、探索は良いが破壊は呼んでくれと言われ、分かったと言いコーヒーを飲む。
「ん?あれ?このコーヒー」
「人間界のものじゃ。ノアのおじいさんが持たせてくれた。種類かあったが、一番よく飲んでいるものでと言ったら沢山くれたんじゃが。あと紅茶も」
「そうなんだ……ルーカスさん大丈夫かなぁ?」
「心配なら鏡から呼んでみるといい」
「王の間の?」
「違う。奏太の部屋にも掛かっておるぞ?見ておらんのか?」
「あった?」とノアを見る。
「もしかしてあの濃紺のカーテンでしょうか?」
「壁に掛かっておったじゃろう?話したい相手に向かって魔力を流せば、そこにいれば応答してくれる」
「知らなかった……後でやってみよう。ムー達のことも心配だし」
「それよりも、来ておるぞ?」
「小人さん?」
「こちらでございます」と青年の声がするが、下を見てもわからず、どこ?と見回してしまう。
「隠し部屋?」
「だと思います。我々は王宮内は隅々までお掃除などしておりますので、どこに何があるかよく知っておりますが、その場所はここからはもう行けないのです」
「えっと、位置とかわかるかな?」
「帰ってきた方向はリアム様のお部屋の下を通ってきましたので、その途中に。我々にも多少の魔力はありますが、結界があったのか回り道をしたのを覚えております」
「誰か場所わかる人居ないかな?」
「私ではもう足腰が……息子をお付けしましょう。鼻のきく息子で、空気の流れなど読むのを得意としております。土の匂いが変わったらすぐにわかるでしょう」
「ありがとう。朝ご飯の時にみんなに話すから、ご飯が終わったくらいに食堂に来てくれるかな?」
「畏まりまして」
重要な事だと思い、長老を下に戻してすぐに王宮内へと戻る。
一度部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、こちらに向かってノアが歩いてきたので、部屋に来てほしいと言い、兵にお礼を言って中に入る。
「奏太様、起きられたのでしたら呼んでくだされば……」
「疲れてると思って」
「ですが、私はあくまでも奏太様のお付です。その事はお忘れなきよう……」
「ごめん。あのさ、寒かったから毛布貰ったんだ。その時来たのが使用人の長?って人。名前が確か……ヒューズさん」
「侍従長ですね」
「その人が小人の話をしてくれたから、見に行ってたんだ。で、良くリアムさんに虐められてて、お花畑に家があるんだけど水で流されたりとか……」
「そんな事を……幻界にもよく似た種族はいますが、我々は尊敬の念を持って接する種なので、そのようなことは考えられませんね」
その後隠し部屋があるみたいだから、長の息子が朝食後に来ると伝え、そこに行ってみたいと話をした。
朝食時にも同じ話をすると、サムと他に数名兵を連れていくように言われ、探索は良いが破壊は呼んでくれと言われ、分かったと言いコーヒーを飲む。
「ん?あれ?このコーヒー」
「人間界のものじゃ。ノアのおじいさんが持たせてくれた。種類かあったが、一番よく飲んでいるものでと言ったら沢山くれたんじゃが。あと紅茶も」
「そうなんだ……ルーカスさん大丈夫かなぁ?」
「心配なら鏡から呼んでみるといい」
「王の間の?」
「違う。奏太の部屋にも掛かっておるぞ?見ておらんのか?」
「あった?」とノアを見る。
「もしかしてあの濃紺のカーテンでしょうか?」
「壁に掛かっておったじゃろう?話したい相手に向かって魔力を流せば、そこにいれば応答してくれる」
「知らなかった……後でやってみよう。ムー達のことも心配だし」
「それよりも、来ておるぞ?」
「小人さん?」
「こちらでございます」と青年の声がするが、下を見てもわからず、どこ?と見回してしまう。
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