妖古書堂のグルメな店主

#7 赤ワインを求めて

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伸びていた剣は、いつの間にか元の大きさに戻っていたので、鞘に閉まってって腰に刺しておく。

「テオの攻撃見えなかった。剣とかじゃないよな？」

「俺のはコレだ」

見せられたのは、リング二つ。

「手に持っていても、手首に着けていてもいいんだが、投げたりもするから大抵はポケットの中に閉まってる。リング同士を合わせると、俺の気みたいなもので糸が出る。それで敵を切り裂くんだが、固まってるやつとか、でかいヤツ向きだな」

「鎮魂てやつの時は？」

「お前、訓練校に行ってこいよ。教える手間が省ける」

「気になるじゃん」

スタスタと元いたアギルの方へ歩いていくので追いかけていくと、満足そうな顔で両手にパンとワインの入った瓶を持っている。

「報告です。数はおよそ十。塊ではなく集団。その内一体がボスのようでした。排除に成功です」

「ご苦労さまですー。悠一君、どんな剣でしたぁ？」

「長く剣が伸びて……よく分からない」

「へぇ……。その内分かりますよ。さてと、少し移動しましょうか」

どこへ？と聞く前に、また景色が変わり、目の前は野菜畑……と思っていたら、地面からぶどうが成っている。