妖古書堂のグルメな店主

浅井 ことは

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#5 適正テスト

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「アギル、まさか……」

「嫌だなぁー。ちゃんと魂の回収はしてましよ?悠一君が帰宅した後に。ほら、名簿通りに」

そう言って、ノートをリヒトに見せている。

「確かに。で、三住さんが帰宅した後にとは?彼は死神のバイトという報告が来ていてこのような事になってるんですが」

「それはですねぇ……」

そう言いながらまた変顔。
誤魔化すの下手だなぁ……

「では、いつも彼にさせていることを今日は見せてください。三住さん、武器みたいなものもらいましたか?」

ポケットから警棒を取りだして見せると、テオが「ぶわぁっはっは!何だそりゃ!そんなもん武器のうちに入らないだろ?その棒は研修の時に持たされる初期のもので、自分に合った鎌を持たされるまでの護身用だ」

「はぁ?マジかよ!アギル、これで俺にモオーン倒させようとしたよな?今聞いた話じゃ倒すことなんて出来ないじゃないか!しかも次は釣り道具にしたよな?」

それを聞いたテオがさらに爆笑し、リヒトも眉間を抑えている。

「悠一君、その話は秘密で」

ピキッと音が聞こえそうな程に青筋を立てたリヒトが、「モオーンてなんですか!それよりも、こんな護身用で戦ったり鎮魂したり出来ると思ってんですかあーたは!とっことんバカですね!呆れてものが言えません。しかも釣り道具!いい加減にしなさい!」

そりゃ怒るだろう……

秘密と言われる前に言っちゃったんだから。

「リヒトさーん、出てますよ素が。確かに渡したのは警棒ですぅ。何故これでいいかと思ったかは、今から行くところで判断してください」
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