妖古書堂のグルメな店主

#4 夜の訪問者

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風呂に入り、部屋でゲームをしていると、コツコツ＿＿と音がする。

エアコンの室外機かな？と無視してまた画面の方を向くと、ココンコンコンコン。

え？

ちょっと待て。
ここは五階だぞ！

嫌だなーと思いながら窓を開けると、「こんばんはぁー」とベランダで早速靴を脱いでる死神＿＿アギルがいた。

「何してんだよ……」

「いえね、明日は早めにいて頂こうと思いましてぇー」

「そんなの電話で……あ、死神ってスマホ持ってんの？」

「ありますよぉー。こちらが、人間界用のスマホ。こちらが、死神用スマホ」と、自慢げにみせてくるが、見せてきた死神用スマホの背面には髑髏マークのステッカー。
普通のスマホは人気アニメキャラの可愛いステッカーが貼ってある。

そう言えば連絡先を交換してなかったなと思いながら、「ベッドにでも座ってくれ」と言って、キッチンでお茶をふたつ入れて持っていく。