妖古書堂のグルメな店主

#3 アギルの謎と海釣り

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結構歩いたなと思ったら、人気のないところで小型の船を出し、「今から姿を消して沖の方に行きます。ほら、乗って乗って」

なんなんだこいつは！

それに、色々とはぐらかされっぱなしじゃないか！

船に乗った瞬間、「ひゃっほーう」とご機嫌で船をぶっ飛ばす死神。
有り得ねぇ……


海のど真ん中、ポツーンと俺達だけがこの世界に取り残されたような感覚に陥っていたら、「さぁ、釣りましょう！」と言ってくる。

釣竿とエサはどこだ！

「ほら、警棒出して長ーく伸ばして釣竿をイメージしてください。エサはありますよぉ」

そう言ってジャケットの内ポケットからビニール袋を取り出してみたエサは、どう見ても地球外生命体。

「釣竿……」と警棒を持って竿をイメージすると何とか釣竿になり、ポチャンと海面投げ入れて待つこと数分。

「あー！俺、釣り向いてないかも！」