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天幻界の血
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「で、来てもらったのはだな。ルーカスが話す!」
「何で俺なんだよ?姉のお前が言えばいいじゃないか」
「ここは男同士だな……」
「ねぇ、俺会社の方行きたいんだけど。もう行っていい?」
「あ、まて。今日は後でルーカスがお前の代わりに行くからいいんだ。手伝うと言ったものの、化粧品の注文が多くてな。こっちで作ってるから手が離せない分ルーカスが手伝ってくれるから心配ない」
「じゃぁ、ノアに聞いてくれたらいいから。で、話って何?」
「その、最近夢を見るときいたんだが」
「そりゃ誰でも見るでしょ?」
「そうなんだが、同じ夢を見るんじゃないかと思ってだな……」
「たまに」
「ど、どんな夢だ?」
「どんなって言われても、毎回違うし」
「自分の夢か?」
「ねぇ、何でそんなに夢の事聞くの?そうやって聞くとき絶対何かあるよね?」
「結月、俺が聞くからお前座ってろ。奏太、最近同じ夢を見るんじゃないか?幻界か魔界か天界かのどれかだ」
「見ることはあるけど?」
「同じ夢は何回見た?」
「覚えてるのは二回かな」
「その夢はリアルだったか?」
「まぁ、それが何かあるの?」
二人を見るととても言いにくそうだったので、はっきり言ってと促す。
「天王が来る前にも見たと聞いたんだが、お前血の儀式したよな?それで、天界の血が今濃くなっている状態なのかもしれないと言うことが一つ。もう一つは各界の王家のものでも中々現れないと言う、先見の目をお前が持っているかもしれないと言うことだ」
「何それ」
「こちらではなんと言うのだったかな?ほら、占い師とか霊媒師とかそんな類いのもののさ、あー。わからん!」とボサボサと頭をかく姿は女には見えない。
「ほら、夢占いってやつだ!」
「あんなの当たんないじゃん?」
「人でも本当に先の見えるものもいるが、お前のは違うんだ。今日、わざとイヴァンをお前から離した。各王にも言っていない。知っているのは私とルーカスとお付きだけだ」
「だからノアの様子がおかしかったのか!」
「扉の前ではユーリが見張っているし、ここには結界も張ってあるから聞かれることもないが、その先見の目だけは、戦争が起こるほど各界が欲しがるものだ。目ではなくお前をだ」
「言ってることがちょっと……」
「お前は王家のハーフだ。私もだが……血は半分ずつと考えてくれ。今のお前は、天王との血の契約で天界の血が幻界の血よりも濃くなっている状態だ。普段はちょうど半分に押さえられている状態。この薬のお陰でな」と小瓶に入った丸薬を見せられる。
「それでだ、今からお前がどの状態にあるのかを調べさせてもらいたい」
「え?でも、魔力とかも代わり無いし頭痛もたまにあるけどひどくないし」
「私とお前はな、高魔力と言っても他のものとは違う。どちらかの血が濃くなれば濃くなった方の影響をかなり受けやすくなる。半分の状態を保たないと、人間界にいることも叶わなくなると思え」
「何で俺なんだよ?姉のお前が言えばいいじゃないか」
「ここは男同士だな……」
「ねぇ、俺会社の方行きたいんだけど。もう行っていい?」
「あ、まて。今日は後でルーカスがお前の代わりに行くからいいんだ。手伝うと言ったものの、化粧品の注文が多くてな。こっちで作ってるから手が離せない分ルーカスが手伝ってくれるから心配ない」
「じゃぁ、ノアに聞いてくれたらいいから。で、話って何?」
「その、最近夢を見るときいたんだが」
「そりゃ誰でも見るでしょ?」
「そうなんだが、同じ夢を見るんじゃないかと思ってだな……」
「たまに」
「ど、どんな夢だ?」
「どんなって言われても、毎回違うし」
「自分の夢か?」
「ねぇ、何でそんなに夢の事聞くの?そうやって聞くとき絶対何かあるよね?」
「結月、俺が聞くからお前座ってろ。奏太、最近同じ夢を見るんじゃないか?幻界か魔界か天界かのどれかだ」
「見ることはあるけど?」
「同じ夢は何回見た?」
「覚えてるのは二回かな」
「その夢はリアルだったか?」
「まぁ、それが何かあるの?」
二人を見るととても言いにくそうだったので、はっきり言ってと促す。
「天王が来る前にも見たと聞いたんだが、お前血の儀式したよな?それで、天界の血が今濃くなっている状態なのかもしれないと言うことが一つ。もう一つは各界の王家のものでも中々現れないと言う、先見の目をお前が持っているかもしれないと言うことだ」
「何それ」
「こちらではなんと言うのだったかな?ほら、占い師とか霊媒師とかそんな類いのもののさ、あー。わからん!」とボサボサと頭をかく姿は女には見えない。
「ほら、夢占いってやつだ!」
「あんなの当たんないじゃん?」
「人でも本当に先の見えるものもいるが、お前のは違うんだ。今日、わざとイヴァンをお前から離した。各王にも言っていない。知っているのは私とルーカスとお付きだけだ」
「だからノアの様子がおかしかったのか!」
「扉の前ではユーリが見張っているし、ここには結界も張ってあるから聞かれることもないが、その先見の目だけは、戦争が起こるほど各界が欲しがるものだ。目ではなくお前をだ」
「言ってることがちょっと……」
「お前は王家のハーフだ。私もだが……血は半分ずつと考えてくれ。今のお前は、天王との血の契約で天界の血が幻界の血よりも濃くなっている状態だ。普段はちょうど半分に押さえられている状態。この薬のお陰でな」と小瓶に入った丸薬を見せられる。
「それでだ、今からお前がどの状態にあるのかを調べさせてもらいたい」
「え?でも、魔力とかも代わり無いし頭痛もたまにあるけどひどくないし」
「私とお前はな、高魔力と言っても他のものとは違う。どちらかの血が濃くなれば濃くなった方の影響をかなり受けやすくなる。半分の状態を保たないと、人間界にいることも叶わなくなると思え」
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