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仕事復帰
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「また勝手に……」
「ムーもイメージキャラクターだから、会社に連れてきても問題は無い」
「それは有難いけどさ……」
「そろそろ貼り出される時間だから、帰りは気をつけろよ」
「何それ。それよりドレスどうだったの?」
「ルーカスがニコルの家に今日行ったのは知ってるな」
「うん、家具が届くからって」
「その時にサイズを見てきてもらったから、一緒にレンタルしてきたんだが、こんなのでいいのか?」
1枚の写真を見せられ、新郎新婦にいい感じだったので、これでいいと答える。
「これ、招待客リストだ。少ないからできるだけ質素にと言ってたが、親父も来るからな……」
「天王と母も来る。あの3人は久しぶりの人間界だから、暴れないといいんだが」
「じゃあ、後は向こうのスタッフと料理とか決めておくよ。ダンスパーティがあればいいんでしょ?」
「それなんだが、人数が少ないとはいえ、王が来るからな、幻界から音楽団を呼んでおいた」
「バレないの?」
「あのくらいのスタッフなら、人間と思わせることは容易いから大丈夫だ」
「わかった。じゃあ、それも組み合わせるから。それとさ、ノアあのパソコンに入れたヤツ見せれる?」
「まだ完成ではないのですが」
パソコンを結月に見せると、開発部に連絡していつものようにチームを作れと言われてしまう。
「俺、ちょっと聞きたいこともあるからさ、今から行ってくるよ」
「帰りはバーに寄れ。ムーは私が連れていくから」
「じゃぁ、そのキャリーバッグも持っていってね」
ノアと開発部まで行き、前も担当してくれた部長に会う。
「副社長、呼んでいただいたら宜しかったのに」
「いいよ。聞きたいこともあったから。それに、社長からチーム作れって言われたから、また人選は任せていいかな?20代の女性の意見とかも取り入れたいから、主婦の人と二人入れてくれる?」
「クリスマスイベントでしょうか?」
「うん、クリスマスもバレンタインも使える物にしようと思ってるんだ。まだ企画書が完成してないから、明日のお昼までには仕上げるけど、ここってサンプル置いてなかったっけ?」
「素材のですか?」
「うん、倉庫とかかな?」
「ではこちらに」と奥へと案内される。
中には様々な物が棚に収められていて、ちゃんと解り易く並べられているので探し物もしやすかった。
「えっと、シリコン素材のものが見たいんだけど」
「ではこちらから、隣の棚までですね。薄さから耐熱性まで様々に分類してありますので」
「ノア、握ったら潰れて離したら元に戻りそうな位の柔らかさのもの探してくれる?」
「また細いですね……」
3人で棚を漁り、イメージよりは厚さがあったが丁度いいものを見つけたので、そのサンプルと、2つ薄いサンプルの二つを別で保存しておいてもらうことにした。
「これを使うんですか?」
「あくまでまだイメージだよ。女性の声も聞きたいからさ、明日の昼までに集められるかな?」
「すぐに取り掛かりましょう」
その場で別れて、会社を出ようとホールに行くと、見せられたポスターよりも一回りは大きいポスターが窓の内外に貼られていた。
「ムーもイメージキャラクターだから、会社に連れてきても問題は無い」
「それは有難いけどさ……」
「そろそろ貼り出される時間だから、帰りは気をつけろよ」
「何それ。それよりドレスどうだったの?」
「ルーカスがニコルの家に今日行ったのは知ってるな」
「うん、家具が届くからって」
「その時にサイズを見てきてもらったから、一緒にレンタルしてきたんだが、こんなのでいいのか?」
1枚の写真を見せられ、新郎新婦にいい感じだったので、これでいいと答える。
「これ、招待客リストだ。少ないからできるだけ質素にと言ってたが、親父も来るからな……」
「天王と母も来る。あの3人は久しぶりの人間界だから、暴れないといいんだが」
「じゃあ、後は向こうのスタッフと料理とか決めておくよ。ダンスパーティがあればいいんでしょ?」
「それなんだが、人数が少ないとはいえ、王が来るからな、幻界から音楽団を呼んでおいた」
「バレないの?」
「あのくらいのスタッフなら、人間と思わせることは容易いから大丈夫だ」
「わかった。じゃあ、それも組み合わせるから。それとさ、ノアあのパソコンに入れたヤツ見せれる?」
「まだ完成ではないのですが」
パソコンを結月に見せると、開発部に連絡していつものようにチームを作れと言われてしまう。
「俺、ちょっと聞きたいこともあるからさ、今から行ってくるよ」
「帰りはバーに寄れ。ムーは私が連れていくから」
「じゃぁ、そのキャリーバッグも持っていってね」
ノアと開発部まで行き、前も担当してくれた部長に会う。
「副社長、呼んでいただいたら宜しかったのに」
「いいよ。聞きたいこともあったから。それに、社長からチーム作れって言われたから、また人選は任せていいかな?20代の女性の意見とかも取り入れたいから、主婦の人と二人入れてくれる?」
「クリスマスイベントでしょうか?」
「うん、クリスマスもバレンタインも使える物にしようと思ってるんだ。まだ企画書が完成してないから、明日のお昼までには仕上げるけど、ここってサンプル置いてなかったっけ?」
「素材のですか?」
「うん、倉庫とかかな?」
「ではこちらに」と奥へと案内される。
中には様々な物が棚に収められていて、ちゃんと解り易く並べられているので探し物もしやすかった。
「えっと、シリコン素材のものが見たいんだけど」
「ではこちらから、隣の棚までですね。薄さから耐熱性まで様々に分類してありますので」
「ノア、握ったら潰れて離したら元に戻りそうな位の柔らかさのもの探してくれる?」
「また細いですね……」
3人で棚を漁り、イメージよりは厚さがあったが丁度いいものを見つけたので、そのサンプルと、2つ薄いサンプルの二つを別で保存しておいてもらうことにした。
「これを使うんですか?」
「あくまでまだイメージだよ。女性の声も聞きたいからさ、明日の昼までに集められるかな?」
「すぐに取り掛かりましょう」
その場で別れて、会社を出ようとホールに行くと、見せられたポスターよりも一回りは大きいポスターが窓の内外に貼られていた。
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