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新たなる出会い
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「ごめんね、しーちゃんも一緒にテレビ見よう。頑張ってくれたから、おやつのプリンあげるね」
「ほんとう?」
「うん、今話題のプリンだよ?」
「紫狐あのプリン大好きです!テレビで見た踊りもできます」
そう言って、『ぷるぷるプリンはみんなが大好き』とCMの踊りを踊りながらリビングに向かっている。
動物全対象のプリンは、可愛い犬が前足でつんつんと触る度にぷるぷると揺れる可愛いCMで、巷ではかなりの人気で売り切れ続出と聞いたことがある。
リビングで栞さんにあげてもいいかと聞いて出してもらい、金と銀は小さいから半分こで食べて大人しくしてもらう。
「賢司さんに借りたやつだから、触っちゃダメだからね?」
「はーい!」
テレビをつけて、先に映画の方を見る。
主役はアイドル男性。小説も書いている多彩な人で朝のニュース番組でコーナーも持ってる人だった。
着物も烏帽子も似合っていて、カッコイイなぁとおもったが、脚色はしてあるだろうが、ある程度の情報は得られると思って始まるのを待つ。
「何見るの?」と栞がジュースを持ってきてくれ、賢司に借りたと映画のケースを見せる。
「あれ?この人ってよくテレビで見る人?」
「うん、趣味は料理とか言ってたよ?」
「私この人のコーナー番組好きなの。下宿に来てから見るようになって好きになっちゃったの。料理のアレンジが簡単で、メモしてるのよ」
「そうだったの?」
「冬弥様がいなかった時に、みんなの食事に困ってて、それでたまたま見たら簡単だったから真似して作ったりしてたの」
「そうなんだ。あ!始まる……」
映画は演出にCGが使われていて、見ごたえがあったが、式神や九字を切ったりして妖を倒していく話で、芦屋道満との対決もあり面白かった。
途中、清明の生まれの話なども出たが、それは書物で読めたところなので話はわかる。
幼少時に木で練った陰陽の式を作り使役して、武器にして戦う姿はとても格好良く、思わず見とれてしまう程だった。
その後は雨を降らせるのに各地を周り瓜を流したり、星を読んで占ったりといくつか見ていて、陰陽師って占い師なのかな?と思ってしまったが、戦いシーンはやはり脚色なのだろうと、最後まで見て金と銀を見ると、目をキラキラさせていた。
「面白かったね」
「お札が出なかったよ?」
「違うよ、書くんだよ?」
「袖の中に入れておくんだよ」
「そうだっけ?」
そう話しているので、昴によって取り戻された彼らの中の記憶の中には、そう言ったものがあるのだろう。
「さて、雪翔君ご飯食べて。今日は私もこっちにいたから、グラタンにしたの。本見て作ったから味はわからないけど、見た目は完璧よ?」
「うん」
グラタンにスープ、パンという珍しい内容の食事だったが、味も丁度よく美味しくて、また作って欲しいと言う。
「私達和食が多いでしょう?たまにはこういったものも食べたいんじゃないかなって思ったの」
「作るの大変だったでしょ?」
「見て」と本を見せられる。
10分クッキングと書かれた本には、いくつか付箋がついている。
「10分て書いてあるのに、30分かかっちゃった」
「焼く時間が入ってないのかな?」
「そうよね、でも、作れそうなのは付箋つけておいたから、何か食べたいものあったら言ってね?」
「うん、あれ?このハーブのチキン。前に冬弥さんがよく似たの作ってた。これ美味しいんだ」
「今度これにしましょうか。鶏肉安いといいんだけど」
「ほんとう?」
「うん、今話題のプリンだよ?」
「紫狐あのプリン大好きです!テレビで見た踊りもできます」
そう言って、『ぷるぷるプリンはみんなが大好き』とCMの踊りを踊りながらリビングに向かっている。
動物全対象のプリンは、可愛い犬が前足でつんつんと触る度にぷるぷると揺れる可愛いCMで、巷ではかなりの人気で売り切れ続出と聞いたことがある。
リビングで栞さんにあげてもいいかと聞いて出してもらい、金と銀は小さいから半分こで食べて大人しくしてもらう。
「賢司さんに借りたやつだから、触っちゃダメだからね?」
「はーい!」
テレビをつけて、先に映画の方を見る。
主役はアイドル男性。小説も書いている多彩な人で朝のニュース番組でコーナーも持ってる人だった。
着物も烏帽子も似合っていて、カッコイイなぁとおもったが、脚色はしてあるだろうが、ある程度の情報は得られると思って始まるのを待つ。
「何見るの?」と栞がジュースを持ってきてくれ、賢司に借りたと映画のケースを見せる。
「あれ?この人ってよくテレビで見る人?」
「うん、趣味は料理とか言ってたよ?」
「私この人のコーナー番組好きなの。下宿に来てから見るようになって好きになっちゃったの。料理のアレンジが簡単で、メモしてるのよ」
「そうだったの?」
「冬弥様がいなかった時に、みんなの食事に困ってて、それでたまたま見たら簡単だったから真似して作ったりしてたの」
「そうなんだ。あ!始まる……」
映画は演出にCGが使われていて、見ごたえがあったが、式神や九字を切ったりして妖を倒していく話で、芦屋道満との対決もあり面白かった。
途中、清明の生まれの話なども出たが、それは書物で読めたところなので話はわかる。
幼少時に木で練った陰陽の式を作り使役して、武器にして戦う姿はとても格好良く、思わず見とれてしまう程だった。
その後は雨を降らせるのに各地を周り瓜を流したり、星を読んで占ったりといくつか見ていて、陰陽師って占い師なのかな?と思ってしまったが、戦いシーンはやはり脚色なのだろうと、最後まで見て金と銀を見ると、目をキラキラさせていた。
「面白かったね」
「お札が出なかったよ?」
「違うよ、書くんだよ?」
「袖の中に入れておくんだよ」
「そうだっけ?」
そう話しているので、昴によって取り戻された彼らの中の記憶の中には、そう言ったものがあるのだろう。
「さて、雪翔君ご飯食べて。今日は私もこっちにいたから、グラタンにしたの。本見て作ったから味はわからないけど、見た目は完璧よ?」
「うん」
グラタンにスープ、パンという珍しい内容の食事だったが、味も丁度よく美味しくて、また作って欲しいと言う。
「私達和食が多いでしょう?たまにはこういったものも食べたいんじゃないかなって思ったの」
「作るの大変だったでしょ?」
「見て」と本を見せられる。
10分クッキングと書かれた本には、いくつか付箋がついている。
「10分て書いてあるのに、30分かかっちゃった」
「焼く時間が入ってないのかな?」
「そうよね、でも、作れそうなのは付箋つけておいたから、何か食べたいものあったら言ってね?」
「うん、あれ?このハーブのチキン。前に冬弥さんがよく似たの作ってた。これ美味しいんだ」
「今度これにしましょうか。鶏肉安いといいんだけど」
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