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2章 アポカリプスサウンド
58話【ギルド発足】
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『レッドゲートダンジョンを5つ踏破しました。アプリ機能ギルドを開放します』
ダンジョンアナウンスがそう告げると、スマホが震えた。
画面を見ると上部メニューにギルドという項目が増えている。
確認してみると、
『5パーティー最大30名までをギルドとして運営可能。ギルド長となった人物の職業効果をパーティー効果同様にギルドメンバー全体に付与。メンバーの加入、追放はギルド長、副ギルド長のみが行える』
という説明が出た。
それと同時に、同行していた警察官が無線連絡を受け、先にダンジョンから出ることを僕らに告げると、ダンジョンを出る。
多分原国さんの指示なのだろう。僕らは彼を見送って、顔を見合わせる。
「これ、真瀬の坊主がギルド長になった場合って強化値どうなるんだ?」
ぽつりと武藤さんが言う。
僕の職業、共有者はパーティー全員の職業ボーナスと、共有者の獲得した基礎ツリーで上げた能力値をパーティー全員で共有化する効果がある。
つまり、有坂さん武藤さん原国さんの職業ボーナスと僕の基礎ツリーで上げた能力値がギルドメンバー全員に付与されるということだろうか。
話し合っていると、原国さんから着信が入った。
「ギルドが開放されたようですね。真瀬くんにはギルド長、私が副ギルド長という形で、ギルドメンバーをこちらで追加しても構わないかな?」
「原国のおっさんはこれ、わかってたんだよな」
「はい。血の蘇生術を使わない分、他パーティーの攻略の方が早かったですから。既に宗次郎くんたちのパーティーも夜桜さんたちのパーティーも機能解放済みです」
「と、いうことはギルドに入れるメンバーは既に選定済み、ってことですね?」
有坂さんが言う。
既にこの機能を知っていたのであれば、原国さんならそうしているだろう。
「はい。メンバーの一覧をチャットにて送ります。確認して下さい」
原国さんからのチャットで、4パーティー24名の名前、そして所属が送られてくる。
「……これって」
僕らはその一覧に、驚く。官僚、政治家、重要人物と思しき人ばかりだ。
「真瀬くんの職業共有者による強化は強力無比です。これを承諾して頂けるのであれば、数十分後には緊急放送が行えます」
「緊急放送?」
「総理以下、大臣、内閣メンバーがほぼ潰滅したと言ったでしょう? 緊急臨時内閣の発足発表があるのです。ただ、警備の観点から、君たちがギルドを立ち上げ、そこに内閣のメンバーを入れてからの発表、という形に会議が向かった。私は君たちの上司ではありますが、君たちの意向は汲みたい」
それで、命令ではなく、意思確認という形を原国さんはとっているんだ。
割と、重大な役割なのではないだろうか。一介の高校生が背負うには余りに重い役割だ。
でも、有坂さんも重大な役割を、自分の人生と人間性を賭けて行っている。
僕が恐れてそれを背負わないのは、違う。
「僕に異論はありませんが……」
「真瀬くんがいいのなら、私も異論はありません」
「……武藤くんは、反対かな?」
「いいや、反対ってわけじゃない。必要なことなのも理解できる。だがもう少し説明が欲しい。臨時内閣についてと、メンバーについてだ。真瀬の坊主が与える力は絶大になる。それくらいはしてくれてもいいだろ?」
武藤さんが腕を組み、言う。
政治的な判断については、時間のなさから何も聞かされていないに等しい。僕らの所属組織についても必要になる概要を聞いているにすぎない。
確かに、説明は聞いておいた方がいいのかもしれない。
ステータスやスキルで可視化された力は、元から考えれば人間をはるかに超えた力だ。
伏見という男は蘇生術を人でいられなくなる力だと言ったけれど、スキルを得てレベルを上げていることそのものが既に人間としての閾値は超えてしまっていると僕は思っている。
法外な力。
彼はそう言ったが、スキルやレベルステータス、与えられている力そのものが、法外な力なのだと。
僕たちはそう認識している。
「わかりました。今回発足された緊急臨時内閣について、お話しましょう」
原国さんが説明を始める。
メンバーは全員が夢現ダンジョン、あるいはレッドゲートダンジョンを踏破しており、スキルを発現済みの覚醒者。
そして今回総理大臣として臨時任命を受けるのは、千里眼スキルを持つ女性。
千里眼。別名、天眼通。遠方のできごとや未来のこと、また他人の心を見通すことができる能力。未来予知による判断の向上が決め手であり、また彼女自身、死亡した政治家の一族の1人でもある。
そして各省庁の大臣についても、各省にふさわしいスキルを持つ人物で固められている。
スキルには、戦闘や特殊系だけでなく、政治系能力まであった。その人の人生の何かを反映する能力としてスキルが与えられるのであれば、そういった職や教育を受けた人間であれば確かに、そういったスキルが与えられてもおかしくはない。
それ以外のメンバーについては、守護系能力を得たSPや、事務能力を得た事務次官、警備逮捕特化能力を得た警察キャリア官僚、戦闘能力、指揮能力等を得た自衛隊幹部等。
年齢もばらけている。
単体でも相応の能力を持った人たちではあるが、レベルはそれほど高くは無い。当然、レベルのために彼らがダンジョン攻略を続けるわけにはいかない。
治安の維持をするためには、決めなければならないこと、やらなければならないことが無数にある。その陣頭指揮を誰かがとらなければならない。
それと共に海外情勢についても、原国さんは話をしてくれた。
キリスト教圏の地域では、ヨハネの黙示録、ハルマゲドン、最後の審判、世界の終末、それらを人々が叫び、暴動が起きているという。元々情勢不安だった国などでも暴動。内乱、国境線付近での戦乱が起きている。各種犯罪も横行し、イスラエルなど、連絡すらとれない国もあるらしい。
そして当然、日本国内でも、暴動や事件は多発している。
力を持てば、使いたくなる。誰かを、何かを支配をしたくなる。一部地域ではそういった人々が暴動や事件を起こしているという。
だからこそ、その鎮圧を行うためにも、ギルド機能の解放を待ち、僕をギルド長とすることで治世を行う人たちの能力の向上が必要だと原国さんは締めくくった。
「納得は、出来ただろうか。武藤くん」
「ああ、いいぜ、理解した。やっぱやべえことになってんだな」
武藤さんは眉間にしわを寄せ、言う。僕は原国さんから指示通り、ギルド長として登録。原国さんが副ギルド長となった。
「では私はこれから、ギルドメンバー登録をしに行ってきます。血の蘇生術による蘇生が終わったら、車内で食事と休憩をとってください。共有ストレージに食事と飲み物を入れてありますその頃には放送が始まるかと思います」
「わかりました」
口にして、有坂さんはいつものように、床に手をつく。
僕はダンジョンで得た、モンスターコインに祈りをこめてガチャを回す。
どうか、このコインとなった人の慰霊と悪意が浄化され、救われますように。
どうか、世界の混乱が収まりますように。
どうか、悪意に人が負けないように。
どうか、理不尽に亡くなった善なる死者を呼び戻す、有坂さんを救うものが得られまように。
僕は祈り、回す。
最後の10連で、見たことのない光が、ガチャから溢れた。
ダンジョンアナウンスがそう告げると、スマホが震えた。
画面を見ると上部メニューにギルドという項目が増えている。
確認してみると、
『5パーティー最大30名までをギルドとして運営可能。ギルド長となった人物の職業効果をパーティー効果同様にギルドメンバー全体に付与。メンバーの加入、追放はギルド長、副ギルド長のみが行える』
という説明が出た。
それと同時に、同行していた警察官が無線連絡を受け、先にダンジョンから出ることを僕らに告げると、ダンジョンを出る。
多分原国さんの指示なのだろう。僕らは彼を見送って、顔を見合わせる。
「これ、真瀬の坊主がギルド長になった場合って強化値どうなるんだ?」
ぽつりと武藤さんが言う。
僕の職業、共有者はパーティー全員の職業ボーナスと、共有者の獲得した基礎ツリーで上げた能力値をパーティー全員で共有化する効果がある。
つまり、有坂さん武藤さん原国さんの職業ボーナスと僕の基礎ツリーで上げた能力値がギルドメンバー全員に付与されるということだろうか。
話し合っていると、原国さんから着信が入った。
「ギルドが開放されたようですね。真瀬くんにはギルド長、私が副ギルド長という形で、ギルドメンバーをこちらで追加しても構わないかな?」
「原国のおっさんはこれ、わかってたんだよな」
「はい。血の蘇生術を使わない分、他パーティーの攻略の方が早かったですから。既に宗次郎くんたちのパーティーも夜桜さんたちのパーティーも機能解放済みです」
「と、いうことはギルドに入れるメンバーは既に選定済み、ってことですね?」
有坂さんが言う。
既にこの機能を知っていたのであれば、原国さんならそうしているだろう。
「はい。メンバーの一覧をチャットにて送ります。確認して下さい」
原国さんからのチャットで、4パーティー24名の名前、そして所属が送られてくる。
「……これって」
僕らはその一覧に、驚く。官僚、政治家、重要人物と思しき人ばかりだ。
「真瀬くんの職業共有者による強化は強力無比です。これを承諾して頂けるのであれば、数十分後には緊急放送が行えます」
「緊急放送?」
「総理以下、大臣、内閣メンバーがほぼ潰滅したと言ったでしょう? 緊急臨時内閣の発足発表があるのです。ただ、警備の観点から、君たちがギルドを立ち上げ、そこに内閣のメンバーを入れてからの発表、という形に会議が向かった。私は君たちの上司ではありますが、君たちの意向は汲みたい」
それで、命令ではなく、意思確認という形を原国さんはとっているんだ。
割と、重大な役割なのではないだろうか。一介の高校生が背負うには余りに重い役割だ。
でも、有坂さんも重大な役割を、自分の人生と人間性を賭けて行っている。
僕が恐れてそれを背負わないのは、違う。
「僕に異論はありませんが……」
「真瀬くんがいいのなら、私も異論はありません」
「……武藤くんは、反対かな?」
「いいや、反対ってわけじゃない。必要なことなのも理解できる。だがもう少し説明が欲しい。臨時内閣についてと、メンバーについてだ。真瀬の坊主が与える力は絶大になる。それくらいはしてくれてもいいだろ?」
武藤さんが腕を組み、言う。
政治的な判断については、時間のなさから何も聞かされていないに等しい。僕らの所属組織についても必要になる概要を聞いているにすぎない。
確かに、説明は聞いておいた方がいいのかもしれない。
ステータスやスキルで可視化された力は、元から考えれば人間をはるかに超えた力だ。
伏見という男は蘇生術を人でいられなくなる力だと言ったけれど、スキルを得てレベルを上げていることそのものが既に人間としての閾値は超えてしまっていると僕は思っている。
法外な力。
彼はそう言ったが、スキルやレベルステータス、与えられている力そのものが、法外な力なのだと。
僕たちはそう認識している。
「わかりました。今回発足された緊急臨時内閣について、お話しましょう」
原国さんが説明を始める。
メンバーは全員が夢現ダンジョン、あるいはレッドゲートダンジョンを踏破しており、スキルを発現済みの覚醒者。
そして今回総理大臣として臨時任命を受けるのは、千里眼スキルを持つ女性。
千里眼。別名、天眼通。遠方のできごとや未来のこと、また他人の心を見通すことができる能力。未来予知による判断の向上が決め手であり、また彼女自身、死亡した政治家の一族の1人でもある。
そして各省庁の大臣についても、各省にふさわしいスキルを持つ人物で固められている。
スキルには、戦闘や特殊系だけでなく、政治系能力まであった。その人の人生の何かを反映する能力としてスキルが与えられるのであれば、そういった職や教育を受けた人間であれば確かに、そういったスキルが与えられてもおかしくはない。
それ以外のメンバーについては、守護系能力を得たSPや、事務能力を得た事務次官、警備逮捕特化能力を得た警察キャリア官僚、戦闘能力、指揮能力等を得た自衛隊幹部等。
年齢もばらけている。
単体でも相応の能力を持った人たちではあるが、レベルはそれほど高くは無い。当然、レベルのために彼らがダンジョン攻略を続けるわけにはいかない。
治安の維持をするためには、決めなければならないこと、やらなければならないことが無数にある。その陣頭指揮を誰かがとらなければならない。
それと共に海外情勢についても、原国さんは話をしてくれた。
キリスト教圏の地域では、ヨハネの黙示録、ハルマゲドン、最後の審判、世界の終末、それらを人々が叫び、暴動が起きているという。元々情勢不安だった国などでも暴動。内乱、国境線付近での戦乱が起きている。各種犯罪も横行し、イスラエルなど、連絡すらとれない国もあるらしい。
そして当然、日本国内でも、暴動や事件は多発している。
力を持てば、使いたくなる。誰かを、何かを支配をしたくなる。一部地域ではそういった人々が暴動や事件を起こしているという。
だからこそ、その鎮圧を行うためにも、ギルド機能の解放を待ち、僕をギルド長とすることで治世を行う人たちの能力の向上が必要だと原国さんは締めくくった。
「納得は、出来ただろうか。武藤くん」
「ああ、いいぜ、理解した。やっぱやべえことになってんだな」
武藤さんは眉間にしわを寄せ、言う。僕は原国さんから指示通り、ギルド長として登録。原国さんが副ギルド長となった。
「では私はこれから、ギルドメンバー登録をしに行ってきます。血の蘇生術による蘇生が終わったら、車内で食事と休憩をとってください。共有ストレージに食事と飲み物を入れてありますその頃には放送が始まるかと思います」
「わかりました」
口にして、有坂さんはいつものように、床に手をつく。
僕はダンジョンで得た、モンスターコインに祈りをこめてガチャを回す。
どうか、このコインとなった人の慰霊と悪意が浄化され、救われますように。
どうか、世界の混乱が収まりますように。
どうか、悪意に人が負けないように。
どうか、理不尽に亡くなった善なる死者を呼び戻す、有坂さんを救うものが得られまように。
僕は祈り、回す。
最後の10連で、見たことのない光が、ガチャから溢れた。
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