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前世の想いが昇華する
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「翔太くんには、もっと年相応の可愛い彼女が似合うよ」
それから、莉奈に会ってもらえなくなってしまった。
告白しなければ、弟のような存在でいれば、ずっと莉奈に会えたのかもしれないのに…。
莉奈に逢いたい。
また、一緒に笑いたいよ。
莉奈は僕にとって、母のような、姉のような、親友のような、恋人のような存在だった。
莉奈を失いたくない…。
心の底から湧き上がってくる熱い想いに突き動かされ、僕は莉奈に逢いたくて走った。
走って、走って、息が切れて倒れそうなくらい街中走って、莉奈の姿を探した。
やっと莉奈を見つけたとき、それは莉奈が倒れる瞬間だった。
コンビニ強盗から幼い子供を守って、代わりに刺された莉奈。
莉奈が倒れた床には、どくどくと大量の血が流れていく。
僕は気が狂いそうになって、コンビニに飛び込み、莉奈に刺さった刃物を抜いた。
こんなものが莉奈に刺さっているなんて、かわいそうで耐えられなかった。
莉奈の血で染まっていく僕も、強盗に刺され、莉奈に覆いかぶさるように倒れた。
莉奈…好きだよ…。
泣きながら、つぶやいた。
それが、前世の最後の記憶。
僕は、莉奈にもう一度会いたくて生まれ変わってきたんだ。
「今世で、僕が君に指輪を用意したら、受け取ってくれる?」
低く響く僕の声に、シャルルは頷く。
「ごめんね…。前世でも、翔太くんのことを好きだったよ。でも、翔太くんは私より7歳も年下で、私は太ってて可愛くなかったし、高校生になってどんどん素敵になっていく眩しい翔太くんと私は似合わな過ぎて…。あなたが告白してくれても、素直になれなかったの…」
抱きしめていた腕をゆるめ、涙に濡れるシャルルを見つめる。
「じゃあ、前世の君にプロポーズするから、あの時の僕の真直ぐな気持ちを受け止めて。ずっと苦しかった心を解放させて」
「わかった…」
僕たちは向かい合って座る。
「春野莉奈さん、僕と結婚してください」
前世で、言いたくて言えなかった言葉を今、君に捧ぐ。
真剣な僕の瞳を、見つめ返す君。
「私でよければ、よろしくお願いいたします。…翔太くん、こんなに長くあなたを待たせてごめんなさい…」
その言葉で、僕の理性の糸が切れた。
「莉奈っ!!」
「翔太くん!!」
体の感触を確かめ合うように、抱き合う。
「もう離さない、莉奈…」
「離さないで…」
君が愛しくて、熱い想いが体中を駆け巡っていく。
ドォォォンッ!!
その時、ひときわ大きな殺気が結界にぶつかり、大きな火花をあげた。
僕たちに、明日はあるのかな…。
頭の隅に、そんな思いがよぎっていく。
いや、弱気になるな。君を守るって約束したんだ。
何があっても一緒に生きていこう、莉奈。
僕たちは求め合うように闇夜に溶けていった。
それから、莉奈に会ってもらえなくなってしまった。
告白しなければ、弟のような存在でいれば、ずっと莉奈に会えたのかもしれないのに…。
莉奈に逢いたい。
また、一緒に笑いたいよ。
莉奈は僕にとって、母のような、姉のような、親友のような、恋人のような存在だった。
莉奈を失いたくない…。
心の底から湧き上がってくる熱い想いに突き動かされ、僕は莉奈に逢いたくて走った。
走って、走って、息が切れて倒れそうなくらい街中走って、莉奈の姿を探した。
やっと莉奈を見つけたとき、それは莉奈が倒れる瞬間だった。
コンビニ強盗から幼い子供を守って、代わりに刺された莉奈。
莉奈が倒れた床には、どくどくと大量の血が流れていく。
僕は気が狂いそうになって、コンビニに飛び込み、莉奈に刺さった刃物を抜いた。
こんなものが莉奈に刺さっているなんて、かわいそうで耐えられなかった。
莉奈の血で染まっていく僕も、強盗に刺され、莉奈に覆いかぶさるように倒れた。
莉奈…好きだよ…。
泣きながら、つぶやいた。
それが、前世の最後の記憶。
僕は、莉奈にもう一度会いたくて生まれ変わってきたんだ。
「今世で、僕が君に指輪を用意したら、受け取ってくれる?」
低く響く僕の声に、シャルルは頷く。
「ごめんね…。前世でも、翔太くんのことを好きだったよ。でも、翔太くんは私より7歳も年下で、私は太ってて可愛くなかったし、高校生になってどんどん素敵になっていく眩しい翔太くんと私は似合わな過ぎて…。あなたが告白してくれても、素直になれなかったの…」
抱きしめていた腕をゆるめ、涙に濡れるシャルルを見つめる。
「じゃあ、前世の君にプロポーズするから、あの時の僕の真直ぐな気持ちを受け止めて。ずっと苦しかった心を解放させて」
「わかった…」
僕たちは向かい合って座る。
「春野莉奈さん、僕と結婚してください」
前世で、言いたくて言えなかった言葉を今、君に捧ぐ。
真剣な僕の瞳を、見つめ返す君。
「私でよければ、よろしくお願いいたします。…翔太くん、こんなに長くあなたを待たせてごめんなさい…」
その言葉で、僕の理性の糸が切れた。
「莉奈っ!!」
「翔太くん!!」
体の感触を確かめ合うように、抱き合う。
「もう離さない、莉奈…」
「離さないで…」
君が愛しくて、熱い想いが体中を駆け巡っていく。
ドォォォンッ!!
その時、ひときわ大きな殺気が結界にぶつかり、大きな火花をあげた。
僕たちに、明日はあるのかな…。
頭の隅に、そんな思いがよぎっていく。
いや、弱気になるな。君を守るって約束したんだ。
何があっても一緒に生きていこう、莉奈。
僕たちは求め合うように闇夜に溶けていった。
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