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続・かなてぃの恋⑰
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「わざとやってますよね?」
俺は敵意むき出しでひよし先生に言った。
「恋人同士なんだから別にいいだろ?」
ひよし先生はそう言い返す。
「くそっ、ズリぃ!」
俺は思わず言った。
心の声がそのまま出てしまった。
恋人同士ってのを言われると、何も言い返せねぇ。
ひよし先生は、少し困ったような顔をしてから、小声で諭すように言った。
「なぁ、吉井。空の事を好きな気持ちはわかるけど、身を引いてくれねぇかな?当然だけど、俺は空が好きだし、この先も一緒にいて、守ってやりたいし、親のいないあいつの成長を見守っていきたいんだ」
親のいない…?
考えてみりゃ、何で2人いっしょに暮らしてんだ?
結城の親って…いないのか?
「でもな、吉井。お前も俺の大事な生徒だ。お前が傷付いたりするのは見たくない。空にとってお前は大事な存在なんだな。ここ数日でそれを実感したよ。そのままの存在で居てやってほしいんだ。お前が空に思いを告げて、お前たち2人が悩んだり気まずくなったり傷ついたりするのを、俺は見たくない」
ひよし先生は、真剣な眼差しだった。
いつものおちゃらけた感じじゃなかった。
なんというか、"先生"って感じがした。
「吉井、今言ったことは、俺の本心だからな」
そうひよし先生は付け加え、ビールを一気に飲み干した。
「…っ、でも、やっぱ俺、諦めらんないっすよ…。本当に好きなんです。結城のこと。」
俺は絞りだすように言った。
どうしても自分の心に嘘はつけない。
ひよし先生は、何も言わず、2本めのビールを飲んだ。
心なしか悩ましげな表情をしているように見えた。
そこへ結城が戻ってきた。
「どうしたの?2人ともなんか顔が怖いよ」
…結城、俺はお前の鈍感さが怖いよ。
俺は敵意むき出しでひよし先生に言った。
「恋人同士なんだから別にいいだろ?」
ひよし先生はそう言い返す。
「くそっ、ズリぃ!」
俺は思わず言った。
心の声がそのまま出てしまった。
恋人同士ってのを言われると、何も言い返せねぇ。
ひよし先生は、少し困ったような顔をしてから、小声で諭すように言った。
「なぁ、吉井。空の事を好きな気持ちはわかるけど、身を引いてくれねぇかな?当然だけど、俺は空が好きだし、この先も一緒にいて、守ってやりたいし、親のいないあいつの成長を見守っていきたいんだ」
親のいない…?
考えてみりゃ、何で2人いっしょに暮らしてんだ?
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いつものおちゃらけた感じじゃなかった。
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そうひよし先生は付け加え、ビールを一気に飲み干した。
「…っ、でも、やっぱ俺、諦めらんないっすよ…。本当に好きなんです。結城のこと。」
俺は絞りだすように言った。
どうしても自分の心に嘘はつけない。
ひよし先生は、何も言わず、2本めのビールを飲んだ。
心なしか悩ましげな表情をしているように見えた。
そこへ結城が戻ってきた。
「どうしたの?2人ともなんか顔が怖いよ」
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