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その25
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開いた口にお水を注がれ、気付くとリビングのソファに寝かされて、中村さんが口移しに飲ませてくれたのだと知りました
薄暗くなった窓の外、夜とは言えない時間なのか、朝方なのか
膣がまだ乾いていないようなので、そんなに時間は経っていないのかもしれません
あんなに悶える事も声を上げる事も絶頂の度合いも回数も、SEX以外でも経験した事は無くて
身体は疲れてはいましたが、満たされていると感じました
「すみません…」
「何が」
「なんか…ご迷惑をかけたような…」
「あぁ…大丈夫」
その言葉に安堵すると
「これから返してもらうから」
気を失う程絶頂に飽きたはずの身体がまた熱を帯びるようでした
どMの身体に火をつけるのは簡単なのだと中村さんは思っていて、その通りなのだろうなと思考をぼんやりとさせたままそんなことを思いました
中村さんは私にお水のボトルを渡すとビールの缶を開けて大きな1口で喉を鳴らし
私が身を起こして受け取った水分で喉を潤した後、私が座るソファの真ん中に堂々と腰を下ろし
その位置は重そうな長方形のガラスのローテーブルの長い辺の中央を通って大きな壁掛けのテレビモニターのど真ん中に位置しています
ローテーブルはソファに座る中村さんから1mも離れておらず、広いリビングのインテリア的には不自然に近くにありました
その位置ならば、手にしたビールがソファに座ったままテーブルに置けるようにと
私が横になっていた時にでも、中村さんが機能を気にしてソファに寄せたのでしょう
隣で中村さんの動向を伺っていると
私の予想に反してビールを置く事はせず、顎で正面を指し
「オマエはそっち」
ずっとその正面を見据えている中村さんの目線の先の電源を入れていないテレビモニターは真っ黒なままで
嫌だとも嬉しいとも悲しいとも思わず、迷惑をかけてしまっただろうから、お返ししようという感覚でした
ゆっくり立ち上がると、ちょっと身体に軋みを感じましたが、動作に支障はありません
裸の身を気持ち屈めて腕で隠せる部分をなるべく隠してペタペタとモニターの前に立ちました
「そこじゃなくて“ここ”」
指定された“ここ”は、ガラスのローテーブルの上でした
“テーブルの上に乗ってはいけません”という道徳の元生活してきました
しかも“ガラスは割れる”という事も知っていて、恥ずかしいというより常識の方が気になってしばらく動けませんでしたが
ずっとこちらを見据えている中村さんとの根比べに負けて来た実績から、時間を無駄にするだけだと思いゆっくりテーブルに向かうと、ソレを挟んで中村さんと対人します
中村さんは残ったビールを飲み干すと、缶を足元へ置きました
それがテーブルのガラス越しに見え、そこにダンボールと、中村さんがビールの缶と持ち変えた彼のスマホがあったのだと知りました
メールチェックをし出した中村さんの目線がこちらにない時に、ゆっくり危険でない事を確認しながら、しゃがんだ姿勢でテーブルの上に乗ると、スマホの画面を見ているはずの中村さんは、分かっていたと言わんばかりに
「正面で、オマエの正しい姿勢になって待っとけ」
私に興味はなさそうでした
それを悲しいとも切ないとも思わず、お尻をテーブルについた冷たさの方が、その時私に確かにあった感覚です
体育座りから両脚を開きそのまま中村さんを待つ間
いつかどこかで聞いた事がある
“1回ヤッて捨てられたのかも”
“私、飽きられちゃったのかな…”
“男って最初だけだよね”
“全然連絡ないんだけど…”
“都合良く使われてる気ぃすんだよね”
いろんなところでいろんな人から聞こえて来た言葉が頭の中で聞こえていました
スマホからこちらをチラ見して、それだけで膣をキュッとさせられました
それでもすぐにスマホに戻ると
「手ぇ抜くなよ」
言われて大きく脚を開き
無意識に丸めていた背中に気付き
クッと胸を張りました
そしてスマホに戻られた時に、興奮がやってきたのを感じます
「見て…ください…」
恥ずかしい姿を見てください
興味がなくても見てください
「オナニーしたら見てやるよ」
それもスマホを見たままです
もしかしたら、ゲームをしているのかもしれません
胸が波打ち始め
コクリと唾液を飲み込むと、ゆっくりクリトリスに右手を伸ばしていました
目を閉じて、そこに届くとチュ…と潤いがありました
それが先ほどの延長なのか、それとも今溢れたものなのかは分かりません
潤いをなぞり中指を潤し、下からすくうようにクリトリスに触れると吐息が漏れました
目を開ける事はしませんでした
いやらしい私が出している部屋に響く小さな水音が中村さんにも届いているはずです
興奮しているのに、いつもより刺激が足りないと思い始めていました
先程、強すぎる刺激を受けた後だからに違いありません
僅かに腰を回してみると、ガラスにお尻が張り付いている事が“テーブルの上でこんな事をしている”のだという“背徳感”に酔わされ興奮させられていきました
どんどん溢れているのが分かります
中村さんは何をしているのでしょう
この指が中村さんの中指であって欲しい
その思いは、中村さんがソファから立ち
離れていく足音に砕かれました
指と腰の動きは勢いを失います
それでも戻ってきた足音と、2本目のビールを開けソファに座る音に
スマホを持ってる気配もあり
こちらへの興味の気配もそのままでした
視線も全く感じはしませんでしたが
再び勢いを取り戻し
この状況に身体も興奮しているのに、足りない刺激に左手でクレバスを開き、クリトリスを剥き出しにしていました
「あぁ…」
少し強まった刺激に声が漏れます
吐息も膣の潤いも腰の動きも指の動きも
もう恥じらいよりも求めているのに、刺激が足りなくて、このまま絶頂に達することが出来そうにないとまで思っていました
薄暗くなった窓の外、夜とは言えない時間なのか、朝方なのか
膣がまだ乾いていないようなので、そんなに時間は経っていないのかもしれません
あんなに悶える事も声を上げる事も絶頂の度合いも回数も、SEX以外でも経験した事は無くて
身体は疲れてはいましたが、満たされていると感じました
「すみません…」
「何が」
「なんか…ご迷惑をかけたような…」
「あぁ…大丈夫」
その言葉に安堵すると
「これから返してもらうから」
気を失う程絶頂に飽きたはずの身体がまた熱を帯びるようでした
どMの身体に火をつけるのは簡単なのだと中村さんは思っていて、その通りなのだろうなと思考をぼんやりとさせたままそんなことを思いました
中村さんは私にお水のボトルを渡すとビールの缶を開けて大きな1口で喉を鳴らし
私が身を起こして受け取った水分で喉を潤した後、私が座るソファの真ん中に堂々と腰を下ろし
その位置は重そうな長方形のガラスのローテーブルの長い辺の中央を通って大きな壁掛けのテレビモニターのど真ん中に位置しています
ローテーブルはソファに座る中村さんから1mも離れておらず、広いリビングのインテリア的には不自然に近くにありました
その位置ならば、手にしたビールがソファに座ったままテーブルに置けるようにと
私が横になっていた時にでも、中村さんが機能を気にしてソファに寄せたのでしょう
隣で中村さんの動向を伺っていると
私の予想に反してビールを置く事はせず、顎で正面を指し
「オマエはそっち」
ずっとその正面を見据えている中村さんの目線の先の電源を入れていないテレビモニターは真っ黒なままで
嫌だとも嬉しいとも悲しいとも思わず、迷惑をかけてしまっただろうから、お返ししようという感覚でした
ゆっくり立ち上がると、ちょっと身体に軋みを感じましたが、動作に支障はありません
裸の身を気持ち屈めて腕で隠せる部分をなるべく隠してペタペタとモニターの前に立ちました
「そこじゃなくて“ここ”」
指定された“ここ”は、ガラスのローテーブルの上でした
“テーブルの上に乗ってはいけません”という道徳の元生活してきました
しかも“ガラスは割れる”という事も知っていて、恥ずかしいというより常識の方が気になってしばらく動けませんでしたが
ずっとこちらを見据えている中村さんとの根比べに負けて来た実績から、時間を無駄にするだけだと思いゆっくりテーブルに向かうと、ソレを挟んで中村さんと対人します
中村さんは残ったビールを飲み干すと、缶を足元へ置きました
それがテーブルのガラス越しに見え、そこにダンボールと、中村さんがビールの缶と持ち変えた彼のスマホがあったのだと知りました
メールチェックをし出した中村さんの目線がこちらにない時に、ゆっくり危険でない事を確認しながら、しゃがんだ姿勢でテーブルの上に乗ると、スマホの画面を見ているはずの中村さんは、分かっていたと言わんばかりに
「正面で、オマエの正しい姿勢になって待っとけ」
私に興味はなさそうでした
それを悲しいとも切ないとも思わず、お尻をテーブルについた冷たさの方が、その時私に確かにあった感覚です
体育座りから両脚を開きそのまま中村さんを待つ間
いつかどこかで聞いた事がある
“1回ヤッて捨てられたのかも”
“私、飽きられちゃったのかな…”
“男って最初だけだよね”
“全然連絡ないんだけど…”
“都合良く使われてる気ぃすんだよね”
いろんなところでいろんな人から聞こえて来た言葉が頭の中で聞こえていました
スマホからこちらをチラ見して、それだけで膣をキュッとさせられました
それでもすぐにスマホに戻ると
「手ぇ抜くなよ」
言われて大きく脚を開き
無意識に丸めていた背中に気付き
クッと胸を張りました
そしてスマホに戻られた時に、興奮がやってきたのを感じます
「見て…ください…」
恥ずかしい姿を見てください
興味がなくても見てください
「オナニーしたら見てやるよ」
それもスマホを見たままです
もしかしたら、ゲームをしているのかもしれません
胸が波打ち始め
コクリと唾液を飲み込むと、ゆっくりクリトリスに右手を伸ばしていました
目を閉じて、そこに届くとチュ…と潤いがありました
それが先ほどの延長なのか、それとも今溢れたものなのかは分かりません
潤いをなぞり中指を潤し、下からすくうようにクリトリスに触れると吐息が漏れました
目を開ける事はしませんでした
いやらしい私が出している部屋に響く小さな水音が中村さんにも届いているはずです
興奮しているのに、いつもより刺激が足りないと思い始めていました
先程、強すぎる刺激を受けた後だからに違いありません
僅かに腰を回してみると、ガラスにお尻が張り付いている事が“テーブルの上でこんな事をしている”のだという“背徳感”に酔わされ興奮させられていきました
どんどん溢れているのが分かります
中村さんは何をしているのでしょう
この指が中村さんの中指であって欲しい
その思いは、中村さんがソファから立ち
離れていく足音に砕かれました
指と腰の動きは勢いを失います
それでも戻ってきた足音と、2本目のビールを開けソファに座る音に
スマホを持ってる気配もあり
こちらへの興味の気配もそのままでした
視線も全く感じはしませんでしたが
再び勢いを取り戻し
この状況に身体も興奮しているのに、足りない刺激に左手でクレバスを開き、クリトリスを剥き出しにしていました
「あぁ…」
少し強まった刺激に声が漏れます
吐息も膣の潤いも腰の動きも指の動きも
もう恥じらいよりも求めているのに、刺激が足りなくて、このまま絶頂に達することが出来そうにないとまで思っていました
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