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4話 相合傘
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1週間程グレイと会う機会がなく、その間、自分はパン屋で働いたり、狼に警戒しながらおばあさんの家に遊びに行ったりしていた。
「雨、降っちゃった。」
今日は夕飯の買い出しをしに、市場へ出向いていたのだが、帰り道の途中で小雨が降ってきてしまった。
生憎傘を持ってきていなかったので、近くにあった木の下で雨宿りをし、物思いにふける。
両親のお店で働いて賃金を貰う毎日・・・このまま自分はパン屋を継ぐことになるのかな。でも、一度でいいから都心でお店を開いてみたいな。今住んでいる地域が一番安全だって分かってるけど。
そういえば、グレイは獣人族なんだよね。この地域で人族以外が暮らしているのは珍しいんだっけ。
────この世界は前世と異なり、人間以外にも様々な種族が暮らしている。例えば、精霊族だったり人魚族だったり、美しい羽の生えた天界族や不思議な力を持つ魔界族などがいる。
せっかく色んな種族のいる世界に産まれてこれたのだから、神秘的な他種族の人達と会話をしてみたい。都心には多種多様な種族がやって来るとおばあさんに教えて貰っていたので、いつの間にか将来の夢は都心へ行くことになっていた。
都会は危ないと家族から反対されているけれど・・・。
考え事をしていると、先程まではしとしとと雨が降っていたのに、突然土砂降りになってしまっていた。
木陰で雨宿りをしていたので、葉と葉の間から水がこちらへと零れ落ちてくる。
このまま雨宿りをしているとずぶ濡れになってしまう。憂鬱な気分になりながらも走って帰ろうとしたその時────
「こんな場所でなにやってんだ。傘は持ってねぇのかよ。」
グレイに見つかり、呆れられてしまった。
傘を持ってきていない事に目ざとく気付いた彼は、差していた傘をすっとこちら側に傾けてくれた。
「ありがとう。あっ、あの、傘、忘れちゃって。えへへへ・・・。雨宿りしてるんだ。」
「こんな場所で雨宿りか。・・・っつーか、今さっき走って帰ろうとしてたじゃねぇか。」
「え、えへへへ。」
どうやら走る前の前傾姿勢を見られてしまったみたいだ。恥ずかしくなってしまい、苦笑いしてしまう。
「笑い事じゃねぇだろ。」
「でもほら、この頭巾を被っていれば多少は雨に濡れずに帰れそうだし!」
着用しているおばあさん手作りの赤い頭巾を指さし、言い訳をする。
この頭巾、多少の水なら防げるし、シミとかも付きにくい材質でできているみたいなので傘が要らないくらいの雨の日は頭巾を被って外出している。
そのせいで赤ずきんちゃんって街の皆から呼ばれるけど、高性能だし使わないとおばあさんが悲しむので、最近はほぼ毎日着ている。
「今日はクソ寒ィのに馬鹿な事言ってんじゃねェよ!」
怒った彼は表情をこわばらせてがなり立てる。
「ひぃっ。ごめんなさいごめんなさい。」
怖くなってしまい、顔を隠すように頭巾を深く被って謝罪をする。
「っだから、謝るんじゃねぇよ。何でそんな反応・・・。」
グレイはバツが悪そうに何かを口にしかけたが、急に傘を持っていない左手で背中に手を回してきた。
片手で抱かれ、体を持ち上げられたと思ったら、グレイは咄嗟に離れた場所へと移動した。
直後、先程いた木に雷が直撃した。
「ひいいぃぃっ。今の当たった、当たった!!」
雷鳴とともに閃光が走る。
瞬間的な出来事だったので、雷が自分に当たったと錯覚してしまい、少し泣いてしまった。
「っ・・・大丈夫だ。エルには当たらせねぇって。」
「雷は閉所の次に苦手・・・。」
「分かってる。」
そう言って腕の中から解放されたが、まだ雷の音が耳の中に残っており、怖くなり抱き着いてしまう。
グレイの暖かな体温が伝わってくる。こうしていると昔を思い出す。
「あー、暖かい。・・・グレイは大きくなったね。」
「くあっ・・・って、おい、何を!?」
丁度いい場所に尻尾が見えたので、両手でとかすように撫でる。
グレイは尻尾と耳と、あとは首周りを触られるのが好きだったっけ。
小さい頃は撫でるのを止めると寂しそうに手を握ってきたり、耳をペタンとしてしまうので、可愛くて何時間も撫でたりしたっけ。懐かしい。
「尻尾を手でとかしちゃダメだった?昔はよくやっていたから・・・。」
「だからって尻尾の付け根を触る奴がいるか!?」
付け根が一番好きだったのに・・・嫌がっているみたいだったので、手を尻尾から離す。
「・・・昔のオレは随分とエルを甘やかしていたみてェだなぁ。」
「?」
首を傾げる。
どちらかと言うと自分がグレイを甘やかしていた記憶しかない・・・実家はパン屋の2階なので、衛生面的にペットは飼えなかったし、おばあさんの家に行く途中で会う動物は熊とか猪とかで、懐かれてはいたけど怖かったし・・・グレイが丁度良くて構い倒していたっけ。
「はーっ。いつか覚えてろよ。」
変なことを言うんだなと思いながらぼーっとグレイを見詰めていると、深い溜息を吐いてなんか怖いことを言い出した。
「家まで送ってく。一緒に行くぞ。」
「でも、悪いよ。」
「あ゛?・・・オレん家まで行くにはエルん家の前を通る必要があるんだしよ、別に悪くねぇだろ。さっさと行くぞ。・・・荷物はオレが持ってやる。」
「・・・ありがとう!」
再会した時とか、怒鳴られた時とかは怖かったけど・・・気を使ってくれる優しい彼を見ていると安心してしまう。この調子なら、また仲良くできるかも。
────グレイと一緒に帰るということはつまり、傘を共有することで。傘はグレイの持っている大きな傘一つしかないので、相合傘になってしまうのは避けられないことで。
相合傘をするってことは・・・結構密着しないといけないってことで・・・
グレイに目を向けると、平然とした様子だったが、心做しか機嫌が良さそうに見えた。
対して自分は、隣に並ばれると自分よりも遥かに背が高いグレイに居心地の悪さを感じていた。
背が高いだけなのに、威圧感が凄い。ごめんねグレイ、大丈夫かなって思ったけどやっぱり怖い・・・。
「もっとこっち寄れ。濡れる。」
「でっでも!」
少し距離を置いていたら、グレイにバレてしまった。そして肩を掴まれて引き寄せられ、より密着してしまう。訴えるような顔で彼を見上げると、鋭い瞳を向けられて、蛇に睨まれた蛙の様に抵抗ができなくなる。
このまま帰るしか手は無さそうだ。大人しくしてよう。
「相合傘してるね、可愛いー。」
「あっ、本当だ。いいわね、恋人みたいで。」
「そうそう、恋人と言えばさ、あのお店────」
オシャレな商店街を歩いていたら、若い女性に恋人みたいだと言われてしまった。
いや、自分、背が低いしカッコ良くないけど、一応男なんだけどな・・・複雑な気分になりながらグレイの顔をチラッと見ると・・・
「はあ゛っ!?」
「ひえぇっ。」
案の定、彼も会話が聞こえていたみたいだった。しかもとても不機嫌になってしまっていた。歯をむき出しにして、後ろで談笑している女性達を睨みつけている。
「ッチ。恋人みたい、じゃねェよ。」
「ごめんね、変な勘違いされちゃうから、やっぱり先に帰るね。」
恋人って言われたのが嫌だったんだろう。
まっ、そうだよね。好きでも何でもない人と「恋人同士みたいだね。」とか言われたら機嫌が悪くなってしまうのも頷ける。結構濡れちゃいそうだけど、走って帰ろう。
「っ、待て!勘違いって何だよ・・・ただでさえ湿気で服が少し濡れているんだ、これ以上冷える様な真似すんじゃねぇ。」
「え・・・う、うん。」
相合傘だとか、恋人みたいだとか言われたの、あまり気にしてないのかな。舌打ちしていたから怒っているんだと思ったんだけど。
結局お言葉に甘えて家まで一緒に帰ることになった。
帰り際に、温かくして早く寝ろと言われたが、自分にとってはそこまで寒い日ではなかったし、全然濡れなかったので、夕飯を食べてお風呂に入った後、髪をきちんと乾かさずに布団に入ってしまった。
まっ、風邪とかそんなに引かないし大丈夫大丈夫っ。
「雨、降っちゃった。」
今日は夕飯の買い出しをしに、市場へ出向いていたのだが、帰り道の途中で小雨が降ってきてしまった。
生憎傘を持ってきていなかったので、近くにあった木の下で雨宿りをし、物思いにふける。
両親のお店で働いて賃金を貰う毎日・・・このまま自分はパン屋を継ぐことになるのかな。でも、一度でいいから都心でお店を開いてみたいな。今住んでいる地域が一番安全だって分かってるけど。
そういえば、グレイは獣人族なんだよね。この地域で人族以外が暮らしているのは珍しいんだっけ。
────この世界は前世と異なり、人間以外にも様々な種族が暮らしている。例えば、精霊族だったり人魚族だったり、美しい羽の生えた天界族や不思議な力を持つ魔界族などがいる。
せっかく色んな種族のいる世界に産まれてこれたのだから、神秘的な他種族の人達と会話をしてみたい。都心には多種多様な種族がやって来るとおばあさんに教えて貰っていたので、いつの間にか将来の夢は都心へ行くことになっていた。
都会は危ないと家族から反対されているけれど・・・。
考え事をしていると、先程まではしとしとと雨が降っていたのに、突然土砂降りになってしまっていた。
木陰で雨宿りをしていたので、葉と葉の間から水がこちらへと零れ落ちてくる。
このまま雨宿りをしているとずぶ濡れになってしまう。憂鬱な気分になりながらも走って帰ろうとしたその時────
「こんな場所でなにやってんだ。傘は持ってねぇのかよ。」
グレイに見つかり、呆れられてしまった。
傘を持ってきていない事に目ざとく気付いた彼は、差していた傘をすっとこちら側に傾けてくれた。
「ありがとう。あっ、あの、傘、忘れちゃって。えへへへ・・・。雨宿りしてるんだ。」
「こんな場所で雨宿りか。・・・っつーか、今さっき走って帰ろうとしてたじゃねぇか。」
「え、えへへへ。」
どうやら走る前の前傾姿勢を見られてしまったみたいだ。恥ずかしくなってしまい、苦笑いしてしまう。
「笑い事じゃねぇだろ。」
「でもほら、この頭巾を被っていれば多少は雨に濡れずに帰れそうだし!」
着用しているおばあさん手作りの赤い頭巾を指さし、言い訳をする。
この頭巾、多少の水なら防げるし、シミとかも付きにくい材質でできているみたいなので傘が要らないくらいの雨の日は頭巾を被って外出している。
そのせいで赤ずきんちゃんって街の皆から呼ばれるけど、高性能だし使わないとおばあさんが悲しむので、最近はほぼ毎日着ている。
「今日はクソ寒ィのに馬鹿な事言ってんじゃねェよ!」
怒った彼は表情をこわばらせてがなり立てる。
「ひぃっ。ごめんなさいごめんなさい。」
怖くなってしまい、顔を隠すように頭巾を深く被って謝罪をする。
「っだから、謝るんじゃねぇよ。何でそんな反応・・・。」
グレイはバツが悪そうに何かを口にしかけたが、急に傘を持っていない左手で背中に手を回してきた。
片手で抱かれ、体を持ち上げられたと思ったら、グレイは咄嗟に離れた場所へと移動した。
直後、先程いた木に雷が直撃した。
「ひいいぃぃっ。今の当たった、当たった!!」
雷鳴とともに閃光が走る。
瞬間的な出来事だったので、雷が自分に当たったと錯覚してしまい、少し泣いてしまった。
「っ・・・大丈夫だ。エルには当たらせねぇって。」
「雷は閉所の次に苦手・・・。」
「分かってる。」
そう言って腕の中から解放されたが、まだ雷の音が耳の中に残っており、怖くなり抱き着いてしまう。
グレイの暖かな体温が伝わってくる。こうしていると昔を思い出す。
「あー、暖かい。・・・グレイは大きくなったね。」
「くあっ・・・って、おい、何を!?」
丁度いい場所に尻尾が見えたので、両手でとかすように撫でる。
グレイは尻尾と耳と、あとは首周りを触られるのが好きだったっけ。
小さい頃は撫でるのを止めると寂しそうに手を握ってきたり、耳をペタンとしてしまうので、可愛くて何時間も撫でたりしたっけ。懐かしい。
「尻尾を手でとかしちゃダメだった?昔はよくやっていたから・・・。」
「だからって尻尾の付け根を触る奴がいるか!?」
付け根が一番好きだったのに・・・嫌がっているみたいだったので、手を尻尾から離す。
「・・・昔のオレは随分とエルを甘やかしていたみてェだなぁ。」
「?」
首を傾げる。
どちらかと言うと自分がグレイを甘やかしていた記憶しかない・・・実家はパン屋の2階なので、衛生面的にペットは飼えなかったし、おばあさんの家に行く途中で会う動物は熊とか猪とかで、懐かれてはいたけど怖かったし・・・グレイが丁度良くて構い倒していたっけ。
「はーっ。いつか覚えてろよ。」
変なことを言うんだなと思いながらぼーっとグレイを見詰めていると、深い溜息を吐いてなんか怖いことを言い出した。
「家まで送ってく。一緒に行くぞ。」
「でも、悪いよ。」
「あ゛?・・・オレん家まで行くにはエルん家の前を通る必要があるんだしよ、別に悪くねぇだろ。さっさと行くぞ。・・・荷物はオレが持ってやる。」
「・・・ありがとう!」
再会した時とか、怒鳴られた時とかは怖かったけど・・・気を使ってくれる優しい彼を見ていると安心してしまう。この調子なら、また仲良くできるかも。
────グレイと一緒に帰るということはつまり、傘を共有することで。傘はグレイの持っている大きな傘一つしかないので、相合傘になってしまうのは避けられないことで。
相合傘をするってことは・・・結構密着しないといけないってことで・・・
グレイに目を向けると、平然とした様子だったが、心做しか機嫌が良さそうに見えた。
対して自分は、隣に並ばれると自分よりも遥かに背が高いグレイに居心地の悪さを感じていた。
背が高いだけなのに、威圧感が凄い。ごめんねグレイ、大丈夫かなって思ったけどやっぱり怖い・・・。
「もっとこっち寄れ。濡れる。」
「でっでも!」
少し距離を置いていたら、グレイにバレてしまった。そして肩を掴まれて引き寄せられ、より密着してしまう。訴えるような顔で彼を見上げると、鋭い瞳を向けられて、蛇に睨まれた蛙の様に抵抗ができなくなる。
このまま帰るしか手は無さそうだ。大人しくしてよう。
「相合傘してるね、可愛いー。」
「あっ、本当だ。いいわね、恋人みたいで。」
「そうそう、恋人と言えばさ、あのお店────」
オシャレな商店街を歩いていたら、若い女性に恋人みたいだと言われてしまった。
いや、自分、背が低いしカッコ良くないけど、一応男なんだけどな・・・複雑な気分になりながらグレイの顔をチラッと見ると・・・
「はあ゛っ!?」
「ひえぇっ。」
案の定、彼も会話が聞こえていたみたいだった。しかもとても不機嫌になってしまっていた。歯をむき出しにして、後ろで談笑している女性達を睨みつけている。
「ッチ。恋人みたい、じゃねェよ。」
「ごめんね、変な勘違いされちゃうから、やっぱり先に帰るね。」
恋人って言われたのが嫌だったんだろう。
まっ、そうだよね。好きでも何でもない人と「恋人同士みたいだね。」とか言われたら機嫌が悪くなってしまうのも頷ける。結構濡れちゃいそうだけど、走って帰ろう。
「っ、待て!勘違いって何だよ・・・ただでさえ湿気で服が少し濡れているんだ、これ以上冷える様な真似すんじゃねぇ。」
「え・・・う、うん。」
相合傘だとか、恋人みたいだとか言われたの、あまり気にしてないのかな。舌打ちしていたから怒っているんだと思ったんだけど。
結局お言葉に甘えて家まで一緒に帰ることになった。
帰り際に、温かくして早く寝ろと言われたが、自分にとってはそこまで寒い日ではなかったし、全然濡れなかったので、夕飯を食べてお風呂に入った後、髪をきちんと乾かさずに布団に入ってしまった。
まっ、風邪とかそんなに引かないし大丈夫大丈夫っ。
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