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第5章 起死回生のバスソルト
§3§
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一人になり、花穂は長いため息をついた。嘘をついてしまった。行くところなんてない。家に帰ることもできない。マオとも顔を合わせ辛い。
「おかしいなぁ……」
とぼとぼと歩きながら、花穂は呟く。おかしい。おかしい。おかしい。どうしてこんなことになってしまったのだろう。
思い出したことが一つある。両親から、人には優しく、親切にしなさいと言われ続けた。花穂もその通りだと思って、できる限り実践してきた。周りからも、そういうところを評価されてきた。自分自身でも、それが長所なのだと思っていた。
みんな、褒めてくれた。いい子だって、言ってくれた。目立つ子ではなかったけれど、いつでも人の輪の中にいた。それでいいと、思っていた。
上手く生きていけると、信じていた。
「あれ……」
雨が降ってきた。傘なんて持っていないのに。花穂はしかめっ面で空を睨む。鈍い色の空からは、ぽつりぽつりと雨だれが花穂の肩を叩く。冷たくて、心までしなしなと萎れてしまうような雨だ。
「やだな……」
雨は嫌い。髪はまとまらないし、靴は濡れて傷むし、視界は悪い。
早く帰ってお風呂に入りたい。温かいお湯に身体を浸して、手足を伸ばして、何もかも洗い流してしまいたい。
家には帰れない。両親には自分の姿が見えていないから。ハーブガーデンに帰るしか、ない。
だけど怖い。『戻ると辛いですよ』と言ったマオを思い出すと。また、あんなふうに言われたら。
肯定してしまいそう。
目の前が霞んで見える。風景はおぼろで立体感をなくし、下手な水彩画みたいに薄汚く滲んでいく。
少し向こうから、中学生くらいの女の子二人が歩いてくる。並んでいる距離感が、彼女らの関係の近さを物語る。唇と眉が少し意地悪く歪んだ。
『花穂ちゃんって誰にでもいい顔するよね』
『仕方がないじゃない。あの子、これといっていいところないもん。愛想くらいよくしないと』
クスクスと笑い合う。女子同士の親密で冷ややかな微笑みに、花穂は思わず道を逸れた。彼女らとすれ違うのが怖くて。
曲がった先では、財布だけを手にした若い女性が三人連れだって歩いていた。
手にはコンビニエンスストアの袋を下げている。お昼ご飯を買って会社に戻るところなのだろう。
『まいったなぁ。急に報告書の訂正が山ほど入っちゃって。今日デートなのに定時に終わりそうにないよ』
『あの子に頼めば? 予定なんてなさそうだし』
『何でもホイホイ引き受けてくれて、ほんと使えるよね、あの子』
三人とも、それぞれ可愛らしい感じの女性だった。メイクもヘアスタイルも華美ではなく、優しい雰囲気を纏っている。
彼女らが特別に意地悪なわけではない、きっと。
みんな少しずつ抱えている棘や毒。それを上手に隠すのだ。くるりと巻いた髪とか、春霞みたいな淡い色のカーディガンで。
知ってる。本当は気づいてた。見ないふりをしてきた。
雨足が強くなる。地面は濡れて雫が跳ね返り花穂の靴を汚す。
雨ってこんなに痛かったかな。銀色の針みたいにどんどん刺さってくる。痛いな、嫌だな……。だから雨は嫌い。
水を吸った足がひどく重くて、花穂は立ち止まる。そのまま沈んでいってしまいそうだ。
ダメだ、立ち止まっていては。底なし沼みたいに、全身呑み込まれてしまう。そうしたら、息ができなくなって、そうして――。
ふと、目の前が真っ黒になった。視界が遮られてはっとして我に返る。
傘だ。黒いこうもり傘を、誰かが差しかけてくれたのだ。
手元に柄を押しつけられて、花穂は抗うことなくそれを握る。手元には、ミナミという文字が刻まれている。
「……ポーさん?」
辺りを見渡すと、走り去ろうとする黒い影が見えた。猫だ。
「待って。ダメだよ、大事な傘なんだから」
黒猫は一度だけ振り返り『なぁ』と頼りない声で鳴いたあと、木陰に溶けるように消えてしまった。
どうしよう。雨が止んだら返しに行けばいいかな。この辺りを探せば、また会えるのかな。
困惑したものの、雨から身を守る物を手にして安堵したのも事実だ。彼が消えたあたりに『ありがとう』と小さく言って、花穂はまた歩き出した。
しばらく歩くと見えてきたのは、小さな古いアパートだ。花穂はスマートフォンを握り締めながら、迷いもなく一○六号室の鍵を開けた。
中には、ベッドに腰かけて項垂れた若い男の人がいた。眠っていないのか、目の下にクマができている。
花穂はスマートフォンに表示された彼からのメッセージを掲げて、押さえた声で言った。
『急に別れようなんて、どうして? わたしのこと嫌いになっちゃった?』
『ごめん、花穂。本当にごめん。全部、俺が悪いんだ』
『どうして。智は悪くないよ。わたしの気遣いが足りなかったかな。嫌なとこあったら……言ってね?』
『違うんだ。違う……そうじゃ、ないんだ。花穂は悪くないんだ』
『え、何が違うの』
『嫌いになったわけじゃ、なくて……』
『じゃあ、どうして――』
何を訊いても、彼は同じことを言った。花穂は悪くない、全部俺が悪いのだ、と。
『ごめん、花穂。終わりにしよう……これ以上は、もう』
その続きは何を言おうとしたの?
聞き返すことはできなかった。問いかけるほどに追い詰めていることに気づいてしまったから。
花穂は部屋を出た。改めて話し合おうとか、別れるのは嫌だとか、そんな話をする段階はとうに過ぎていたのだと、今さらながらに気づいたのだ。
繕うように笑って何度もごめんねって言って、荷物はあとで取りにくるとか、身体に気をつけてとか、冷蔵庫の中の作り置きおかずとか、そんな話をして終わった。
締まらない恋の終わりだった。
雨は降り続いていた。こんなにも冷たいのなら、いっそ雪に変わればいいのに。凍えてしまいそうなのも、雪なら仕方がないと思えるのに。しかしあいにく、そんな季節ではない。
怨めしく曇天を睨み、花穂はこうもり傘を開いた。パタパタと雨が踊る。借り物の傘の柄を握り締めて、花穂はとぼとぼと歩いた。
彼には尽くしてきたつもりだった。それが楽しくて幸せだったから。自分がそうしたかったから。夢を追いかけてキラキラしている智が好きで、応援してきた。
親切で優しい花穂は、智に愛されて必要とされるはずだった。
「変だな……なんでこうなっちゃうんだろ」
何を間違ったのかわからなかった。今も、よくわからない。悪いことなんて何一つしていないのに、智はとても辛そうだった。好きな人を苦しめていた。
苦しめて、いたんだ。
突然、雨足が強くなる。傘を叩く雨粒は激しさを増す。ぎゅっと傘の柄を握って、雨に溺れてしまわないようにしがみつく。
ふと腰のあたりに温かいものが触れてきた。手だ。小さな、子どもの手。そろりと手を伸ばすと、ぎゅっと握られた。
覚えている、この感触。
「エウ君?」
声をかけてみたけれど返事はなかった。
彼が変わったのか、それとも自分がエウの存在を感じられなくなったのか。
それでもいいよとでも言うように、小さな手は強い力で花穂の手を握ってきた。温かくて湿った子どもの手。
エウは握った手をゆらゆらと揺らす。声は聞こえないけれど、彼の言いたいことはなんとなくわかる。
大丈夫、大丈夫だよと言っている。温かい手から伝わってくる。
「ありがと、エウ君」
言ってみると、ちょっともじもじと指先を動かした。照れているみたいだ。
「ねぇ、エウ君、あなたの気持ちがわかったよ。わたしも、お父さんやお母さんからは姿が見えないんだ……。辛いね、とっても」
悲しかった。怖かった。思い出すと泣きそうになって、花穂はエウの手を握る。
エウはこんな小さな子どもなのに、ずっとあんな孤独と向き合ってきた。そして子どもだからこそ持てる混じりけのない気持ちで、彼は母親を慕って、幸福を願った。
「エウ君はすごいよ。強くて、優しい」
しばしエウは立ち止まる。何か考えている様子だ。そして再び、彼は小さな手で花穂の手をぎゅっと握る。
「そうね、そうだね……」
誰かにしてあげられることは、そう多くはないのかもしれない。
多くなくても、いいのかもしれない。こうして手を握ってもらうだけで、こんなにも温かい気持ちになって、勇気づけられる。
他人にしてあげられることというのは、本当はこういうことなのだろう。ただ、隣にいて、手を繋いで『大丈夫』と言い続けるような。
握られたときと同じく、突然に小さな手は離れた。
「あっ、待っ……」
言いかけてやめた。代わりに花穂は、彼が走って行ったらしき方向に向けて大きく手を振った。
「ありがとう、エウ君!」
精一杯声を張り上げる。行き交う人が不審げにこちらを見たけれど、かまうものか。他人にどう見られていようと、関係ない。今、自分は彼に笑いかけたいのだ。
花穂は気の済むまで、笑顔で手を振る。
雨は、いつの間にか止んでいた。
「おかしいなぁ……」
とぼとぼと歩きながら、花穂は呟く。おかしい。おかしい。おかしい。どうしてこんなことになってしまったのだろう。
思い出したことが一つある。両親から、人には優しく、親切にしなさいと言われ続けた。花穂もその通りだと思って、できる限り実践してきた。周りからも、そういうところを評価されてきた。自分自身でも、それが長所なのだと思っていた。
みんな、褒めてくれた。いい子だって、言ってくれた。目立つ子ではなかったけれど、いつでも人の輪の中にいた。それでいいと、思っていた。
上手く生きていけると、信じていた。
「あれ……」
雨が降ってきた。傘なんて持っていないのに。花穂はしかめっ面で空を睨む。鈍い色の空からは、ぽつりぽつりと雨だれが花穂の肩を叩く。冷たくて、心までしなしなと萎れてしまうような雨だ。
「やだな……」
雨は嫌い。髪はまとまらないし、靴は濡れて傷むし、視界は悪い。
早く帰ってお風呂に入りたい。温かいお湯に身体を浸して、手足を伸ばして、何もかも洗い流してしまいたい。
家には帰れない。両親には自分の姿が見えていないから。ハーブガーデンに帰るしか、ない。
だけど怖い。『戻ると辛いですよ』と言ったマオを思い出すと。また、あんなふうに言われたら。
肯定してしまいそう。
目の前が霞んで見える。風景はおぼろで立体感をなくし、下手な水彩画みたいに薄汚く滲んでいく。
少し向こうから、中学生くらいの女の子二人が歩いてくる。並んでいる距離感が、彼女らの関係の近さを物語る。唇と眉が少し意地悪く歪んだ。
『花穂ちゃんって誰にでもいい顔するよね』
『仕方がないじゃない。あの子、これといっていいところないもん。愛想くらいよくしないと』
クスクスと笑い合う。女子同士の親密で冷ややかな微笑みに、花穂は思わず道を逸れた。彼女らとすれ違うのが怖くて。
曲がった先では、財布だけを手にした若い女性が三人連れだって歩いていた。
手にはコンビニエンスストアの袋を下げている。お昼ご飯を買って会社に戻るところなのだろう。
『まいったなぁ。急に報告書の訂正が山ほど入っちゃって。今日デートなのに定時に終わりそうにないよ』
『あの子に頼めば? 予定なんてなさそうだし』
『何でもホイホイ引き受けてくれて、ほんと使えるよね、あの子』
三人とも、それぞれ可愛らしい感じの女性だった。メイクもヘアスタイルも華美ではなく、優しい雰囲気を纏っている。
彼女らが特別に意地悪なわけではない、きっと。
みんな少しずつ抱えている棘や毒。それを上手に隠すのだ。くるりと巻いた髪とか、春霞みたいな淡い色のカーディガンで。
知ってる。本当は気づいてた。見ないふりをしてきた。
雨足が強くなる。地面は濡れて雫が跳ね返り花穂の靴を汚す。
雨ってこんなに痛かったかな。銀色の針みたいにどんどん刺さってくる。痛いな、嫌だな……。だから雨は嫌い。
水を吸った足がひどく重くて、花穂は立ち止まる。そのまま沈んでいってしまいそうだ。
ダメだ、立ち止まっていては。底なし沼みたいに、全身呑み込まれてしまう。そうしたら、息ができなくなって、そうして――。
ふと、目の前が真っ黒になった。視界が遮られてはっとして我に返る。
傘だ。黒いこうもり傘を、誰かが差しかけてくれたのだ。
手元に柄を押しつけられて、花穂は抗うことなくそれを握る。手元には、ミナミという文字が刻まれている。
「……ポーさん?」
辺りを見渡すと、走り去ろうとする黒い影が見えた。猫だ。
「待って。ダメだよ、大事な傘なんだから」
黒猫は一度だけ振り返り『なぁ』と頼りない声で鳴いたあと、木陰に溶けるように消えてしまった。
どうしよう。雨が止んだら返しに行けばいいかな。この辺りを探せば、また会えるのかな。
困惑したものの、雨から身を守る物を手にして安堵したのも事実だ。彼が消えたあたりに『ありがとう』と小さく言って、花穂はまた歩き出した。
しばらく歩くと見えてきたのは、小さな古いアパートだ。花穂はスマートフォンを握り締めながら、迷いもなく一○六号室の鍵を開けた。
中には、ベッドに腰かけて項垂れた若い男の人がいた。眠っていないのか、目の下にクマができている。
花穂はスマートフォンに表示された彼からのメッセージを掲げて、押さえた声で言った。
『急に別れようなんて、どうして? わたしのこと嫌いになっちゃった?』
『ごめん、花穂。本当にごめん。全部、俺が悪いんだ』
『どうして。智は悪くないよ。わたしの気遣いが足りなかったかな。嫌なとこあったら……言ってね?』
『違うんだ。違う……そうじゃ、ないんだ。花穂は悪くないんだ』
『え、何が違うの』
『嫌いになったわけじゃ、なくて……』
『じゃあ、どうして――』
何を訊いても、彼は同じことを言った。花穂は悪くない、全部俺が悪いのだ、と。
『ごめん、花穂。終わりにしよう……これ以上は、もう』
その続きは何を言おうとしたの?
聞き返すことはできなかった。問いかけるほどに追い詰めていることに気づいてしまったから。
花穂は部屋を出た。改めて話し合おうとか、別れるのは嫌だとか、そんな話をする段階はとうに過ぎていたのだと、今さらながらに気づいたのだ。
繕うように笑って何度もごめんねって言って、荷物はあとで取りにくるとか、身体に気をつけてとか、冷蔵庫の中の作り置きおかずとか、そんな話をして終わった。
締まらない恋の終わりだった。
雨は降り続いていた。こんなにも冷たいのなら、いっそ雪に変わればいいのに。凍えてしまいそうなのも、雪なら仕方がないと思えるのに。しかしあいにく、そんな季節ではない。
怨めしく曇天を睨み、花穂はこうもり傘を開いた。パタパタと雨が踊る。借り物の傘の柄を握り締めて、花穂はとぼとぼと歩いた。
彼には尽くしてきたつもりだった。それが楽しくて幸せだったから。自分がそうしたかったから。夢を追いかけてキラキラしている智が好きで、応援してきた。
親切で優しい花穂は、智に愛されて必要とされるはずだった。
「変だな……なんでこうなっちゃうんだろ」
何を間違ったのかわからなかった。今も、よくわからない。悪いことなんて何一つしていないのに、智はとても辛そうだった。好きな人を苦しめていた。
苦しめて、いたんだ。
突然、雨足が強くなる。傘を叩く雨粒は激しさを増す。ぎゅっと傘の柄を握って、雨に溺れてしまわないようにしがみつく。
ふと腰のあたりに温かいものが触れてきた。手だ。小さな、子どもの手。そろりと手を伸ばすと、ぎゅっと握られた。
覚えている、この感触。
「エウ君?」
声をかけてみたけれど返事はなかった。
彼が変わったのか、それとも自分がエウの存在を感じられなくなったのか。
それでもいいよとでも言うように、小さな手は強い力で花穂の手を握ってきた。温かくて湿った子どもの手。
エウは握った手をゆらゆらと揺らす。声は聞こえないけれど、彼の言いたいことはなんとなくわかる。
大丈夫、大丈夫だよと言っている。温かい手から伝わってくる。
「ありがと、エウ君」
言ってみると、ちょっともじもじと指先を動かした。照れているみたいだ。
「ねぇ、エウ君、あなたの気持ちがわかったよ。わたしも、お父さんやお母さんからは姿が見えないんだ……。辛いね、とっても」
悲しかった。怖かった。思い出すと泣きそうになって、花穂はエウの手を握る。
エウはこんな小さな子どもなのに、ずっとあんな孤独と向き合ってきた。そして子どもだからこそ持てる混じりけのない気持ちで、彼は母親を慕って、幸福を願った。
「エウ君はすごいよ。強くて、優しい」
しばしエウは立ち止まる。何か考えている様子だ。そして再び、彼は小さな手で花穂の手をぎゅっと握る。
「そうね、そうだね……」
誰かにしてあげられることは、そう多くはないのかもしれない。
多くなくても、いいのかもしれない。こうして手を握ってもらうだけで、こんなにも温かい気持ちになって、勇気づけられる。
他人にしてあげられることというのは、本当はこういうことなのだろう。ただ、隣にいて、手を繋いで『大丈夫』と言い続けるような。
握られたときと同じく、突然に小さな手は離れた。
「あっ、待っ……」
言いかけてやめた。代わりに花穂は、彼が走って行ったらしき方向に向けて大きく手を振った。
「ありがとう、エウ君!」
精一杯声を張り上げる。行き交う人が不審げにこちらを見たけれど、かまうものか。他人にどう見られていようと、関係ない。今、自分は彼に笑いかけたいのだ。
花穂は気の済むまで、笑顔で手を振る。
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