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〜第6章〜ラドン編
58話
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「どうしたのだサエラ」
居心地の悪い空気を感じていたサエラの背後から、テシテシと柔らかく小さな足音が聞こえてくる。
振り返ってみると、短い足を大股でのっしのっしと歩いてくるウロボロスがヤゴの脚らしい部位を抱えながらこちらにやってくるのが見えた。
かつては竜王と恐れられていた存在が、今では歩くのにも一生懸命。
そう考えるとなんだかおかしく感じ、感じていた謎の寒気も消えていった。
小さく微笑を浮かべ、サエラは「なんでもない」と首を横に振る。
「ウーロさんはどうしたの?」
サエラの視線は次にウロボロスの抱えるヤゴの脚に向いていた。ウロボロスはサエラの質問にうむうむと頷いて返答する。
「見ての通り、ヤゴの脚である」
「竜王様。それどうするの?。」
「ゴミ。」
ヤゴの死骸を調べていたベタとガマもこちらにやってきて、少々賑やかになる。
ウロボロスはヤゴの脚を掲げ、得意げにむふんと鼻息を漏らした。
「いや何。炙れば美味いかのぅと思っての」
まさかの実食である。流石のベタとガマも顔を引きつらせ、サエラは言っている意味がわからないといった様子で目を閉じた。
ベタが電撃でも受けたかのように震える利き手を持ち上げ、成長途中の短い人差し指をヤゴの脚に向ける。
「・・・竜王様。それ。虫。」
「うむ。だが、カニっぽくないか?」
ウォリアーアントの不味さをすでに覚えていないのか、ヤゴの脚を高々と持ち上げる。
たしかに単体で見れば昆虫、しかも水生の細長い軽めの甲殻に覆われた脚は甲殻類のそれと酷似している。
だが、それは虫だ。カニのようなぷっくりとした肉が入っているわけでもない。
あるのは液体に近いどろりとした粘液じみた虫肉だ。己の武器で叩き潰したり切断して、中身を確認済みであるベタとガマは揃って顔を渋い果実を食べたように口をすぼめた。
だがウロボロスは高熱のブレスでヤゴを焼却させていた。高熱に炙られた事で、虫肉から水分が飛んで液体から固形物に変化したのだ。
虫肉の成分がより密着し、密度を高めてそこを熱で固めた。結果良い具合に焼けた虫肉はカニカマのような感じに仕上がったのである。
カニを焼いたらこんな感じだろう。サエラは「ふむ」と口元に手を当て、上唇と鼻の間を親指でさすった。
「・・・たしかに」
「「!?。」」
意外にも同意を示したサエラにベタとガマはギョッと残像ができるほどの速度で顔を向けてくる。
ベタとガマにとって、サエラは常識人の枠組みに入れられていたのだろう。信じられないといった表情で見上げていた。
シオンが近くにいたら「あぁ、またですか」と呆れていただろうが。
「そうだろう?きっと食べれば美味しいはずである」
「肉だし、焼けばワンチャン」
いつの間に火を焚いていたのか、ウロボロスとサエラが仲良く座ってヤゴの脚を炙りだしていた。
ベタとガマは互いの顔を見合わせ、これはまずいと頷き合う。そして猛ダッシュでシオンの元へと走って行った。この異常事態を知らせるために。
「シオン!。シオン!。」
「緊急事態。」
大量のヤゴの死骸を処分しているシオンたちの元へと駆け寄ったベタとガマは、よく見る緑色の髪とアホ毛が伸びる少女の背後にたどり着くと、服を引っ張って注意を自分たちへ向けようとする。
急に衣服の引かれる感覚にシオンは驚いたように目を見開いて振り返ったが、その正体が仲間だと気付く。
「え、どうしたんですか二人とも」
事情知らないシオンは、まさかヤゴの増援ではと嫌な想像が頭をよぎる。
が、ベタとガマは眉を下げ、困った子供が大人に頼るようにビッとウロボロスたちのいる方へ指を差した。
「来て。来て。大変。」
「竜王様。サエラ。とても悪食。」
「はい?」
言っている事が理解できず聞き返すシオンだが、説明している暇は無いと言わんばかりに服の端、あるいは手を引かれ引っ張られる。
「とにかく。来て。」
「追従。」
「わわっ」
Sランカーの力は見た目よりも強い。シオンもそれなり、否、バンパイアロードクラスの怪力を手にしているが、常時ずっと力を込めているわけではない。
しかもベタとガマはあくまで味方だ。抵抗する意味もなく、シオンは引かれるまま足を前へ押し出した。
「なんだか知らんが頑張れ~」
「ん」
第三者は無関係ですとガルムとメアリーが他人事のように手を振った。実際他人事だが。
そしてベタとガマにシオンが連れてこられたのは、ヤゴの死体を焼却している地点から少し離れた場所で、ヤゴの脚を焚き火で炙るウロボロスとサエラがいた。
キャンプ気分か。
何度か見た光景にシオンは口をへの字に曲げる。
「・・・何してんスか」
いつもより幾分か雑なセリフだ。それでも身内が来たことに気付いたウロボロスはにこやかに笑う。
「おぉシオンよ。見ての通りだ」
「いや意味がわからねぇんですけど」
「ヤゴの脚を焼いてる」
サエラの返答にシオンは頭痛を抑えるように片手を頭に当て、目元にシワを作りながら瞳を閉じた。
「まさかとは思いますけど・・・それ、食べようとしてませんよね?」
「そうだが?」
「そうだけど」
見ればわかるだろう?と小首を傾げるウロボロスとサエラ。シオンは「食えるわけないじゃないですか!」と怒鳴りたい衝動を必死に抑え、震える拳をギュッと握りしめる。
「あのですねぇ、食べられるわけないじゃないですかそんなの・・・!」
「焼けば大抵食えるよ姉さん」
美味しいか不味いは抜いてねとシオンはサエラの言葉の後を内心で続ける。
リメットの泉でデメニアを大量に釣った時も同じ事を言っていたのをシオンは思い出した。
そして数秒後にはあまりの不味さに吐き捨てたことも。
「だいたいなんで食べようと思ったんですか!?しかも虫を!」
「カニっぽいだろ?」
ドヤッとウロボロスが得意げな表情を浮かべる。
「お二人はウォリアーアントの味を忘れたんですか!?」
最後の切り札だと、シオンは最初の悲劇を口にした。だがそれを聞いてもウロボロスとサエラはキョトンと顔を見合わせ、そのまま和やかなほんわかした空気を放ちそうなゆるい顔で「HAHAHA」と笑う。
謎のウザさにシオンはイラッとした。
「シオンよ、アリとヤゴは違うぞ?」
ヤゴとカニも違いますけどね!とシオンは口に出さずにツッコんだ。
「また、姉さんはすぐそうやって」
「大袈裟であるからのぅ」
「・・・もう好きにしてくださいよ」
どかっとあぐらをかいて座り、ももに肘を当てて頰に手を添えたシオン。
説得を完全に諦めたシオンにベタとガマはすがるように「「シオン~。」」と弱った声を出すが、こうなると何を言っても無駄だと知ってるシオンにはどうすることもできない。
するとちょうど焼き上がったのか、ウロボロスとサエラは焼けたヤゴの脚を躊躇いなくかぶりついた。
ポロポロと溢れる水気のない肉。噛むたびに肉は崩れて口の中に肉片が飛び散る。
味は生臭さを肉に変換したような不快なもので飲み込もうとするほど口内に張り付いて・・・。
「「まっず」」
「なんであるかぁこれ、口の中がぁ」
「腐った羊皮紙食べてるみたい」
「「おぇぇぇぇ」」
「竜王様。しっかり。」
「おいたわしや。」
懲りないっすねとのたうち回る二人を眺めつつ、また今後もこういう事があるんだろうなぁとスッと目を閉じた。
なぜ二人がゲテモノ好きになったのか理由がわからない。ただ、確実に言える事がある。
(ウーロさんはもう自然には返せないなぁ)
こうして生き物はペット化されていくのかと、シオンははんっと鼻から息を吐いた。
居心地の悪い空気を感じていたサエラの背後から、テシテシと柔らかく小さな足音が聞こえてくる。
振り返ってみると、短い足を大股でのっしのっしと歩いてくるウロボロスがヤゴの脚らしい部位を抱えながらこちらにやってくるのが見えた。
かつては竜王と恐れられていた存在が、今では歩くのにも一生懸命。
そう考えるとなんだかおかしく感じ、感じていた謎の寒気も消えていった。
小さく微笑を浮かべ、サエラは「なんでもない」と首を横に振る。
「ウーロさんはどうしたの?」
サエラの視線は次にウロボロスの抱えるヤゴの脚に向いていた。ウロボロスはサエラの質問にうむうむと頷いて返答する。
「見ての通り、ヤゴの脚である」
「竜王様。それどうするの?。」
「ゴミ。」
ヤゴの死骸を調べていたベタとガマもこちらにやってきて、少々賑やかになる。
ウロボロスはヤゴの脚を掲げ、得意げにむふんと鼻息を漏らした。
「いや何。炙れば美味いかのぅと思っての」
まさかの実食である。流石のベタとガマも顔を引きつらせ、サエラは言っている意味がわからないといった様子で目を閉じた。
ベタが電撃でも受けたかのように震える利き手を持ち上げ、成長途中の短い人差し指をヤゴの脚に向ける。
「・・・竜王様。それ。虫。」
「うむ。だが、カニっぽくないか?」
ウォリアーアントの不味さをすでに覚えていないのか、ヤゴの脚を高々と持ち上げる。
たしかに単体で見れば昆虫、しかも水生の細長い軽めの甲殻に覆われた脚は甲殻類のそれと酷似している。
だが、それは虫だ。カニのようなぷっくりとした肉が入っているわけでもない。
あるのは液体に近いどろりとした粘液じみた虫肉だ。己の武器で叩き潰したり切断して、中身を確認済みであるベタとガマは揃って顔を渋い果実を食べたように口をすぼめた。
だがウロボロスは高熱のブレスでヤゴを焼却させていた。高熱に炙られた事で、虫肉から水分が飛んで液体から固形物に変化したのだ。
虫肉の成分がより密着し、密度を高めてそこを熱で固めた。結果良い具合に焼けた虫肉はカニカマのような感じに仕上がったのである。
カニを焼いたらこんな感じだろう。サエラは「ふむ」と口元に手を当て、上唇と鼻の間を親指でさすった。
「・・・たしかに」
「「!?。」」
意外にも同意を示したサエラにベタとガマはギョッと残像ができるほどの速度で顔を向けてくる。
ベタとガマにとって、サエラは常識人の枠組みに入れられていたのだろう。信じられないといった表情で見上げていた。
シオンが近くにいたら「あぁ、またですか」と呆れていただろうが。
「そうだろう?きっと食べれば美味しいはずである」
「肉だし、焼けばワンチャン」
いつの間に火を焚いていたのか、ウロボロスとサエラが仲良く座ってヤゴの脚を炙りだしていた。
ベタとガマは互いの顔を見合わせ、これはまずいと頷き合う。そして猛ダッシュでシオンの元へと走って行った。この異常事態を知らせるために。
「シオン!。シオン!。」
「緊急事態。」
大量のヤゴの死骸を処分しているシオンたちの元へと駆け寄ったベタとガマは、よく見る緑色の髪とアホ毛が伸びる少女の背後にたどり着くと、服を引っ張って注意を自分たちへ向けようとする。
急に衣服の引かれる感覚にシオンは驚いたように目を見開いて振り返ったが、その正体が仲間だと気付く。
「え、どうしたんですか二人とも」
事情知らないシオンは、まさかヤゴの増援ではと嫌な想像が頭をよぎる。
が、ベタとガマは眉を下げ、困った子供が大人に頼るようにビッとウロボロスたちのいる方へ指を差した。
「来て。来て。大変。」
「竜王様。サエラ。とても悪食。」
「はい?」
言っている事が理解できず聞き返すシオンだが、説明している暇は無いと言わんばかりに服の端、あるいは手を引かれ引っ張られる。
「とにかく。来て。」
「追従。」
「わわっ」
Sランカーの力は見た目よりも強い。シオンもそれなり、否、バンパイアロードクラスの怪力を手にしているが、常時ずっと力を込めているわけではない。
しかもベタとガマはあくまで味方だ。抵抗する意味もなく、シオンは引かれるまま足を前へ押し出した。
「なんだか知らんが頑張れ~」
「ん」
第三者は無関係ですとガルムとメアリーが他人事のように手を振った。実際他人事だが。
そしてベタとガマにシオンが連れてこられたのは、ヤゴの死体を焼却している地点から少し離れた場所で、ヤゴの脚を焚き火で炙るウロボロスとサエラがいた。
キャンプ気分か。
何度か見た光景にシオンは口をへの字に曲げる。
「・・・何してんスか」
いつもより幾分か雑なセリフだ。それでも身内が来たことに気付いたウロボロスはにこやかに笑う。
「おぉシオンよ。見ての通りだ」
「いや意味がわからねぇんですけど」
「ヤゴの脚を焼いてる」
サエラの返答にシオンは頭痛を抑えるように片手を頭に当て、目元にシワを作りながら瞳を閉じた。
「まさかとは思いますけど・・・それ、食べようとしてませんよね?」
「そうだが?」
「そうだけど」
見ればわかるだろう?と小首を傾げるウロボロスとサエラ。シオンは「食えるわけないじゃないですか!」と怒鳴りたい衝動を必死に抑え、震える拳をギュッと握りしめる。
「あのですねぇ、食べられるわけないじゃないですかそんなの・・・!」
「焼けば大抵食えるよ姉さん」
美味しいか不味いは抜いてねとシオンはサエラの言葉の後を内心で続ける。
リメットの泉でデメニアを大量に釣った時も同じ事を言っていたのをシオンは思い出した。
そして数秒後にはあまりの不味さに吐き捨てたことも。
「だいたいなんで食べようと思ったんですか!?しかも虫を!」
「カニっぽいだろ?」
ドヤッとウロボロスが得意げな表情を浮かべる。
「お二人はウォリアーアントの味を忘れたんですか!?」
最後の切り札だと、シオンは最初の悲劇を口にした。だがそれを聞いてもウロボロスとサエラはキョトンと顔を見合わせ、そのまま和やかなほんわかした空気を放ちそうなゆるい顔で「HAHAHA」と笑う。
謎のウザさにシオンはイラッとした。
「シオンよ、アリとヤゴは違うぞ?」
ヤゴとカニも違いますけどね!とシオンは口に出さずにツッコんだ。
「また、姉さんはすぐそうやって」
「大袈裟であるからのぅ」
「・・・もう好きにしてくださいよ」
どかっとあぐらをかいて座り、ももに肘を当てて頰に手を添えたシオン。
説得を完全に諦めたシオンにベタとガマはすがるように「「シオン~。」」と弱った声を出すが、こうなると何を言っても無駄だと知ってるシオンにはどうすることもできない。
するとちょうど焼き上がったのか、ウロボロスとサエラは焼けたヤゴの脚を躊躇いなくかぶりついた。
ポロポロと溢れる水気のない肉。噛むたびに肉は崩れて口の中に肉片が飛び散る。
味は生臭さを肉に変換したような不快なもので飲み込もうとするほど口内に張り付いて・・・。
「「まっず」」
「なんであるかぁこれ、口の中がぁ」
「腐った羊皮紙食べてるみたい」
「「おぇぇぇぇ」」
「竜王様。しっかり。」
「おいたわしや。」
懲りないっすねとのたうち回る二人を眺めつつ、また今後もこういう事があるんだろうなぁとスッと目を閉じた。
なぜ二人がゲテモノ好きになったのか理由がわからない。ただ、確実に言える事がある。
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