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第二章
34.気持ちの芽生え
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ラサラスとの初対面はいつの間にか終わっていて、二匹はアルシャウに連れられて部屋を移動した。
さっきの書斎から本棚を除いたような、飾り気のない客間へ押し込まれる。
言葉なく移動して、ソファにぽすんと腰掛け、同じように横に座っているレグルスを見る。
「レグルスのツガイはあの子なんだ」
「っちがう!」
わっと火が燃え盛るようにレグルスが反応した。
たてがみでもないのに髪が逆立ち、しっぽもぴんと立っている。
耳はぺたりと伏せられて、嫌がっている彼の表情が、父の話が寝耳に水だったことを物語っている。
「あんなしらないメスとツガイになるわけないじゃん!」
「でも、ラサラスさまは」
「お父さんなんかしらないっ! ひさしぶりに会えたのに、あんな……オレの相手をかってに決めるなんておかしいよ、タビトもそう思うだろ!?」
タビトはどう思ったか、考えてみた。
レグルスのツガイだという少女を見て、なんだか変だと思った。
あの少女とレグルスが仲良く並び立つところがどうしても想像できなかったから。
でも、それだけだった。
アルシャウも、ツガイはふつう男と女のことだと言っていたではないか。
それならば、今は相性の良くなさそうな二匹もいつかは馴染んで、仲睦まじくなるのだろう。
ライオン同士で、レグルスによく似た赤ちゃんが生まれて。
オス同士で、ライオンとトラが一緒にいるより、きっと自然だ。
「タビト……なにをかんがえているの?」
考えを見透かすように、レグルスがタビトの眼を覗き込んできた。
掴まれた腕が痛い。でも思ったことは変えられない。
微かな拒絶の色を見て取ったか、レグルスはびくりと体を震わせてタビトから離れた。
その直後、二匹の間にばさりと紙束が差し出される。
馬車の中でタビトたちが取り組んだ課題を黙々とチェックをしていたアルシャウだった。
「ほれ、丸付けしたぞ。移動中だったってのにまぁまぁ優秀だな。しかしガキってのは目離すとすぐケンカおっぱじめやがるなぁ」
「……ケンカじゃないし」
「ケンカ未遂ね、はいはい。それよりここはタビトのための客間だ。坊っちゃんは自分の部屋があるだろ、そっち行け」
「……」
いつもはアルシャウになんだかんだと噛みつくレグルスも、今日は思うところがあったのか、すごすごと部屋を出ていった。
ドアが閉められるまでに何度も視線を感じたが、タビトは返さなかった。
レグルスのことをこんなに拒絶したことは今までにない。
「混乱してるな」
子ライオンが座っていた場所に、オトナのトラがどっかりと座る。
ソファが揺れた。
「許嫁がいたこと、そんなにショックだったか?」
「ショック? ……うーん、わかんない……」
「よく考えろ、おまえにとって重要なことだ。ついでに心優しい俺様が、許嫁について解説してやろう」
アルシャウ先生の用語解説によれば、許嫁とは「親が決めた、子のツガイ相手」。
レグルスがまだ人化もうまくできないような幼少期に、山岳地帯のライオン一族から年が近い彼女を、と取り決めたのだという。
「赤ちゃんの頃の話だからな、もちろん坊っちゃんが相手を選んだわけじゃない。幼い頃に一度面通ししただけだし、お互いほぼ初対面だな」
「そんな相手と、ツガイになるものなの?」
「普通はないが、ライオン族ってのは普通じゃないからな。群れの維持や血統ってもんに並々ならぬこだわりやプライドがあるんだ」
ネコ科は群れを作らない。
ほとんどの種類がそうで、それは獣人社会でもそれほど変わらず、当然トラも群れること自体苦手な部類だ。群れを形成することがあってもそれは生存のためであり、基本は血縁のみを対象とする。
しかしライオンだけは違う。
ライオンのオスは群れを作り上げることに特化していると言ってもいい。
自分の元に新たな群れを作ることも、既存の群れに入り込んでまとめ上げることも得意だ。
圧倒的なカリスマ性とリーダーシップに基づくその習性は、草食の群れとは全く異なり、イヌ科の統率ともまた違う。
さらにライオン獣人は、他種族の獣人相手でも群れのリーダーになれる。
個性の強い獣人たちを種族問わずまとめ上げ、率いることのできるオスライオンは、獣人社会でも一目置かれる存在だ。
「カンタンに言い換えれば、ラサラスの旦那は坊っちゃんを早く一人前にしたいんだろうな。社会でライオンらしい統率力を発揮するにしても、まず自分の足元が固まっていないと揺らいでしまう。そのためには家族、血縁、そういった身近で強固な繋がりを早めに作ってやろうっていう……要は親心だ」
「オヤゴコロ……そっかぁ」
「だからといって、よりによってタビトと一緒のときに会わせるのはどうかと思ったが……」
ぶつぶつつぶやくアルシャウに、タビトは首を傾げながら尋ねる。
「そうだアルシャウ。僕たちあの子に『ふけつ』って言われたんだ。どういう意味?」
「不潔? そりゃあ、汚いとか穢らわしいとかそういう……待て、どういうシチュエーションでそんなこと言われたんだ?」
「どうって、レグルスとあそんでるときだけど」
「いやただ遊んでるだけでそんなことは……まさかおまえらもうそこまで……」
なにやらさらにぶつぶつ言い始めてしまったアルシャウをよそに、タビトはソファの背に深くもたれた。
獣型で芝生に転がってレグルスと遊んでいただけだ。
それが汚いという気持ちに繋がるのだろうか。
もしかすると、タビトの見た目のせいでレグルスまでそう思われてしまったのだろうか。
(いやだな……)
やわらかいソファの座面に、気持ちどころか体まで沈んでいきそうだ。
晴れやかな気持ちになれなくて、レグルスに会いたい気持ちが募る。
会って話をして、お互いに毛づくろいをすれば落ち着くとわかっていたのに、彼は今いない。
「許嫁と顔合わせさせたってことは、旦那は坊っちゃんにプライドを作らせる気だ」
苦々しい顔のアルシャウに、タビトはまたこてんと首を傾げた。
「レグルスのプライドはもうあるよ?」
「あぁ知ってるさ。俺はな。だがラサラスの旦那は知らない。それにあの方は……異種族のおまえがプライドのメンバーだなんて認めないだろうな」
「え……」
「このままじゃタビト、おまえと坊っちゃんの作ったプライドは無視されて、ブルーシアとのプライドを作り直される。おまえが入る余地はなくなる」
アルシャウの不吉な予言を裏付けるように、その日レグルスは戻ってこなかった。
タビトとアルシャウが同じ客間で休むとなれば、怒鳴り込んできそうものなのに、客間の二台のベッドに二匹のトラが寝支度を整えても、タビトの主は来なかった。
「なんせ久しぶりだからな、家族と積もる話もあるだろ。心配しなくてもすぐまた会える」
「いつ? あした?」
「んー、多分な。俺からもはたらきかけてやる。だからほら、早く寝ろ。馬車移動で疲れてんだろ」
「うん……」
とろとろと落ちてくる眠気はまぶたを押し下げるのに、レグルスが今にも顔を出すのではないかと気になって寝付けない。
人型でいるのは疲れるので獣型に戻ったが、それでもうまく眠れない。
「子守唄でも歌ってやろうか」
「こもりうたってなに?」
「眠れない子どもに聞かせる歌だよ」
毛布にくるまるタビトの肩をぽんぽん撫でながら、アルシャウはなにかを口ずさむ。
それが歌、音楽と呼ばれるものなのかどうか、タビトにはわからなかった。
音楽に接したことがほとんどなく、なおかつアルシャウは音痴だった。
しばらく音程の壊れた歌を聞いていたタビトだったが、なんだかおかしくて笑ってしまった。
音楽を知らないタビトにも、思ったように歌えなくてなんとも言えず変な顔をしているアルシャウのようすがおかしいことはわかった。
「アルシャウへんなの。ふふ」
「うっせ。寝ないガキのお守りなんてしたことねーんだよ。ほら、これなら文句ないだろ」
ついに文化的な方法でタビトを寝かしつけるのを諦め、アルシャウは寝間着を脱ぎ捨てた。
見上げるほどに大きなトラが、ベッドをぎしぎし言わせながら乗り上がってくる。
しっぽを優雅に丸めながら寝そべったオスのトラは、タビトを自身の胸元へ乱暴に引き寄せた。
こんなに力強い鼓動を聞いたことがない。
タビトは目を丸くしたが、押し付けた頬に伝わる仲間の穏やかな呼吸音や、かすかに草木の香りのする被毛のにおいを吸い込んでいるうちに、気持ちが落ち着いてきた。
「まったく、子どもってのは世話が焼ける……」
アルシャウのぼやきは耳に入らず、タビトはやっと安心できる眠りにつくことができたのだった。
さっきの書斎から本棚を除いたような、飾り気のない客間へ押し込まれる。
言葉なく移動して、ソファにぽすんと腰掛け、同じように横に座っているレグルスを見る。
「レグルスのツガイはあの子なんだ」
「っちがう!」
わっと火が燃え盛るようにレグルスが反応した。
たてがみでもないのに髪が逆立ち、しっぽもぴんと立っている。
耳はぺたりと伏せられて、嫌がっている彼の表情が、父の話が寝耳に水だったことを物語っている。
「あんなしらないメスとツガイになるわけないじゃん!」
「でも、ラサラスさまは」
「お父さんなんかしらないっ! ひさしぶりに会えたのに、あんな……オレの相手をかってに決めるなんておかしいよ、タビトもそう思うだろ!?」
タビトはどう思ったか、考えてみた。
レグルスのツガイだという少女を見て、なんだか変だと思った。
あの少女とレグルスが仲良く並び立つところがどうしても想像できなかったから。
でも、それだけだった。
アルシャウも、ツガイはふつう男と女のことだと言っていたではないか。
それならば、今は相性の良くなさそうな二匹もいつかは馴染んで、仲睦まじくなるのだろう。
ライオン同士で、レグルスによく似た赤ちゃんが生まれて。
オス同士で、ライオンとトラが一緒にいるより、きっと自然だ。
「タビト……なにをかんがえているの?」
考えを見透かすように、レグルスがタビトの眼を覗き込んできた。
掴まれた腕が痛い。でも思ったことは変えられない。
微かな拒絶の色を見て取ったか、レグルスはびくりと体を震わせてタビトから離れた。
その直後、二匹の間にばさりと紙束が差し出される。
馬車の中でタビトたちが取り組んだ課題を黙々とチェックをしていたアルシャウだった。
「ほれ、丸付けしたぞ。移動中だったってのにまぁまぁ優秀だな。しかしガキってのは目離すとすぐケンカおっぱじめやがるなぁ」
「……ケンカじゃないし」
「ケンカ未遂ね、はいはい。それよりここはタビトのための客間だ。坊っちゃんは自分の部屋があるだろ、そっち行け」
「……」
いつもはアルシャウになんだかんだと噛みつくレグルスも、今日は思うところがあったのか、すごすごと部屋を出ていった。
ドアが閉められるまでに何度も視線を感じたが、タビトは返さなかった。
レグルスのことをこんなに拒絶したことは今までにない。
「混乱してるな」
子ライオンが座っていた場所に、オトナのトラがどっかりと座る。
ソファが揺れた。
「許嫁がいたこと、そんなにショックだったか?」
「ショック? ……うーん、わかんない……」
「よく考えろ、おまえにとって重要なことだ。ついでに心優しい俺様が、許嫁について解説してやろう」
アルシャウ先生の用語解説によれば、許嫁とは「親が決めた、子のツガイ相手」。
レグルスがまだ人化もうまくできないような幼少期に、山岳地帯のライオン一族から年が近い彼女を、と取り決めたのだという。
「赤ちゃんの頃の話だからな、もちろん坊っちゃんが相手を選んだわけじゃない。幼い頃に一度面通ししただけだし、お互いほぼ初対面だな」
「そんな相手と、ツガイになるものなの?」
「普通はないが、ライオン族ってのは普通じゃないからな。群れの維持や血統ってもんに並々ならぬこだわりやプライドがあるんだ」
ネコ科は群れを作らない。
ほとんどの種類がそうで、それは獣人社会でもそれほど変わらず、当然トラも群れること自体苦手な部類だ。群れを形成することがあってもそれは生存のためであり、基本は血縁のみを対象とする。
しかしライオンだけは違う。
ライオンのオスは群れを作り上げることに特化していると言ってもいい。
自分の元に新たな群れを作ることも、既存の群れに入り込んでまとめ上げることも得意だ。
圧倒的なカリスマ性とリーダーシップに基づくその習性は、草食の群れとは全く異なり、イヌ科の統率ともまた違う。
さらにライオン獣人は、他種族の獣人相手でも群れのリーダーになれる。
個性の強い獣人たちを種族問わずまとめ上げ、率いることのできるオスライオンは、獣人社会でも一目置かれる存在だ。
「カンタンに言い換えれば、ラサラスの旦那は坊っちゃんを早く一人前にしたいんだろうな。社会でライオンらしい統率力を発揮するにしても、まず自分の足元が固まっていないと揺らいでしまう。そのためには家族、血縁、そういった身近で強固な繋がりを早めに作ってやろうっていう……要は親心だ」
「オヤゴコロ……そっかぁ」
「だからといって、よりによってタビトと一緒のときに会わせるのはどうかと思ったが……」
ぶつぶつつぶやくアルシャウに、タビトは首を傾げながら尋ねる。
「そうだアルシャウ。僕たちあの子に『ふけつ』って言われたんだ。どういう意味?」
「不潔? そりゃあ、汚いとか穢らわしいとかそういう……待て、どういうシチュエーションでそんなこと言われたんだ?」
「どうって、レグルスとあそんでるときだけど」
「いやただ遊んでるだけでそんなことは……まさかおまえらもうそこまで……」
なにやらさらにぶつぶつ言い始めてしまったアルシャウをよそに、タビトはソファの背に深くもたれた。
獣型で芝生に転がってレグルスと遊んでいただけだ。
それが汚いという気持ちに繋がるのだろうか。
もしかすると、タビトの見た目のせいでレグルスまでそう思われてしまったのだろうか。
(いやだな……)
やわらかいソファの座面に、気持ちどころか体まで沈んでいきそうだ。
晴れやかな気持ちになれなくて、レグルスに会いたい気持ちが募る。
会って話をして、お互いに毛づくろいをすれば落ち着くとわかっていたのに、彼は今いない。
「許嫁と顔合わせさせたってことは、旦那は坊っちゃんにプライドを作らせる気だ」
苦々しい顔のアルシャウに、タビトはまたこてんと首を傾げた。
「レグルスのプライドはもうあるよ?」
「あぁ知ってるさ。俺はな。だがラサラスの旦那は知らない。それにあの方は……異種族のおまえがプライドのメンバーだなんて認めないだろうな」
「え……」
「このままじゃタビト、おまえと坊っちゃんの作ったプライドは無視されて、ブルーシアとのプライドを作り直される。おまえが入る余地はなくなる」
アルシャウの不吉な予言を裏付けるように、その日レグルスは戻ってこなかった。
タビトとアルシャウが同じ客間で休むとなれば、怒鳴り込んできそうものなのに、客間の二台のベッドに二匹のトラが寝支度を整えても、タビトの主は来なかった。
「なんせ久しぶりだからな、家族と積もる話もあるだろ。心配しなくてもすぐまた会える」
「いつ? あした?」
「んー、多分な。俺からもはたらきかけてやる。だからほら、早く寝ろ。馬車移動で疲れてんだろ」
「うん……」
とろとろと落ちてくる眠気はまぶたを押し下げるのに、レグルスが今にも顔を出すのではないかと気になって寝付けない。
人型でいるのは疲れるので獣型に戻ったが、それでもうまく眠れない。
「子守唄でも歌ってやろうか」
「こもりうたってなに?」
「眠れない子どもに聞かせる歌だよ」
毛布にくるまるタビトの肩をぽんぽん撫でながら、アルシャウはなにかを口ずさむ。
それが歌、音楽と呼ばれるものなのかどうか、タビトにはわからなかった。
音楽に接したことがほとんどなく、なおかつアルシャウは音痴だった。
しばらく音程の壊れた歌を聞いていたタビトだったが、なんだかおかしくて笑ってしまった。
音楽を知らないタビトにも、思ったように歌えなくてなんとも言えず変な顔をしているアルシャウのようすがおかしいことはわかった。
「アルシャウへんなの。ふふ」
「うっせ。寝ないガキのお守りなんてしたことねーんだよ。ほら、これなら文句ないだろ」
ついに文化的な方法でタビトを寝かしつけるのを諦め、アルシャウは寝間着を脱ぎ捨てた。
見上げるほどに大きなトラが、ベッドをぎしぎし言わせながら乗り上がってくる。
しっぽを優雅に丸めながら寝そべったオスのトラは、タビトを自身の胸元へ乱暴に引き寄せた。
こんなに力強い鼓動を聞いたことがない。
タビトは目を丸くしたが、押し付けた頬に伝わる仲間の穏やかな呼吸音や、かすかに草木の香りのする被毛のにおいを吸い込んでいるうちに、気持ちが落ち着いてきた。
「まったく、子どもってのは世話が焼ける……」
アルシャウのぼやきは耳に入らず、タビトはやっと安心できる眠りにつくことができたのだった。
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