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第一章

20.襲撃

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 ハカセはムルジムに話を通して、すぐに荷を整えた。
 といってもろくな所持品はなく、持ち物といえば丈夫な体と立派な毛皮のみ、ほとんど身一つだ。
 向こうでの滞在中はハカセが生活の一切を面倒見てくれるらしい。
 行き先は西、森を突っ切って進んだ先の大きな町。
 そこにはハカセの研究所があって、それ以外にも多くの施設やお店、獣人たちの住処が立ち並ぶのだという。
 町には楽しいことがたくさんある、とハカセは言うけど、そういうものに心躍らせることはきっとない。
 楽しさを分かち合う相手が隣にいなければ、ただの風景でしかない。

 心細いが、頷いてしまった以上取り消すことはできなかった。
 とぼとぼとハカセの後ろについていき、外へ出る。
 レグルスはムルジムと連れ立って、屋敷の正門まで見送りに来てくれた。

「……やっぱりオレもタビトといっしょに行っちゃダメ?」
「ダメです。坊っちゃんはお勉強がありますから」
「うぅ……」

 すでに何度かなされたやり取りで、レグルスの声には諦めが滲んでいる。

「タビトぉ……」
「早く帰ってこられるようがんばるね」
「うん……いってらっしゃい」

 送り出す言葉と裏腹に泣きそうなレグルスに苦笑して別れた。
 町へはハカセが乗ってきた「車」を使う。

「これにのるの?」

 車の横にはウマがいた。
 茶色い毛の、タビトが見上げる大きさの、立派な体つきのウマだ。
 ここでは車は動物が引いてくれて、ウマが引くものは「馬車」と呼ばれているという。

「ごあいさつできるかな」
「……よろしく、です」

 首や体に車を引くためのベルトをたくさんつけたウマが、タビトの挨拶にぺこりとお辞儀してくれたように見えた。
 タビトが知っている車は、速いかわりに固くて臭くてうるさいものだったが、ハカセが乗る車はウマが引っ張るもので、速さはそれほどでなく臭くもうるさくもない。

「嬉しいなぁ、タビトを研究所に招待できるなんて。もらった毛だけじゃ分析に限界があるからね。きみのような子を調べられるなんて私は幸運だ」
「……」
「そう不安そうにしないでくれ。長くとも一月で帰れるよ。それまでに人化を習得すればレグルス坊っちゃんも喜んでくれるだろう?」
「……うん」

 一ヶ月もレグルスに会えないのか。
 無性に泣きたくなって、でも泣きたくなくて、窓の外を睨みつけた。
 あまり揺れない車の中で、移りゆく風景を眺め続ける。ハカセが話しかけてくることもなく、静かな道行き。

 変化があったのは、流れる景色が濃い木々の集まりになった頃だった。
 レグルスの屋敷の裏にある森は思っていたよりずっと深くて、奥に行くほど光が届かず暗くなっていく。そのうちまた明るくなるとハカセは言ったけど、今はまるで夕暮れみたいだ。
 そんな場所で、車がガタンと大きく揺れた。

「わっ」
「なんだ?」

 大きな揺れと同時に車は進まなくなった。
 ウマが足を止めてしまったようだ。がたがたという物音に、鳴き声も聞こえる。

「倒木でもあったかな。どうかしたか?」

 ハカセが車を出た。タビトもおそるおそる後に続く。
 車の外には、明らかな緊張感が漂っていた。肌に感じるその圧力に体がこわばる。
 首を回すと、車の前方に黒っぽい影が立っていた。
 獣人だ。
 ウマの姿がなく、代わりに茶色い布を身に纏ったヒトが倒れている。
 このときはじめて、車を引っ張ってくれていたのがウマの獣人だったことを知った。

「なんだきみたちは」
「金目の物を置いていけ。命までは取らない」

 ハカセは影の要求に応えず、身を低くした、その時。
 前のめりにハカセが倒れた。

「っ、ハカセ!?」

 急に後ろから現れた獣人に背中を殴られたのだ。
 幸い意識は奪われなかったが、不意をつかれ痛みに呻くハカセの体は、あっという間に拘束されてしまった。

「くっ、盗賊か!」
「半分正解だ。そっちは副業だが……どうやら今回は本業の方もできそうだ」
「何……?」

 盗賊トーゾクと呼ばれた男たちは二手に分かれ、半分が車の中を物色し始める。
 残る半数はハカセとウマ獣人の元に残り、そして一番背が高く威圧感のある男が、こちらを見た。
 声を出すこともできず、ただ目を見開いて固まっていたタビトに向けられる、ぞっとするほど色のない視線。

「アルビノのトラの子か。こいつは珍しい。もらっていくぞ」

 男が冷たく、鋭く、「珍しいもの」を眺める目でタビトを見るのを、震えて受け止めることしかできなかった。
 怖い。
 ここにいる者は皆タビトより強い。おまけに、他者を害することになんのためらいも持ってない。────へたに動けば殺される。
 歯の根が合わずぶるぶる震えるタビトに、男は手早く首輪を付けた。
 太く分厚いそれを引っ張られると抵抗できない。引きずられていくしかない。

「やめろっ、タビトを離せ! くそっ、こんなもの……!」

 ハカセが縛られた体をねじって暴れても、拘束はとけない。
 獣人なら誰しも呼吸をするようにできるはずの、獣への変化ができないらしい。
 タビトを引きずる盗賊が鼻で嗤った。

「諦めな。あんた見たところ大型のネコ科だろ。獣化されると面倒なんでな、そのままそこで転がってろ」
「くぅ……っ」
「金とこいつは頂いていくが、あとのもんは残しといてやる。無駄な抵抗はするな。イヌに噛まれたと思って忘れろ」

 車の中を物色していた盗賊たちが戻ってきて、彼らが連れてきたウマに跨る。
 森へ入るつもりだ。
 ハカセから離れたら……もう二度と帰れない。
 目裏にレグルスの笑顔が瞬いた。

「ぅわぁああっ!」

 力を振り絞り、恐怖に強張っている体を無理やり動かして、タビトは暴れた。
 目の前にあった獣人の足に渾身の力で噛みつく。
 爪を全開にして、男の体や、襲い来る獣人の腕、飛びかかってきたものの顔、触れたものすべてを引っ掻く。

「こいつっ大人しくしろ!」
「やだ! さわるなっ!」
「ん? おまえ、獣人だったのか」

 全力の抵抗も長くは続かず、結果的にはちょっとした反抗にしかならなかった。取り押さえられ、首輪を掴まれ男の眼前に晒される。
 その顔も引っ掻いてやろうとしたけど届かない。
 後足も振り回したけど、あっさり掴まれて封じられてしまう。
 獣人共通語を喚くタビトを、盗賊の男はつまみ上げてにやりと嗤った。

「アルビノのトラ、しかも獣人とは……こりゃ大儲けだ」
「はなせってば! やだ、やだ!」
「人型にならなかったのは賢明だったが、こんなチビじゃな。諦めろ、おまえは売られるんだ」

 売られる?
 その言葉を投げつけられるのは初めてじゃない。
 母さんを奪い、帰る場所を奪い、尊厳を、誇りを、希望を、未来を、大切な何もかもを奪ったあいつらも、同じことを言ってた。
 こいつらも同じだ。悪党だ。
 体中の血が沸き立つように怒りが燃えた。

 よみがえるのは────絶対に忘れられない記憶。
 僕が「珍しい」ばかりに、僕らは追い立てられ、かあさんは地に伏せた。
 耳をつんざく轟音。ぐったりと動かない体。赤い生命が流れ出して大地に吸い込まれていく。
 凪いだ水の底のように濁った目は、もう僕を映してくれることはない。
 あの日の悲しみと怒りがこの身を激しく揺さぶった。
 視界が赤く染まっていく。

「あっ、こら!」

 盗賊が焦った声を出して手を伸ばしてくる。
 それが嫌で、触られたくなくて、タビトは四肢をがむしゃらに振り回した。
 さっきはダメだったその抵抗が、今度はなぜか成功した。タビトは魔の手から逃れ、地面に尻もちをついた。
 痛い。地面がとても冷たい。

「人化したか。だがまぁ、その姿のほうが非力そうだ」
「え?」

 男の言葉が理解できず自身を見下ろす。
 白いはずのタビトの体は、毛が全然生えていなかった。
 レグルスのものとは違う、どちらかといえばフェルカドのものに近い小麦色のつるつるした肌。
 わけのわからない方向に折れ曲がっている足と、明らかに長くなっている腕。指も細長く、尖った爪だけがトラらしさを残している。
 地表をざり、と撫でたしっぽは腰から伸びていて、おそるおそる触れた頭のてっぺんには慣れ親しんだ感触の耳が生えている。
 鏡はないけど、わかる。
 タビトは今、「人の姿」をしている。

「おら、大人しくしろ」
「……ッ! や、やだっ!」
「いてっ引っ掻くな!」

 盗賊はニヤニヤと下卑た笑みを隠そうともせず腕を伸ばしてくる。
 移動しようとしても、まるで四肢が自分のものじゃないみたいにぐにゃぐにゃして、ちっとも使いこなせない。
 このままじゃまた捕まってしまう。

「助けて、たすけてレグルスーっ!」

 情けなくも潤む視界と、力の入らない体を必死に動かして、叫んだ。
 レグルスはいないのに。自ら置いてきてしまったのに。

「タビトっ!」

 だから、レグルスの声がするはずないのに。

「あれ、タビトだよな?」

 姿形が変わってしまったタビトに一瞬驚いて、すぐに笑顔を向けてくれた黒と金の獣人。
 人型のレグルスの背後に庇われて、嗅ぎ慣れたケモノの匂いに包まれて、タビトは堪えきれず小さく鳴いた。
 だって来てくれた。たった一匹のタビトの主が。

「おまえらっタビトに何すんだ!」
「威勢のいいガキだな。まとめて捕まえるぞ」

 とはいえ事態はあまり好転していなかった。
 多勢に無勢は変わらず、レグルスとて子どもだ。オトナの獣人たちに敵いそうもない。
 レグルスはタビトを背にかばい、鋭い犬歯を剥き出しにして唸ってくれたが、盗賊は人型の子ライオンを脅威に感じなかったようだ。
 ダメだ、このままじゃ捕まってしまう。タビトだけじゃなくレグルスまで。
 逃げて、と言いかけたとき、タビトたちの目前に迫っていた盗賊が突然横倒しになった。

「ぐ、ぁあああっ! てめぇっ」

 男を襲っているのは、大きなクロヒョウだった。
 全身の筋肉が隆起して、太い前肢が男を押さえつける。
 強靭な牙と顎は捕らえた獲物を決して逃さない。
 突然現れた、この場で最も強い獣に、盗賊たちが子ども二匹を放り出して戦闘態勢を取る。
 しかし誰一人獣型にはならなかった。
 盗賊たちの中に大型のネコ科に敵う種類の獣人がいないのだ。

「坊っちゃん。タビトを馬車まで連れて逃げて」
「わかった。行こうタビト」

 クロヒョウは聞き覚えのある声でしゃべった。
 ハカセの声だ。盗賊が言ったように、彼は大型のネコ科だった。
 ぐぉおん、と地響きのような声で唸るハカセは、味方とわかっていても恐ろしい。直接睨まれている盗賊たちは、その隙のない肉食獣の威容に一歩も動けないらしかった。
 タビトはレグルスに腕をひかれながらどうにか窮地を脱した。

「タビト、後ろ足で立てない? その走り方じゃ手がキズついちゃうよ」
「わかんない……二つ足で歩いたことなんてないもん」
「だよなぁ」

 タビトは必死に、異様に長く伸びた後肢を持て余しながらヨタヨタ走った。
 地面に前足を突くたび、石くれや木の根が柔い肌に突き刺さって痛い。通り過ぎる枝葉が体に当たるのも痛い。
 人型とはなんて弱く扱いにくい姿だろう。
 なんとか馬車にたどり着き、しかし狭い車内に入る気になれず木々の隙間を睨みつける。
 レグルスはタビトの無毛の肌に布を巻いてくれた。毛が生えていないとすぐに体が冷えてしまうらしい。
 しばらく待っていると、下草を割りながらクロヒョウが戻ってきた。
 同時に見覚えのある栗毛のウマも姿を現す。

「ハカセ! 無事だったんだ」
「もちろん。坊っちゃん、タビトを守れて偉かったですね」
「うん、間に合ってホントによかったよ」

 クロヒョウはウマとも話をした。
 馬車を引いてくれていた馬獣人に大きなケガはなく、拘束されただけらしい。森を駆け抜けて町に盗賊のことを知らせに行って、戻ってきてくれたのだという。

「すぐに自警団が駆けつける。追跡は彼らに任せよう。タビト、怖い思いをさせてごめんね」

 上手く立てずレグルスにしがみついているタビトに向かって、ハカセは黒い頭を垂れた。
 ハカセが謝ることじゃない、と思うのに、本当に怖かったからすぐに言葉が出なかった。
 なにかしゃべったら、また涙腺が緩んでしまいそうで。
 ハカセはそんな気持ちをわかっているようで、自警団が到着するまで獣の姿のまま周囲を警戒してくれた。
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