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番外 - 破壊神狂想曲
02.誘引作戦
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事務員さんは疲れて見えた。
応接セットに通され挨拶もそこそこに本題に入る。
「地上で暴れているアレは、私の知り合いの破壊神です」
「えっ……な、なんで……」
一つの世界に破壊神と創造神は一柱ずつ。
それがあまねく世界の大前提。
世界からどちらか、もしくはどちらも神がいなくなることはあったとしても、同種で二柱の神が同じ世界に存在することだけはあり得ない。
なのにそれが今、あり得てしまっているということなのか。
動揺する俺と、無表情で正面を睨みつける創造神を交互に見て、事務員さんは深々と嘆息しながら説明してくれた。
「隠しても仕方がないので話しますが、アレはかつて私と共に世界の運営を担っていたものです」
脳裏に、以前事務員さんが話してくれた彼の過去が思い出された。
元は創造神だったと彼は言った。
しかし破壊神と交わって創造の力を失い、世界の維持ができなくなった。
その後どういう経緯か神ではなく、神を補佐する事務員として本部に再雇用され、この世界へ派遣され……今に至るという。
「つまり……事務員さんの恋人だっていう……」
「恋人ではありません。知り合いです」
「はぁ」
強めに否定された。
「奴がどうやってこの世界に、しかもよりにもよって地上に現れたのかは不明です。その辺は本部に問い合わせないとわからないのですが、問題は奴の目的がおそらく私であり、今地上に実害が出ている、ということでしょう。とにかく奴をなんとかします」
「そ、そうですね。具体的にはどうしますか?」
「奴は腐っても神。この雲海まで上ってこられるはずです。道しるべさえ示してやれば」
事務員さんの作戦はシンプルだった。
暴れている破壊神は、事務員さんを狙ってやってきているはず。それなら事務員さんの気配をちらつかせ、地上を離れ雲海へやってくるよう誘導する。
雲海の上ならば創造神の力は絶対で、創造神が力を振るっても地上に影響が出ないよう配慮できる。
つまりおびき寄せた侵入者を総司郎の力で捕まえる、という流れだ。
「話はわかりました。総司郎、事務員さんと相談して捕まえ方を決めてくれ」
「わかった」
「事務員さん、俺が手伝えることはありますか?」
「ありがとうございます、ぜひお手伝いをお願いします」
話が終わる頃には、事務員さんはいつもの調子を取り戻し始めていた。
少し食えない印象のビジネススマイルを浮かべる彼に、俺はしっかりと頷いて応えた。
見渡す限り雲の海、上位次元たるこの空間。
基本的には綻びのない場所だが、地上を観察するために穴が開いている場所があり、また破壊の力で一部穴を開けることもできる。
俺は力が強くないから、最上級創造神である総司郎の雲海を割ることはできないが、事務員さんが振るう黒い炎の破壊の力であれば大穴を開けられる。
そのうえこの黒い炎には事務員さんの力が混ざり、しっかりと気配を感じ取れる。
俺は地上のニルたちに作戦を伝達したのち、侵入者がやってくると予想される場所に身を潜めた。
身を潜めるって言っても、総司郎と一緒に事務所の影に隠れただけだが。
「行きます」
侵入者をおびき寄せるための炎が用意された。
事務員さんの手から落ちた黒炎が雲海に小さな穴を開ける。以前開けた大穴と比べればささやかな、頭一つ分くらいのものだ。
炎が見えなくなり、しばし静かな時間が流れ────それはやってきた。
何かが雲海へ干渉してきた気配。
総司郎はもっと前から気づいていただろうが、俺はその時に初めて直に存在を知覚した。
自分と似ているようで違う存在が、なんの配慮もしがらみもなく、驚異的な近さに存在しているという……これは、悪寒だ。
「大丈夫だよ」
ぐっと肩を抱かれ、自身が震えていたことを知る。
総司郎は雲海の穴を注視しながらも、俺の様子を気遣ってくれている。肩をさする手に手を重ねる。
事務員さんも総司郎もがんばってる。俺も踏ん張りどころだ。
少しずつ近づいてくる圧迫感のようなものに負けないよう、腹に力を込める。
そして────それは現れた。
「キャワン!」
「……え?」
予想したような衝撃や、破壊の力の放出などはなかった。
雲海の穴から素早く飛び出た小さな影。
それが破壊の力をまとっていることはわかるし、神格を持つ存在であることも間違いない。
しかし、見た目が。
「柴犬」
「黒柴だ……」
雲海の上に立つ、四本脚を踏ん張って吠えている、かわいいワンコ。
まんまるの黒目に黒い体毛、ところどころ白や薄茶の模様があって、目の上の眉毛みたいな白毛が特にかわいらしい。
闖入者は柴犬の姿をしていた。予想外すぎる。
だがここで「迷子の迷子の子犬ちゃん?」などと飛び出してはいけない。計画が台無しになってしまう。
「気づいたな」
黒柴は雲の匂いを嗅ぐように鼻を動かしていたが、ついに事務員さんの方を向いた。
侵入破壊神の目当てが事務員さんで、黒い炎に誘導されて姿を現すとすれば、最も囮に適しているのは事務員さん自身────本人がそう強く言うから、反対できなかった作戦だ。
事務員さんは雲海の上に座っている。いわゆる体育座りで。
メガネでスーツの成人男性が無表情で体育座りしている時点でだいぶシュールだが、それだけじゃない。
事務員さんの頭上には、事務員さんをすっぽり覆って余りあるほど巨大なカゴが天蓋のように被さっている。そのカゴは一部だけ持ち上がっているために、外から事務員さんの姿が見えるというわけだ。
カゴを持ち上げているのは、棒だ。
普通の樹木の枝よりだいぶ大きいが、真っすぐで安定感があり、総司郎が創ったものであるということ以外になんの変哲もない、ただの棒。
童話や昔話なんかで見る、小さめの鳥類を捕まえるためのカゴ罠。
その何倍もデカいやつに今、事務員さんはエサとして設置されている。
そこへ一目散に走っていく黒柴。
事務員さんにワンコが飛びかかり、完全にカゴの中に入ったのを確認して、俺は支えである枝を折って破壊した。
ぱたん、と閉まるカゴ。
「捕まえ……た?」
「うん」
なんとも呆気ない捕獲劇となった。
枝が折れ、ドーム状に伏せられたカゴへ総司郎と共に近づく。
カゴは微かにガタガタと揺れているが、出てくる様子はない。見た目はショボいが創造神謹製の捕獲器からは逃げられない。
「もうこのまま放っといて帰らない?」
「ダメに決まってんだろ!」
破壊の力を込めながらそっとカゴを開ける。
飛び出してきたものを捕縛しようとして、特に何も飛んできたりせず。おそるおそるカゴの中を覗き込むと、そこには。
芝犬にマウントを取られ、顔を舐められまくっている事務員さんの姿があった。
「あ、破壊神さん。捕まえました」
「それは捕まえたというか……」
よだれまみれでメガネがずり落ちている事務員さんが淡々と事実を告げる。
俺はなんだか妙に気疲れしてしまい、がっくりと肩を落とした。
応接セットに通され挨拶もそこそこに本題に入る。
「地上で暴れているアレは、私の知り合いの破壊神です」
「えっ……な、なんで……」
一つの世界に破壊神と創造神は一柱ずつ。
それがあまねく世界の大前提。
世界からどちらか、もしくはどちらも神がいなくなることはあったとしても、同種で二柱の神が同じ世界に存在することだけはあり得ない。
なのにそれが今、あり得てしまっているということなのか。
動揺する俺と、無表情で正面を睨みつける創造神を交互に見て、事務員さんは深々と嘆息しながら説明してくれた。
「隠しても仕方がないので話しますが、アレはかつて私と共に世界の運営を担っていたものです」
脳裏に、以前事務員さんが話してくれた彼の過去が思い出された。
元は創造神だったと彼は言った。
しかし破壊神と交わって創造の力を失い、世界の維持ができなくなった。
その後どういう経緯か神ではなく、神を補佐する事務員として本部に再雇用され、この世界へ派遣され……今に至るという。
「つまり……事務員さんの恋人だっていう……」
「恋人ではありません。知り合いです」
「はぁ」
強めに否定された。
「奴がどうやってこの世界に、しかもよりにもよって地上に現れたのかは不明です。その辺は本部に問い合わせないとわからないのですが、問題は奴の目的がおそらく私であり、今地上に実害が出ている、ということでしょう。とにかく奴をなんとかします」
「そ、そうですね。具体的にはどうしますか?」
「奴は腐っても神。この雲海まで上ってこられるはずです。道しるべさえ示してやれば」
事務員さんの作戦はシンプルだった。
暴れている破壊神は、事務員さんを狙ってやってきているはず。それなら事務員さんの気配をちらつかせ、地上を離れ雲海へやってくるよう誘導する。
雲海の上ならば創造神の力は絶対で、創造神が力を振るっても地上に影響が出ないよう配慮できる。
つまりおびき寄せた侵入者を総司郎の力で捕まえる、という流れだ。
「話はわかりました。総司郎、事務員さんと相談して捕まえ方を決めてくれ」
「わかった」
「事務員さん、俺が手伝えることはありますか?」
「ありがとうございます、ぜひお手伝いをお願いします」
話が終わる頃には、事務員さんはいつもの調子を取り戻し始めていた。
少し食えない印象のビジネススマイルを浮かべる彼に、俺はしっかりと頷いて応えた。
見渡す限り雲の海、上位次元たるこの空間。
基本的には綻びのない場所だが、地上を観察するために穴が開いている場所があり、また破壊の力で一部穴を開けることもできる。
俺は力が強くないから、最上級創造神である総司郎の雲海を割ることはできないが、事務員さんが振るう黒い炎の破壊の力であれば大穴を開けられる。
そのうえこの黒い炎には事務員さんの力が混ざり、しっかりと気配を感じ取れる。
俺は地上のニルたちに作戦を伝達したのち、侵入者がやってくると予想される場所に身を潜めた。
身を潜めるって言っても、総司郎と一緒に事務所の影に隠れただけだが。
「行きます」
侵入者をおびき寄せるための炎が用意された。
事務員さんの手から落ちた黒炎が雲海に小さな穴を開ける。以前開けた大穴と比べればささやかな、頭一つ分くらいのものだ。
炎が見えなくなり、しばし静かな時間が流れ────それはやってきた。
何かが雲海へ干渉してきた気配。
総司郎はもっと前から気づいていただろうが、俺はその時に初めて直に存在を知覚した。
自分と似ているようで違う存在が、なんの配慮もしがらみもなく、驚異的な近さに存在しているという……これは、悪寒だ。
「大丈夫だよ」
ぐっと肩を抱かれ、自身が震えていたことを知る。
総司郎は雲海の穴を注視しながらも、俺の様子を気遣ってくれている。肩をさする手に手を重ねる。
事務員さんも総司郎もがんばってる。俺も踏ん張りどころだ。
少しずつ近づいてくる圧迫感のようなものに負けないよう、腹に力を込める。
そして────それは現れた。
「キャワン!」
「……え?」
予想したような衝撃や、破壊の力の放出などはなかった。
雲海の穴から素早く飛び出た小さな影。
それが破壊の力をまとっていることはわかるし、神格を持つ存在であることも間違いない。
しかし、見た目が。
「柴犬」
「黒柴だ……」
雲海の上に立つ、四本脚を踏ん張って吠えている、かわいいワンコ。
まんまるの黒目に黒い体毛、ところどころ白や薄茶の模様があって、目の上の眉毛みたいな白毛が特にかわいらしい。
闖入者は柴犬の姿をしていた。予想外すぎる。
だがここで「迷子の迷子の子犬ちゃん?」などと飛び出してはいけない。計画が台無しになってしまう。
「気づいたな」
黒柴は雲の匂いを嗅ぐように鼻を動かしていたが、ついに事務員さんの方を向いた。
侵入破壊神の目当てが事務員さんで、黒い炎に誘導されて姿を現すとすれば、最も囮に適しているのは事務員さん自身────本人がそう強く言うから、反対できなかった作戦だ。
事務員さんは雲海の上に座っている。いわゆる体育座りで。
メガネでスーツの成人男性が無表情で体育座りしている時点でだいぶシュールだが、それだけじゃない。
事務員さんの頭上には、事務員さんをすっぽり覆って余りあるほど巨大なカゴが天蓋のように被さっている。そのカゴは一部だけ持ち上がっているために、外から事務員さんの姿が見えるというわけだ。
カゴを持ち上げているのは、棒だ。
普通の樹木の枝よりだいぶ大きいが、真っすぐで安定感があり、総司郎が創ったものであるということ以外になんの変哲もない、ただの棒。
童話や昔話なんかで見る、小さめの鳥類を捕まえるためのカゴ罠。
その何倍もデカいやつに今、事務員さんはエサとして設置されている。
そこへ一目散に走っていく黒柴。
事務員さんにワンコが飛びかかり、完全にカゴの中に入ったのを確認して、俺は支えである枝を折って破壊した。
ぱたん、と閉まるカゴ。
「捕まえ……た?」
「うん」
なんとも呆気ない捕獲劇となった。
枝が折れ、ドーム状に伏せられたカゴへ総司郎と共に近づく。
カゴは微かにガタガタと揺れているが、出てくる様子はない。見た目はショボいが創造神謹製の捕獲器からは逃げられない。
「もうこのまま放っといて帰らない?」
「ダメに決まってんだろ!」
破壊の力を込めながらそっとカゴを開ける。
飛び出してきたものを捕縛しようとして、特に何も飛んできたりせず。おそるおそるカゴの中を覗き込むと、そこには。
芝犬にマウントを取られ、顔を舐められまくっている事務員さんの姿があった。
「あ、破壊神さん。捕まえました」
「それは捕まえたというか……」
よだれまみれでメガネがずり落ちている事務員さんが淡々と事実を告げる。
俺はなんだか妙に気疲れしてしまい、がっくりと肩を落とした。
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