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第二夜 性少年のジレンマ
11.一杯の……。
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びく、っとしてしまう。でも相手は俺のことを知らない。
だからすぐに視線は逸らされる。
そう……思ってたのに、なぜか優斗さんは不思議そうな顔で俺を見つめていた。
それからふっと笑顔をこぼしたかと思うと、俺のほうへ歩いてくる。
……え!? な、なんでこっちに来るんだ!??
慌てる俺にあっという間に近づいてきた優斗さんは、少し遠慮がちに声をかけてきた。
「君……もしかして"捺くん"じゃない?」
「……えっ」
な、なんで知ってんだ!?
驚きすぎて呆然とするしかない俺に、優斗さんは笑顔を浮かべて説明してくれる。
「実優から友達の写真見せてもらったことがあってね。覚えてたんだけど、違う? あ、俺は実優の叔父の佐枝優斗です」
確かこの人は松原と同じ歳だったはず。
性格は全く違うっぽいけど、大人な雰囲気は似通ってる。
もしかしたらスーツ着てるから、そんな気がするかもしれねーけど。
「……ち、ちがわないです」
まさか名前と顔を覚えられてるなんて思ってなかったから気恥ずかしくて視線を合わせられない。
「そっか、よかった。それにしても――こんな時間に、どうしたんだい?」
当たり前の質問に、ぐっと言葉に詰まる。
公共の場所でもなんでもない、松原と実優ちゃんの住むマンションの前。
そこに単なる実優ちゃんの友達でしかない俺が、夜中に突っ立ってる。
不審以外なんでもねーよな……。
「……えっと……」
なんて言えばいいのかわからずに黙り込むしかできない俺に、優斗さんは静かに訊いてくる。
「実優に会いに来たのかな?」
「……」
――違う、って言えば、じゃあなんだって言われそう。
――松原に、なんて言ってしまえば、ますます不審になってしまう。
「たまたま……通りかかった……んです」
苦しすぎる言い訳。たまたまってなんだよ、って自分に突っ込みながら顔を俯かせる。
「そっか」
だけどあっさりとした口調で優斗さんは言って、驚いて思わず見上げてしまった。
とたんにまた目があって、ふと優しくその目が緩んで俺を見つめる。
……や、やばい、この人。
いま、俺顔赤くなってるかもしんない。
なんつーか、いままで俺の周りにこんなにも柔らかな雰囲気を持った人がいなかったからか、変に居心地悪い。穏やかで優しそうで知的で。
でもなんとなく――実優ちゃんが実優ちゃんな理由がわかった気がした。
この人に愛されて育ってきたからあんなに優しい女の子なんだろうなって。
「捺くん、送ってあげようか」
「へ?」
いきなり優斗さんは首をひねり言ってきた。
「夜道は危ないからね。とくに君みたいな可愛い子は絡まれるよ」
「か、」
可愛いって、男にはほめ言葉になんねーし、男に言われると正直ムッとする……けど、邪気のない優斗さんの笑顔につっこむことはできなかった。
ただ首を振った。
「だ、大丈夫です。俺……以外とケンカできるし」
「そうなんだ」
「ハイ……だから」
「そっか、わかった。じゃあ、よかったら一杯付き合ってくれないかな?」
「は――、え?」
意味がわかんなくって、ぽかんと口を開けてしまう。
このひと……なんて言った?
「捺くん……って呼んでいいのかな。向井くんだっけ?」
「あ、どっちでも」
「そう? なら、捺くん。一杯だけ俺と付き合ってくれないかな」
さっきの言葉をもう一度優斗さんは繰り返した。
一杯って、酒?
え、でも、俺、未成年……。
いや、まぁもう飲んじゃってるけどさ。
ていうより、顔は知ってても俺たち初対面なんだけど。
「イヤだよね、こんなオジサンとじゃ」
優斗さんは反応できずにいる俺に苦笑いを浮かべた。
「いやとかじゃないです、別に! あ、あの、ただびっくりして。それにオジサンなんかじゃないですよ! 若いし、めちゃくちゃカッコイイし」
ちょっと寂しそうにした優斗さんに、慌ててしまって捲し立ててた。
いきなり俺が一気に喋りだしたからか少し優斗さんは驚いたようにしたけど、すぐにまた笑顔を浮かべた。
「ならいいけど。じゃあ行こうか」
目を細めて優斗さんは車のほうへと向かう。
俺は動けないままで、それを眺めることしかできないでいると運転席のドアを開けた優斗さんが俺を見た。
「どうぞ」
にこりと笑いかけられて促されたら、もう乗るしかない。
よくわからない状況と展開に俺は少し混乱しながら優斗さんの車に乗ったのだった。
***
「はい、どうぞ」
優斗さんのマンションで俺の目の前に”1杯”が置かれた。
着くまでの車の中ではものすごく他愛のないことを喋ってた。
俺の好きなアーティストとかゲームとか、そんなことばっかり。
逆に学校のことや実優ちゃんのことなんかは全然話しに出てこなかった。
初対面だから緊張してたけど、30分くらい喋ってたら少しだけ打ち解けたような気がしないでもない。
とりあえず第一印象どおりに優斗さんはすごく優しい人なんだって実感した。
なんか雰囲気がずっと穏やかなんだよなぁ。
イイ人そうっていうか、良い人で間違いない。
……だけど。だけどさ、これって……?
出された"一杯"を見て俺は……戸惑った。
『一杯だけ俺と付き合ってくれないかな』って、この人言ったよな?
斜め向かいのソファーに座った優斗さんをちらり見る。
優斗さんも俺と同じ"一杯"を手に持っていて、飲んでいた。
「……」
「あれ、きらい? コーヒー」
カップをテーブルに置いた優斗さんが不思議そうに俺に訊いてくる。
「嫌いじゃ……ないです」
言ってカップを取った。
わざわざ豆から挽いてたコーヒーは、よくわかんねーけど良いにおいがする。
普段飲む缶コーヒーとかと同じじゃない。
でも――、一杯っていったよな? いや確かに一杯のコーヒーだけどー。
コーヒーを飲みながらちらっと優斗さんを見ると、目があってしまう。
へらって誤魔化すように笑うと、優斗さんは小さく吹き出した。
「どうかした? コーヒーじゃ物足りなかったかな?」
俺の疑問を見透かすように首を少し傾げる。
「え、いや……」
そうじゃないけど。
別に酒じゃなくってもいいんだけど……。
ここに……優斗さんの部屋に来ることになったのは、俺が未成年で夜の街につれていくのはちょっと……ってなったからだ。
確かにマサ兄の店ならともかく普通に居酒屋なんかで飲んでてもしなんかあったら優斗さんに迷惑かけるだろうし……。
だからここに来てもいいし、酒も飲まなくってもいいんだけど。
ただ……。
「あの……」
「なに?」
「……いえ」
この人は俺に……なにか話しがあるんじゃねーのかな?って、なんとなくそう思った。
だからって何の話かなんてわからな……って、もしかして実優ちゃんのこととか?
ありえるなぁ……。実優ちゃん関係だったとしてもどういう内容かはわかんねーけど。やっぱりこの人ってたぶん絶対まだ好きなんだろうし。
ミッキーのアドバイスとは違うけど、この人から『実は元サヤに……』とか言いだしちゃったりするかも。
そういうとき、俺はどうすればいいんだろう?
そりゃ俺は松原がフリーになってくれたらありがたいけど、だからって二人の中を引き裂くのもどうかなって……思うし。
俺が言えた義理じゃないけど。
でも松原がフリーに……。
って、だから違うー!!
さすがに初対面の優斗さんの前で叫ぶわけにもいかないから、心の中で絶叫する。
だけどどうやら顔には出まくってたらしくって――。
小さな笑い声がしてぽかんとして見ると優斗さんが口に拳をあてて笑いを我慢していた。
「……あ、あの?」
どうしたんだろう?
不思議に思う俺の顔を見て、優斗さんが吹き出す。
だけどすぐに「ごめんごめん」と言いながら、それでも顔を緩ませて首を傾げた。
「いや……捺くんの百面相がおかしくってね。ころころ表情が変わるから可愛くて」
「……」
俺ってすごくはずかしいヤツじゃねーの!?
……つーか、なんかこの人から『可愛い』とか言われるの二度目な気がする。
褒めてるんだろうけど、なんか複雑。
「……よく言われますー」
なんて返せばいいのかわかんなかったから、へらっと笑ってそう言った。
実際よく女の子たちから『可愛い』って言われるし、それ武器にしてる部分もあるし。
優斗さんはただ微笑んでいて、そのあと話しは俺の学校生活のことになった。
そこでようやく「実優は――……」って実優ちゃんの話がでてきて、俺は実優ちゃんの日常を聞きたかったのかなって思った。
実優ちゃんのことを離すと優斗さんはとっても優しい笑顔を浮かべる。
だから、いろいろ話してあげた。
だってこの人は振られて、それでもまだ――好きなんだろうから。
俺なんかに同情されても嬉しくないだろうけど……。
だけど――話しがひと段落して、優斗さんが言ったのは予想外のことだった。
「……捺くんはまだ……実優のことが好きなのかな?」
だからすぐに視線は逸らされる。
そう……思ってたのに、なぜか優斗さんは不思議そうな顔で俺を見つめていた。
それからふっと笑顔をこぼしたかと思うと、俺のほうへ歩いてくる。
……え!? な、なんでこっちに来るんだ!??
慌てる俺にあっという間に近づいてきた優斗さんは、少し遠慮がちに声をかけてきた。
「君……もしかして"捺くん"じゃない?」
「……えっ」
な、なんで知ってんだ!?
驚きすぎて呆然とするしかない俺に、優斗さんは笑顔を浮かべて説明してくれる。
「実優から友達の写真見せてもらったことがあってね。覚えてたんだけど、違う? あ、俺は実優の叔父の佐枝優斗です」
確かこの人は松原と同じ歳だったはず。
性格は全く違うっぽいけど、大人な雰囲気は似通ってる。
もしかしたらスーツ着てるから、そんな気がするかもしれねーけど。
「……ち、ちがわないです」
まさか名前と顔を覚えられてるなんて思ってなかったから気恥ずかしくて視線を合わせられない。
「そっか、よかった。それにしても――こんな時間に、どうしたんだい?」
当たり前の質問に、ぐっと言葉に詰まる。
公共の場所でもなんでもない、松原と実優ちゃんの住むマンションの前。
そこに単なる実優ちゃんの友達でしかない俺が、夜中に突っ立ってる。
不審以外なんでもねーよな……。
「……えっと……」
なんて言えばいいのかわからずに黙り込むしかできない俺に、優斗さんは静かに訊いてくる。
「実優に会いに来たのかな?」
「……」
――違う、って言えば、じゃあなんだって言われそう。
――松原に、なんて言ってしまえば、ますます不審になってしまう。
「たまたま……通りかかった……んです」
苦しすぎる言い訳。たまたまってなんだよ、って自分に突っ込みながら顔を俯かせる。
「そっか」
だけどあっさりとした口調で優斗さんは言って、驚いて思わず見上げてしまった。
とたんにまた目があって、ふと優しくその目が緩んで俺を見つめる。
……や、やばい、この人。
いま、俺顔赤くなってるかもしんない。
なんつーか、いままで俺の周りにこんなにも柔らかな雰囲気を持った人がいなかったからか、変に居心地悪い。穏やかで優しそうで知的で。
でもなんとなく――実優ちゃんが実優ちゃんな理由がわかった気がした。
この人に愛されて育ってきたからあんなに優しい女の子なんだろうなって。
「捺くん、送ってあげようか」
「へ?」
いきなり優斗さんは首をひねり言ってきた。
「夜道は危ないからね。とくに君みたいな可愛い子は絡まれるよ」
「か、」
可愛いって、男にはほめ言葉になんねーし、男に言われると正直ムッとする……けど、邪気のない優斗さんの笑顔につっこむことはできなかった。
ただ首を振った。
「だ、大丈夫です。俺……以外とケンカできるし」
「そうなんだ」
「ハイ……だから」
「そっか、わかった。じゃあ、よかったら一杯付き合ってくれないかな?」
「は――、え?」
意味がわかんなくって、ぽかんと口を開けてしまう。
このひと……なんて言った?
「捺くん……って呼んでいいのかな。向井くんだっけ?」
「あ、どっちでも」
「そう? なら、捺くん。一杯だけ俺と付き合ってくれないかな」
さっきの言葉をもう一度優斗さんは繰り返した。
一杯って、酒?
え、でも、俺、未成年……。
いや、まぁもう飲んじゃってるけどさ。
ていうより、顔は知ってても俺たち初対面なんだけど。
「イヤだよね、こんなオジサンとじゃ」
優斗さんは反応できずにいる俺に苦笑いを浮かべた。
「いやとかじゃないです、別に! あ、あの、ただびっくりして。それにオジサンなんかじゃないですよ! 若いし、めちゃくちゃカッコイイし」
ちょっと寂しそうにした優斗さんに、慌ててしまって捲し立ててた。
いきなり俺が一気に喋りだしたからか少し優斗さんは驚いたようにしたけど、すぐにまた笑顔を浮かべた。
「ならいいけど。じゃあ行こうか」
目を細めて優斗さんは車のほうへと向かう。
俺は動けないままで、それを眺めることしかできないでいると運転席のドアを開けた優斗さんが俺を見た。
「どうぞ」
にこりと笑いかけられて促されたら、もう乗るしかない。
よくわからない状況と展開に俺は少し混乱しながら優斗さんの車に乗ったのだった。
***
「はい、どうぞ」
優斗さんのマンションで俺の目の前に”1杯”が置かれた。
着くまでの車の中ではものすごく他愛のないことを喋ってた。
俺の好きなアーティストとかゲームとか、そんなことばっかり。
逆に学校のことや実優ちゃんのことなんかは全然話しに出てこなかった。
初対面だから緊張してたけど、30分くらい喋ってたら少しだけ打ち解けたような気がしないでもない。
とりあえず第一印象どおりに優斗さんはすごく優しい人なんだって実感した。
なんか雰囲気がずっと穏やかなんだよなぁ。
イイ人そうっていうか、良い人で間違いない。
……だけど。だけどさ、これって……?
出された"一杯"を見て俺は……戸惑った。
『一杯だけ俺と付き合ってくれないかな』って、この人言ったよな?
斜め向かいのソファーに座った優斗さんをちらり見る。
優斗さんも俺と同じ"一杯"を手に持っていて、飲んでいた。
「……」
「あれ、きらい? コーヒー」
カップをテーブルに置いた優斗さんが不思議そうに俺に訊いてくる。
「嫌いじゃ……ないです」
言ってカップを取った。
わざわざ豆から挽いてたコーヒーは、よくわかんねーけど良いにおいがする。
普段飲む缶コーヒーとかと同じじゃない。
でも――、一杯っていったよな? いや確かに一杯のコーヒーだけどー。
コーヒーを飲みながらちらっと優斗さんを見ると、目があってしまう。
へらって誤魔化すように笑うと、優斗さんは小さく吹き出した。
「どうかした? コーヒーじゃ物足りなかったかな?」
俺の疑問を見透かすように首を少し傾げる。
「え、いや……」
そうじゃないけど。
別に酒じゃなくってもいいんだけど……。
ここに……優斗さんの部屋に来ることになったのは、俺が未成年で夜の街につれていくのはちょっと……ってなったからだ。
確かにマサ兄の店ならともかく普通に居酒屋なんかで飲んでてもしなんかあったら優斗さんに迷惑かけるだろうし……。
だからここに来てもいいし、酒も飲まなくってもいいんだけど。
ただ……。
「あの……」
「なに?」
「……いえ」
この人は俺に……なにか話しがあるんじゃねーのかな?って、なんとなくそう思った。
だからって何の話かなんてわからな……って、もしかして実優ちゃんのこととか?
ありえるなぁ……。実優ちゃん関係だったとしてもどういう内容かはわかんねーけど。やっぱりこの人ってたぶん絶対まだ好きなんだろうし。
ミッキーのアドバイスとは違うけど、この人から『実は元サヤに……』とか言いだしちゃったりするかも。
そういうとき、俺はどうすればいいんだろう?
そりゃ俺は松原がフリーになってくれたらありがたいけど、だからって二人の中を引き裂くのもどうかなって……思うし。
俺が言えた義理じゃないけど。
でも松原がフリーに……。
って、だから違うー!!
さすがに初対面の優斗さんの前で叫ぶわけにもいかないから、心の中で絶叫する。
だけどどうやら顔には出まくってたらしくって――。
小さな笑い声がしてぽかんとして見ると優斗さんが口に拳をあてて笑いを我慢していた。
「……あ、あの?」
どうしたんだろう?
不思議に思う俺の顔を見て、優斗さんが吹き出す。
だけどすぐに「ごめんごめん」と言いながら、それでも顔を緩ませて首を傾げた。
「いや……捺くんの百面相がおかしくってね。ころころ表情が変わるから可愛くて」
「……」
俺ってすごくはずかしいヤツじゃねーの!?
……つーか、なんかこの人から『可愛い』とか言われるの二度目な気がする。
褒めてるんだろうけど、なんか複雑。
「……よく言われますー」
なんて返せばいいのかわかんなかったから、へらっと笑ってそう言った。
実際よく女の子たちから『可愛い』って言われるし、それ武器にしてる部分もあるし。
優斗さんはただ微笑んでいて、そのあと話しは俺の学校生活のことになった。
そこでようやく「実優は――……」って実優ちゃんの話がでてきて、俺は実優ちゃんの日常を聞きたかったのかなって思った。
実優ちゃんのことを離すと優斗さんはとっても優しい笑顔を浮かべる。
だから、いろいろ話してあげた。
だってこの人は振られて、それでもまだ――好きなんだろうから。
俺なんかに同情されても嬉しくないだろうけど……。
だけど――話しがひと段落して、優斗さんが言ったのは予想外のことだった。
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