9 / 33
第9話 恋人らしいこと
しおりを挟む
七海が僕のことを好きになりますように——。
遥は五円玉を賽銭箱に入れ、二礼二拍手し、手を合わせたまま祈念する。
その右隣では七海が、左隣ではメルローズが、同じように手を合わせて祈っていた。七海はどういうわけか眉を寄せて必死な顔をしている。よくばってあれもこれもとお願いしているのかもしれない。遥は横目で見ながらひそかにくすりと笑った。
元日の朝、三人は初詣のためにこの神社に来た。
近所のさほど大きくない神社で、普段は参拝客もほとんどなくひっそりとしているが、さすがに正月ということでそこそこの賑わいを見せている。七海たちのような着物の女性もちらほらといた。
遥は神仏を信じていないうえ年中行事にも興味がない。だからといって七海たちにその考えを押しつけるつもりはない。初詣を楽しむ権利はある。二人とも行きたいというので連れていくことにしたのだ。
七海とメルローズにはこの日のために着物一式を用意した。行きつけの美容室で着付けとヘアメイクをしてもらい、いつもよりずっと華やかになった自分の姿に、二人ともおおいに喜んでいた。
ただ、遥が和服でなかったことには口々に文句を言われた。遥の着物姿も見たかった、おそろいがよかった、と七海に言われてはすこし心が揺らぐ。来年は和服を用意してもいいかもしれない。
「遥は何をお願いしたの?」
帰り道、興味津々に目を輝かせたメルローズにそう尋ねられた。
彼女にはまだ七海と付き合い始めたことを知らせていないし、そうでなくてもあんな乙女のような願いなど言えるはずがない。そんなことを思いつつも表情には出さず、淡々と諭す。
「願いごとは人に話すと叶わないんだよ」
「そうなの?」
もちろん言いたくないがための方便である。
無神論者なので神様に叶えてもらおうとは思っていないし、そもそも神様にお願いしたつもりもない。自分自身がいま何を望んでいるかを確認しただけだ。決意を新たにするという意味では悪くない機会だと思っている。
「教えてもらおうと思ったのに、残念」
メルローズは不満を口にしながらもあきらめたようだった。
一方、半歩後ろを歩く七海はあからさまにほっとしていた。彼女も言えないような願いごとをしたのだろうか。気になったがいまさら訊くわけにはいかないし、訊いても答えてくれないだろう。
「今日は疲れたぁ」
気の抜けた声でそう言いながらベッドに倒れ込む七海を見て、遥はくすりと笑った。
初詣のあと、祖父や親戚に挨拶をしたり、遊びにきた妹夫婦と話をしたり、みんなで一緒にごはんを食べたり、結局夜まで着物のまま過ごした。さきほどようやく着替えて遥の部屋へ来たところだ。
「着物はきれいだけど疲れるよ。歩きにくいし」
「だろうね」
普段、活動的に大股で駆け回っている七海からすれば、足が開かないことはかなりのストレスだろう。何度も大きく足を踏み出して転けそうになっていた。
「まあ、すこしずつ慣れていけばいいよ」
「慣れるほど着ないと思うけど」
「お正月以外にも着る機会はあるから」
その気になれば機会などいくらでも作れる。お堅い行事やパーティはもとより、花見、観劇、音楽会、あるいはちょっとしたおでかけに着てもいい。いや、着物だけでなくドレスやワンピースというのもいいだろう。
七海にはいろいろなことを経験させてやりたいし、その様子をそばで見ていたい。それは保護者としての責務であり、恋人としての願いである。今日も二人きりならよかったのだが——。
「ごめんね、今日はメルに構ってばかりで」
「ううん、全然」
七海は寝そべったまま、椅子に座っている遥に目を向けて微笑する。
先日の件はメルローズにきちんと理解してもらった。だが、彼女を寂しくさせるとまた七海に八つ当たりしかねないので、三人で出かけるときくらいはメルローズを優先しようと考えたのだ。
七海はあらかじめ了承したうえ、遥とメルローズの邪魔にならないよう協力もしてくれた。それでも不満そうな素振りのひとつも見せない。いっそこちらが不安になるくらいに。
「そうはいってもやっぱり寂しかったんじゃない?」
「まあ……でも、いま一緒にいるんだしさ」
その反応に安堵して遥がわずかに微笑むと同時に、彼女はハッとして勢いよくベッドから跳ね起きた。不安そうな面持ちで遥を窺いながら尋ねる。
「まさか今日は勉強しろとか言わないよね?」
「さすがに正月までは言わないよ」
遥が苦笑して答えると、彼女はほっとして再びベッドに顔をうずめた。
冬休みに入ってから、年内に宿題を終わらせるようにと勉強ばかりさせていたのだ。互いの部屋を行き来することはあったが、勉強の進捗を確認したり、わからない問題を教えたりするくらいだった。
「何かさ、付き合うっていってもいままでと何にも変わらないよね。遥は彼氏っていうより小うるさいお兄さんか家庭教師って感じだし。ちょっと拍子抜けだなぁ」
七海はごろりと仰向けになりながら言う。
責めているつもりはないのだろうが、拍子抜けとまで言われては不本意である。恋人になっても保護者としての役割は疎かにできないので、ひとまずそちらを優先していただけのこと。ずっとこのままでいたいとは思っていない。
遥は音もなく椅子から立った。ベッドに片膝をついて微かにスプリングをきしませながら、不思議そうに目をぱちくりさせる彼女を真上から覗き込み、うっすらと唇に笑みをのせる。
「じゃあ、恋人らしいことをしようか」
「別に無理しなくていいよ」
彼女はムッとしたように言い返した。
しかし裏腹に頬はじわじわと熱を帯びて赤くなる。瞳もわずかに潤んできた。それでも遥を見つめ返したまま目をそらさない。そんな強気な彼女を愛おしく思いながら、ゆっくりと唇を重ねた。
やわらかい——。
胸がじわりと熱くなり、鼓動が次第に速く強くなっていくのを感じる。これまでの経験では何の感情も持てなかったのに、好きな相手だとここまで違うのか。ひどく高揚しながらも頭のどこかで冷静に考える。
唇をそっと離し、至近距離で七海を見つめる。
「好きだって言っただろう?」
そう告げると、彼女は唇を半開きにしたままこくりと頷いた。遥は誘われるように再び唇を重ねる。今度は触れ合わせるだけでなく、もっと深く——彼女はビクリとしたが、ぎこちないながらも遥の動きに応えてくれた。
やがて切羽詰まった様子で袖を掴まれたので唇を離した。彼女は息を詰めていたらしく大きく胸を上下させて呼吸をする。そのときにはすでに裾から遥の手が入り込んでいた。彼女のなめらかな肌をすべり柔らかなふくらみにたどりつく。
「嫌ならやめるけど」
「……嫌じゃない」
濡れた唇からはっきりと紡がれた答え。
もう止められないし止めるつもりもない。かつてない緊張と興奮で頭の中がまっしろになりながら、それでもできるだけ彼女を怯えさせないようにしなければと、遥は最低限の理性を必死に繋ぎ止めた。
遥は五円玉を賽銭箱に入れ、二礼二拍手し、手を合わせたまま祈念する。
その右隣では七海が、左隣ではメルローズが、同じように手を合わせて祈っていた。七海はどういうわけか眉を寄せて必死な顔をしている。よくばってあれもこれもとお願いしているのかもしれない。遥は横目で見ながらひそかにくすりと笑った。
元日の朝、三人は初詣のためにこの神社に来た。
近所のさほど大きくない神社で、普段は参拝客もほとんどなくひっそりとしているが、さすがに正月ということでそこそこの賑わいを見せている。七海たちのような着物の女性もちらほらといた。
遥は神仏を信じていないうえ年中行事にも興味がない。だからといって七海たちにその考えを押しつけるつもりはない。初詣を楽しむ権利はある。二人とも行きたいというので連れていくことにしたのだ。
七海とメルローズにはこの日のために着物一式を用意した。行きつけの美容室で着付けとヘアメイクをしてもらい、いつもよりずっと華やかになった自分の姿に、二人ともおおいに喜んでいた。
ただ、遥が和服でなかったことには口々に文句を言われた。遥の着物姿も見たかった、おそろいがよかった、と七海に言われてはすこし心が揺らぐ。来年は和服を用意してもいいかもしれない。
「遥は何をお願いしたの?」
帰り道、興味津々に目を輝かせたメルローズにそう尋ねられた。
彼女にはまだ七海と付き合い始めたことを知らせていないし、そうでなくてもあんな乙女のような願いなど言えるはずがない。そんなことを思いつつも表情には出さず、淡々と諭す。
「願いごとは人に話すと叶わないんだよ」
「そうなの?」
もちろん言いたくないがための方便である。
無神論者なので神様に叶えてもらおうとは思っていないし、そもそも神様にお願いしたつもりもない。自分自身がいま何を望んでいるかを確認しただけだ。決意を新たにするという意味では悪くない機会だと思っている。
「教えてもらおうと思ったのに、残念」
メルローズは不満を口にしながらもあきらめたようだった。
一方、半歩後ろを歩く七海はあからさまにほっとしていた。彼女も言えないような願いごとをしたのだろうか。気になったがいまさら訊くわけにはいかないし、訊いても答えてくれないだろう。
「今日は疲れたぁ」
気の抜けた声でそう言いながらベッドに倒れ込む七海を見て、遥はくすりと笑った。
初詣のあと、祖父や親戚に挨拶をしたり、遊びにきた妹夫婦と話をしたり、みんなで一緒にごはんを食べたり、結局夜まで着物のまま過ごした。さきほどようやく着替えて遥の部屋へ来たところだ。
「着物はきれいだけど疲れるよ。歩きにくいし」
「だろうね」
普段、活動的に大股で駆け回っている七海からすれば、足が開かないことはかなりのストレスだろう。何度も大きく足を踏み出して転けそうになっていた。
「まあ、すこしずつ慣れていけばいいよ」
「慣れるほど着ないと思うけど」
「お正月以外にも着る機会はあるから」
その気になれば機会などいくらでも作れる。お堅い行事やパーティはもとより、花見、観劇、音楽会、あるいはちょっとしたおでかけに着てもいい。いや、着物だけでなくドレスやワンピースというのもいいだろう。
七海にはいろいろなことを経験させてやりたいし、その様子をそばで見ていたい。それは保護者としての責務であり、恋人としての願いである。今日も二人きりならよかったのだが——。
「ごめんね、今日はメルに構ってばかりで」
「ううん、全然」
七海は寝そべったまま、椅子に座っている遥に目を向けて微笑する。
先日の件はメルローズにきちんと理解してもらった。だが、彼女を寂しくさせるとまた七海に八つ当たりしかねないので、三人で出かけるときくらいはメルローズを優先しようと考えたのだ。
七海はあらかじめ了承したうえ、遥とメルローズの邪魔にならないよう協力もしてくれた。それでも不満そうな素振りのひとつも見せない。いっそこちらが不安になるくらいに。
「そうはいってもやっぱり寂しかったんじゃない?」
「まあ……でも、いま一緒にいるんだしさ」
その反応に安堵して遥がわずかに微笑むと同時に、彼女はハッとして勢いよくベッドから跳ね起きた。不安そうな面持ちで遥を窺いながら尋ねる。
「まさか今日は勉強しろとか言わないよね?」
「さすがに正月までは言わないよ」
遥が苦笑して答えると、彼女はほっとして再びベッドに顔をうずめた。
冬休みに入ってから、年内に宿題を終わらせるようにと勉強ばかりさせていたのだ。互いの部屋を行き来することはあったが、勉強の進捗を確認したり、わからない問題を教えたりするくらいだった。
「何かさ、付き合うっていってもいままでと何にも変わらないよね。遥は彼氏っていうより小うるさいお兄さんか家庭教師って感じだし。ちょっと拍子抜けだなぁ」
七海はごろりと仰向けになりながら言う。
責めているつもりはないのだろうが、拍子抜けとまで言われては不本意である。恋人になっても保護者としての役割は疎かにできないので、ひとまずそちらを優先していただけのこと。ずっとこのままでいたいとは思っていない。
遥は音もなく椅子から立った。ベッドに片膝をついて微かにスプリングをきしませながら、不思議そうに目をぱちくりさせる彼女を真上から覗き込み、うっすらと唇に笑みをのせる。
「じゃあ、恋人らしいことをしようか」
「別に無理しなくていいよ」
彼女はムッとしたように言い返した。
しかし裏腹に頬はじわじわと熱を帯びて赤くなる。瞳もわずかに潤んできた。それでも遥を見つめ返したまま目をそらさない。そんな強気な彼女を愛おしく思いながら、ゆっくりと唇を重ねた。
やわらかい——。
胸がじわりと熱くなり、鼓動が次第に速く強くなっていくのを感じる。これまでの経験では何の感情も持てなかったのに、好きな相手だとここまで違うのか。ひどく高揚しながらも頭のどこかで冷静に考える。
唇をそっと離し、至近距離で七海を見つめる。
「好きだって言っただろう?」
そう告げると、彼女は唇を半開きにしたままこくりと頷いた。遥は誘われるように再び唇を重ねる。今度は触れ合わせるだけでなく、もっと深く——彼女はビクリとしたが、ぎこちないながらも遥の動きに応えてくれた。
やがて切羽詰まった様子で袖を掴まれたので唇を離した。彼女は息を詰めていたらしく大きく胸を上下させて呼吸をする。そのときにはすでに裾から遥の手が入り込んでいた。彼女のなめらかな肌をすべり柔らかなふくらみにたどりつく。
「嫌ならやめるけど」
「……嫌じゃない」
濡れた唇からはっきりと紡がれた答え。
もう止められないし止めるつもりもない。かつてない緊張と興奮で頭の中がまっしろになりながら、それでもできるだけ彼女を怯えさせないようにしなければと、遥は最低限の理性を必死に繋ぎ止めた。
10
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
イケメン副社長のターゲットは私!?~彼と秘密のルームシェア~
美和優希
恋愛
木下紗和は、務めていた会社を解雇されてから、再就職先が見つからずにいる。
貯蓄も底をつく中、兄の社宅に転がり込んでいたものの、頼りにしていた兄が突然転勤になり住む場所も失ってしまう。
そんな時、大手お菓子メーカーの副社長に救いの手を差しのべられた。
紗和は、副社長の秘書として働けることになったのだ。
そして不安一杯の中、提供された新しい住まいはなんと、副社長の自宅で……!?
突然始まった秘密のルームシェア。
日頃は優しくて紳士的なのに、時々意地悪にからかってくる副社長に気づいたときには惹かれていて──。
初回公開・完結*2017.12.21(他サイト)
アルファポリスでの公開日*2020.02.16
*表紙画像は写真AC(かずなり777様)のフリー素材を使わせていただいてます。
もつれた心、ほどいてあげる~カリスマ美容師御曹司の甘美な溺愛レッスン~
泉南佳那
恋愛
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
けいこ
恋愛
ホテルマンとして、大好きなあなたと毎日一緒に仕事が出来ることに幸せを感じていた。
あなたは、グレースホテル東京の総支配人。
今や、世界中に点在する最高級ホテルの創始者の孫。
つまりは、最高ランクの御曹司。
おまけに、容姿端麗、頭脳明晰。
総支配人と、同じホテルで働く地味で大人しめのコンシェルジュの私とは、明らかに身分違い。
私は、ただ、あなたを遠くから見つめているだけで良かったのに…
それなのに、突然、あなたから頼まれた偽装結婚の相手役。
こんな私に、どうしてそんなことを?
『なぜ普通以下なんて自分をさげすむんだ。一花は…そんなに可愛いのに…』
そう言って、私を抱きしめるのはなぜ?
告白されたわけじゃないのに、気がづけば一緒に住むことになって…
仕事では見ることが出来ない、私だけに向けられるその笑顔と優しさ、そして、あなたの甘い囁きに、毎日胸がキュンキュンしてしまう。
親友からのキツイ言葉に深く傷ついたり、ホテルに長期滞在しているお客様や、同僚からのアプローチにも翻弄されて…
私、一体、この先どうなっていくのかな?
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
かりそめ婚のはずなのに、旦那様が甘すぎて困ります ~せっかちな社長は、最短ルートで最愛を囲う~
入海月子
恋愛
セレブの街のブティックG.rowで働く西原望晴(にしはらみはる)は、IT企業社長の由井拓斗(ゆいたくと)の私服のコーディネートをしている。彼のファッションセンスが壊滅的だからだ。
ただの客だったはずなのに、彼といきなりの同居。そして、親を安心させるために入籍することに。
拓斗のほうも結婚圧力がわずらわしかったから、ちょうどいいと言う。
書類上の夫婦と思ったのに、なぜか拓斗は甘々で――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる