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47 求め合う2人
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項垂れたシドに慌てて駆け寄ると、彼はガバッと顔を上げた。
「シド! 良かったっ……。ここに居たの――」
「どうして来た!?」
シドが放った第一声だった。彼は怒りの形相をこちらに向けている。
まるで私を突き放すように。
「シドが心配だからきたのよ」
「心配すんなっ……余計な世話だ! あんたには関係ないだろ!?」
優しく声をかけてシドの前に屈むも、彼は威嚇した野良猫のように私を突き放す。
何があったのかは分からない。ただ、弱り切っていることだけは分かる。
だけど、どうしてもこのシドの言葉には我慢ならなかった。
――関係ないですって?
「心配して何が悪いの!?」
強めの口調で言い返すと、シドの瞳に戸惑いの色が宿った。
しかし、彼は間髪入れずに言い返した。
「言っただろ! あんたがいるだけでうんざりだって。心配だってただの迷惑でしか――」
「……嘘でしょう。全部嘘! 本っ当に馬鹿ね!」
私はどうして気付かなかったのだろうか。
シドは最後に会った時よりもずっと傷付いた顔をしていた。
威嚇する猫のように怒った顔なのに、ずっと痛ましげな顔をしていたのだ。
そのことに気付いた瞬間、私の目には涙が込み上げてきた。
どうしてこんなにシドが傷付くまで、何をしてあげられなかったのだろうと。
シドは涙ぐむ私を見て、作戦が成功したとでもいうように皮肉めいたように口角を上げた。
きっと、私が怯んで逃げ出すとでも思っているに違いない。
だが、残念なことにその予想は外れだ。
私は皮肉な笑みを浮かべる彼を、堪らず正面から抱き締めた。
「シドっ……」
「あんた、なんでっ……!」
「っ……強がりばっかり覚えさせてごめんね。不甲斐ないメイドでごめんなさいっ……」
我慢に我慢を重ねていたであろうシドに、必死に謝る。すると、私の腕から抜け出そうとしていた彼は、動きを止めて固まった。
「おい、オーロラ。っ……泣いてるのか?」
泣くつもりなんて無かったのに泣いてしまった。
その涙を必死に止めようとしていた。
だというのに、そのタイミングで涙を流す私を心配するような声をシドが出すから、余計に涙が出てきた。
だから、言うつもりは無かったのに私は勢いのまま、つい彼にすべてを打ち明けることに決めた。
「シド。私……っ本当にあなたが心配で心配でたまらなかったのよ」
彼を抱く腕を解き、彼の顔がよく見えるよう床にペタンと座り込み、目を合わせて告げた。
「こんなにも好きな人、ほっとけないじゃない……」
目から勝手にポタポタと涙が溢れ出す。
視界に映るシドは涙で滲んでいる。
きちんとシドの顔が見たい。そう思い、私は袖口で乱暴に涙を拭い改めてシドに顔を向けた。
するとその瞬間、クリアになった私の視界には、驚くことに目を見開いて涙を流す彼が映った。
「っ……! シド?」
宝石のように綺麗な瞳から透明の涙を流すシドが、あまりにも儚く見える。
どこか遠くに行ってしまいそうな彼に、私は自然と離してはならないと思い近寄った。
すると、シドが突然手を伸ばして、私を正面から抱き締めた。
仄かに温かい彼の体温が、彼がここに居るのだというようにじんわりと肌に伝う。
――シドの顔が見たい。
ちゃんとここに居るって、確かめたいっ……。
彼の顔をよく見ようと、私はシドの腕の中で身を捩り顔を上げた。ふと、私を見つめるシドと目が合った。
「ごめん……」
シドが切なげな顔で告げる。
何が? そう思っていると、私の唇にいつの間にかシドの唇が触れた。
あまりに予想外なシドの行動に、今度は私が驚き目を見開く。
しかし、私の唇をあやすように啄むシドの口づけは本当に優しいもので、気付けば私の目はとろんと惚けていた。
こんな状況だというのに、好きな人との初めてのキスに高揚してしまう。シドが私に口付ける理由もあいまいなままなのに。
そんな背徳的な口づけは、徐々にその深さを増していった。
まるで、私のすべてをシドの色に塗りつぶされるかのよう。そんな感覚が、私の脳を侵食した。
「んっ……んぅっ……はぁ……」
息が上がった私を気遣ってか、シドは口づけをやめて、私を掻き抱くように抱き締めた。
「オーロラっ……」
私はシドの声に答える代わりに、彼の胸元に縋るようにしな垂れかかって抱き締め返した。
すると、シドは涙を流しながら、私を抱く腕の力を強めた。
そのときだった。
「うわぁーーーーーー!」
――アールとべリーの声だわ!?
私とシドは体勢を直し、急いで立ち上がって玄関に向かおうとした。
すると、ドカーンと轟音が聞こえたかと思えば、目の前に死神姫が姿を現した。
「なんでっ……」
「貴様ら、何をしておる……?」
地を這うような死神姫の声が耳に響く。だが、低く響くその声は、突如雷のような怒声に変化した。
「私を辱める気か!? 女……許さん!!!!!!」
死神姫はその声とともに、私の首元に手を伸ばしてきた。
――殺される!
だが、その手が私の首元に達することは無かった。
「シド……なぜ止める?」
死神姫と私のあいだに、シドが身を飛び出したのだ。
私に背を向けているため、私に彼の表情は見えない。しかし、神妙な彼の声が私の耳に届いた。
「お願いします、フレイア様。このあいだの提案を飲みます。だから、どうかオーロラには手を出さないでください」
このあいだの提案とはいったい何なのか。背筋が凍り付きそうなほど嫌な予感がする。
その瞬間、先ほどまで絶世の美貌に青筋を浮かび上がらせていた死神姫の顔に、突如として笑みが浮かんだ。
「ほう、言ったな? シド、決めたのか……」
「はい」
「ははっ……何と愉快なことだ。せっかく魂を集めきったというのに、残念だったな?」
見下げたような笑みを浮かべ、死神姫がシドに煽るような声をかける。
私はそのあまりにも異様な光景に耐えられず、シドの隣に移動し顔を覗き込んだ。
「シド、どうしたの? 提案って何?」
そう声をかけると、シドは答える代わりにギュッと悔しそうに歯を食いしばった。
その光景がよほど面白かったのだろう。
死神姫が私に向かって、それは嬉しそうに高らかな声で告げた。
「女、提案の内容が気になるのか? では、教えてやろう。私がお前のことを殺さぬ代わりに、シドが私と結婚するのだ!」
「えっ……」
身体中の力が抜けそうになりながら、私はシドに目を向けた。
すると、そこには諦めたように目を閉ざした彼がいた。
「シド! 良かったっ……。ここに居たの――」
「どうして来た!?」
シドが放った第一声だった。彼は怒りの形相をこちらに向けている。
まるで私を突き放すように。
「シドが心配だからきたのよ」
「心配すんなっ……余計な世話だ! あんたには関係ないだろ!?」
優しく声をかけてシドの前に屈むも、彼は威嚇した野良猫のように私を突き放す。
何があったのかは分からない。ただ、弱り切っていることだけは分かる。
だけど、どうしてもこのシドの言葉には我慢ならなかった。
――関係ないですって?
「心配して何が悪いの!?」
強めの口調で言い返すと、シドの瞳に戸惑いの色が宿った。
しかし、彼は間髪入れずに言い返した。
「言っただろ! あんたがいるだけでうんざりだって。心配だってただの迷惑でしか――」
「……嘘でしょう。全部嘘! 本っ当に馬鹿ね!」
私はどうして気付かなかったのだろうか。
シドは最後に会った時よりもずっと傷付いた顔をしていた。
威嚇する猫のように怒った顔なのに、ずっと痛ましげな顔をしていたのだ。
そのことに気付いた瞬間、私の目には涙が込み上げてきた。
どうしてこんなにシドが傷付くまで、何をしてあげられなかったのだろうと。
シドは涙ぐむ私を見て、作戦が成功したとでもいうように皮肉めいたように口角を上げた。
きっと、私が怯んで逃げ出すとでも思っているに違いない。
だが、残念なことにその予想は外れだ。
私は皮肉な笑みを浮かべる彼を、堪らず正面から抱き締めた。
「シドっ……」
「あんた、なんでっ……!」
「っ……強がりばっかり覚えさせてごめんね。不甲斐ないメイドでごめんなさいっ……」
我慢に我慢を重ねていたであろうシドに、必死に謝る。すると、私の腕から抜け出そうとしていた彼は、動きを止めて固まった。
「おい、オーロラ。っ……泣いてるのか?」
泣くつもりなんて無かったのに泣いてしまった。
その涙を必死に止めようとしていた。
だというのに、そのタイミングで涙を流す私を心配するような声をシドが出すから、余計に涙が出てきた。
だから、言うつもりは無かったのに私は勢いのまま、つい彼にすべてを打ち明けることに決めた。
「シド。私……っ本当にあなたが心配で心配でたまらなかったのよ」
彼を抱く腕を解き、彼の顔がよく見えるよう床にペタンと座り込み、目を合わせて告げた。
「こんなにも好きな人、ほっとけないじゃない……」
目から勝手にポタポタと涙が溢れ出す。
視界に映るシドは涙で滲んでいる。
きちんとシドの顔が見たい。そう思い、私は袖口で乱暴に涙を拭い改めてシドに顔を向けた。
するとその瞬間、クリアになった私の視界には、驚くことに目を見開いて涙を流す彼が映った。
「っ……! シド?」
宝石のように綺麗な瞳から透明の涙を流すシドが、あまりにも儚く見える。
どこか遠くに行ってしまいそうな彼に、私は自然と離してはならないと思い近寄った。
すると、シドが突然手を伸ばして、私を正面から抱き締めた。
仄かに温かい彼の体温が、彼がここに居るのだというようにじんわりと肌に伝う。
――シドの顔が見たい。
ちゃんとここに居るって、確かめたいっ……。
彼の顔をよく見ようと、私はシドの腕の中で身を捩り顔を上げた。ふと、私を見つめるシドと目が合った。
「ごめん……」
シドが切なげな顔で告げる。
何が? そう思っていると、私の唇にいつの間にかシドの唇が触れた。
あまりに予想外なシドの行動に、今度は私が驚き目を見開く。
しかし、私の唇をあやすように啄むシドの口づけは本当に優しいもので、気付けば私の目はとろんと惚けていた。
こんな状況だというのに、好きな人との初めてのキスに高揚してしまう。シドが私に口付ける理由もあいまいなままなのに。
そんな背徳的な口づけは、徐々にその深さを増していった。
まるで、私のすべてをシドの色に塗りつぶされるかのよう。そんな感覚が、私の脳を侵食した。
「んっ……んぅっ……はぁ……」
息が上がった私を気遣ってか、シドは口づけをやめて、私を掻き抱くように抱き締めた。
「オーロラっ……」
私はシドの声に答える代わりに、彼の胸元に縋るようにしな垂れかかって抱き締め返した。
すると、シドは涙を流しながら、私を抱く腕の力を強めた。
そのときだった。
「うわぁーーーーーー!」
――アールとべリーの声だわ!?
私とシドは体勢を直し、急いで立ち上がって玄関に向かおうとした。
すると、ドカーンと轟音が聞こえたかと思えば、目の前に死神姫が姿を現した。
「なんでっ……」
「貴様ら、何をしておる……?」
地を這うような死神姫の声が耳に響く。だが、低く響くその声は、突如雷のような怒声に変化した。
「私を辱める気か!? 女……許さん!!!!!!」
死神姫はその声とともに、私の首元に手を伸ばしてきた。
――殺される!
だが、その手が私の首元に達することは無かった。
「シド……なぜ止める?」
死神姫と私のあいだに、シドが身を飛び出したのだ。
私に背を向けているため、私に彼の表情は見えない。しかし、神妙な彼の声が私の耳に届いた。
「お願いします、フレイア様。このあいだの提案を飲みます。だから、どうかオーロラには手を出さないでください」
このあいだの提案とはいったい何なのか。背筋が凍り付きそうなほど嫌な予感がする。
その瞬間、先ほどまで絶世の美貌に青筋を浮かび上がらせていた死神姫の顔に、突如として笑みが浮かんだ。
「ほう、言ったな? シド、決めたのか……」
「はい」
「ははっ……何と愉快なことだ。せっかく魂を集めきったというのに、残念だったな?」
見下げたような笑みを浮かべ、死神姫がシドに煽るような声をかける。
私はそのあまりにも異様な光景に耐えられず、シドの隣に移動し顔を覗き込んだ。
「シド、どうしたの? 提案って何?」
そう声をかけると、シドは答える代わりにギュッと悔しそうに歯を食いしばった。
その光景がよほど面白かったのだろう。
死神姫が私に向かって、それは嬉しそうに高らかな声で告げた。
「女、提案の内容が気になるのか? では、教えてやろう。私がお前のことを殺さぬ代わりに、シドが私と結婚するのだ!」
「えっ……」
身体中の力が抜けそうになりながら、私はシドに目を向けた。
すると、そこには諦めたように目を閉ざした彼がいた。
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