50 / 77
50話 招かれざる男
しおりを挟む
突然聞こえてきた怒鳴り声、それはカイルのものだった。
「てめーみたいなクズと関わりたくねーんだよ。それに、あいつにお前みたいなクソ野郎を会わせるわけないだろ!」
「お願いだ! 頼むからクリスタに会わせてくれ! クリスタを大切な友人と思うなら――」
「大切だから会わせないんだよ……!」
「そんな……お願いだって言ってるだろ!?」
この声を聞き、私の心臓が凍りついていくような感覚がした。歩みが止まり、勝手に手がワナワナと震えてくる。
――この声は……!
二度と顔を見せるなと言ったのに、来たというの……!?
聞こえてくる声に、一気に怒りが込み上げてくる。すると、再びカイルの怒鳴り声が聞こえてきた。
「話になんねぇ! クリスタには会わせない! しつこいぞ、もう帰れ! 今すぐ行かなきゃ行けない事案があるんだ。ぜってー帰っとけよ!」
その声が聞こえた直後、立ち去っていく1人分の足音が聞こえた。
――あんなにカイルが怒っているのは初めて聞いたわ。
私だけならまだしも、カイルにまで迷惑を掛けるだなんて……。
罪悪感と嫌悪感が綯い交ぜになり、酷く不快な気分になる。そんななか、唯一状況は把握しきれていないギル様が、クイクイッと手を引っ張り、心配そうに話しかけてきた。
「クリスタ、どうしたのだ……?」
「ちょっと会いたくない人が、私に会いに来ているみたいです」
そう答えると、ギル様は握る手の力を強め、何かを考えるような表情をした。すると、そのタイミングでエンディミオン様が声をかけてきた。
「私が話しをつけてきます。隠れていてください」
そう言うや否や、彼は例の男がいる方へズンズンと足を進めだした。
「えっ、ちょっと……! エンディミ――」
彼を引き止めよう、声をかけながら追いかけた。しかし、彼は追いかける私に気付くと振り返り、怒りを孕んだ様な真剣な表情で諭すように話しかけてきた。
「絶対に出て来てはいけませんよ」
そう言うと、振り返ることなくエンディミオン様は再び歩き始めた。そして私は、そんな彼に気圧され、その場にギル様と立ち尽くしてしまった。
だがすぐに我に返り、エンディミオン様に言われた通り隠れ、例の男の様子を覗くことにした。幸いなことに、馬車乗り場近辺には誰もいないようだ。
そして、目的地に辿り着いたエンディミオン様は、早速例の男に声をかけた。
「あなたは、レアード卿ですね」
「あなたは……ルアン公爵家のエンディミオン卿ですか?」
「はい、左様です」
その答えを聞き、レアードは怪訝そうな顔をしてエンディミオン様に話しかけた。
「そのような方が何か御用ですか?」
御用も何も、ここは騎士団の敷地内だ。むしろ、レアードの方が何か御用と聞かれる立場だというのに、なんと失礼な質問をしているのだろうか。
そんなレアードにほとほと呆れる。何でこんな人が好きだったのかと、自分で自分が信じられない。こうして嘆き恥じ入っていると、エンディミオン様が口を開いた。
「単刀直入に言います。クリスタ様をあなたに会わせることはできません。あなたは部外者です。即刻この場から立ち去ってください」
エンディミオン様の明快な説明で、レアードも自分が今出て行けと言われていると分かっただろう。しかし、彼はこの説明を聞いてなお、エンディミオン様に取りすがった。
「クリスタは僕の婚約者だった! きちんと話をしたいんだ!」
――何も話すことなんてないわ!
会いたくも無かった!
もう婚約者だったなんてことも聞きたくない!
自分の口ではっきり言わなければ、他の人にもこんなことを言い続けるのではないか。そう思い、レアードに二度と顔を見せるなと伝えるため、2人の元へ向かおうとした。
しかし、私が飛び出ようとした瞬間に、エンディミオン様がレアードに淡々とした様子で言葉を返した。
「クリスタ様は、あなたと会うことを望んでいません。話もしたくないはずですし、二度とあなたの顔を見たくはないでしょう」
――よく言ってくれたわ!
そうよ、その通りよ……!
ここまで私の気持ちを忠実に読み取り、レアードに伝えてくれる人がいるだろうか? レアードもこの言葉には、さすがに黙り込んだ。
すると、ここまで聞いて話をすべて理解したギル様が、コソッと話しかけてきた。
「あいつが例の男なのか……?」
「はい」
「どうりで魂があんなにも濁っているわけだ。クリスタと会ったら、もっと濁りそうだ。あいつと関わってもろくなことにならん。今のままエンディに任せておけ」
――確かに、エンディミオン様に任せたら私の考えを代弁してくれる……。
でも、エンディミオン様を矢面に立たせることは正しいのかしら……?
気圧されて隠れたけど、やっぱり私自身が行った方が……。
そう思っていると、ギル様に手を引っ張られた。
「クリスタ、行く気か?」
「はい、私の不始末ですから。人に任せきるのはどうかと……」
「では、次あの男がどう出るかで判断しろ。不用意に飛び出ても火に油だ」
「はい……分かりました」
そんな会話をしていると、突然黙り込んでいたレアードが声を荒らげた。
「さっきから何なんだ!? エンディミオン卿には関係ないだろう? 僕はクリスタと話しをしに来たんであって、あなたに用はない!」
――エンディミオン様に怒鳴るだなんて……!
レアードが人を怒鳴るような人だとは思っていなかった。そのため驚いていると、エンディミオン様はその驚きを超越する言葉をレアードに放った。
「関係ありますよ。クリスタ様は私の愛する人ですから」
その言葉を聞き、思わず呼吸が止まった。
「てめーみたいなクズと関わりたくねーんだよ。それに、あいつにお前みたいなクソ野郎を会わせるわけないだろ!」
「お願いだ! 頼むからクリスタに会わせてくれ! クリスタを大切な友人と思うなら――」
「大切だから会わせないんだよ……!」
「そんな……お願いだって言ってるだろ!?」
この声を聞き、私の心臓が凍りついていくような感覚がした。歩みが止まり、勝手に手がワナワナと震えてくる。
――この声は……!
二度と顔を見せるなと言ったのに、来たというの……!?
聞こえてくる声に、一気に怒りが込み上げてくる。すると、再びカイルの怒鳴り声が聞こえてきた。
「話になんねぇ! クリスタには会わせない! しつこいぞ、もう帰れ! 今すぐ行かなきゃ行けない事案があるんだ。ぜってー帰っとけよ!」
その声が聞こえた直後、立ち去っていく1人分の足音が聞こえた。
――あんなにカイルが怒っているのは初めて聞いたわ。
私だけならまだしも、カイルにまで迷惑を掛けるだなんて……。
罪悪感と嫌悪感が綯い交ぜになり、酷く不快な気分になる。そんななか、唯一状況は把握しきれていないギル様が、クイクイッと手を引っ張り、心配そうに話しかけてきた。
「クリスタ、どうしたのだ……?」
「ちょっと会いたくない人が、私に会いに来ているみたいです」
そう答えると、ギル様は握る手の力を強め、何かを考えるような表情をした。すると、そのタイミングでエンディミオン様が声をかけてきた。
「私が話しをつけてきます。隠れていてください」
そう言うや否や、彼は例の男がいる方へズンズンと足を進めだした。
「えっ、ちょっと……! エンディミ――」
彼を引き止めよう、声をかけながら追いかけた。しかし、彼は追いかける私に気付くと振り返り、怒りを孕んだ様な真剣な表情で諭すように話しかけてきた。
「絶対に出て来てはいけませんよ」
そう言うと、振り返ることなくエンディミオン様は再び歩き始めた。そして私は、そんな彼に気圧され、その場にギル様と立ち尽くしてしまった。
だがすぐに我に返り、エンディミオン様に言われた通り隠れ、例の男の様子を覗くことにした。幸いなことに、馬車乗り場近辺には誰もいないようだ。
そして、目的地に辿り着いたエンディミオン様は、早速例の男に声をかけた。
「あなたは、レアード卿ですね」
「あなたは……ルアン公爵家のエンディミオン卿ですか?」
「はい、左様です」
その答えを聞き、レアードは怪訝そうな顔をしてエンディミオン様に話しかけた。
「そのような方が何か御用ですか?」
御用も何も、ここは騎士団の敷地内だ。むしろ、レアードの方が何か御用と聞かれる立場だというのに、なんと失礼な質問をしているのだろうか。
そんなレアードにほとほと呆れる。何でこんな人が好きだったのかと、自分で自分が信じられない。こうして嘆き恥じ入っていると、エンディミオン様が口を開いた。
「単刀直入に言います。クリスタ様をあなたに会わせることはできません。あなたは部外者です。即刻この場から立ち去ってください」
エンディミオン様の明快な説明で、レアードも自分が今出て行けと言われていると分かっただろう。しかし、彼はこの説明を聞いてなお、エンディミオン様に取りすがった。
「クリスタは僕の婚約者だった! きちんと話をしたいんだ!」
――何も話すことなんてないわ!
会いたくも無かった!
もう婚約者だったなんてことも聞きたくない!
自分の口ではっきり言わなければ、他の人にもこんなことを言い続けるのではないか。そう思い、レアードに二度と顔を見せるなと伝えるため、2人の元へ向かおうとした。
しかし、私が飛び出ようとした瞬間に、エンディミオン様がレアードに淡々とした様子で言葉を返した。
「クリスタ様は、あなたと会うことを望んでいません。話もしたくないはずですし、二度とあなたの顔を見たくはないでしょう」
――よく言ってくれたわ!
そうよ、その通りよ……!
ここまで私の気持ちを忠実に読み取り、レアードに伝えてくれる人がいるだろうか? レアードもこの言葉には、さすがに黙り込んだ。
すると、ここまで聞いて話をすべて理解したギル様が、コソッと話しかけてきた。
「あいつが例の男なのか……?」
「はい」
「どうりで魂があんなにも濁っているわけだ。クリスタと会ったら、もっと濁りそうだ。あいつと関わってもろくなことにならん。今のままエンディに任せておけ」
――確かに、エンディミオン様に任せたら私の考えを代弁してくれる……。
でも、エンディミオン様を矢面に立たせることは正しいのかしら……?
気圧されて隠れたけど、やっぱり私自身が行った方が……。
そう思っていると、ギル様に手を引っ張られた。
「クリスタ、行く気か?」
「はい、私の不始末ですから。人に任せきるのはどうかと……」
「では、次あの男がどう出るかで判断しろ。不用意に飛び出ても火に油だ」
「はい……分かりました」
そんな会話をしていると、突然黙り込んでいたレアードが声を荒らげた。
「さっきから何なんだ!? エンディミオン卿には関係ないだろう? 僕はクリスタと話しをしに来たんであって、あなたに用はない!」
――エンディミオン様に怒鳴るだなんて……!
レアードが人を怒鳴るような人だとは思っていなかった。そのため驚いていると、エンディミオン様はその驚きを超越する言葉をレアードに放った。
「関係ありますよ。クリスタ様は私の愛する人ですから」
その言葉を聞き、思わず呼吸が止まった。
34
お気に入りに追加
1,165
あなたにおすすめの小説
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
教会を追放された元聖女の私、果実飴を作っていたのに、なぜかイケメン騎士様が溺愛してきます!
海空里和
恋愛
王都にある果実店の果実飴は、連日行列の人気店。
そこで働く孤児院出身のエレノアは、聖女として教会からやりがい搾取されたあげく、あっさり捨てられた。大切な人を失い、働くことへの意義を失ったエレノア。しかし、果実飴の成功により、働き方改革に成功して、穏やかな日常を取り戻していた。
そこにやって来たのは、場違いなイケメン騎士。
「エレノア殿、迎えに来ました」
「はあ?」
それから毎日果実飴を買いにやって来る騎士。
果実飴が気に入ったのかと思ったその騎士、イザークは、実はエレノアとの結婚が目的で?!
これは、エレノアにだけ距離感がおかしいイザークと、失意にいながらも大切な物を取り返していくエレノアが、次第に心を通わせていくラブストーリー。
破滅ルートを全力で回避したら、攻略対象に溺愛されました
平山和人
恋愛
転生したと気付いた時から、乙女ゲームの世界で破滅ルートを回避するために、攻略対象者との接点を全力で避けていた。
王太子の求婚を全力で辞退し、宰相の息子の売り込みを全力で拒否し、騎士団長の威圧を全力で受け流し、攻略対象に顔さえ見せず、隣国に留学した。
ヒロインと王太子が婚約したと聞いた私はすぐさま帰国し、隠居生活を送ろうと心に決めていた。
しかし、そんな私に転生者だったヒロインが接触してくる。逆ハールートを送るためには私が悪役令嬢である必要があるらしい。
ヒロインはあの手この手で私を陥れようとしてくるが、私はそのたびに回避し続ける。私は無事平穏な生活を送れるのだろうか?
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~
古里@10/25シーモア発売『王子に婚約
恋愛
前世コミュ障で話し下手な私はゲームの世界に転生できた。しかし、ヒロインにしてほしいと神様に祈ったのに、なんとモブにすらなれなかった。こうなったら仕方がない。せめてゲームの世界が見れるように一生懸命勉強して私は最難関の王立学園に入学した。ヒロインの聖女と王太子、多くのイケメンが出てくるけれど、所詮モブにもなれない私はお呼びではない。コミュ障は相変わらずだし、でも、折角神様がくれたチャンスだ。今世は絶対に恋に生きるのだ。でも色々やろうとするんだけれど、全てから回り、全然うまくいかない。挙句の果てに私が悪役令嬢だと判ってしまった。
でも、聖女は虐めていないわよ。えええ?、反逆者に私の命が狙われるている?ちょっと、それは断罪されてた後じゃないの? そこに剣構えた人が待ち構えているんだけど・・・・まだ死にたくないわよ・・・・。
果たして主人公は生き残れるのか? 恋はかなえられるのか?
ハッピーエンド目指して頑張ります。
小説家になろう、カクヨムでも掲載中です。
悪役令嬢? いえ私は、騎士になります。
桜咲 京華
恋愛
剣道の全国大会優勝者だった私の転生先は悪役令嬢クロウツィア。
生前に持っていた剣ダコも筋肉も無くなってしまったけど、もう一度強さを取り戻したい。子供の頃夢に見たようなヒーローになりたい。さっそく騎士団に乗り込んでやる!
婚約者であるウィンスター王子のことも私が守ってあげる。だから婚約破棄しても仲良くしてね。
脳筋系女子の騎士物語。
小説家になろうでも同時連載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる